電子限定描き下ろし漫画付き
コワイコワイ…
やっぱりこの作者様はただもんじゃない。
BLにおいて、三角関係なんて別に普通。3人でヤるプレイだってまあ普通。
でもこの3人は…
こじれてるし、行き止まってるし、息詰まるし、救い無いし。
とにかくヒリついて痛々しい。
まず冒頭。
男の子的に好奇心でAV鑑賞。それがゲイビで、見てた3人でぬるっと現実化するその過程。
このぬるっと具合がなんともザワっとする。
ここから深淵にはまりこんで、出られない蟻地獄のような関係が始まり…
心はきちんとした方向性があるからこそ、このカラダの関係性が痛い。
どうしてこうなっちゃうの…
…と違和感を感じてたら、出てきたのが過去玉井と小川の間にあったある事件。
はあ〜……そっか…と腑に落ちた。
腑に落ちたからって全然ほっともできず、こりゃ永遠に引きずるよなぁって思った。
要は2人の間の難しいこじれ。そこに宮島が加わった形での三角形なのかな。
この解決は確かに平和的かもしれないけど、私はモヤってるかも。
テーマとしては正直趣味じゃない、だけどこんな世界観を完成させていく先生の個性にはノックアウトさせられてる。評価は迷うけど「萌x2」で。
ボーイフレンド17を読んで吉田ゆうこ先生の世界観に引き込まれたので購入しました。
導入で世界観が分かり、流れも素敵。
淡々とストーリーが流れて読みやすいお話でした。
三角関係で、それぞれかわいい・イケメン・純粋属性を持った彼らがお互いの理由をもって好きになる姿がすごく美しい...
今まで3Pは攻め攻め受けの組み合わせを読んできたのですが、
攻め・リバ・受けの組み合わせだったのでそこもすごくこう..
好きだからこそ体を預けられるような感じがしてすごく素敵でした。
完結に。かつ心にストンと落ちる運び
今後も発売されるご予定があるのでしたら作家買いします。
吉田ゆうこ先生の作品にハマっているので、ゆっくりですが読み進めています。
先生の魅力といえば、可愛らしいのにどこか切ない絵柄に、切なくてたまらない気持ちになるストーリーの融合だと思うのですが、今回は特にそれを感じられました。
私は三角関係、もっとアレな言い方をすれば3Pが大好きなので、それだけ期待値が上がってしまうために私の中で評価が下がりやすい傾向にあるのですが、本作は最高でした。
3人が3人とも、幸せになろうともがくのに、他人を傷つけてまで幸せを掴むには少し性格が優しすぎる。
そんな3人のボロボロになりながら掴んだハッピーエンドに、グッときました。
3人のうち、特に好きになったキャラクターは小川です。
帯には「腹黒」と書かれている小川ですが、そこまで腹黒というほど……いや、言わんとしていることは分かるのですが、腹黒という表現は少し引っかかるというか(吉田先生が決めていらっしゃったらアレなんですけど)。
腹に鬱屈したものを抱えながらも、それを表に出して人を傷つけるのは得意じゃなさそうな、とても素敵なキャラクターでした。
切なさに心がひりつく物語が読みたいときに、またこちらを手に取ろうと思います。
ありがとうございました。
巷で評価が高い作家さんんだからと昔他の作品を
読ませていただいたのだが、思ったより好みにハマらなくて
さけてた作家さんだったんですが、こちらは思いのほか楽しく読めた。
個人的にはがっつりハッピーエンドが好きなので
少々もやっとは残るものの、これはこれでありかな。
始まりは「ゲイビデオ鑑賞会」
友人に借りたなんて建前だとおもうのだが、
好きな子にゲイビデオ見せてどんな反応を見たかったのかなと
思うと少々萌える。
中のいい3人。
結局ビデオにあてられて自分たちも肉体関係を持ってしまう。
しかし実はお互いが好きなのは~なトライアングルものですね。
不毛;つД`)カナシイ
「好きだ」と言われてフラフラしちゃう真ん中のこは
どうなのよと思いつつも楽しく読ませていただきました。
なんだろうね、このお互いにもやってる感じが良くもあり悪くもあり
な効果を出していると思う。
せっかくサンドイッチなんだから、挟まれてる子がもう少し
反応してくれても・・・ごにょごにょ・・・
理想的な三角関係でした。どこをとっても矢印が一方通行で、1人が報われると残り2人は報われない、最終的には3人でいることを選ぶ三角関係が、個人的に好きなのかも。最初こそ、可愛らしい小川を玉井も好きなんじゃ?と思うのですが、彼は意外にも宮島のことが好きなんですよね。誰が好きか告白し合ってからは、玉井が宮島へ積極的にアプローチするようになり、段々玉井×宮島を応援したくなります。小川を好きでありながら、恋愛経験も乏しく孤独への不安を抱える宮島は、玉井のアプローチを拒みきれず、そこが可愛いんです。
しかし、玉井×宮島がいい雰囲気になったところで、気弱な印象だった小川が、実は図太さや怖いくらいの執着を持っていることが明らかになる。宮島を敵視していることも本人に伝え、自虐と報われなさへの苛立ちに壊れていく小川。それでも、宮島はそんな小川をまるごと好きだと言うんです。玉井に執着していてもいい、自分を嫌いでもいい、それだけ小川との出会いが宮島にとって世界を変えるものだったんでしょうね。健全な宮島を挟んで、徐々に鬱屈していた気持ちが緩和されていく玉井と小川。宮島と出会ったことで、2人とも閉鎖的な世界から明るい世界へ出られたんじゃないかなと思います。3人で一緒になる、という結末に不満を覚える読者もいるかもしれませんが、私は皆が納得しているなら必ずしもカップルは2人1組でなくてもいいという考えなので、すっきり読み終えられました。