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自分の殻に閉じこもってる周史を高哉がぐいぐい入り込んでほぐしていく様がよかった!いつか帰るかもしれない人に恋してしまって切ない周史の恋心にキュンとした。後半は遠距離恋愛で寂しいところだけど2人らしく穏やかに解決していくかんじがよかったー。リリちゃんと末永く仲良く暮らしてほしい。高哉のイラストビジュアルがドンピシャで好みでした。
作者様買いです。犬が好きなので、タイトルと表紙の可愛さにも惹かれて(*´˘`*)
有名人の両親を持ち、ゲイであることを引け目に思い絶対に隠さなければと思いながらひっそり田舎暮らしをしている周史(ちかし、受)。
ある日不注意で怪我をさせてしまった高哉(攻)を病院に連れていくと、その流れで「泊まらせて」と頼まれ、家では自分で自分を慰めているところを見られて体の関係になってしまい、さらに「ペットになるからしばらく居させて」と頼まれてー
と続くお話です。
期限が来れば帰ってしまう攻めを想う受け君の気持ちが切なかった。。
そして、本物の犬みたいにゴロゴロわんわんじゃれついてくるイケメンにニヤニヤ。
中盤まで攻めの正体(職業や休暇の目的)が分からないのも良いスパイスになっていて、どんどん先を読みたくなりました。
めちゃくちゃ胡散臭い攻めだなーという印象が変わっていく面白さ。
付き合ってからの攻めの溺愛っぷりもまたすごくて。あまあま、糖度かなり高め。
東京⇄花房の遠距離恋愛が始まって、周史に「今すぐ会いたい」って言われて朝4時に車を飛ばしてきちゃう、愛深き彼氏です。
で、セッの時の高哉がまた甘くて優しくてやらしいのがね…良かった…!
そして川琴先生の作品らしく、美味しそうな料理がいっぱい出てくるのに大変食欲をそそられました。読みながらお腹がぐーっと鳴りそうだった笑
うずらの卵のピクルス、だし巻き卵、小松菜と揚げ豆腐のお味噌汁…ピクルスは難しそうだけど、だし巻き卵とお味噌汁はこの連休中に絶対食べようと決意しました( ̄∀ ̄)
大きな事件が起こるわけではなく、ちょっと物足りない感じもするかもしれないけれど、優しくてわんこ(攻めもリアルわんこのポメも)が可愛い、素敵な作品でした✨
シーモアのあらすじのほうがわかりやすいので、載せます。
「人づきあいに臆病な周史の家に、ある事情から転がり込んできたのは旅行中の高哉。周史はひっそり生きたかったのに、泊めた翌朝早々に最悪のところを見られ、高哉にゲイだとバレてしまう。だが高哉からやさしく「俺と、してみる?」と誘われ、一度だけ寝ることに。その後、高哉はここに滞在中は周史のペットになると言い出した。もうえっちはしないという約束で、ご主人様とペットの期間限定の同居生活が始まるが……?」
ひっそりと田舎で生きる周史が、なんかいじらしいんですよね。
孤独を愛するがゆえにひっそりと田舎で生きているのではなく、本当は誰かを好きになりたいし触れ合いたいと思ってるんだけど、ゲイゆえに、(家庭の事情でゲイばれは絶対にNGなので)現実では諦めていて、人とあまり関わらないようにしているってところが……。
両親ともに大物芸能人の息子というわりには非常に慎ましいし、やたら立場をわきまえすぎちゃっていて、もっと自由に、わがままに生きてもいいのよ?とすら思ってしまう。
ひっそり慎ましく生きる周史の前に嵐のように現れた男、高哉。
「俺がチカちゃんのペットになってあげようか?」とかさ、ナチュラルにこんな提案してくるわ、嬉々としてペット用餌入れをmy食器として使ってるわ、自分はペットだからと首輪をして喜んでるわと、なんか変なやべーやつって感じなんだけど、途中まで読むとなるほどなー!
単なる変な人じゃなくて良かったぁ、ほっ。
川琴さんの作品って、読んでてむずむずするときがあるんだけど、この作品もなんかむずむずする。
なんでだろ??
理由はわからないけど、三十路の攻めがペラペラと甘い言葉を吐いたり、「チカちゃん、おこだ。」「可愛いが大渋滞」みたいなことを言ったりするところかもしれない。
なんかあざとかわいいというのかなぁ?
これかわいいでしょ?みたいなウケを狙ってかわいいを無理やり作ってるというか……そういうのを私は感じてしまいます。ごめんなさい。
ちなみに過去むずむずした作品は「恋におちた仕立屋(タイユール)」です。(二人の会話にむずむずした)
性癖を隠すため田舎で暮らす青年と仕事に疲れた青年
地方紙の編集をしている周史(受け)は取材中ぶつかってけがをさせてしまった身元不詳の男・高哉(攻め)が泊まるところがないと聞き、不本意ながら家に泊めることになります。
自分の性癖がバレないようにと誰も家に上げないようにしていたのに、部屋に上げてしまったため不注意で、高哉にばれてしまいます。
恐怖する周史でしたが、高哉の「試しにやってみよう」みたいなのりでセックスしてしまいます。
結局、怪我で6針縫う羽目になった高哉はなし崩しにしばらくの間ペットとして周史の家に住み着くことに(ただしエッチなし)・・・
一緒にいるうちにどんどん惹かれている周史ですが・・・
有名な俳優と女優の息子である周史は早くから自分がゲイだとわかっていて、両親の迷惑にならないようにと、知り合いのいない田舎に移住しています。
人と付き合うことが嫌いじゃないのに性癖がバレるのが怖くて、どれだけ親しくなっても家に上げないなど一線を引いています。
そんな周史に高哉はけっこう無遠慮にはいってくるのです。
高哉の得体がしれないのがちょっと不気味でした。
特に出会いなんて、ぶつかったのが周史の方だったとはいえ、後ろ向きに移動している周史をよけられないくらい酔っていて、もう夜なのにその日の宿も決まってないっていう状況があたりやなんじゃないかと思ってしまったくらい。
それか初めから周史の正体知ってて近づいてきたか。
その後も休暇中とかいってペット契約なんて遊びみたいな感じで住み着くし、そんな状態なのに自分のことを話さないって怪しさ満点。
仕事に疲れてちょっとおかしくなっていたみたいだったので話したくなかのだと後になってわかりましたが、高哉が最後は周史を傷つけるんじゃないかと思ってはらはらしました。
結局、とってもいい人でしたが(笑)
田舎とはいえ、ずけずけと内情を知りたがる人もおらず、周史の周りにいる人は皆いい人ばかりだったので、周史も余計にばれてはいけないと自制していたのかと思うと、切ない気持ちになりました。
最後には両親にも友人にも話せて、そしてそんな勇気を与えてくれた高哉というパートナーができた周史はやっと肩ひじ張らずに生きていけるようになって本当に良かったです。
ただ、ストーリーとしては契約からの~という展開はよくあるパターンで、王道といえばそうなのですが、ちょっと目新しさがなかったかなと思いました。
あと、高哉視点がなかったので、いったいどのタイミングでどう思って「考えたこともないくらいヘテロ」だった高哉が周史と将来にわたってパートナーになろうと思ったのかというのがとても気になりました。
感覚的には男子高校生とかならまだわからなくもないけど、三十路の男がっていうともう少し何かあってもよかったかなと思いました。
井堰高哉。29歳。男性。
非常に整った顔立ち。飼い主の言うことをよく聞き、無駄吠えもしない良い子です。
舞台は静岡ののどかな地方。
地方誌のフリーライターの職に就きながら、古き良き平家の日本家屋で暮らしている周史。
そんな彼が、ふとした事から旅行に訪れていた高哉という青年に怪我をさせてしまい、成り行きで自宅に泊めることになり、とある出来事から身体の関係を持ってしまって…
と、ここまでは「なるほど、一夜の関係からのグズグズになっちゃうアレね」なんて、BLあるあるかなと一瞬思ってしまう。
が、これがあるあるにはならない。
怪我が治るまで"ペットとして"家に置いてくれと言う攻めと、戸惑いつつも受け入れる受けという不思議な現象が繰り広げられます。
突拍子もない始まり方なのですけれど、どこも変じゃない気がしてくるのは川琴先生ならではなのか。
静岡のどこかにある田舎での、ごく普通の生活が描かれています。
2人で食事をしたり、なんでもない会話をしたり、ご近所さんからお裾分けをいただいたり。
なんだかすごく癒されました。受けも攻めも可愛くて、ほのぼのとしていてあたたかい。
特別大きな出来事は起きませんし、辛い出来事も、とんでもなく切ない出来事もありません。
ですが、お日様の香りがするお布団の上でごろごろと転がっている内に、優しい寝心地の良さにふと微睡んでしまうような…そんな感じの雰囲気があります。
このお話、私はとっても好きだな。シンプルに萌えた。
日常のあれこれを忘れて、ひたすらに穏やかで微笑ましい2人の恋模様が楽しめました。
周囲に見えない薄いバリアをはりながら生活をしていた周史が、高哉からの何気ない優しさで甘やかされる度に、どこか頑なだった部分がほろほろとほどけていく。
高哉の言葉がどれも押し付けがましくない優しさなんですよ。良かった。
行動力がある人なので、結構ぐいぐいと来るのですけれど…周史をふわりと包み込みながら答えを出すまでのお手伝いをしてあげているようで好印象。
口調も性格も穏やかで、とにかく甘いので安心して読める。
周史の手を取って優しく包み込む高哉も、高哉の手を取って少しずつ1歩踏み出そうとする周史もすごく良いんです。
始まりは突然。けれど、甘さはたっぷりのまま、日常の小さな幸せと共に、ゆっくりゆっくりと心を通い合わせていく2人の姿がなんとも心地良い作品でした。
個人的な萌えどころとしては、「布団敷こうか?」ではなく「おふとん敷こっか?」と言う攻め。
今作は攻めが萌えのツボにがっしりはまりました。