イラスト入り
今作はやっぱりジーンの記憶喪失に心揺さぶられた。陽翔と出会う前のジーンに戻ったようで、甘々な2人だけに陽翔を対と認めない様は辛かった。でも冷酷なだけじゃない陽翔を思い遣る部分もあって、それを陽翔が理解して信じぬくのがグッときた。そんな時にもバーリドとの戦いが…何重にも張り巡らされた罠や、非情なレオニードにはゾッとした。ハラハラしたけど愛の力が結集した結果に感動でした。記憶を失っても陽翔に惚れ直したのは、陽翔の愛の力だと思う。ジーンはずっと後悔するだろうけど、それも乗り越えて2人生きてほしい。
今作で出てきた他のcpの話ぎあるのも知ったので読みたい!レイとアーロンも素敵だった。
面白かった!
2022年刊、シリーズ最終巻。
人と竜人・獣人が共存する世界の中で竜人族の至宝とされる逆鱗を巡って、邪な独裁者や方術使いとの争いが大詰めとなる。
今回は方術にかけられようとした陽翔を庇ってジーンが一年分の記憶を封じられてしまったのだが、話の展開に関しては不安はなかった。
もっとも、一年分だけの記憶だったらとタカを括ろうにも、彼らにとって重要な運命の出逢い、人生の転機となった大切な時期なのだけどね。
ジーンが番をベタ甘に溺愛するタイプになる自覚がなかったらしく、陽翔に付いている甘ったるいマーキングの匂いを真顔で指摘したくだりには「いやソレお前さんだよ!!」って笑わせてもらった。
でもまぁ、番と認識していないにも関わらず陽翔を大切に思う故の考え、行動からして、ジーンの本質がぶれない事にむしろ感心した。
"記憶が無くともまた同じ人を好きになる"ってシチュエーションにはグッとくる萌えがあった。
やっぱり彼は竜王を継ぐにふさわしい強さと優しさを持っていたね。
陽翔のほうも、異世界でジーンと共に生きる決心をしただけあって、前向きな性格は周囲の心を掴む力が出て成長が実に頼もしかった。
シリーズ最終巻という事もあって、スピンオフ作のキャラクター達も登場して、物語の終盤に華を添えた活躍ぶりが良かった。
本編、スピンオフ含めて大好きな世界観だったので、これで読み納めかと思うと寂しい。
もうお茶目な尻尾べちんっ!!が読めないのか…(おーい、感慨にふけるところはそこか!?(笑))
逆鱗を巡っての争いには決着がついただろうけれど、竜人さん獣人さんとの共存生活はまだ色々と覗いてみたい。
ノロケでもいいから、この世界観で何かまた読める機会があればいいな…
サーベルタイガーの獣愛
竜人と運命の対1・2
ユキヒョウの獣愛
竜人と嫁の恋暮らし
竜人と星宿す番
と、これだけのシリーズの完結作。
竜人と運命の対以外のキャラクターも多く登場して、シリーズ読者としては嬉しい一冊でした。
ジーンが記憶を失い、陽翔に初期の頃のような塩対応。
溺愛ラブラブなのはわかったよ、、、(笑)とも、前作で若干思っていたので、なんとも新鮮で楽しく読み進められました。
既読感はあれど、良いものは何度読んでもいいな、としみじみ感じました。
感情豊かなジーンの尻尾しかり、寒がりなジーンが陽翔の寝床に潜り込んでくるシーンしかり。
個人的にはアーロンとレイが好きだったので、ガッツリ出てくれて嬉しい、むしろそっちの視点が読みたい感はありましたが(笑)
シリーズ通して、このラストに向かっていたんだな、と思えるハッピーなラストでした。
戦争描写にどうしてもモヤッと思うところあり、萌2評価にしましたが、シリーズとして、良い完結作だったと思います!
「竜人と運命の対」シリーズ、一巻は神で二巻で萌に評価が下がり、完結編の三巻で萌2まで巻返した感じでした。
二巻で中途半端だったバーリド帝国皇帝のレオニードとの決着が、綺麗について最良の結末だった様に思いました。
今作では新たに二人の人物が登場した事によって、誰が味方で敵なのかとハラハラと楽しませて頂きました。多分、読者をはじめ陽翔以外は誰が敵なのか気が付いたと思います。
二巻では陽翔の甘ちゃんぶりに腹が立って仕方なかったんですが、今作では自分の軽率さが大事な仲間を危険な目に合わせてしまう事を反省していた点に好感が持てました。
ジーンの記憶が封じられたり、バーリド帝国軍がソヘイル国に攻めて来たりとハラハラの展開が多かったので、ジーンと陽翔の甘いシーンは最後にちょっとしかありませんでした。
でもこのカップルは身体を繋げるシーンより、ジーンが焼きもち焼いて独占欲を見せたり、陽翔を抱えて移動するシーンが素敵だと思うので、私的には満足感の高い内容でした。
今までの獣人達が勢揃い。
陽翔の成長、ジーンとの2人の絆。
めっちゃ面白くて、ドキドキハラハラで、ホント素敵で大満足なハッピーエンドだなぁ、としみじみしちゃいました。
受け様の陽翔は異世界へと飛ばされ、アースラ率いるキャラバン隊に助けられる。
そこで出会った竜人族のジーンが攻め様。
前作までで困難を乗り越えて、今回結婚し、それぞれ竜王、竜王妃となることに。
竜王妃の逆鱗の欠片を身に封じられたレイとその運命の対であるアーロンに会う為、アースラのキャラバン隊と共に、2人は新婚旅行へ行くことに。
この提案を竜王から受けて、嬉しくて飛びつく陽翔。
すると背後から聞こえてくるべちんヽ(=´▽`=)ノ
いいよねぇ、変わらないジーンの気持ち丸わかりの尻尾。
陽翔に対する独占欲や嫉妬、過保護な溺愛。
3巻目の相思相愛カップル、いいわ~( /^ω^)/♪♪
旅の途中で方術使いの襲撃を受け、ジーンはここ1年の記憶を封じられ、陽翔のことを忘れてしまう。
陽翔に対して塩対応のジーンに、記憶が戻った後で歯噛みして後悔するぞ~とほくそ笑み。
レイとアーロンに会った時は、記憶があるならここで攻め様同士の嫁自慢が始まったハズなのに〜もったいないわ〜(;^ω^)
でも、記憶がなくてもジーンはジーンでした。
陽翔を傷つけないよう、陽翔の幸せを考えていて。
にまにまきゅんきゅんですよ。
戦いのシーンでは、どうなることかとハラハラしてページをめくる手が止まらない。
自分が選んだ運命だ、とジーンと陽翔が再び手を取り合った時は、そうじゃなきゃね、と脳内で拍手喝采(≧▽≦)
陽翔とレイの2人きりの会話では、じーんと胸が熱くなり(*´ω`*)
ともかく、私のきゅんやら胸アツやらがいっぱいで。
めっちゃ素敵なハッピーエンドでございました。
イラストは高世ナオキ先生。
ラストのページに、ここまできた幸せが詰まってました。