一緒にいてくれて「あいがと」

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表題作錆のゆめ 左

進藤 孝則,研究員
聡夫,サイボーグにされた少年

その他の収録作品

  • ちいさな(描き下ろし)
  • 鈴木聡夫(プロファイルと絵日記)

あらすじ

セックスの為のサイボーグ──少年の身体を改造して作られた彼・聡夫は、世話係であった進藤に引き取られた。
大好きな進藤のために家事をし、その帰りを待つ穏やかな生活。
ところが、引っ越し後に進藤の荷物を片付けていた聡夫は一枚の写真を見つける。
そこには、学生服を着た自分と見知らぬ少女の姿があって……。
人間×サイボーグBL 待望の続編

「…としおさん、よく頑張りましたね」
記憶の一切を消されている──だから、大事な約束も思い出せない。

作品情報

作品名
錆のゆめ 左
著者
久間よよよ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
錆のゆめ
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686461
4.8

(179)

(160)

萌々

(15)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
20
得点
863
評価数
179
平均
4.8 / 5
神率
89.4%

レビュー投稿数20

一緒にいたいということ

よかった。
進藤は覚悟して聡夫を引き取ったと思っていたので、その決意のほどを見せてもらい感動しました。

聡夫と遊ぶ女の子の母親が聡夫と進藤を不審に思う。
進藤はそういうことを想定していたものの目の当たりにすると癪にさわると言うところが珍しく感情が出ていいなと。
それで引越しをし、荷解きの中で聡夫が自分の過去の写真を見る。という流れが自然でよかったです。

聡夫が妹に会いに行った一瞬に、兄は死んだと聞いた偶然すぎるタイミングはご愛嬌w

車内で涙がこぼれる聡夫を思わず抱きしめる進藤のシーンでうるっときました。

聡夫が過去のことを知りたいと思うこと、妹に会いたいと思うこと、全て進藤は聡夫を尊重してきた。
でも聡夫を失いたくないとも思うようになっていた。
「幸せにしたい」
「一緒にいたい」
「それは同じ」
「それは あいしてる て ことですか」
のとこと、この後のシーンもめちゃくちゃよかった。
聡夫が離れることも覚悟していた進藤の本音が聞けたし、何より聡夫がうれしそうでかわいいし。感動しました。

聡夫の体は成長しなくて、このまま支障なく生きられるの?と心配したりもしちゃいますが、そこはまああれですね。ふんわりきっとうまくいくはず…と思えるお話でした。

設定の細かい疑問がわいても、そんなの気にならないくらい感動する話や萌えがあれば、それはそれでいいかなと思えます。作品の力ですもんね。

0

涙腺崩壊……いたいけで切なくて残酷でやさしい

胸が苦しいです。
前作で2人が一緒にいられるようになってよかったね〜って思ってたけど、今回とてもしんどかったです。2人の淡々とした穏やかな毎日なのですよ、可愛らしい。

でもやっぱり、としおさんがサイボーグにされてしまった切なさが漂ってるんです、常に。
セックス専用サイボーグで無くなり愛する人と生活出来ているのはいいんだけど、以前の記憶は消されているし学校通ってない10代の子を我が子に近寄らせたくないと危険人物認定してるご近所ママが居てたり。
感情はあるし思考能力はあるから色んなことを考えちゃってしんどい。
しんどい時ハグやちゅーで充電しようとするとしおさんに胸が締め付けられました。
引っ越しの荷解きで過去のとしおさんの資料を見てしまってからの流れが思い出すだけでも泣けてきます。(今書きながら泣いてる)

としおさんのペースに合わせて寄り添ってくれるしんどおありがとう。
進藤も としおさんに癒されてるし支えられてるんだろうな。描き下ろしで、としおさんが「しんどお」呼びから「たかのいさん」呼びに変わってて2人の仲がまた一歩近づいたんだなとジーンとしました。

シーモアで購入
そう言うシーンは過去回想のワンカットのみ
黒線一本修正

0

読んで良かった。名作。

このレビューは「錆のゆめ」上、下、左を読んでのものです。
子供の頃からアンドロイドとかサイボーグとかのお話が好きで私の記憶ではアンドロイドはロボットの進化系、サイボーグは人間+マシーンだったと思います。

BLもそういったお話が好きな為に今回表紙もしっかり見ずに3冊購入し、「上」の数ページであ!これケモ耳じゃん、ショタじゃん!
とかなり苦手意識でショックを受けました。

でもまあ読んで良かった。

感動系の感想レビューは既に多くあるので私の疑問点を述べたいです。
「上」「下」と「左」では設定がなんか違ってないですか。
最初は頭の弱いセクサロイドで進藤との性的な夢を見ているのに、そして進藤もまたとしおとの性的夢を見ているのに、「左」では進藤はアセクシャルな人のように見えてしかたない。
としおも可愛い幼児のようで2人のキスはファミリーな愛情表現にしか見えないんです。
途中で設定変更したのでしようか。
最初は進藤ととしおの愛のあるsexもおいおい視野に入れていたのでは、なんて思ってしまいます。

まあ2人に持続する愛があればどちらでもいいかもしれないです。

としおは鉄と肉の塊に過ぎない
と「上」で進藤との上司?が言い放ちます。
進藤もそれを認めた上で言い返してはいますが
肉は朽ちます。
鉄は錆びます。

いつまでも若い外見のとしおも機械と生身のからだを持っているので寿命が有ります。
進藤がいなくなればきっと誰もメンテナンスはしない、ボディの錆は落とせない、増えるのみ。
寿命が果てたとしおの見た最後のゆめが進藤との幸せな日々のゆめであることを祈ります。

0

ほのぼのしてるのに涙が止まらない

読み返し。

こちらの『左』は、現実と向き合うお話になっている為
個人的には辛い部分が多々ありました。


えみちゃんの件がまず辛かったのですが
仕方ないとは思いつつも、
としおさんには優しい世界にいてほしくて
どうしようもない気持ちになりました。
でも進藤はちゃんと、としおさんのそばに居てくれて
しおさんのことを考えてくれていて
進藤が進藤で本当に良かったと思いました。

上下の時に気になっていたとしおさんの妹。
こちらで彼女のことが明らかになりますが
その時もまた切ないんです。
妹はちゃんと生きていて、としおさんは妹に会いに行くんですけど
その結末が切なくて涙が止まりませんでした。
どうしてこうなっちゃったんだろうと
やるせない気持ちになりました。
でも、としおさんはきっと知れてよかったんだと思います。


なんか切なさで胸がいっぱいになっちゃいました。
としおさんにはずっと進藤の横でニコニコ笑っていて欲しいです…。

0

左から

左右が発売され、どっちから読むべきか?と悩みましたが、みなさん左からをおすすめされていたので、左から読んでみました(右はまだです)。

最初は、S○Xドールとして開発された男の子の物語でしたが、こんなにハートフルな物語が生まれるとは!

しんどお、と、としおさん。
新藤はとしおさんに敬語を使い、としおは名字で呼んでいる。家事を引き受け、新藤を支えるとしおさん。新藤もクールだけれど、としおさんのことを大切にしているのがわかる。
しかし、そんな二人の静かな日々は、周囲の偏見で次第に窮屈なものに。。

新藤の葛藤や、自分の過去のことを感じ取り、成長していくとしおさんが愛しい。
感動のラストでした。

3

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