【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
両片想いの年の差溺愛ラブ 孤独だった健気な少年は、手を差し伸べてくれたスパダリ社長に愛されて――。
いや〜〜本当、元気の出ない時は名倉先生の作品に限るな!としみじみ感じ、思う存分笑わせていただいた一作です◎
35歳の義理の父、泰成 × 泰成に引き取られた義理の息子、19歳の優輝のカップリング。
歳の差カップルです。その差、なんと16歳!!
幼い頃に事故で両親を亡くし、親戚のうちをたらい回しにされていた、優輝。
遠縁にあたる泰成はその頃、次々に舞い込む縁談話に嫌気がさしており、”コブ付き”であれば縁談もなくなるだろう、という周囲から上がった打算的な対応策(はじめは拒否するも)に乗り、中学生の優輝を引き取ります。
親戚のうちで肉体的・精神的虐待を受けていた優輝ですが、泰成の家で大切に扱われ、惜しみなく愛情も物も与えられる中で、いつしか泰成に惹かれるようになった自分に気付いてしまいー
と続くお話です。
親戚の家をたらい回しとか、虐待とか、シリアス要素のあるお話ではあるんですが、そこは名倉先生!
ひたすら”不憫受け、よよよ…”となる展開ではなく、先生お得意の「受けのことが好きすぎるあまり言動のおかしい攻め」様をたーっっぷり楽しめ、嫌な奴は成敗される、後味すっきり!のお話でした。
もうですね、攻めの泰成の言動が本当に本当に笑えるんです。
温泉旅行に一緒に行って優輝の裸を見れば、
「ミロのビーナスがそこに立っているのかと錯覚」し、「今優輝は全裸であり(それはそうだろう)、一死まとわぬ姿であり(だから当然だ)、自分とは湯で繋がって(繋がる?)」と一人ボケツッコミ状態。
優輝のスマホにはこっそり追跡アプリを入れ、とあるシーンでは拳をデスクに打ち付けながら「優輝、優輝、優輝、優輝優輝優輝優輝優輝っ」と叫ぶー
完全に頭のおかしい人になっているわけですが、これでもリゾートホテル会社のデキる社長様だという(笑)
そんな泰成さんですが、両想いになってからは優輝の体を気遣い、「セッッを最後までするのは休日前だけにしよう、それ以外の夜は抱き合って眠って、気が向いたら軽く触りっこしようか」など、優しく甘やかしていてキュンとしました。
笑いとシリアスの割合が絶妙で、読むとなんだか幸せいっぱいになれてしまう、そんなお話でした(*´꒳`*)
めちゃくちゃ笑えるBL小説です(≧∀≦)
名倉先生の作品が大好きになったきっかけとなった、思い出の作品。1年ほど前に読んでいたのですが、レビューも書いていなかったなと思って再読してみました。
やっぱり面白い!色褪せない面白さに、初読みの時のようにフフフと思わず笑ってしまいました。
こちらの作は両片想いのお話。
両片想いというと切なくて苦しい作品が割と多めですよね。こちらの作品も切ないシーンがありますが、でも元気ももらえます。
引き取って育ててくれた泰成のことをひっそりと想っている優輝の秘密の恋心。優輝が泰成に片想いしているところから物語が始まっていきます。一方泰成はというと。彼が恋を自覚したのは最近のことなので、この物語が進んでいく途中過程で優輝への恋を自覚します。
泰成の優輝への気持ちを確信してからの狼狽具合。これが最高の見どころでおススメシーンです!
誤解があって、優輝が自分の経営するホテルに男とチェックインすると聞くやいなや、社長特権で乱入。まさに殿、ご乱心を〜〜状態。1人で暴れ回ってえらいこっちゃです。そんな1人カオス状態から優輝に告白……慌ただしい1日だこと(笑)
まさに、なんて日だ!!
でもかえって良かった。この気持ちをストレートに優輝にぶつけることが出来たからです。
元々両片想いの2人なので、後はあれよあれよと色っぽい雰囲気になり身体を繋げるまで一直線。泰成の暴走で優輝がフラフラになっちゃいました。
この作品には2人の恋を応援する心強い味方たちもいるんですが、敵もいます。その敵は泰成の母親で、ウザさ満点。かなり傲慢でムカつきますが、この母親がしゃしゃって来たお陰で、2人の関係に微妙な変化が生まれ泰成が自分の気持ちに気付くことが出来たと思えば、ナイスアシストなのかも知れません。
元々優輝に過保護だった泰成が、恋人となったら優輝にどれだけ甘くなるか想像に難くない…。周りが見えなくなるほどの溺愛と身体のスキンシップが加速しました(笑)
泰成の脳内ボイスも相当にアホアホ。優輝の裸をミロのヴィーナスと形容したり、優輝がお風呂のお湯を気持ちが良いと言ったら、「きもちがいい」を何の意味に置き換えてるんだかリフレインしたり…変態属性も入っています。
そういったところも含めて泰成というキャラを楽しんで欲しいです。
しんみりするシーンもあるけど、彼のやかましい喜怒哀楽に救われるところが多々ありますよ。
とっても楽しくて元気になれる作品です。
かっこいいスパダリの残念な部分とのギャップを存分に楽しんで下さい。
昔、両親を亡くして親戚中をたらいまわしにされた優輝を引き取った泰成。
泰成は優輝と遠縁の親戚でホテルグループの社長です。
優輝が大学生になってからお話がぐぐぐっと進むのですが
タイトル通りじれったかったです。
なんせ泰成が鈍感で自分の気持ちに気づくのが遅くて
優輝が健気でもう…!と何回も思いました。
泰成の母親に言われた言葉と泰成の言葉のタイミングの悪さから
優輝は家を出る決心をしてしまいます。
でも、その出来事があったから泰成が優輝への気持ちを自覚することになったので
まぁ…何とも言えないですね…。
最初スパダリだぁ!と思っていた泰成が
優輝が家を出ると分かった後からシナシナと萎んでいき
どんどん必死なダサい感じになっていて
それはそれで個人的には優輝への愛が感じられてよかったです(*´▽`*)
泰成さん。好きになると周りが見えなくなっちゃうんですね~(*´▽`*)
じれったかったけどこんな泰成が見れるならじらされることなんてなんのその!です(*´▽`*)
純粋無垢な受けが大好きなのでこちらの作品は最高でした…!
ごちそうさまでした~!(*´▽`*)
攻め受け交互視点だから、楽しみ二倍。
まず挿絵の綺麗さにびっくりした。線がひとつひとつ繊細。
二人の体格差は、筋肉質と細身という違いはあるけど、そこまであからさまな体格差がないのが最高です。
受けの顔の作りもちゃんと大人なのが良い。
泰成(攻め)の母親が障害すぎるのがモヤモヤだけど、泰成の決意が硬いし、母親一人VS泰成の身の周りの人達っていう構図で勝ち確。
好きな相手に対する独占欲を、保護者だからと自分で思っている。優輝を説得するために口から出るのが「まだ子供なんだから」「保護者として」だから、すれ違うのがたまらん。
中学の頃の遼太郎(受けの友人)と香織(遼太郎の彼女)の姿しか記憶になく、成長して垢抜けた二人を優輝の彼女かも彼氏かもって激しい嫉妬する流れが最高。
二人がくっついてからもまだ味がある。
年上の男の体格、体臭にドキドキしまくる優輝がしこたま可愛い。
勃起したものをみて、触りたい、においを嗅ぎたい、味わいたい、って一瞬でエロモードに入るシーンが激アツ。
こんなに笑ったBL小説は初めてでした。
名倉さん作品は「恋は晴天の霹靂〜」の中学生みたいな恋をするエリート攻めが滅茶滅茶面白くてそれから何作も読みましたが、今作はそれに近い残念なスパダリ社長兼養父で私は大満足でした!
事故で両親を亡くし2年間親戚をたらい回しにされた優輝は、思惑あるホテル王泰成のもとで家政父と共に3人暮らしを始める。
数年後優希は洗面台で居合わせた泰成の裸体にドキッとして恋を自覚し始め、泰成の方は実家旅館で見た優輝の裸体を「ミロのヴィーナスかと思った」と意識し始める…という始まり。
この旅館露天風呂での一コマの挿絵が最高でした‼︎ ポッと赤くなる泰成の美顔アップと、いい大人がカーッとなって顔を隠す様子、その横で静かに照れる細い優輝。二人の体格と照れも可愛くコメディの作風バッチリでした。
挿絵が2枚だったのは残念〜
その後、優輝は泰成母の言葉から一人暮らしを決意し、二人の関係が変化していきます。
「お話があります」と優輝に言われた泰成は秘書と仕事中、
「絶対に悪い予感!」
「ああ、はいはい、そうかもしれませんね。朝食を買ってきましたから…」
とあしらわれたり、
「うぅっ、優輝……」
「社長、まだマスコミ対応は残っていますよ」
泰成に対する秘書や家政父のやりとりが小気味よく、仕事できるのにややこしい恋心と独占欲を拗らせた泰成の扱い方を心得ていて可笑しいです。
優輝を引き取った頃から溺愛しスーパー保護者になると誓った泰成、優輝が話を切り出そうとすると(どれのなにを言われるんだ…?)と凄い狼狽っぷり、なのにパジャマ姿の優輝に(か、可愛い…)とときめく忙しい恋心!優輝が女の子とカフェにいれば乱心し、ホテルに男といると知れば横暴社長に成り下がる…
名倉さんのエリートスパダリはキッパリとした口調や仕事っぷりがかっこいいのに、好きな相手にはデロデロで盲目でアタフタする残念な愛おしさが良いです。内容も文章も読みやすくて安心して楽しめました。