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こう見えて、ドM
主人公の悠二はエリート警察官の一人息子で、子供の頃から優秀であることを望む父から罵倒され続けてきた。そんなさなか、「ごめんね」という言葉を最後に遺して母親が他界する。
大学の先輩から誘われて地下の怪しいクラブに連れて行かれた悠二は、何か混ぜられた酒で意識が飛び、目が覚めると乱交パーティーの現場に居た、というのが序盤のお話。
父親の浮気現場を目撃したり、その浮気相手が男だったり、乱交パーティーから逃げる最中に知り合ったボクサーがその当人だったり、色々絡み合っています。
父の浮気相手とそういう関係になったことや、そういえば乱交パーティーで先輩から写真をとられていたり、不穏な材料は尽きません。さらにその先輩は当該ボクサー・コウとルームシェアしているのだそうです。
上下巻の上巻なので仕方ないと思うのですが、上巻を読んだだけだとまだ話があちこちに広がっていてどう収束するのかよくわからないです。
要素も色々とあるけれど、中心となるエピソードはなんなのか。こじれた親子関係の解消? それともコウとの関係が恋愛に発展する? 親子がコウを間にしての恋のさやあてを繰り広げる? そもそもエリート父がコウとどこで知り合ってなんで浮気を? 連絡のつかない吉田先輩の行方は、など。転がっていく方向が見えません。
作画はきれいで最高です。
この因果はどこが始まりなのでしょうか?
傲慢で家庭を顧みず世間体だけを気にする厳しい父親。愛人あり。
父親の言いなりな家庭を守る母親。
父親に相手にされず期待に応えられず苦しむ父親に似ていない息子。
父親の言いなりでいるうちはお金に困らない息子である主人公悠二。
箱入りでお金に困ってないのが悪いのか?な大学の先輩の行動。
悠二みたいな人間が大嫌いだと言う父親の愛人。
どうすりゃいいのよ?クソ親父が元凶なの?悠二が托卵なの?愛人までもクソ親父の顔色伺ってるし。金のため?
ここまで絶望的なのに悠二は愛人をほっておかなくて…。人肌に飢えてるの?
下巻は救済なのかさらに絶望なのか?
受けのコウがボクサーをやっていて最初は性格が明るそうで飄々としたキャラに見えるんですが、読み進めていく内にえっ?と驚くような展開になり、彼の印象がどんどん変わっていきます。良い奴そうだったのに案外初対面に対しても辛辣だったり、悠二の父親と関係があったり、痛いと興奮するドMだったり。正直、心も通い合っていない状態の悠二とコウの情事にはまだ萌えないし、水瀬父との関係を仄めかされ萎えたくらいです。でも、ストーリーとしては予測がつかなくて面白いと思います。下巻でどんな方向へ進んでいくのか楽しみです。
なかなかに激しい展開のお話でしたが
日常のなかに溶け込む非日常というか…知り得ないことを覗き見るような背徳感がありました。
違法賭博やら乱交やら、非日常な事柄が直接描かれていることも
もちろんそう感じる理由ではあるんですが
やっぱり人物が特徴的なんですよね。
ウラがありそうな人ばっかり。
普通っぽく見える悠二でさえ、その胸には父親に対する複雑な感情が渦巻いていて。
悠二の父親とコウの関係もただの愛人ではないような…
とにかく気になるところがたくさんありました。
どんな結末が待っているのか楽しみです〜!
「トワイライト」「この背中ぬ爪を立てて」で、絵が青年漫画、迫力ある、肉感的、動きがあたい、と思っていたんですが、本作ではどの要素も更に良くて。
洗練されてきて、絵がきれいなだけでなくかっこいいですね。
表紙が好きです。
上巻では、2人が出会って、意識して、距離が近づいて…という所までなので、下巻に期待ですが。
コウのきれいなお顔がいい。見惚れてしまいます。
でも、悠二の父とまさか愛人関係にあるとは!?
悠二の父には愛情はなくて、コウはそれをわかっていて、寂しいということなんでしょうか。
コウは他にいい人いないんですかね。あんな冷たい嫌な親父でなくてもいくらでも相手がいるだろうに。
美形、銀髪、ボクシング…ついgiftを思い浮かべてしまいますが。まあ、それは置いておいて。
悠二の心はほぼ決まっていそうなので、あとはコウがどうなるのか。
もう一波乱ありますかね。
あまり不穏な展開でなければよいのですが。
楽しみに下巻読みます〜。
