【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】
表紙の可愛さに惹かれて前情報無しに購入しました。読みながらまるでおとぎ話を読んでいるような感覚になり、薄幸で不憫な主人公が(文字通り)王子様に溺愛される切なくて甘いストーリーに一気読みしてしまいました!
シンデレラのような童話がお好きな方は絶対に好きだと思います♡♡♡
昔ある事件がきっかけで故郷を追い出され、流れ着いた国でお菓子のキャラメルタフィーを売って生活を送っていた獣人、マウロ。ある時貴族の"ジャック"に気に入られ一緒に住みながらお菓子を作る仕事、その他夜の営みまで、死んだ妹の替わり(兼恋人)としてそばで仕える事に。
ジャックは人を愛せるようになりたい、マウロが傍にいればわかる気がする…と言ってくれますが!?
マウロ、過去の事件もあり自分自身の自己肯定感がとんでもなく低い子です。ジャックから好きだと言われても、あくまで身代わりとしての自分を弁えてしまう子…なので見ていてヤキモキするのは確かです。
対してジャック。一目惚れ…ではすまないぐらいマウロに入れ込む(笑)のですがその溺愛っぷりがこれまた甘々で♡♡お菓子の甘さと相まって極上の甘やかしです♡(それがなかなか素直に受け取って貰えないのは不憫ですが笑)
夜の営みもこれまた極上に甘やかし…自分よりマウロに気持ちよくなって欲しいタイプでとことん出してもらう(笑)感じが最高な攻め様でした♡
ご察しの通り、国の王子=ジャックなわけですが、あれよあれよという間にマウロがお后候補になり…城での事件もあり…最上級の幸せと最大級の不幸に見舞われるマウロの振り幅の大きすぎる身の上は見物です!
獣人は同性婚で子どもが産まれるという設定もあり…最後結腸(?)まで愛される描写は最高に良かったです♡♡♡二人の子どものお話も読みたかったな〜!!
タイトルから甘~いのを期待して♡
ジャックが【色んな人とちょっと付き合っては別れる。寝てみてちょっと良いなと思っても、ずっと一緒にいたいと思わない⠀】って言った時には正直ひきましたよ笑
ダメよ、こんな見た目だけの男は!!
とイラッとしましたが、そこはジャックの抱える寂しさの説明で納得。
愛を充分に知らないマウロは自信が無さすぎてこれまたいつまでもジャックの気持ちに気づきやしない汗
もうじれったいふたりだわねッッとカシスばりにヤキモキしましたが、素敵なプロポーズに大満足♡
そして、エノ先生の描くリス獣人がかわいすぎ、
ジャックの目元がセクシーでたまらなくイイ…!!
ので幸せな読後感をお求めの際にはぜひどうぞ♡
「おいしくて食べすぎてしまうから、せめて味が消えなければ、ずっと幸せな気分でいられる。──でも、消えてしまうほうがきっといいね。そうすれば明日も明後日もマウロに作ってもらえるし、そのたびにおいしさを噛みしめられる」
人間×小動物系獣人て、嬉しい時や感じる時ふさふさの尻尾を振るのめちゃめちゃ可愛いですね。人間が可愛がるのが更に好き。しかも葵居さんのスパダリ×健気不憫受け。
ジャックが事あるごとにマウロを抱きしめたり抱きかかえるのが萌えでした。
人を愛する心を知らないジャックが、 マウロには甘い言葉をかけるのに全然通じてなくて不憫でした…こんなに言葉を尽くしてくれてるのに!マウロが鈍感なのは生い立ちからして仕方ないのですが、ちょっと頑な過ぎる。
それでも庭仕事やお菓子作りを楽しみ、古い服を大事にするマウロをジャックが羨ましがり愛おしむのが凄く良かったです。「マウロが好きなのはきちんと生きているから」なんて素敵な言葉でしょう…!涙
マウロの「芋って最高ですよね。煮てよし揚げてよし蒸してよし」は頷きまくりでした笑
娼婦から「すごく上手」「天国を見せてもらう」と言われるジャック、甘ーいHシーンもまた良かった。でも彼が居る前で付き合った人が多いだとか云々結構な言われようですよね。
人間と獣人がおり、獣人のほうが地位が低いとされる世界のお話です。
獣人は男でも女でも子供を産むことが出来ます。
リスの獣人のマウロは過去にある過ちを犯し、今のヴァルヌス王国にやってきました。
そこで小さいけれどもタフィーのお店をしています。
そんなマウロがヴァルヌス王国で出会ったジャック。
ジャックは裕福な貴族で、他人を愛せるようになりたいと思っており
マウロでも愛することが出来るのか試させてほしいと言います。
そこから二人の恋のお話は進んでいくのですがー…。
身体の関係から始まる二人の恋。
読み進めるにつれてマウロがほんとに不憫で何回も涙腺を刺激されました。
ジャックは自分の気持ちをマウロに伝えてはいるものの
誤解が生じてなかなか上手くことが進みません。
そこにすごくやきもきしました。
マウロも好きなのに代わりなんだと思ったりでとても切なかったです。
きちんと気持ちが通じ合っていないなかで突然明かされたジャックの正体。
逃げ場のないマウロが少し可哀想になったけど
きっとこうしないとマウロが逃げ出すのがわかっていての
このジャックの行動なんだろうなぁと思いました。
その後も色々あってほんとに二人が心から結ばれるのにすごく遠回りした気がします。
マウロがもう少し恋愛に鈍感じゃなかったら、もっと早く結ばれたんだろうけど
でもこんなマウロだからジャック(ジルド)は好きになったんだろうなと思いました。
胸がぎゅっと切なくなって、ハラハラもして、でも温かくなる作品でした。
溺愛攻めが読みたかったのでこちらを購入してほんとによかったです。
人を愛せない王子ジルド×ひとりぼっちのリスの獣人マウロ。
マウロは世間知らずだっただけど、村人にあそこまで責められる事はなかったと思う。リス獣人である事と罪を背負って生きてるのは痛々しかった。ジルドに出会って惹かれても一歩引いてて…だからジルドが積極的なのは良かったな。気持ちが揃わないまま話が進んで、事件に巻き込まれるジルドとマウロ。マウロが今度は立ち向かえて良かった。マウロの本当の気持ちを理解して、動いたジルドもかっこよかったな〜プロポーズは感動でした。新年1作目楽しい読書で大満足でした(˶ᵔᵕᵔ˶)