電子限定おまけ付き
登場人物がみんな優しいし強い。悪い人が出てこない。
思いやり合っているのがすごく切なくていい。
このお話を読んで映画のメメントを思い出しました。メメントの方が重症でサスペンス映画だけど、忘れてしまうということが悪いだけじゃないなぁとしみじみ。
親友の子がメモの「結婚したけど結局失敗した」の後の「感謝を忘れるな」を消さないのがとても良かった。
同窓会の日にどうして親友を押し倒していたのかが、経緯が気になる…。
人に優しくしようと思えるお話でした。
上下巻まとめての感想です。
ストーリー自体は単純なのですが、毎日の道夫の感情の移り変わりが複雑でリアルでした。いつの間にか結婚していた奥さんは日々ストレスや悲しみに追われていて、頭では分かっていてもすれ違ってしまう。誰も悪くないからこそ、余計に悲しかったです。道夫にとっては毎日が新しい生活であり、しかしその中で唯一変わらない恭一との関係があったことで更に惹かれていったのではないかと思いました。それぞれ悩みを抱えた3人の日常の幸せなようで切ないお話でした。
ドキドキしながら読み始めました。
やっぱり灯との結婚生活は難しいでしょ。
毎日初めましての女性と夫婦らしくするなんて。
いつまでも21歳で引け目を感じて。
道夫と恭一は遠回りしたねえ。勇気いるもんね、なかなか言えないよね。
エロエロハッピーで良かったです。
恭一の言葉が心強いですね。こう言ってくれる相手じゃないと!
正直もっと怖い真相かと思ってました。
恭一が普通に良い人でした。
お父さんも道夫を責めなくて、そこはどうなの?な感じもしますが。道夫は毎日精一杯頑張ってるからね。
切なくもあるけれど本当に温かいお話でした。
最初はミチに引っ張られていた恭一が,
最後 自らミチを引っ張っている姿はグッときました!
後個人的に,スピンオフで剛に全く興味がない素振りを見せる恭一が,ミチの前だけ満面の笑みを浮かべる姿が好きすぎます!本編でも,ミチと何かあっただけでちょい病みになるところとか,か,可愛すぎるでしょ-!
21歳の時の事故の後遺症で前向性健忘を患って新しいことが記憶できない、ずっと恭一のことが好きだった道夫(受け・29歳・既婚者)と道夫の中学からの同級生で道夫のことが好きだった恭一(攻め・29歳)の、切ないラブストーリーです。こちらは上下巻の下巻になりますので、まずは上巻を読了ください。
結論部分にも触れることもありますので、ネタバレ注意です。
やはり、しんどい出来事が沢山ありましたね。朝のルーティンが不完全なことであんなことになってしまうとは、と、努力の上で成り立っていた危うい毎日だったんだと改めて感じました。みんな、いい人だからこそ苦しんでいたりするわけで。
灯さん、好きになる努力の全ては悪いことじゃないけど、それが義務になってしまって、心が摩耗するなら、それはもう辛かったと思う。
恭一のしたことは、傲慢かもしれないし、本来ならばしてはいけないことなのかもしれない。でも、そのおかげで、道夫は前向きに笑顔で暮らすことができる。
大事な人達を傷つけてしまったことをずっと忘れないように、謝りながら一人でいきることを自らに課しようとする道夫の気持ちを尊重することが、本当に幸せなのか。その幸せは誰にとっての幸せなのか、誰が幸せと決めるのか
結局の所、恭一も、お父さんも、灯さんも、誰も道夫の自責や苦悩、不幸を望んでいないんですよね。
なかなか自分の感情がまとまらなくて、期間を置いたりもして、何回も読みました。私のなかで色んなことがストンとおちたとき、本当の意味で恭一と道夫のふたりの明るい未来が見えたような気がしました。
色々と考えることができて、とても面白かったです!