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この作品が好きで時々読み返しています。
攻めと受けを見守る周囲の人々がひたすら暖かいんですよ。
攻めの雫石は「氷の軍神」と世間では呼ばれているんですね。
敵に対して容赦ないし、部下たちに対してもクールなのに、受けの伊織に対しては柔らかな眼差しで見つめ、ひたすらひたすらに優しい。
普段のクールな雫石しか知らない部下たちは、伊織に対する雫石の態度があまりにも甘やかで柔らかいので呆気に取られちゃうほどなんですよね。
飯屋「ふく」の親父さん、おかみさん、常連さんや部下たちは、雫石の想いに気づいているんだけど、伊織自身は奥手でウブで自分の気持ちにも気づいていないので、「春はまだ遠そうだなぁ」だの「いつになったら赤飯が炊けるんだろうな」とやきもきしている。
読んでると私もそのメンバーに加わっているような気持ちになれるんです。
伊織は両親を亡くしてしまったし、伊織を引き取って可愛がってくれている親父さん・おかみさんも実の息子を亡くしている。
雫石に至っては、予想以上に哀しい過去を持っていた。
そんな人たちが 縁が繋がって、「お帰り」「ただいま」と言い合う仲になれる。
特にいいのが電子限定版の書き下ろしですね。
これは本編に入れるべきだったと思います。
ネタバレ
あの家を手放して、もっとこじんまりとした家に二人で住むことにした雫石と伊織。
家には離れがあって、そこに宇垣先生に住んでもらうことにするんですよ。
なんかね、ここが本当に本当にあったかくて。
とても良い着地点だと思います。
軍人×料理屋「ふく」の看板息子
全編受けの伊織視点ですが、攻めの雫石さんがどれほど伊織を大切に想っているか、最初から一目瞭然なんですよね。
今回の攻めは自制心の塊のような人でした。
好きな子を守るため同居する雫石さん。
不安で眠れない伊織を抱きしめたまま眠りにつき、抱きしめるだけで何もしない忍耐強い雫石さん。
でも、伊織は雫石さんの気持ちには気付いてないんですよね。「ふく」のご夫婦と常連さんと軍人仲間と読者はみーんな知ってますけど。
ピュアで性に疎い伊織が下着すれすれにある〈痣〉を確認してほしい、と雫石さんに頼むシーンは天を見上げてしまいました笑
そして伊織が雫石さんに対する気持ちを自覚する前に、雫石さんからする告白にめちゃくちゃ萌えました…!
そのシーンのカワイチハル先生の挿し絵も素敵です。
ぜひ、読んでほしいです。
悪役も出てきますが、「ふく」のご主人や女将さん、軍人さんや雫石さんがバシッとやっつけますので読後感はすっきり。
架空の国のお話ですが、分かりやすい文章なので入り込みやすかったです(^^)
攻めのひたむきな献身愛と頑張り屋さんで健気な受けが好きな方におすすめです!
すごく好きな雰囲気のお話でしたが、もう少しラブラブした二人が見たかったのと、悪役が思ったよりしぶとかったので☆4つでお願いします。
氷の軍神という異名を持つ雫石と飯屋ふくに居候して働いている伊織が出会うところから始まります。
常連客と店員という関係から、ほのかな恋心が読み取れて、とてもキュンときました!
当事者以外は二人の気持ちに気付いた上で見守っているという構図も良かったです!
まだ恋を知らない初な伊織の反応が可愛く、雫石に伊織の特別を分かってもらおうと口付ける伊織の大胆さには萌えました…!!
伊織の叔父の借金が原因で襲われたり伊織に特別な力があると信じた烏丸に誘拐される伊織を雫石が助けに来てくれるので安心して読めました!
電子書籍特典の描き下ろし短編は伊織の白無垢を選ぶお話で雫石の溺愛ぶりと伊織の無自覚な惚気が可愛かったです!
やっと読めた……めっちゃいいぃぃぃ〜…
読み終わったのはゴールデンウィーク最終日。疲弊した身体に染み渡る感動にブラボーの拍手を捧げたいです。
なんちゅう素敵な話なんだろう…
独自の世界観ではあるものの、イメージ的には明治〜大正時代を想起させる舞台です。私はこの時代が好きで好みドンピシャ。寡黙で"氷の軍神"との異名を持つ軍人・雫石と、幼い頃から波瀾万丈に巻き込まれた伊織の心温まる恋愛ストーリーに、すっかり心を鷲掴みされてしまいました。
伊織の生きていた境遇があまりにも不憫。そりゃーもうムカついて仕方なかったです。寄生虫ダニのような叔父と伊織の母親に恨みを持つクソストーカー野郎など、伊織の身辺がかなり物騒でヒヤヒヤもんでした。しかし、伊織の身を案じた雫石が悪の芽をことごとく潰していったり、自分の家に住まわせ保護するという素晴らしい展開に。BL的にはドッキリンコです♪
雫石は伊織が働く食事処に足繁く通う常連客。
軍人の中でもそれなりの職責を負う雫石は"氷の軍神"と呼ばれるほど冷淡だと軍人仲間から恐れられているというのに、伊織に向ける瞳からは冷酷どころか朗らかで温かく優しい。雫石の部下たちがその光景をみて驚きビビり倒すのも無理はない(笑)
そんなわけで雫石の態度は周囲にダダ漏れ。みんな知ってるけど伊織だけがキョトンです。
その様子をみた周りの人たちの大きなため息と地団駄が、密かに2人の恋を応援している証拠。なかなか前に進まない関係に、本人たちより周囲がもどかしく思っているシーンがめちゃくちゃ面白いです(^ ^)…2人がどれだけの人たちに応援されているのか分かるだけでホッコリ。
ちょっとした同居生活も距離を近づけるだけじゃなく、これから訪れるであろう未来予想図として期待感持っちゃいます。雫石の静かで落ち着いたアプローチがスマート過ぎてどの行動もパーフェクト。全然ガツガツしてないけど、実は心の中では伊織を求めて止まないと知ったときには雫石の好感度が爆上がりしました。
伊織がどんなピンチに襲われようとも、氷の軍神が都度カッコ良く助けに来てくれるので見惚れます。全財産の金そっちのけで「財産は私の腕の中にある」発言には萌え転がりました!このセリフ最高です…
雫石の抱える心の重石も伊織の抱えるトラウマも、2人が出会い一緒になったことで幸せの感情に上書き出来たのがとても嬉しいです。家族を失った悲しみはもちろん忘れていないけど、人を愛する喜びや好きな人が側にいることの幸福感を得られたことは喜ばしいことだなと思いました(*´︶`*)♡
陽だまりが氷を溶かしたことから始まる心温まる恋愛物語。周囲の人たちに見守られながらゆっくり恋の歩みを進めるカップル2人に、私も目を細めながら応援しました。
電子おまけも良かった〜…。2人には血縁関係のある家族はもういないけど、"家族"と呼べる人たちに囲まれていることが嬉しいです。
たっぷりの読後感・多幸感に包まれた素晴らしい作品でした!超オススメです。
天涯孤独な軍人と天涯孤独な印持ちの少年
裕福な商家の息子であった伊織(受け)は両親が船の事故でなくなると、後見人となった叔父に全てを取られ、遊廓に売られてしまいます。
なんとか逃げ出し途方に暮れていた伊織を救ってくれたのは、飯屋の夫婦。
以来、彼らに世話になっています。
しばらくした頃、同じように途方に暮れている軍人・雫石(攻め)を見つけた伊織は自分がしてもらったように、飯屋に連れていくのです。
やっと成人した頃、自分を追い出した叔父がやってきて、母親の持参金は何処だと迫ってくるは、逃げ出した叔父の代わり払えと借金取りはくるは(不貞の子だと嘘の書類まで作って追い出したくせに何言ってんだこいつら)、母親の元婚約者に代わりに嫁に来いと攫われそうになるはと面倒ごとがてんこ盛りに。
そんな伊織を助けてくれたのは、飯屋の夫婦はもちろん、あの日以来常連になった氷の軍神と異名をもつ雫石でした。
早くに両親を亡くし酷い目にあっている伊織ですが、優しい人たちに囲まれて、悪い奴らはきちんと捕まり、皆が因果応報なのが印象的でした。
叔父にしろ母の元婚約者にしろ他責思考が酷すぎてびっくりです。
そして、雫石の理性的なところも脱帽です。「氷の軍神は理性まで氷なのか」という部下の言葉にも納得の鋼の我慢強さでした。
外ではすっごく怖いとか強いとか冷たいとかの人が好きな人にだけ蕩けるような顔や態度をとる攻めが大好きです。
飯屋の主人が、なかなか心を開けなかった伊織がやっと心を開いてくれた後、雫石とのことを心配し、自分たちのことを話すところは涙なしでは読めませんでした。
優しい人たちが皆悲しみを乗り越えて幸せになれてほんとうに良かったです。
