恋する救命救急医 魔王陥落　初回限定配布ペーパー　夏の幻

懐かしい風景

本品は『恋する救命救急医　魔王陥落』の初版限定挟込ペーパーです。

本編以前、2人の出会いとなった夏休みのサマーキャンプのお話です。

その夏はとても暑い夏でした。屋内にいる分には快適なエアコンでさほど
ではなくても根一歩外に出るとくらくらするような真夏の光が、颯真の淡
い色の髪と瞳にはひどく痛かったのです。

夏のサマーキャンプの支度をしながら、兄の優真は「行きたくない」とこ
ぼします。「何が嬉しくてキャンプなんて行かなきゃならないんだよ」と
続けます。

黙々と荷物を詰めていた颯真は委員なのでいかなくてはなりませんが、
優真は自由参加なので嫌ならいかなければいいと思いますが、颯真が行く
のに自分が行かないと言う選択肢はないようです。

双子と言っても周囲が想像するほどべったりな関係ではなく、優真はまる
で監視するかのようどこに行くにも颯真の傍を離れないです。だからと言
ってそれほど仲がいい訳でもありません。

地元の中学とインターナショナルスクールの合同キャンプはキャンプと
言っても森の中のバンガローで行われる3日間の共同生活です。

キャンプ初日、日本人の血は一滴も入っていない容姿の颯真から全く英語
なまりの無い日本語が出てきたことになりたての中学生たちはびっくりし
ているようです。

そんな時、物怖じしないボーイソプラノでにこにこと話しかけてくる少年
がいて･･･

B6サイズペーパー両面中折り２段組3頁と長めの番外編は、本編でも鍵と
なった2人の出会いを貴志視点で描いたお話になります。

「君、日本語すごく上手だね」と人懐こい笑みを浮かべているので、何だ
かとても可愛らしく思えます。その少年は黒目がちなのに白目の部分が
青っぽくて不思議な存在感のある少年でした。

いつもなら憂鬱なだけのサマーキャンプが夢のような時間に変わりました。
彼の笑顔、よく通る声、しなやかな肢体、彼がそこにいるだけで爽やかな
風邪が渡るようで･･･

森住が古いアルバムから剥がしてきた写真を譲り受けた貴志が2人の出会い
を回想するお話でした。

今も昔も貴志にとって森住は唯一で永遠の憧れであり、永遠の恋人という
感じの幕引きで貴志の森住LOVEが溢れていますが、2人の絡みは幕引き後
の模様です♪

ノスタルジックな一コマって感じですかね　(^-^)