いつか雨が上がるように、僕らはゆっくり恋していく――。

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表題作雨上がりの僕らについて 1

真城 洸輔・リーマン・高校時代の親友
奏 振一郎・出版社営業マン・高校時代の親友

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下漫画

あらすじ

東京で暮らす社会人の奏(かなで)は、ゲイであることを隠し、もう恋はしないと心に決めていた。
そんなある日、奏の前に、高校時代の親友であり、かつて「特別」な想いを寄せていた相手でもある真城(ましろ)が現れる。
6年ぶりの再会。動揺する奏に対し、真城は信じられない言葉を口にする。

これは「押し強めな天然男子×ネガティブピュアボーイ」の、涙が出るほど不器用で温かい恋。

作品情報

作品名
雨上がりの僕らについて 1
著者
らくたしょうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
comicPOOL
シリーズ
雨上がりの僕らについて
発売日
ISBN
9784758016834
4.3

(200)

(105)

萌々

(75)

(12)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
23
得点
867
評価数
200
平均
4.3 / 5
神率
52.5%

レビュー投稿数23

再会とそれぞれの成長

新刊が出たのに合わせ、おさらい読みです。
高校時代のクラスメイトとの再会物語。エチなし。
じっくり読めて、じんわり沁み入るこの感じ…好きです。

再会早々ものすごいスピードで距離を詰めてきて、陽気でワンコ系の攻めだな、と思っていたら、母親との関係で彼が抱えたものがだんだん見えてきて…
自分も家族関係の悩みを持っているので、胸に刺さって読みながら苦しくなったりしました。

「家族」という言葉に縛られて、自分の欲望や怒りを我慢してきた真城(攻)だけど、これからはきっと奏に相談して一緒に悩んだり悲しんだり、迷ったり…そういうことが少しずつ出来るようになっていくのかな、出来るようになっていってほしいな。

それにしても、水族館デートで「いもむし」Tシャツを着てる真城、可愛い!
そして魚を見つめる奏をじっと見つめるその目線がね…恋してるんだね…って分かっちゃうよね。

全体的にすごく好きなお話なんですが、一点、奏のプライベートかつ繊細な部分にドカドカ踏み込んでくる金森さんの言動!
いくら奏にフラれた職場の仲間:藍沢さんのためとはいえ、正直嫌な気持ちに。。藍沢さんがいい人で良かった…;

0

表紙とあらすじとタイトルからは想像できなかった内容

素敵なタイトルに可愛らしい表紙。キャラも可愛くてまだまだ若い二人の恋物語かな?と思ってたら…。

なんだか二人とも苦労性というか不運というか。

藍沢さん、勇気出して告白して振られても諦められないってまだ迫って…。可愛い子に許される暴力なのか?

金森さん、後輩から失恋話聞いて腐女子の勘がビビビと来たかもしれないけど、奏を問い詰めるのお門違いでは?一歩間違えればセクハラかモラハラでは?

真城のお母さん、子供は所有物じゃありません。愛情と善意と勘違いの束縛と依存の押し付けは暴力です。真城が何から自由になるのを許さないの?あなたは何に縛られてるの?実母の世話?これまで頼ったのは誰なの?

奏が告白した人。気の毒だけど、自分の告白で誰かをそこまで追い詰めたら奏はもう恋するの怖くなるよね。

うーん、こう書いてくとこれBL漫画か?な感想ですね。普通に生きて普通に恋をすることがこんなに難しいなんて。
自分が諦めれば周りは丸く収まるんだって、悲しいですね。まだまだ若いのに。

はぁ、夢を見させて欲しかった。

0

金森(腐女子)がいなければ完璧

2人の恋愛が、他のBL作品と違いリアルな葛藤のなかで展開されていて素敵でした。

過去、男性が好きだということでたくさん傷ついてきたからこそ臆病になっている主人公。
BL界あるあるの、周りが同性愛に寛大な世界ではない環境。
そこの葛藤の書き方が本当にリアルです。
ただ普通に好きな人と恋愛をしたいだけだというその思いがいたいほどつたわってきました。

ただ、登場人物の1人、主人公の同僚の金森さんはどうかと思います。
金森さんは、主人公が同性愛者なのを無理矢理聞き出し、それを周りに公表しないのはよくないことであると説教してきます。
不幸な自分によっているだけだと

いや、お前だれやねん!だれ目線やねん!
主人公の聞かれたくないことを無理矢理聞き出しておいて、反論されると逆ギレ。

主人公に、告白してきた女の子に、ふった理由は自分が男色だからというべきだと、彼女(金森)は言うんですが普通に無理ですよね?
主人公はその事で過去傷ついていますし、それを伝えて職場で言いふらされるリスクもあるのになぜそんなことを言わなくてはならないのか。
それ普通にセクハラですよ。

そもそも悩んでいる当事者に対して、「私腐女子はいってるから男同士に偏見ないよ!」みたいなことを言っても面白がられてるとしか思えませんよね。
普通に常識がないなぁと。
彼女はこうやって他の部分でも人を無意識に傷つけて、救ってやった面してきたんでしょうね。
本当にデリカシーが無さすぎて、後半は相談相手になるのですが、やはり面白がってるようにしか見えず受け入れがたい。

それ以外が本当に素敵なお話なだけあって、本当に残念でした。
もうこの話はこの巻まででいいかと思ってしまうくらいです。
でも、実際そんなおせっかいおばさんがlgbt当事者を傷つけている現実もあるんでしょうね。
ある意味リアルっちゃリアル。
やはり、BLに女(腐女子)は必要ないのだ…

0

スタートがアレなほどね

らくた先生初読みです。
人気シリーズのようで楽しみに1巻読みました。

が、苦手な要素のオンパレードで途中で挫折しそうになりました。
でも、最初がしんどい分、尻上がりに良くなっていくのはよくあることで。
1巻ラストにてようやくいい感じになりましたし、続編も購入済みなので、楽しみに読みますよ。

具体的にどこが苦手だったかと言うと

全体的に幼いというか、大人の恋愛というより高校生みたいだなと。顔も内面も。ピュアということかもだけど。でもそういう設定なんですよね。

1話、唐突に次ぐ唐突で、間もへったくへもなくただどういうことなんだろう?と思いながら読みました。
奏がうじうじしてるし、真城が強引すぎる。
喫茶店の店員の女性は空気を読まず出しゃばってくる。

奏と真城が偶然の再会だったのに、水族館で金森とも偶然会う。
その金森が奏に対して不躾すぎる。

奏がずっとうじうじ。
うじうじするのはいいんだけど、ずっと同じことで長くやられるとめんどくさくなる。

すみれもうざい。
奏の真城宛のMINEを無理矢理送信するの無理。 
こういうの個人的にすごく嫌いです。
ストーリー上、好都合だからでしょうけど。
メインキャラを動かすために女性キャラや脇キャラをただコマのような使い方するのも苦手。


真城の母親が最悪。

真城が奏の言うことを聞かず強引なのもすごく苦手なんですが、高校の時の事情がわかったし、母親のことがあり自分も同じことをしているのでは?と自省しているので、まだましかなと。
真城の顔はタイプです。

と勝手なことを書きましたが、2巻以降、これらの点が読みやすく、楽しくなっていることを願って読ませて頂きます。

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再び会ってしまった片思い相手

受様・奏君のお顔と攻様・真城君のお顔がとてつもなく好みで(あと現代スーツモノ好きだし)というわけで購入しました本作、-そのさき-まで読了済です。
まず、全編を通してリアルで細かな心情がわかりやすく描写されているのが魅力かと思います。
あと雰囲気の作り方うまい!!私的な一巻ハイライトは喫茶店で奏君がゲイ告白してるとこなんですけど、脳内で音声再現されましたもんね……誰の声かはわからないけど

等身大の人間って感じ満載の奏君と真城君は幸せになってほしいですね。

まず受様・奏君、人によっては真城君がうじうじしてて(漫画のキャラにしては、ってだけで現実世界に目を向けたらこんなもんだと思うけど)苛つくとか言う人もいるかなと思ったくらいリアルでした。
高校生の時諦めるしかなかった真城君のこと、今でも好きなのがありありと伝わってきてこちらも胸が痛かったぜ……
真城君との絡みでだんだん自分の気持ちに目を向けていって、ちゃんと受け入れようと応えようと考え始めるその姿勢、健気でほんとに真城君には大事にしていただきたい所存。
真城君にキスされて腰抜かしてるのもかわいい。
ヘタれ受けっぽい感じだったら

攻様・真城君。ワタシ的にゲイ受けの再会系って、攻め様を絆したいひ弱系の受け様の成長譚がメインストーリーとして据えられているイメージなのですが、本作は攻め様・真城君もなかなか見どころ満載キャラなのではないかと思ってます。
真城君、アナタ最初からそこそこってか結構ってかだいぶ、奏君のこと大好きですよね……?いいですよー非常にいいですよー。
行動の端々で奏君のこと離したく無いってめちゃくちゃ言ってますね。そのあたりにも今後につながる危うさがチラリちらりと見えていて目が離せません。

とりあえず1巻でくっついて、幸せな恋の予感???と言う雰囲気を醸し出しつつ二巻に続きます。
終始「顔良……」って思いながら読んでましたね。
奏君、真城君、頑張って!

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