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表題作晴明のソラ

豊田忍
大学生
小田直央
高校生

同時収録作品坂道のソラ

大柴賢司(シイバ)
IT関連会社の副社長
河野一吹(ソラ)
大学生

同時収録作品窓辺のヒナタ

早瀬新(シン)
陶磁器を扱うお店の店長
小田日向(ヒナタ)
大学生

同時収録作品氷泥のユキ

氷山緑
会社社長
本宮結生(ユキ)
大学生

同時収録作品月夕のヨル

東晴夜(セイヤ)
食事処「あずま」店主
神岡明(ヨル)
大学生

あらすじ

胸がひき裂かれるような苦しさも、永遠の愛も、すべて『アニマルパーク』から生まれた――。

大人気SNSを通して恋人になった『坂道のソラ』の賢司と一吹、『窓辺のヒナタ』の新と日向、『氷泥のユキ』の緑と結生、『月夕のヨル』の晴夜と明。
彼らがいまひとつの輪となって繋がり、未来へ続く道を歩きだしていく……。
日向の幼なじみの忍と義弟・直央の恋や、賢司と緑の大学時代のお話も収録。

作品情報

作品名
晴明のソラ
著者
朝丘戻 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
坂道のソラ
発売日
ISBN
9784866573236
4.4

(51)

(33)

萌々

(10)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
224
評価数
51
平均
4.4 / 5
神率
64.7%

レビュー投稿数10

この輪の中に入りたい!

直央と忍のお話が前半。日向の義弟で、ゲイである日向に対し反発していた直央が、幼馴染の忍からの好意や、父親や日向との関係に悩み、前進していく姿がとても良かったです。全てが上手くいく事なんてなく、両親の事で悩む直央を忍が支えていこうとする、まだまだ始まったばかりの関係が微笑ましかったです。
アニマルパークの輪が広がり、みんなで集まろう!となり、自分たちの出会いやアニパーへの愛しさを語るところなど、自分もその輪の中にいる感覚になり、なんて幸せなんだろうと感じました。
創作なのに、こんなにも現実にありそうで、辛いことも楽しいことも、一緒に感じられるこの温かい作品が、本当に大好きです。

こちらの作品を読む前に、シリーズを最初から読み直しました。
興味を持たれた方は、シリーズ最初から読み、是非このアニマルパークの輪に浸って欲しいと思います!

5

幼馴染への「好き」が恋に変わる瞬間。

アニマルパークシリーズ5作目。これまで続いてきた四作品の四組のカップルたちと、「窓辺のヒナタ」「氷泥のユキ」に登場した忍と直央のお話が読める幸せがぎゅぎゅっと詰まった作品です。

そのなかでも忍と直央についてのお話が大好きなので、おすすめポイントを語ります。
 「窓辺のヒナタ」に主人公「日向」の義弟である高校生の「直央」と幼馴染の大学生の「忍」の恋模様を描いた表題作から始まるのですが、これがもうきゅんきゅんがとまらないんです!!!!!読んでほしい!!!!!
 (余談ですが、忍と直央についてというか、今作について言うと、実は前作の「月夕のヨル」で完結の様な形で、忍と直央は描かれないのかもという感じだったので、今回朝丘先生や編集さま、さらには読者様の声が、輪が出来たからこその作品でした。本当に素敵なことだなと思っています…。本当にありがとうございます…。)

 朝丘先生と言えば、スパダリ彼氏攻め平凡大学生受けの年の差ラブが上手…というド偏見(とても失礼…)があるのですが、学校でゲイばれしてるけど実は一途で童貞な大学生×家庭環境が複雑で「忍」しかよりどころが無くて、でもゲイに対して偏見を抱く高校生(語彙力…)というこの前途多難な感じがとてもいいんです…。年の差のあまりない幼馴染どうしの「好き」が恋に変わる瞬間ってとても良くないですか…????私は好きです。

 朝丘先生は心の描写や葛藤を描くのが本当に素敵で、忍視点、直央視点それぞれで描かれているから、感情移入しまくりで、途中何度も泣きました。ネタバレになるから言えないんだけど、途中すごく辛いシーンがあって二人をものすごく応援しました。二人とも、言葉足らずなところがあるのですれ違ってしまう所や両片想いな所、とてもしんどかったです。

 大学生の忍は一人暮らしをしているので、二人はぷち遠距離なんです。そんな中で二人をつなぐのが「アニマルパーク」という、アバターを使ってチャットやコミュニケーションの取れるアプリ。このアプリを主軸として、過去四作品と今作も繋がっているのですが…。二人のアバターにも意味があって、読みながら「なるほど!」となるのですが、ぜひ読んでください…。

 またまたド偏見なのですが、くっついて終わり!!みたいな作品ってよくあるじゃないですか…。でも「晴明のソラ」は忍たちだけでなく、他の四組のイチャイチャも余すことなく描いてくださっていて、やはり朝丘先生は神なのだなと思います。だってダリアさんぎりぎりの「378ページ」。すごすぎます。

 前作までの説明もあるので、今作だけでももちろん読むことが出来ます。5組のカップルそれぞれ違うので、このカップルが好きだー!!っていうのがきっと見つかるはずなので、シリーズを読んでいない方は、ぜひ気になる作品だけでも読んでいただきたいです!!!

3

泣けました

アニパ-シリーズの続編が読めるなんて幸せでした。

一冊がとても厚いのですが、過去作を思い出しながらゆっくりと読みました。

忍と直央が恋人同士になって行く様子が読めて感慨深かったです。忍良かったねと言ってあげたかった。
それと新が日向の継父に話した言葉と、母親の日向を想う気持ちに胸を打たれました。
どうして直央が日向を非難するばかりだったかも、やっと理解出来きてすっきりした気持ちです。

1番好きな作品は「氷泥のユキ」なんですが、緑とお父さんと結生のお話しが出て来るだけで泣けてしまいました。

それぞれの作品のカップルが今作で繋がって、アニマルパークを飛び出して実生活で会話する様子がファンとしてとても嬉しかったです。やり取りに思わずクスッとする場面もありました。
歳上の攻め達がそれぞれの歳下の受け達を溺愛していて、とても微笑ましい内容でした。

ただ晴夜と明が幸せそうであればあるだけ悲しくて泣いてしまいました。

2

ファンには嬉しいアニパーシリーズの集大成

大好きなアニパーシリーズの集大成。
一気に読むのがもったいなくて、少しずつ少しずつ読んでいきました。
4作品のメインキャラたちの他、窓辺の日向に出てきた日向の友人忍と、弟の直央との恋も描かれています。
窓辺の日向の時には、日向を傷つけていた弟の直央のことが好きになれませんでしたが、この作品を読んで印象がガラッと変わりました。直央のまだまだ子どもな一面や、孤独に向き合う姿が痛々しくて可哀想で涙が止まりませんでした。そんな直央を受け止めて包み込む忍。とても素敵な2人の物語でした。
また賢司さんと緑さんの大学生時代の話も切なく、緑さんがいかに愛情深い人なのかがひしひしと伝わってきました。
ところどころ涙し、彼らの平和で温かい日常にほっこりしました。アニパーシリーズを読み続けてきた人は必ず手に取ってもらいたい、素敵な作品でした。

1

縁だわね~(*´∀`*)

アニパーシリーズの集大成のような一冊。
人の縁、というものをしみじみ感じました(*´∀`*)

まずは「窓辺のヒナタ」の日向の親友の忍と日向の義弟の直央のお話。
「窓辺のヒナタ」では、バリバリ反抗期って感じでゲイ嫌いだった直央だったので、忍、前途多難なのでは、と心配してたんですけど、素晴らしい雪解けでした。
直央への印象が、180度変わりましたよ(*^^*)

その後は、アニパーを通して、友達を紹介し合う形で、5組のカップル達が知り合い、集っていく。

視点が結構変わるので、ん!?今誰視点だ?となりました(A^_^;
読み進めて、あぁ、となりますけど、視点が変わった場面から読み返す事もしばしば。
登場人物が多いからね。

私はやはり最初に読んだ賢司と一吹が好きなので、出番がちょっと少なくて寂しかったかなぁ。
とは言え、第三者視点から好きな2人の様子を窺い知れるのは嬉しい(>ᴗ<)

氷山が大柴に対して執着とも言える対抗意識を燃やす事になる経緯を知れるのはよかったんですけど。
いやそれ、もう1つのラブストーリーじゃね!?
氷山ってば大柴の事、大好きだったんじゃないの(*^ω^*)
今は2人とも、大好きな相手に巡り会えてよかったねぇ。
他のカップル達も、みんな知り合って縁を結んでいって、幸せそうでよかったね(≧∇≦)

読後、私もにこにこで幸せな気持ちのお裾分けを貰いました。

イラストはyoco先生。
アバター達はみんなキュートで、本当に世界観にぴったり。
口絵の可愛いこと(*^^*)
表紙に合わせた後書き後のイラストも、めっちゃ可愛い♡

1

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