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令和の大型新人が鮮烈に放つ、江戸の夜陰に切なく熟れる恋の花 【本能に抗えない鬼×自己犠牲な美青年】
あの一巻を超えてきた!!すごすぎる!!
大満足だった一巻。そこで描かれた2人の「過去」が、今回はさらに深く、そして新しい形で描かれています!!
鬼の子べなが向き合った過去は、愛する壱と共に乗り越え、眩しい未来へと繋がっていくでしょう。自己犠牲の精神が強すぎる壱が、べなによって「愛する人のために自分を大切にすること」の大切さに気付く姿は感動的で、心に響くメッセージです。読者としても勉強になります。
そして何と言っても、二三(ふみ)とダンゾウ!! 二三の幸福が、ダンゾウとのエピソードを通じて明らかになり、思わず胸が熱くなりました。
壱が幸せだからこそ思い出せた事実。べなさん、ありがとう!!!
読むと本当に幸せな気持ちになります。べな、大好きです!!
鬼のべなと壱のお話。続編です。
江戸が舞台で、絵が素晴らしいです。当時の衣装や風景をかなり調べておられるのかなあと思ってしまうくらい風情があります。
長屋で二人暮らしするべなと壱。実際に背が高く保護者である壱が受けっていうのがおいしい設定です。
2巻は、べなのツールを尋ねる物語。どうして生まれ育った場所を離れたのか、鬼としての自分のアイデンティティを探る度。壱を傷つけたくないから人間になりたいと思う一方、それは鬼としての自分を否定する気持ち。
お互いに相手を思うがゆえにすれ違う二人ですが、東海道道中に彩られつつ、自分のすべてを見せることでより強く結びつく、そんなハッピーエンドの2巻でした。
江戸ものは他にもありますが私はだんぜんこちらが好きです。
2巻は、過去と決別し2人で今を生きていこう編といったところでしょうか。
絵がますますよくて旅の背景が浮世絵のようでうっとりしました。
べなが自分をコントロールできなくなり壱を傷つけるかもしれないと悩むのもわかるし。
それを知った定吉とお奈緒が使いを頼むのが粋ですね。
べなも壱もやさしいから自分より相手のことを考えてばかりで、それで行き違ったり衝突するという。
その気持ちや理由、相手のことを理解し、一緒にやっていきたいとお互い確信できる流れがすばらしい。
鬼とはどういうものかというべなの言葉もよくわかるし。人間だっていつ鬼になるかわからないというのも。
特に、元の仲間の鬼に再会するシーンがすごく好きです。
遠目にお互い認識して、謝ってお礼を言って。
あっさりだけどそれがとてもいい。
顔を見てごちゃごちゃ言わなくてもわかり合えた。すばらしい場面。
ダンゾウと二三の話は切ない中にも2人とも幸せだったとわかってよかったです。
ダンゾウ、二三のセリフ、相手への思いの描き方、どれもすばらしく感動しました。
2巻は「人になりたい」と言うべなの不安からお話しが進んでいきます
前巻で壱側の葛藤を乗り越え2人で居る事とはなりましたが実際べなの正体などは謎も多いまま
また乗り越えたとは言え自尊より他尊が過ぎる壱の自我の未成熟さの不安も燻っています
しっかりとお話しが続くにあたってこの辺からの切り口をご想像にお任せします…と有耶無耶に回避しない進み具合にやはりこふで先生の作品への「心意気」を感じます
この2人が生きて行く上で江戸の人情は必要不可欠‼
定吉とお奈緒さんの「隣近所皆家族」という下町の気風の良い町民さが身に沁みます
とても個人的な話ですが私自身親戚一同全員下町育ちの「火事と喧嘩は江戸の華」で育った両親の元で育てられた事も影響しているのか、見栄っ張りなのに優しいとか豪胆なのに気遣い屋さんなど…一見では伝わらない、分かり難さのある深い人間性みたいなものに出会うと琴線が触れる事が多い性質です
逆を言うと「全米が泣いた…‼」的なものは「おぉぉ…!」とは思う事は勿論ありますがみんなの泣きポイントと同じで感動出来ているのか?には些か自信は持てないタイプです
感受性が豊かなんだか雑なんだか……なめんどくさいタイプだな、とは自覚しています
そんなめんどくさいタイプの私がこの作品を読むと気付くと鼻水垂らして手にティッシュを握って読んでしまうのです
「ココで泣いた!」とかって言うのではなく、多分ただ2人と普通に日々を送る定吉やお奈緒、そして共に育って来た手習い所の子供たちや職場の人達との様子だけで静かにずっと感動しているのです
それは紛れもなく前作で苦しみもがいた2人を知っているからこそ抱ける感情
しみじみと前作の創り込みの素晴らしさを感じて止みません
長屋がある江戸作品だからこそ生まれる「繋がり」にとても心が惹かれます
お奈緒さんのお兄さんに会いに江戸を離れる壱に定吉さんが言葉足らずな2人を慮って口にした「難しいぞ~ 大事なモン 大事にするのは」というセリフ
決して物珍しいセリフではないけれど、大事なモンを大事に生きているのが分かる定吉さんが、大事なモンの大事に仕方が分からず一度失った壱の背中を押すように伝えるからこそグッと来ますし、こんな人が2人の側に居てくれるという事実だけでも、また泣けて来てしまうのです……
もぉ涙腺がバカになってるのかな。゚(゚´Д`゚)゚。
2巻はそんな前作からの愛すべき隣人達との些細な描写に加え、壱とべなに影と共に救いを残したダンゾウのお話しも涙なしでは読めませんでした
多分ココはこの作品を読んで「感動した」と思う読者の皆さまと、自身を訝しがる事無く共感出来る所だと思います!
そしてこのダンゾウにも不器用で生きるのが上手くない江戸っ子気質を感じてしまいますね( ;∀;)
ドコでどう感動したら正解!なんてものはきっと無いでしょうし、感動しないから不正解って事も無いとは思います
ただ、私にとってこの「べな」という作品は「感動」を盾に読む作品ではなく、気付いたらぐしょぐしょに涙と鼻水が出ていて、自分が感動しているのをその水分でじわじわとやっと実感する、とても作品として稀有で貴重なBLという枠を超えてでも好きな存在である事は確かで揺るぎない……そんな作品を多くの人にこれからも読み継がれて欲しいな、と願って止まないこの気持ちを伝えたいです
べなが壱に、壱がべなに、誰かが誰かに…ただ「笑っていて欲しい」と願う
そんな深くて太い愛情が溢れる2巻でした
心が落ち着いたら3巻を読もう…今読むと脱水症状になり兼ねないwww
自分が普通の人間ではなく、いつどんなきっかけで周囲や壱を傷付けてしまうか分からないことを不安がるべな。特に、壱は自身の痛みには無頓着で、他人のことばかり優先してしまうので、余計に心配になってしまう。自分よりも他人を労るのって素晴らしいことのように聞こえるけれど、実は周りのことを考えてないエゴでもあると思うんです。自分が傷付いて悲しむ相手の気持ちを無視しているし、結局他人を守って安心を得られるのって自分なんですよね。壱にはまだその傾向が強いように見えますが、べなとの生活で少しずつ自身を大事にできるようになるといいなと。ダンゾウと二三の関係性も気になっていたので最後に読めて嬉しかったです。