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表題作ここはYESと言ってくれ

元川 宗幸,バツイチ上司,40歳
奥村 汀,ゲイバレで孤立する部下,28歳

その他の収録作品

  • 休日デート(描き下ろし)

あらすじ

仕事はできるが微妙にデリカシーがないバツイチノンケリーマンの元川は、部下の奥村が気になっている。普段は口が悪くてツンケンしているけど、真面目な勤務態度は評価できるし、何より笑うと可愛いのだ。一方、社内でゲイバレして孤立していた奥村は、真実を知っても全く態度が変わらず、しかも大口契約の担当に自分を指名してくれた元川に心動かされていく。なにげないスキンシップにも真っ赤になる奥村だが、そんな奥村に元川はついキスしそうになってしまって…!!?

作品情報

作品名
ここはYESと言ってくれ
著者
吉井ハルアキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796414357
4.1

(155)

(73)

萌々

(53)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
22
得点
640
評価数
155
平均
4.1 / 5
神率
47.1%

レビュー投稿数22

今度こそ幸せになってほしい

最近はLGBTQに対して、理解しようという世界になりつつあります。それなのに、この職場って、ゲイに風当たり強すぎだな、と思っていたら、それだけじゃなかったんですね。
心を許した相手が既婚者。そして自分はたんなる浮気相手だったと知った時の奥村の気持ちを考えると涙が出そうになりました。相手は最低男なのに、自分が彼を誘ったと言って罪をかぶる感じになり。結局仕事を辞めざるを得ないし、人間としても最低と思われ、奥村が失ったものは大きすぎましたよ。

奥村が元川を好きにならないように頑張っているのに、ズカズカと奥村の心に踏み込んでくるおじさん(元川)。無自覚のおじさん、怖い(笑)
でも、そんな元川だから、奥村を孤独から引き揚げてくれたんだと思います。
周囲の噂に流されず(既婚者の方が好みなのかな、と勘違いしたのは別ですが)、奥村自身を見てくれる人が側にいるって大事ですよね。

奥村の心はとても傷つきやすいので、大切にしてほしい。
社内の人とは関係を持ちたくないと思っていたのに、元川に魅かれていくのを止められなかった。そんな彼の心を大切にしてほしい。
周囲もだんだんと理解してくれるといいな。
素直に笑えるようになれば、仕事もできるし真面目だし、きっと可愛がられると思います。だってイケメンさんですから。
イケメンは正義です(笑)

元カレが正直に話してくれたらいいんですけど、それがなくても幸せになれると信じています。

0

うーんなんか最高だったなあ

そう、最高だったなあという言葉しか浮かばないくらい良かった。
この作者さん、もちろん自販機~を読んで好きになったのですが、この作品はそれ以上に素晴らしかった。

肩肘はらない、人との距離が近い上司、元川。この元川のキャラが素敵。
するすると近づいてきて、でも仕事も鬼出来る様子。
一方の奥村はまじめ。でも、前の職場で同僚にだまされ、ゲイであることがばらされてつらい思いをした経験がある。今の職場でも何か孤立している。
という二人。

元川は、ホープの部下として奥村の面倒を見るのだが、真面目で有能なだけでなく、かわいく思えてきて。。
という展開ではなるのですが、お話運び、絵、キャラ、どれをとっても独特でしかも説得力があり、そうそう、恋ってこうやって始まるんだよな、というストーリーで、久しぶりに良い作品に出会ったなあと思いました。

以前よりキャラさんたちがかっこよくなっている感じもします。
今後も大注目の作家さんです。

0

キュンが止まらない

話が良すぎた…
めちゃくちゃ素敵なストーリーに、ホッコリ&ニンマリの表情筋が緩みっぱなしです。あぁ〜…この話好きです、大好き!

攻めの元川が何と言っても素晴らしいですね。
何て言うのかな…何にも動じない飄々とした立ち振る舞いと、奥村を陰口から守る姿勢が素敵過ぎて、最高の攻めであると同時に最高の上司です。元川と対比して、コソコソ噂しまくる同僚と奥村の元同僚の狭量なこと…はー!めちゃ腹立つ!!

この作品はハッピーエンドで素晴らしいです。でも同僚たちの誤解を解いたりとか、奥村への評価アゲのシーンなどあれば、もっとスッキリしました。奥村のヒソヒソは今後も続くのやだなぁ。元川が皆に交際宣言すれば良いとか思ったり(笑)
まあ、そんなシーンは無いんですけど、元川の奥村への愛が突き抜けていてキュンキュンしました。至るところで可愛いの連発と、奥村を構い倒してドキドキ意識させるんですよね…ホント悪い上司。

奥村が恋愛に臆病になっていて、そうなった過去の経緯にめっちゃ腹立ちました。そんな奥村の心の扉を強引にこじ開ける元川が、救世主的な存在。徐々に元川への想いを素直に出していく姿が控えめで可愛いです。元川が構い倒すのも分かるの、ホント。

元川が奥村との未来をちゃんと考えているのも、すごい良かったぁ。読後感が良くて、めっちゃ嬉しい結末でした。

0

憎めないおじさんと可愛いリーマン

優しくてテキトーな攻おじさまのキャラクターのおかげで、危ういところでアリよりのアリになっている!と感心してしまいました。信頼関係とフォローがあるから合意のセクハラみたいかも、と思ったりw

繊細な受さん(でも、ちょっと魔性入ってる気が…)の表情がとてもよくて、ついつい攻おじさん視点で「かわいい(はぁと)」とキュンしてしまいました。にしても、前職での黒歴史をいつまでも噂にしている会社環境ってよくないな、とリアルに心配してしまったのですが、攻おじさんの庇護下でキャリアを積んで、早く転職して心おきなくラブラブになってほしいものです。(上司部下の社内恋愛は持続可能が難しいw)

いい加減なようでいて、きちんと相手を見ている攻おじさん(バツイチ、元妻が友人っていうところもおおらかさを感じる)が、おっぱいの星からおしりの星に移住することになります。言葉以上に表情で見せる吉井先生の余白の技術を堪能できる優しい作品だなと思いました。

0

笑顔が可愛い

中途入社の奥村はゲイで、なぜかそれは社内の人間に噂話として広まっていて。 
周りの目を気にする奥村に対し、「気になるやつには言わせとけ」という元川の反応は果たして正しかったのだろうか…?
そんなゆるいところが元川の良いところなのかもしれないのだけどなんとなくモヤモヤ。
当の本人が気にしていると言うのに。その不安を解消してあげることもせずに、グイグイ突き進むなんてデリカシーないとかいうレベルなのか?と疑問に思いました。

奥村がまた人を信じられるようになって、元川と居て幸せだなって思えていたらそれでいいのだけど…色々と気になるところは多かったなという印象でした。

しかし!メガネ+髪をセットしていないラフな元川がカッコよくて、描きおろしでちょっと彼の株が上がりました(笑)

0

じんわり癒される

ゲイに偏見を持たない、男も女も同じ物差しで図るノンケの攻めが素敵。グラビア見たり顔の好みだったり明け透けな攻めは気のいい兄ちゃんて感じで魅力的。受けも可愛いです。可愛いけれど、造形が女の子みたいで可愛い性格が女の子みたいで可愛い…というのではなく、内面の揺らぎが可愛い。同性愛で悩んだり不安に思ったり、些細なことで喜んだりが言動に滲み出ちゃう可愛さ。胸がきゅん!となります。それを愛でちゃう攻めの気持ち、分かる〜!
二人が丁寧に恋に落ちるところも適度なえっちシーンも自然で良かったです。

0

絵も話もカクカクしてる?

脱力系上司とゲイ後輩君。なぜだろ…ちょっと世界にハマりきれませんでした。
奥村はゲイ+不倫の過去のせいで会社で孤立してます。要所に噂話をする同僚が出てくるんですが、この会社すごく仕事がしにくそうだな~と嫌な気分になっちゃって。こんな人たちに囲まれてたら男女だって組んで仕事できないでしょ…っていう酷い環境です。
そんな奥村に、少しずつ惹かれていく元川の描写は丁寧でした。でも奥村の笑顔→1ポイント、奥村の照れ顔→1ポイントって感じにポイントを貯めていって恋になるのを見せる感じで、それぞれのエピソードが簡素すぎでした。肉付けが足りない気がします。
話もツイッターの4P漫画のまとめを読んでるみたいで、ここで同僚が噂暴露、ここで悪役登場、って感じにブロック化されたエピソードの連続。つなぎがぎこちないっていうか、ストーリーの流れがカクカクしてるようで入り込めませんでした。
Hシーンは無声ページがあって、すごく良かったです。奥村の喘ぎが控えめなのも好き。描き下ろしの眼鏡元川は萌えでした!

0

くまちゃんエプロン

やっぱり吉井先生に求めてるのはなんでもない、恋の始まりですね〜〜〜
今回、奥村にやや過去があったり現職場でも遠巻きにされていたりと、何でもなさに少し要素が加わっていたので、個人的にはもっとなんでもなくてもいいのになと思ったりもする。でも基本は穏やかで、ただ大人の恋の始まりを描いていて、相変わらず好きな雰囲気です。

元川も王道にカッコいい攻め上司なんですけど、ちょっと穿った見方をする自分が登場すると、この人よく今まで(女性でも)部下に手を出さなかったなって感じで…いや、この人普通にモテるでしょ。で、アプローチしてきた女性もいたでしょ。で、顔が好みならコロッといっちゃうんじゃないかな〜と。仕事中に休みとってサラッと奥村を落として寝るような男ですよ?その上どうやらいい会社に勤めて役職もあって仕事は出来るときたもんだ。大丈夫か?奥村もっと疑ってもいいんだぞ?と、思ってしまったりもしました。
そのあたり気にせず読めば元川…カッコいいのよホント…くまちゃんエプロンでプリン作る男がカッコよくないはずないよ…

シーモア漫画1枚 あーん
電子限定漫画1枚

萌2〜神

0

ゆるやかに甘い。甘やかにゆるく。テキトーなのがちょうどいい。

元川のユルさは心地良いかも知れないけども。それゆえに不安になってしまう。
この人はノンケで、しかもバツイチだった筈なのだ。筈なのに。
気軽に「それ」を越えてくる。不穏だ。

元川は甘い。作者は「おじさん攻め」を描いてみたかったと言うが、そこまでおじさん味は感じられない。セクハラ言動は確かにおじさん臭さを醸しているかもしれないが、いたって普通に清潔感のある男性で、上司。男同士の葛藤は、奥村の方には、ある。
奥村は、前の職場で、知らずに不倫していたというトラウマと、その事が何となく今の職場でバレていて、孤立していた。噂話を知らない元川は、奥村の仕事の真面目さを買っていて、何かと目をかけてはいたが、ふと見せる可愛い笑顔に割と早めにメロメロになってしまうのだ。いや、早いよ、早すぎるよ!部下に手を出してんなよ、おっさん‼︎ と、思うものの。元川の優しさは、閉じていた奥村の心を優しく開いて行くのだ。
元川は、仕事に夢中で楽しくて、元嫁とは友人に戻ったと言うが、家事全般こなせて、料理も出来る自炊派。攻めが料理上手で、受けの胃袋掴むって良いですね♡ なんですがー、仕事に夢中で、家の事顧みなくて結婚に失敗、というバツイチならあるあるですけども。こんな良い男を手放す嫁、逆に気になります。
おっぱい好きだったノンケの男が、何の抵抗も無く。スルリと恋に落ちる。
魅惑のノンケ落とし、とは別の作品で聞いたセリフだが。奥村の可愛らしさはもう少し描いて欲しかったかも。そんなもんは、元川だけが知ってたら良いのかもね。

ここ一番の萌えどころは、描き下ろしの「休日デート」メガネ属性の元川さんはいい。
あと、表紙!

0

うわ〜!!好き〜!!愛〜!!

リーマン好きにはたまらない作品でした……
吉井先生の作品は以前にも読んだことがありましたが、今回の作品が一番好きです!

全体的に落ち着いた雰囲気で話が進んでいきますが、感情の機微がしっかり描かれているので読み応え○
エロはあっさりですが、攻めにドキドキさせられたり、受けの表情にキュンときたりと、満足です!

また、リーマンものということで、スーツ姿がいっぱい見れて楽しい。
そしてなんと言ってもおじさん攻めもとい元川さんがとにかくかっこいい!そしてそして、ゲイバレ部下こと奥村はめっちゃくちゃ可愛い!

2人の距離が少しずつ近づいていくのですが、過去の経験から本気になってしまうのが怖い奥村。
でも、元川さんはブレない。噂を鵜呑みせず、カラッとした態度で奥村に接する姿は大人でカッコ良かった。

また、2人の関係や奥村の過去について、職場で噂される感じはリアルで、いや〜な感じを上手く演出されています。

全体を通して、リアルな日常の上にBLを足したような雰囲気を演出されるのがお上手だな、と改めて。こう言う雰囲気がたまらなく好きな方にはオススメです。私はたまらなく好きなので、どハマりしてしまいました。

5

好き!

とっても大好きな作品になりました!
BLは基本的に電子で買う派なので、紙の発売日からいまかいまかと電子の発売日を楽しみに待ってました!
うーん、とっても良かった!

おじさん攻め×年下部下受けいいですねぇ。

職場でゲイばれして孤立している受け・奥村くんの笑顔の可愛さといったら!もう!本当に!可愛い!攻めの元川さんが思わず、可愛いって、言っちゃうのわかるー
そして、鈍感だけど、気にかけてくれて包容力があるおじさん攻めの元川さん素敵でした。

好みな設定ドストライクで読んでて、キュンと幸せな気持ちになりました(^^)
続編希望です\(^^)/


それにしても…奥村くんの元カレは最悪だし、元職場の人も最悪…
その分、元川さんにたくさん愛されてねー!

8

おじさん攻め!

おじさん攻めなお話です。
受けはトラウマ持ち。
あの、ヒソヒソ話をされる感じはちょっとリアルですね。表立っては言わないけど…な。
あの状況は受けが不利過ぎて可哀想でした。

今回で、末長く幸せになってほしいです!
最後はハッピーエンドで、攻めも真剣に考えてくれていて良かったです。
指輪購入した後のお話とかも読んでみたいですね。他の社員さん達の反応も気になるところですが…。ただ噂話の影響もあり、誰かとくっついた方が案外受け入れてくれるかも?と思ってしまいます。








紙本購入
修正は白短冊です。

2

寝る前に読んでも大丈夫

本は寝る前に読むことが多いのですが、吉井ハルアキ先生の作品はどれも読後に幸せな気持ちになるので良い心地で眠りにつけます。こちらの作品もその例にもれず。

1話の扉絵から年齢が表示されてるので、年の差が重要なんだろうなと思っていたのですが、ゲイであることから辛い経験をした奥村(部下・28歳)と、ちょっと無神経ながら包容力のある元川(上司・40歳)のひと回り年の差カップルのお話でした。元川の年を経てからか元からの性格か、まぁいいんじゃないのという緩さが、尖った奥村の心を包み込む感じに安堵しました。

40歳のオヤジだけど実は腹筋われてますというような直接良い肉体の絵はないのですが、腹の肉は脂肪でなく筋肉だ!という感じのセリフや奥村を簡単に抱えてしまうことで表しているのが良いなと思いました。セリフや二人の表情がなんとも魅力的でついついリピートしてしまう作品です。

4

赤面顔がいい

年上なのにちょっと軽い感じのオジサン上司の元川と淡々としていて訳アリな部下の奥村。

会社の人たちの奥村への対応が社会の反応として普通にありそうでそれがまた苦々しくて、そんな中元々目にかけていた奥村の秘密を知って距離を置くどころかセクハラギリギリラインで絡みに行っちゃう予想外の行動をとる元川。
年齢的にもなかなかアグレッシブなんですが、興味本位ではなく、奥村のことを知っていくうちに惹かれていくという過程がシンプルに描かれていて、吉井先生らしい日常を感じさせながらも過剰すぎないBL感を味わえました。

そして、元川が料理上手という。
どちらかと言うと奥村の方が器用そうに見えたので、ふたりとも意外な感じがまたよかったです。
キッチンにふたりで並んでるのよき。

初めてのエッチの時、元川が優しいんですけど「こっち向け」とかちょっと命令口調っぽかったり、強引な感じを出してくるのでドキドキさせられました。
その後の行為中には普通に会話しちゃうのがなんかふたりらしいというか、誤解から一転して親密感がアップしていく様子が微笑ましかったです。
表情もよくて、奥村の赤面顔がこれまたいいんだ…。
後半、元川の心の声が口に出ちゃうのがツボりました(笑)
確かに奥村のかわいらしいデレはたまらないし、とても良い尻をしているから仕方がない。

今まで辛い思いをしてきた分、奥村には元川と幸せになって欲しいです。

6

大人な攻めが良い

吉井先生の作品は「君と出会ってから僕は」に続いて読むのは2作目ですが、今回も素敵なお話でした。

どちらかと言うと吉井先生の絵は、私の好みからは外れてるんです。
でもそんな事が気にならないくらいに、ハッとするシーンが多かったです。

噂に振り回されない元川がとても大人で素敵でした。飄々としてて正しく評価してくれて頼りになる上司が居たらと思うと、奥村が転職して良かったと思いました。

奥村の噂を知った元川の戸惑っていた理由が、想像の斜め上をいっていたのが最高でした。
それと奥村を不安にさせないように、ある物を購入しようとしてた事にキュンとしました。

おじさん攻めには余り興味が無かったんですが、素敵だと思いました。

それにしても元カレの自己保身の見苦しさに腹が立つと同時に、誰も味方が居なかった前職場には腹が立ちました。

きっとまた繰り返して誰が悪者だったかを後で知るんでしょうね。

4

吉井先生の描く受け君の表情が好き!

ほのぼのとした、どこかぼくとつとした雰囲気のある吉井先生の絵が素敵だった!オンリーワンの存在感を感じる。デリカシーのないバツイチおじさんが感情を表に出さないゲイの青年のふとしたときの表情にどきっとするって…最高のやつですよね!吉井先生の描く受け君の表情可愛いんだよなー。おじさんはちゃんとちょっとくたびれかかっているおじさんだし、青年も男っぽさが感じられる青年だし短髪だし、そんな二人のさりげない恋を覗き見させてもらっているような気分になる本だった。

6

良い鈍感攻めが傷あり受けを包むBL

表紙の黒スーツがイイ感じ…
…と思って読んだら、結構…いや思いっきり等身大の40才バツイチでした。
セクハラ脳で、もちろんノンケ、おじさん、人のことはあんまり見てない。
訳ありの業務をふられ、この際教育も兼ねてと思って気楽に部下の奥村と組むが…
…という冒頭。
奥村は何故か社内で少し孤立している。
元川はそのわけを全く知らなかったが、実は奥村はゲイで。
…と展開していく。
吉井ハルアキ先生の作品って、現実的ですよね。
こういうの実際にあるんだろうな…と推察できる。
アウティング問題。イメージで遠巻きにされたり過剰な反応されたり。あからさまには言わないけれど陰でコソコソとか。
しかし、元川はそういうの全然気にしてない。それどころか絡んでくる。
そこはもしかして面白がってからかってる?という空気もなきにしもあらずで、奥村を傷つけないで!と思いながら読みましたが、元川は本当に奥村を可愛いと思ってそこに好意を抱いていくわけだけど。

バツイチのノンケ上司が、直属部下(男)に??
…というのはやはりファンタジーかなぁ……
奥村にとっては本当に良かったね!だけど。
現実のLGBTQを取り巻く生きづらさを描きつつ、シリアスになりすぎず読みやすい。
おすすめです。

2

年上攻めやっぱりいい!

作家さん買いです。

今までの作品は年下攻めだったので、年上攻めワクワクして読みました。
結果、とてもよい年上攻めでした!

中途採用から2年経っても会社内でどこか孤立している受の奥村と、その上司の元川はある仕事を担当することになってからお互いを意識していきます。
孤立している理由も、それがトラウマのようになっていることもあって奥村はなかなか心を開くことができませんが、そこを元川がぐいぐいと距離を詰めていくのが良かったです。

吉井ハルアキさんの書かれる攻めってぐいぐいくるわりに土壇場でヘタれてしまうイメージがあったんですが、今回は違いました。
それは元川のあっけらかんとした性格もあるかもしれませんし、40歳という年齢からくる図々しさもあるのかもしれません。
ただ自分は年上攻めは図々しいくらい強引な方が好みなのでとっても楽しめました。
仕事はできるけれど恋愛には臆病な奥村くんをしっかりひっぱっていってくれると思います。
読後はとても幸せな気分になれます。ふたりはこれからも穏やかに過ごしていくのだろうなというところまで想像することができました。

ちょっと残念だったのが、背景があまりにも白く感じたことです。
もともと書き込みが多い方ではないと思うんですが、あまり背景がないとさすがに状況把握がしづらかったです。
というわけで萌2にしました。

次回作も楽しみにしています。

7

いろいろな角度からバランスが取れたラブストーリー

作家買いしている吉井ハルアキ先生の作品です。

電力会社マネージャー 元川 宗幸と部下 奥村 汀のお話。

ある日、支社長に呼びされた元川は大口の案件を任せられます。
部下の奥村を担当に推薦すると、話の流れで“ある話”を聞かされました。
奥村が“ゲイ”であると。
ようやく奥村が社内で孤立していた理由がわかった元川は…。

今作も心理描写や距離感をゆっくり丁寧に表現されています。
ラブストーリーがメインなのですが、セクシャリティの問題や社会的立場も取り込んでいるので興味深く読ませていただきました。
全体的にシリアスな雰囲気になるかと覚悟していましたが、吉井ハルアキ先生の描くキャラが優しく穏やかな流れに変えてくれていました。

仕事が出来て自分に素直なバツイチの元川。
部下の奥村がゲイだと知っても態度を変えるどころか、奥村の笑った顔が可愛いと思い始めました。
一方、2年前に転職したけれど、どこからかゲイが漏れて孤立している奥村。
今回、案件を元川と担当することになり、ややデリカシーに欠けますが優しい元川に打ち解けていきます。
しかし、奥村には元川が知らない“噂”がありました。

過去の辛い経験から転職した奥村ですが、その過去がついてまわります。
それには、ゲイよりも噂が大きく影響していました。
うーん、真相を知らない人が聞いたら、どうしても奥村が悪者になってしまう…。
評判や噂は、良い話よりも悪い話の方が広まりやすく尾ひれも付きやすい。
露骨なイジメはなくても、孤立している奥村にいたたまれない気持ちになりました。
普通に人を好きになって普通に恋しただけなのに。

中盤では、とうとう元川が噂を耳にします。
追い打ちを掛けるように、2人でいる時に前職の後輩に会ってしまい…。
ここから、元川の真骨頂が発揮されます!
噂に振り回されるのではなく、自分の気持ちに素直に行動する元川が素晴しい(笑)

このお話には、当て馬は登場しません。
過去で、奥村の元彼 梶が登場しますが…最低な奴でした。
脇キャラとしては、2人の同僚達、奥村の後輩が登場します。
こちらも、どうしようもないモブ達でした。

Hシーンは、本編に2回あります。
どちらも気持ちが通じ合ったセックスなのですが、奥村が幸せそうで感極まりました。
愛おしそうに奥村を抱く元川も良かったな~。
セックスだけでなく、前後のやり取りも合わせて楽しめますよ。

描き下ろし『休日デート』
本編のその後のお話。
デートに寝坊した元川を迎え行った奥村が目にしたものは…。

「奥村が安心するならなんでもいい」
その言葉に、元川の心の余裕と包容力が感じられました。
そんな元川の性格だからこそ、奥村に踏み込んでいけたんだろうな。
もしかしたら元川はスパダリなのかも?
これからはたくさんの愛で奥村を包み込んで欲しい♡

表紙とタイトルを裏切らない内容で、コメディ過ぎずシリアス過ぎず、バランスが取れたラブストーリーでした。
吉井ハルアキ先生のファンの方はもちろん、気になっている方にもおすすめの作品です。

8

お似合いな2人

作家買いです。
発売を心待ちにしていました。
安心して読み進めていけます。ゆっくりと心が通っていく場面も丁寧に描かれています。
そんな穏やかな2人を眺めてにやにやしていたかったのですが、気づけば書き下ろし…という感じでした。あっという間に終わりました。泣

この上司となら部下の奥村くんも傷ついた恋の思い出を払拭することができると思うし、しっかり甘えられて大切にしてもらえますね。
そして、届いた指環をつけた2人に同僚たちからもどうか祝福してもらえますように♪
先生の長編作品を希望します!

11

やられた〜

これは。。かなり良かったです。
デリカシーがないかと思いきゃ
実は飄々としたスパダリ攻めだった。。
うー、ときめいた。
こちらの先生の作品は自販機から作家買いしていますが
さっぱりとした作画でリアルな感じなのに
かなり萌えをぶち込んで来ますよね。はずれがない。
前作の親友がくっつくお話がちょっと物足りなかったんでどうかな?って思いましたが
今回はやられました。
俺ってあり?どうなの?とか言うてくる40バツイチ上司なんてキモすぎじゃんって思ってたのに
4話で部下を完落ちさせる所ではわたしも完落ちしていました。
噂話とか全く興味なしどこ吹く風で
恋愛で傷付いた受け君も
こんなに躊躇なく愛されたら幸せですよね。
ノンケなのに迷いがなさすぎるのが
ちょっと展開が早い気もしましたが
これぞ私の欲しいBLだと思いました。
次も作家買いします。

2

ここはYESと言ってくれ

リーマンもの
自販機が好きで、作家さん買いです
攻めがバツイチノンケ上司で、受けが訳ありゲイ

切なくて、リアルで、お話のテンポがよくてどんどん読み進めてしまいます

周りの人がとにかくリアル
人物描写がすごく繊細な作品です
攻めが一見だらしない風ですが、決めるとこはキッチリ決めるカッコイイタイプ

受けは健気というか愚直というか、まっすぐなタイプでいじらしいです

ツンデレ?なのかデレがとにかく可愛いので後半はとても良かったです

細く長く二人のお話読みたいなぁと思える作品でした

9

この作品が収納されている本棚

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