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表題作金狼王の最愛オメガ

メルヒオール・シーウェルトニア,28歳,シーウェルト王国の最後の王族である狼王,α
中紀里也,23歳,突然異世界トリップした日本人,Ω

その他の収録作品

  • 最愛の番について
  • あとがき

あらすじ

「運命の番」を探すため世界一周の旅に出たつもりが、たどり着いた先はまさかの異世界!? ベタ惚れ狼王×前向きオメガの甘々ラブ

作品情報

作品名
金狼王の最愛オメガ
著者
エナリユウ 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773060317
3.5

(39)

(13)

萌々

(9)

(8)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
131
評価数
39
平均
3.5 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数8

異世界トリップオメガバースに新風か!

私にとってエナリユウ先生の作品はこちらが二作目になります。
とっても面白かった!異世界トリップでオメガバースで言葉は通じないわ攻めは思い込みが激しいわ。ところどころ笑ったりハラハラドキドキしたりほのぼのしたり。

軽い感じで始まりすぐ異世界トリップもしちゃいますが、悲壮感はそこまでなく、金狼王アル視点の溢れ出る愛情!キリヤもきっとこれが運命の番だ!と喜びますが…。

とにかく言葉が通じないのがしんどかったですね。やっと一方通行でアルや獣人の言葉が通じるようになっても、キリヤの言葉は通じない。

初夜で失敗してからキリヤも色々考えたり、アルの孤独を思ったり、攫われ王族に嫁ぐオメガやその家族のことを考えたり。
アルもオメガだから子供が欲しいからじゃなくて、キリヤを愛してるからと(泣)

アルが自分は家族に恵まれなかったのに、キリヤをとても愛して大切にして、生まれた子供の世話をして、広い王宮で家族5人でギュッとかたまって、家族の幸せをしみじみ感じるのも良かったですね〜。

始まりは軽い感じでしたが、とっても読み応えのあるお話でした。キリヤを召喚したことで国や王族の在り方も変わっていきそうですね。祝日がどんどん増えそう!

キリヤの両親も何者?ってくらいすごいですね!もしかして虎の王様が娶ったオメガって…?国の獣人がソワソワしてるのって…?
まさかね…。

キリヤがポンコツでしたが、どんどん成長していく様子が良かったです。絵まで下手なんて(笑)

0

異世界獣人オメガバース

再読。何度読んでも面白くて笑ってしまう。異世界転移したオメガのキリヤ×アルファで金狼王のメルヒオール。
運命の番だけど互いに言葉が通じないし慣習も違うしですれ違いまくり、もどかしさはあるけど何とか心を通じ合わせようとする2人が可愛い。お互い大好きなんだね。冷静に考えて、キリヤと同じ状況に放り込まれて、あんなに頑張れないと思うのでキリヤすごいです。
yoco先生の描くキリヤが可愛くて、メルヒオールがかっこよくて素晴らしい。元気がもらえる楽しい作品✧*。

1

獣姿のモフモフに埋もれるキリヤの可愛さ満点

 異世界トリップ? だと思うけど、キリヤ(受)が「なんか俺、映画の主人公みたいだな!」と、順応性が高くて好感が持てる。
 大抵の転生物は受けがわーわー喚いて、元の世界に返せーだのやってられるかー! ってなかなか認めず面倒臭いので、初っ端から好印象。
 メルヒオール(攻)もキリヤをかわいいかわいい思ってて、キリヤも「この人が運命の番だ!」って即座に受け入れる性格の良いキャラ。
 言葉が通じず、ジェスチャーで伝えるの可愛い。

 キリヤは学生時代モテオメガ。周りのアルファたちにチヤホヤされてた。
 この作品でのオメガは差別されてない。オメガからしかアルファが産まれないため、アルファ以上に優遇される。
 この設定の時点で読みたい! ってなる人多いんじゃないでしょうか。

 メルヒオールのいる世界では、婚前交渉はNGらしく、無意識にふらふらとメルヒオールに近寄ってくっつく度に、お付きの人に引き剥がされるキリヤだったり、嬉しくて可愛すぎてニヤケてしまうけど、頑張って口が緩まないようにキュッと表情を固めるメルだったり。
 こっちがニヤニヤするわ。

 キリヤがむくれる度にデレッと表情崩すメルヒオール。尻尾ぶんぶんで感情丸見えなのが良い。

 言葉が互いに伝わらないのがもどかしい。誰か翻訳コンニャク持ってこい!
 のちに特殊な液体で言葉が通じるようになる。と思いきや一方通行。

 将軍とピノーの、妻♂の方が強い尻に敷かれ系カップルもかわいい。

 獣姿になってヘソ天してるメルヒオールに、モフモフ触りまくる光景がかわいい。
 言葉が相互で通じるようになった瞬間の微笑ましさと言ったら……もう……。
 最後まで可愛い。
 中盤まででも読んでいれば、表紙のキリヤの瞳の中がハートな理由もわかるはず。(深い意味とか伏線とかそういうのではないけど)
 暴れん坊将軍が萎れていく描写には笑った。
 攻めが受けを溺愛していて、受けもツンツンじゃないから安心出来る。

 二次元であろうと子供は嫌いなので、『最愛の番について』に関しては、挿絵があろうが頑張って獣姿の子供で想像。
 同時収録の二つ目『ほっぺにちゅ』微笑ましかった。

2

王様は可愛い

初読み作家さまでした。
yoco先生の美しくも可愛らしいカバー絵・異世界トリップ・言語不自由・溺愛!
と、ワクワクする設定ばかりだったので期待に胸を膨らませていたのですが、残念ながらあまりハマりきれず…期待が大き過ぎたのでしょうか。

初っ端から異世界へ飛ぶという勢いの良さは面白かったのですが、その後すぐの回想シーンのキリヤとキリヤの両親のやり取りで「あっ、ちょっと合わないかも」と思ってしまった。
かなり独特というか、考えも発言もぶっ飛んでいるのでついて行けなかったんですよね。
キリヤもキリヤで、無計画のまま「運命の番探しに行こ」くらいのテンションで仕事を辞めてしまっていますし…口調も性格もメルヒオールが言うほど「かわいい」とは感じられなかった。
言葉は通じていないものの、メルヒオールがとにかくキリヤを溺愛し「我が番はかわいい!」と、どれだけキリヤが愛らしいかを力説。
とても大切にされていますし、キリヤも運命の相手だ!と、メルヒオールを好ましく思っているのが分かるのですが…
受けも攻めも結構クセのあるキャラクターなので、どちらかが合わなければもしかしたら最後までお話に入り込めないのかもしれないな、と。
普段であれば、言語の違いによるすれ違いに萌えるはずなのに何故か萌えられず。
その後のお話で、両親から手紙の返事が届くくだりにも「???」となってしまったり。

キリヤが居る日本では、オメガ達は虐げられず逆に優遇され大切にされていたのと、召喚先のシーウェルト王国もオメガを大事にする国だった点は良いなと思いました。
運命だからか、なぜか分からないけど…と、ちょこちょことメルヒオールに近寄っては、ぴたっとくっ付きたがり、周りの人々にはがされるキリヤという流れも可愛らしかったです。
かなり大柄なメルヒオールがキリヤを盲目的な程に愛でる様子も良かったですし、言語変換によって今まで以上に言葉の発音が上手く出来ないキリヤにメルヒオールが1音ずつ真似させるシーンもすごく微笑ましかった。
良さを感じるシーンも多かっただけに、やはり何かが足りず萌えきれなかったのが非常に残念。
メルヒオールの孤独や、キリヤの葛藤がもう少し描かれていれば、また少し違った評価になったのかもしれません。
コミカル寄り過ぎてシリアスなシーンが活きなかった印象でした。

3

一目惚れ♡なのにすれ違うドタバタ劇

今回は最後の王族である狼王と突然異世界トリップした日本人のお話です。

運命の番を探していた受様が異界で獣人である攻様の番となるまでと
受様の妊娠後、出産後を描いた後日談を収録。

この世界には男女性のほかに第二の性としてアルファ、ベーダ、オメガから
なるバース性があります。最たる特徴は男女に関わらずアルファはペニスを
持ち、オメガも男女問わず妊娠できる点にあります。

IQや運動能力等様々なノア力に置いてアルファはベータやオメガよりも優れ、
アルファ人口の増減が国力を左右する度の影響力があります。しかしながら
アルファはオメガからしか生れません。

オメガはオメガから生まれる事が多いのですが、稀にバース性に関わらずに
生まれます。そして優れたアルファを産むオメガはアルファ以上に優遇され
ていました。

受様はオメガ夫婦の元に生まれた一粒種ですが、両親が複数のアルファ信奉
者を持つのに対して、美男子というよりは可愛い系男子な上に、頭もよくな
く気もきく子でもありません。

その上、10年前に見た運命の番のドラマにハマって以来、自分の相手も世界
でたった1人の特別な人じゃなきゃ嫌だと、ベータやアルファからの求婚を
突っぱね続けていたのです。

楽天家な両親は「受様なら運命の番なんて夢物語も実現させるかも」とか
「受様の可愛さなら運命の番がアマゾンの源流にいたとしても見つけてもら
えるかも」とか言いますが、今の缶詰工場での検品仕事では1人に立った5人
にしか会わずない生活で運命の番を待つのは現実的ではないかもしれません。

そこで受様は皇城を辞めて世界一周の旅に出る事にします。貧乏両行は覚悟
の上でしたが、母は困ったら頼れとくれたリッチな友人リストを選別にくれ
ますが、どういう助けなのかがかなり疑わしく(笑)

出発の朝、成田へと向かう電車に乗るために日暮里駅構内を歩いていた受様
は突然の眩暈に襲われます。しゃがみ込んで目を閉じ、息をついて瞼を開け
ると・・・

受様の目の前には白いローブをまとった老人、尻をついていた床は白い大理
石で、魔法陣のようなものがぐるりと受様を囲んでいました。そしてローブ
の老人が身を引くと、金の冠を頭上に載せた大柄な男性が現れます。この人
が今回の攻様ですね♪

受様はオメガ崇拝のおかしな宗教団体にさらわれたの? と思いますが、受様
の目の前にとまった攻様は整った顔立ちで金の瞳から放たれる眼光だけで
全てをひれふさせる王者の貫禄がありました。

何より受様は視線が合った瞬間、経験のないほど心臓が拍動し、汗が滲み、
頭がぼんやりします。受様は攻様がアルファ、しかも普通のアルファとは
何かが違うと感じます。

攻様は受様に手を差し出してきますが、攻様の言葉は受様が聞いた事の無い
言語でした。しかし、攻様に手を取られた受様は無性に攻様に飛びつきたく
てむずむずしてきて、唐突に攻様が自分の「運命の番だ」と気づきます。

攻様は本当に受様の「運命の番」なの!?

最後の王属である攻様が伴侶として異界から招いた受様と結ばれるまでの
ドタバタを描いたオメガバースであり、異世界トリップファンタジーです♪

異世界トリップで召喚される人はだいたい魔法で呼ばれるので、言語問題は
トリップで本人に能力がつくとか、相手側が事前対策がバツチリとかで、
ほぼほぼ障害にはならないのがお約束なのですが、本作ではしばらくの間、
言語問題は解消されず、そのために誤解やすれ違いが雪だるま的に膨らんで
いきます。

攻様の世界は獣人達の住む世界です。この世界にはそもそもオメガが少なく、
その上、攻様の国では王族はアルファの狼獣人のみと定められています。
前王の死後、王国には攻様以外の狼獣人はおらず、王族の血を絶やさない為
にと受様が召喚されたのです。

このように受様は攻様のために異世界から召喚された特別なオメガでしたが、
いかんせん言葉が全く通じないため、受様には自分がトリップした事と攻様が
自分の運命の番だという事以外は一切わかりません。

攻様は召喚された受様を一目で気に入り、お披露目の際には攻様の番となり
王妃となる受様を国の未来を照らす光だと言い、妃と視線を合わせる事すら
禁止ほどべた惚れなのですが、も言葉が通じない受様には全く理解されず、
受様は城の人達が誰も目も合わせてくれないとか思っちゃうのです(笑)

挙句にお披露目まで青酢消されていた初夜のお床でも言葉が通じないが故に
「拒否」されちゃって「失敗」しちゃうのですよ(爆笑)

受様視点と攻様視点が交錯して続くので、読者的にはそれぞれの言い分と
すれ違う理由が丸わかりで、この捩れと絡まりがどうやって解けていくのか
ワクワク&ドキドキ♪

攻様の側近である将軍やその妻、受様を拉致する攻様の伯父や前王の宰相等
登場人物も要所要所でいい味を出していて、たいへん楽しく読ませて頂きま
した (^O^)/

受様がボケボケすぎる感じではありますが、オメガバースはオメガが虐げら
れ足り、不幸だったりする事が多い中、本作の世界ではアルファにモテモテ
という設定なので、オメガバース初心者さんにも読みやすいと思います。

2

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