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表題作オオカミを飼っています

巳屋太一郎,29歳,飼い主が好きすぎる犬(のような会社員)
亥亦ゆう,33歳,太一郎の飼い主(のような会社員)

その他の収録作品

  • いつの間にかずっと(描き下ろし)

あらすじ

無表情・無愛想な会社員いのは、自分に恋している年下の男と飼い主と犬のように暮らしている。その犬、太一郎は飲み会で突然いのの恋人に立候補してきた、同じ会社のよく知らない男だ。いのは太一郎をフったが、家がないというので部屋に置いてやることに。我慢のできる太一郎は「好き好き」言うしスキンシップが激しいけれど、決していのを襲わない。尽くしてくれる太一郎を何より優先するようになっていたある日、いのは水たまりに「落ち」て並行世界に来てしまう。そこには太一郎もいた。いのと出会っておらず、当然いのを好きじゃない、別人のように冷たい太一郎が……。

作品情報

作品名
オオカミを飼っています
著者
いたちねこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784778134778
4.2

(187)

(109)

萌々

(42)

(22)

中立

(10)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
24
得点
789
評価数
187
平均
4.2 / 5
神率
58.3%

レビュー投稿数24

ぴっくりしますよ〜

最初は、何となくのんびりと話が進み、途中様々な情報が入り、中盤から一気にたたみ掛ける!!
そんなジェットコースターの様な展開。
ホント、レビューとか読まないで、いきなり本作品を読んで欲しい!!
表紙の感じと、タイトルから、何だか骨太な攻めが出てきてイチャイチャするのかなぁと思った私が馬鹿でした。
そんの軽い展開じゃないけど、絶対予想を上回る面白さですから。

登場人物の設定がしっかりしているので、掻き分けが素晴らしいです。(あまり話すとネタバレになりそうなので、こんな感じでしか言えませんが。。。)
騙されたと思って、是非読んでみてください。

2

攻めがとにかく世界で1番かわいい

ストーリー展開の面白さや新鮮さはもちろんだが、なんと言っても攻めの台詞が世界で1番かわいい。
私は攻め買いをする人なのでわんこ攻めというワードに引かれて買ったが、普段攻め買いをしない人でも受けのことが大好きなヘタレワンコ攻めが好きな人だったら絶対に大好きな作品になるはず。
また、二次創作BLや商業BLはそれなりに読んできたがパラレルワールドモノの中ではストーリーの作り込み具合がわりと上位にくいこむのでは無いか?と思うほど1冊で綺麗にまとまっておりパラレルワールドモノではたまにある読了後のあの設定はなんだったんだ…というモヤモヤ感もなく非常に楽しめた。

2

非常有意思!

作者的构思设定太好了!绘画很出色!非常棒!!
故事非常有吸引力!让我不自觉地沉浸其中!
我也很喜欢亥前辈!
大家一定要阅读这么优秀的作品哦!千万不要犹豫!买它就对了!
作者の発想設定がよかった!絵がすばらしいですね。とても素敵です‼️
物語はとても魅力的です!つい浸ってしまいました!
私も亥先輩が大好きです!
皆さんはぜひこんな優秀な作品を読んでくださいね!決してためらわないで。これを買えばいいです!

0

いのさん可愛い太一郎イケメン

いのさんは鈍感で可愛いし太一郎はわんこみたいだしなにより顔がめちゃくちゃ好きですw平行世界先の太一郎は最初は怖かったけどだんだんといのに惹かれて行き、元の世界の太一郎に嫉妬してキスするのが可愛かったです。でもその想いが伝わらないままいのさんは元の世界に戻ってしまいました。それがちょっとモヤッとしました。元の世界の太一郎×平行世界から来たいのさんも仲良くなっていれば、元の世界に戻ったあと平行世界先の太一郎といのさんはくっついたりしたのかな?と想像もしました。正直パラレルワールド設定ではなく段階を踏んで2人がくっつく展開でもよかったかもとは思いました。でも全体的なストーリーはとても面白かったし、キャラもとても魅力的なのでとても好きな作品です!

1

面白かったけど…

確かに面白かったけど、酉井さくらという女キャラと受けが付き合っていて、攻めが受けに興味がない世界線の話が長すぎる……。

受けと女キャラの恋愛関係に拒否反応が出る人間なので、BL本なのに特大地雷を踏みつけられたなって感じで楽しめなかったです。同じような地雷がある人はお気をつけください。
正直女キャラでも当て馬ならいいんですが、この作品の女キャラの描かれた方は結構可愛いを前面に出してる感じだったのでそれがアレルギーだったかもしれない。
受けに抱きついて涙目赤面…ってコマでギブアップでした。未だに胸元の気持ち悪さとモヤモヤがこびり付いて取れません。

そして男と女の恋愛じゃなくてBLを見るために買ったので、もう少し受けと攻めの恋愛要素が多くても良いと思いました。

ただこれは自分の下調べ不足と都合悪く1番の地雷を踏まれたことによる事故だなと思うので仕方ないと思ってます。
お話は面白かったし絵も上手くて受けも攻めも可愛かったので地雷が皆無、または男女の恋愛が好きな人なら楽しめるんじゃないかなと思います。

6

内容が恋…というか濃いです

ツーブロ攻が好きで、こちらのレビュー高評価だったので読んでみました。
うっわ~、これでデビューですか、すごいですね!っていうのが、圧倒的感想です。ファンタジー苦手なので、パラレルワールドかぁ…?と思ったのですが、ファンタジーではなくてむしろSFなのですね。見当違いの躊躇をしてスミマセン!って感じでした。

で、”はて?”って思ったのはタイトル、、、これ冒頭だけでしたよね??
全体のストーリーからは、あんまりピンとこなかったので不思議でした。
表紙にはリーマン感がなかったのでスルーしてたんですけど、リーマンものなんですね!?いろいろ戸惑いましたw

パラレルワールド、認識している自分と異なる自分を通して現状を確認する過程、すごくいいと思いましたが、すみません、個人の感性の問題でしかないと思うのですが、時系列の並べ方がちょっとわかりづらくて苦戦しましたw。背景や原因も動機も出来事も、全部ちゃんとしてました。すんごい整ってるな~と思いました。巳屋部長の超合理主義な職業倫理がとてもよくて(わかりみしかない!)、ちょっとリーマンお仕事ものっぽい印象もありました。

ただ萌え的な視点でいうと、#1が一番だったので(大型犬との戯れ♪)、たぶん私にはちょっと難しかったのかな…。でも、読み応えがあったので、こちらの作家様、他の作品も読んでみたいです。

3

刺さりました

BL作品でパラレルワールドしかも単行本ってなかなかないのではないでしょうか。そして一冊にちゃんとまとまっていたので、初作品なのか!と、おどろきました。細かい描写が、私の好みで、何度も読み返しました。ちるちるの作者インタビューの記事ではあまり私の好みではないのではなかろうか。など、考えておりましたが、本当買ってよかったと思える作品でした。ワンコってあまり属性的には好みではないんですよ。しかし、この作品のワンコは二面性があり、メリハリがあった。はっきり言ってけっこう好みでした。唸りました。

5

ワンコ要素はどこいった?!

表紙もタイトルも全面にワンコ感を醸し出していたので、とっても楽しみにしていたのですが...
2話でいきなり平行世界へ行ってしまったので、序盤であっさりとワンコを味わえなくなってしまい少し寂しかったです。

私は平行世界の太一郎と攻めの太一郎は全くの別人であるという認識なので、ほとんど攻めが出てこない感覚になりました。
同一人物ではあるけれど、平行世界の太一郎はいのと付き合っている世界線の人物ではない。いのは太一郎の良さや本質を、平行世界の太一郎と接することで理解していきますが友人からのまた聞きのように感じます。
現実の攻めと感情をぶつけ合って、好き合ってほしかった!と思ってしまいました。

ただ現実世界にいのが帰還してからの、太一郎のあまりのワンコ具合にそんなことは吹っ飛んでしまいました。
いのが傍にいることを、全力で喜んでいてあまりに可愛い。

心情描写も丁寧で、物語としての構成もしっかりとしていたので読み応えがありました。全体的に見ると、読んでよかったと思う作品でした。

4

良質なストーリー

表紙のイメージと中身がまるで違います。すごく良質なストーリー、小説のような奥深さ。

読みはじめは、愛想のないイノさんの受け答えがいちいち可愛くて、これ抱かれたらどうなるの?!というワクワクが止まらないのと、太一郎の、執着してるんだかしてないんだかわからない感じに、とにかくウズウズする。

と思ってたら・・・?!!!え?急展開!

ここからはネタバレせず読んでいただきたいです。

途中、イノさんの素敵な上司っぷりにジーンときて、BL読んでるの忘れかけた。太一郎の、会社とプライベートでの違う顔も、リアリティがあって良い。キャラクターそれぞれの性格や考え方がしっかり描かれていて、一人ひとりがすごく生き生きして感じられる。

日常の中のファンタジーがお嫌いでなければぜひ。

4

読み応えがありすぎる!

読み応えがすごかった!
本作、著者様の初コミックスとのことですが、
ファンタジーあり!切ないすれ違いあり!と
ストーリーが作り込まれていて面白かったです。
このタイトルからこの内容は絶対に想像はつかないと思います。
まさに読んでみてびっくり作品でした♪

ただ、恋愛というよりは恋の自覚と両想いになるまでがメインのため、
イチャ甘を求めてしまうと少し物足りなさはあるかもしれません。


以下、内容について。

会社員の亥亦はひょんなことから同じ会社で働く太一郎と同居することに。
では二人は恋人同士なのか、というとそういうわけでもない。
太一郎は亥亦に想いを寄せていて、亥亦もそれを知ってはいるけれど、
あくまで太一郎の片思いで、恋人未満同僚以上という微妙な間柄なのです。

そんなある日、亥亦は怪しげな占い師に出会い、不思議な石を買います。
そして、雨の日、地面に落とした石を拾おうと手を伸ばすと
水たまりに吸い込まれてしまい…!

気が付くとそこは一見何も変わらないようでいて、
何かが少しずつ違うパラレルワールド。
一緒に暮らしていたはずの太一郎はいなくなっており、
亥亦には恋人がいて…。

並行世界では亥亦は会社の同僚と付き合っているし、
あの溺愛わんこだった太一郎は冷酷な男になっているし、
元の世界の二人とはあまりにもかけ離れていてショックでした。

「好き好き」と亥亦に纏わりついてくる太一郎はもういないんだ…
わかりにくい無表情で太一郎を甘やかしてくれる亥亦はいないんだ…
そう思うと無性に寂しくて…別世界で離ればなれになってしまっても、
互いに想いを馳せる二人が切なかったです。

途中で亥亦視点から太一郎視点になると、どうして亥亦に恋をしたのか、
亥亦が感じていた太一郎の距離感の正体が明らかになってゆきます。

いつもニコニコしながらまっすぐ愛し、尽くしてくれる太一郎でしたが、
その内側には意外にも複雑な感情を抱えていました。

実は以前から亥亦を遠くから見つめていて、
同居を始めても亥亦の幸せ優先で自分の気持ちは必死に抑えていて…
そんな事情が明かされてしまうと、その見た目に合わない健気さが
猛烈にいとおしくなってきます。

年下イケメンで、若くして管理職に就き、
会社ではおそろしくクールな男なのに、亥亦を前にすると
冷静さを欠き、途端にワンコと化してしまうギャップ…!
しかも、絶対に亥亦の嫌がることはせず、耐え忍ぶ姿は
「オオカミ」どころか立派な忠犬でした♪

一方で、外から見れば容姿や能力に恵まれた彼も
その内側には母親から捨てられたトラウマを抱えていて、
恋に臆病な一面には母性本能を掻き立てられてしまいました(*´ч`*)

そして、そんな太一郎から一途に愛を注がれている亥亦はというと、
見た目は無表情で感情の動きが読み取りにくい彼ですが、
その中身は聖人レベルの器の大きな男でした。

ほぼ動きのない表情筋とは裏腹に穏やかで、善良で、情に厚く、
最初は同情だけだった太一郎の想いにも次第に絆されてゆきます。

「並行世界の太一郎」と過ごす中で「同居していた太一郎」への
愛情をじわじわと自覚してゆき、無自覚に太一郎に想いを馳せてしまう
亥亦にキュンとしました。

無事元の世界に戻った後は元々大きな器がさらに肥大化し、
太一郎のクソデカ感情をも受け止めつつ、自らの慈愛で
優しく包み込む聖母受けに進化を遂げられておりました。

障壁を乗り越えた後には亥亦の天然デレやご褒美エロ(少々)が待ち受けており、
これまでが糖分控えめだっただけに相思相愛なイチャ甘が尊すぎました(๑´`๑)♡

最後は並行世界の太一郎が少し切ないけれど、彼も誰かと幸せになれますように。

描き下ろしは二人が結ばれた翌日を描いた甘~い後日談となっていました。
イチャイチャする二人と本編では抑えめだったエロも短いページ数の中に
詰め込まれていてとても濃密でした。
ただ、母親のエピソードはわざわざ盛り込む必要あったかな?と
若干の強引さが気になりました。

7

読み応えのある作品

飲みの席で突如恋人立候補してきた太一郎と一緒に住むことになった亥亦。

同居から始まるリーマンラブかな〜、と読み始めたのですが、思っていたものと全然違う展開に戸惑いながら読み進め、かつ一回読み終えただけでは飲み込みきれなかったのですぐ2周目いきました。

パラレルシフト。
太一郎と亥亦、それぞれの視点から描かれる現世界と並行世界、それぞれの世界線での物語が重なって。
全体の違和感や太一郎の謎なくらいの亥亦への懐きぶり、その他諸々が擦り合わされて繋がっていくのがすごい。
ふたつの世界の太一郎の忠犬モードと猛犬モードの違いも注目です。

はじめはふたつの世界と倍のキャラたちにかなり混乱させられましたが、全てが結び付いて見事に纏まるラストに感嘆の溜息が出ました。

亥亦の柔軟で周りの価値観に左右されない考え方がとても魅力的で。
キャラの内面や背景がしっかりと描かれているので世界観がより深いものとなって読み応えのある作品になっているんだなあ、と思いました。

世界を超えても繋がり結ばれたふたりの運命の愛の物語。
素敵なデビューコミックスをありがとうございました!

4

ワンコと天使さん

表紙のイケメンに釣られました。
読んでみるとすごく良かったです!

表紙のイケメンは飼い犬(?)の太一郎。
飼い犬とは言いましても、ヒモとかの不真面目系ではなくちゃんとした会社員です。
その飼い主(?)のいのさん。彼も同じ会社の会社員で太一郎と同居しています。
太一郎がいのさんを好き過ぎて、まるでワンコみたいなのが可愛い。
そんな2人のお話だと思っていたら、そこからパラレルワールドでいのさんが入れ替わります。
ちょっと斬新でした。
だけどそこでお話が急に変わるとかではなく、パラレルワールドになる前のお話とも繋がっていましたし、違和感なく読めました。面白かったです。
ストーリーも、話が進むにつれて色々紐解かれてスッキリしました。

最初はワンコな太一郎が可愛いな、と思っていたんですが
いのさんが天使すぎて癒やされました。
こんな人、職場にいたら推しになってそうです。

とても面白いストーリーで集中して一気読みできました。
端正な絵ですが、シリアスにもコミカルにもどちらにも寄り過ぎない軽快なやり取りのバランスがとても好きでした。
パラレルワールド関係なく、太一郎といのさんのラブラブ生活をもっと見たいな、と思いました。
続編希望ですが、こんな面白い漫画を描かれる先生なので別のお話でも読んでみたいな。
とても面白かったです〜。

5

女性絡み地雷の方要注意

パラレルワールドものなのですが、受けが女性と付き合ってる世界線がバチバチに出てくるので私のような女性絡みが地雷でパラレルワールドと言えどキツいなって方にはおすすめしません。

絵がとてもすきでした。

2

また楽しみな作家さまが…

こちらの作品がデビューコミックスだそうです。

インパクトのあるカバー表紙ですが、よく見ると太一郎が着ているパーカーの生地のプリントが、いの(亥亦)がアメコミ風になってるのが面白いです。

個人的には画力もストーリーも文句なしでした。ボリュームがあるのにあっという間で、夢中になって読んでました。

一見すると無表情で無愛想で怖いいのですが、実はフラットな見方の出来る情の厚い人でした。でも、だからこそ他部署の太一郎がどうしていのに好意を持つのか謎なんです。
それが、いのがパラレルワールドに飛ばされた事をキッカケにして、並行してお話が進む事で分かって来るんです。この辺りが凄く上手いと思いました。

また、いのも一緒に暮らしていた太一郎とパラレルワールドの太一郎を知ることによって、自分の中の本心に気がつく事になります。この辺りにかなりキュンと来ました。
出会った当初から初めから女の子との出会いより、太一郎を優先してたのにも萌えるんですよ。

気になったのがパラレルワールドの方の太一郎でしたが、彼にも幸せが訪れそうな展開に読後感も良かったです。

3

レビュー書くのが難しい作品

こちらのレビューがすごく良かったので、気になって購入しました。

あまりパラレル設定の作品を知らなかったので、
すごく新鮮な内容でした(個人的に)。

レビューを書くのが難しいなぁと思いながら今書いているのですが、
とりあえず、ハッピーエンドで良かったのと、
結果的にパラレル設定があったから
過去にトラウマがあった太一郎が救われたし、
ほんとに良かったなぁと思いました。
過去が救われただけじゃなくて、
いのへの気持ちも報われてよかったです。

3

慈悲深い…!

いたずらっぽくてちょっぴり悪い表情を浮かべる太一郎の表紙に引かれて購入。
リーマン×リーマンのお話かと思いきや、まさかのパラレルワールドな展開…最高に面白かった〜!
読み終えてから帯をじっくり見ましたが、簡潔ながらすごく適切に要点がまとめられてあって帯も素晴らしいなと思いました。

いのさんを好きすぎる太一郎のわんこっぷりと感情が顔に現れないいのさん。まだ同じ気持ちではないとはいえ、もう恋人になるのも時間の問題…というところからパラレルシフトが起こり、どうなっちゃうの?!という展開にハラハラしつつ。
どちらの世界の太一郎も救ってしまう慈悲深いいのさんの言動にとても温かい気持ちになり、太一郎が惹かれた理由がよくわかりました。

元の世界でふたりは結ばれてとっても幸せな結末に。もうひとつの世界の太一郎は江藤と…?という含みを持たせた終わり方もまた良かったです。
しかしあの占い師は何者なんでしょうね…すごく気になりました。

デビューコミックスということですが、クオリティの高さに驚きです。次作も楽しみな作家さんだなと思いました。

6

ストーリーに引き込まれました

前情報入れずに読んだんですが、読む手が止まらない面白さでした。

最初のページからべったりいのさんに懐いている太一郎。
犬のような太一郎と暮らし始めた飲み会の出会いから現在までの、太一郎との生活がコミカルに描かれます。

無表情ないのさんの、どこに惹かれて太一郎はこんなに懐いているのかと、疑問に思いながら読み進めると、太一郎といのさんが知り合っていなかった並行世界に、いのさんが飛ばされてしまいます。

そこからは、
並行世界でいのさんを知らなかった太一郎×いのさん
現行世界でワンコの太一郎×並行世界から飛ばされた彼女のいるいのさん
の両視点で話が進みました。

元の世界に戻ろうと色々試したり、それぞれの同僚達とのドタバタがあったり、太一郎といのさんのいろんな面が知れたりします。
並行世界と現行世界で2倍のキャラが動くので、ちょっとややこしいですが、案外スッと内容が理解出来ました。

明らかになっていくいのさんの人の良さや、太一郎の事情やいのさんに惚れた経緯など、早く続きが知りたくて読む手が止まりませんでした。


現行世界に戻れてからの太一郎といのさんの甘々がすっごいです。
2人の表情が、蕩けててドキッとしました。

最後に気になるのは並行世界の太一郎ですね。この場合、太一郎が当て馬?になるんですかね?スピンオフが出来そうな気になる引きでした。
並行世界の太一郎にも幸せになって貰いたいですね。

6

パラレルワールドで深まる愛

初コミックスとは思えないクオリティ!
絵もストーリーもすばらしかったです。


いの、朝から抱いていい?
というセリフが1P目。掴みはOKというか、出だしから気になる展開。
読みすすめて行くうちにいのさんと太一郎の関係がわかっていくのですが、どうしてこうなった?という細かい部分はいのさんがパラレルワールドに行ってから明かされるものも多いので、注意が必要です。
ん?これ今どっちの話?ってなります。
ですが、面白いです。
とにかくいのさんが素敵!!
噂話とかに影響されずに自分の目で見て感じたものを信用して口にも出せるところが格好いい!
いつも無表情ですが太一郎といる時は柔らかに見えるのは気のせいでしょうか…♥
上司としても最高だし、太一郎を知り尽くしていち早く行動してくれるところなんかもうキュンキュンです。
過去の出来事で他人も自分も信用できなかった太一郎がいのさんに惹かれる理由がよくわかるし、いのさんに甘えまくる姿も可愛い!
ラストで体も結ばれますが、心がもうお互いにメロメロ状態なので描写は少なめでも満足できます♥

個人的にツボったのは「なべぶた野郎」です笑

4

自分じゃない自分の住む世界

今回はワンコな経理部長と企画部の無表情社員のお話です。

なぜかパラレル世界に飛ばされた受様と攻様の恋の顛末と
本編後の短編他番外編3話を収録。

受様は仏頂面がマストの会社員です。

同じ企画課の後輩達には好かれていますが
受様は自身は面白味の無い男だと思っています。

そんな受様が大きく変わったのは
数カ月前の飲み会で攻様と出会いです。

その日は企画部の新企画が成功した祝いの席で
受様が4年も彼女がいないと知った後輩が宴会のノリで
「受様の恋人募集!!」と仕掛けるのです。

その声に名乗り出たのは
秘かに受様に好意を持っていた女性社員と
その場に居合わせた経理部の攻様だったのです。

そのまま「お願いします」をされた受様は
お約束の正解として攻様の手を取り
受様は帰る家がないと言う攻様を
自宅に居候させることになるのです。

受様にとって攻様は人懐こい大型ワンコそのものですが
会社ではなんと経理部長という管理職というできる男で
受様にはなぜ自分が慕われているのかわかりません。

しかも合コンに参加しても
相手の連絡先を訊かなかったという受様に
「なんで?」「もったいない」とまで言うのですよ。

そんなある日、
受様は通勤途中で水たまりに鍵を落としてしまいます。

ちょうどそこに後輩社員が通りかかって
「ついてないですね」と声を掛けられた受様が
鍵を拾おうと手を伸ばしたら
なぜか鍵を持った手が水たまりに沈む!?

深く水に沈んだように感じていた受様でしたが
次に輩社員が声をかけた時には
道路に屈んで鍵を手にしていたのです。

何とも言えない違和感に包まれた受様でしたが
出社してみると同伴出勤と揶揄われるのです!!

なんと受様は後輩社員が彼女な世界、
攻様と同居もしてないパラレルな世界の
住人になっていて!?

WEB配信作をまとめての書籍化で
受様が突然パラレルワールドに落ちてしまう
不思議なラブコメディになります♪

私の思い込みですが
タイトルとカバーイラストとあらすじから

攻様がパラレル世界のもふもふな獣人で
受様に激ラブでいろいろイタしちゃうお話かな♡
と思って購入してしまいました。

もふじゃないけど攻様に耳と尻尾はみえたので
MYツボには間違いなかったです(笑)

パラレルワールドに落ちたこちら側の受様が
パラレル世界の攻様に感じる違和感とシンパシー、

パラレル世界にやってきた彼女持ちの受様に
こちら側の攻様が感じてしまう寂しさと好意、

各キャラが意図した言葉も何気なく発信した言葉も
キチンと意味のあるモノとなっていく展開が見事で
何度もおぉ!! って驚かされました。

本作がデビュー作とは思えない作家さんに出会えて
大満足な1冊となりました (^-^)v

受様の言葉と考え方がすごく素敵です。

3

ワンコのギャップ

表紙のオシャレイケメンに巳屋太一郎に惹かれて、オシャレなパーカーに映るのは太一郎と同じ会社だが直接接点の無い亥亦ユウ(33)。

 ユウの部の企画成功を祝う席で、後輩にけしかけられ、ねるとんのような場面でユウの恋人候補に名乗りを挙げた太一郎、目出たくカップルに。

 ユウは冗談かと思っていたが太一郎は本気で、しかし、いのさん嫌がる事をしたくない太一郎は待てをするのだが、好き好きは欠かさない。びっくりするくらい従順なワンコ!!

 かなり仏頂面のユウ、表情筋死んでんじゃない?!ってくらいだが、だからこそ、裏表のないストレートな言葉を投げかける。その言葉はかなり、人の心に響き、慈愛が満ちている。太一郎はそこが気になりユウを目で追う様に。

 ユウの前では待ての出来るおっきなワンコの様な太一郎だが、仕事は出来る、だって肩書きが部長って、、、仕事中は何やらユウに見せる顔とは違う様で、、、だから、オオカミさんなのかな?!

 とある出来事でユウは並行世界へ、その世界の太一郎はユウの知る好き好き好き過ぎるワンコの様ではなく、合理的かつ笑わないリアリスト。

 最初の世界の方は、ストーリーの中で回収すべき伏線は綺麗に纏まり回収されるのでストンと収まる所に収まります。

 並行世界はまだまだ、余白が沢山残っていたのでそちらの世界線のふたりの未来も見てみたいです。

ワンコな太一郎と無表情なユウのコントラストが話が進むにつれて変わるのが見ていてワクワクするし、スーツ姿がカッコいい!!

4

人格者いのさんに惚れる

作者様が、キャラを1人の人間としてしっかり描かれているので、2人がお互いのこういうところに惹かれたっていう説得力があります。うわべだけじゃない…
ムラッ→抱きてぇみたいな、エロマンガみたいな感じじゃないんです!
オオカミってタイトルについてるのに!笑

日常のしぐさ、部下を諭す言葉選び、考え方、色々な表情などがじわじわ積み重なって深い愛になってる…
深く愛しているからこそ簡単にオオカミになりきれず、いのさんの幸せのために身を引こうとしてしまう攻の太一郎に萌えます。
パラレルワールドという設定も面白い!
そして、なにより、いいですか、皆さま


想いが通じ合ってからしか、セッ◯スしません!!!!!!!!!!
ワーー!!!!


今までの2人の愛の積み重ねを見てきた分、最後のセッ◯スのまあ、エロいこと!
いのさん、こんな顔で抱かれるのね、、、
あと、周りの人から好かれてる受のいのさんですが、好かれてる理由が人柄なのも本当に素敵です。
見た目が良い、とかなんか妙にエロくて周りを惑わす、とかじゃなく人柄…!
受けが周囲に好かれてる描写がある作品は多々ありますが、その理由がうわべをなぞっただけじゃなく説得力のある話の作り方をされていて、そこがこの作品の素晴らしさだと思います!

そういう、小さいけれど大切な事の積み重ねを丁寧に、キラキラの石を見つけて集めるような喜びを丁寧に描いている作者さまの作風に本当に惹かれました。


作者さまの次回作も絶対買います。もう作家買い必須です。

11

1社に1人イノさんが欲しい

↓ネタバレ含みます!

パラレルワールドの設定に惹かれて購入しました。読んだ後から知りましたが初コミックスなんですね!絵もストーリーも初コミックスとは思えない完成度でした。これから作者買いする気がします。


上でも述べた通り今作はパラレルワールドのお話です。飲み会で出会い帰る家がないという太一郎をイノさんの家に住まわせることに。大型犬のように全力で好意を向けスキンシップをしてくる太一郎(付き合ってません)とそれなりに仲良く同居生活を送る中、あるきっかけで少し気まずくなった矢先イノさんが並行世界に飛んでしまいます。並行世界は飲み会で太一郎と出会わなかった世界線で自分には彼女がいて太一郎とは知り合ってもいなくて…というお話です。序盤イノさん視点で話が進み並行世界に行きますが、途中元世界太一郎視点もあります!両者の視点から見れる物語好きなので嬉しかったです!
イノさんがとにかく良い人!本人無自覚なんですが物事の見方や考え方、言葉選びが凄く良い。太一郎は最初はワンコなイメージが強かったですが重めの過去があり、イノさんのおかげで一歩踏み出せます。どちらの世界の太一郎もイノさんと出会えて良かったです。
並行世界を経てどちらの世界でもお互いを好きになるというわけではなく、あくまでもイノさんはその世界で大事に想った相手(元の世界:太一郎、並行世界:さくらちゃん)を想い続け、太一郎はどちらの世界でもイノさんに惹かれるというのがそれぞれのキャラらしくて良かったです。読みながら並行世界の太一郎が少し可哀想だな〜と思いましたが何かが生まれそうな予感がしたので可哀想で終わらなくて良かったです。

イノさんは基本無表情ですがそれ以外のキャラが表情豊かで読んでいて楽しかったです!個人的感覚ですがコマ数が多い気がしてページ数以上の読み応えがあった気がします。どちらの世界のイノさんも太一郎も幸せになって欲しいです!いたちねこ先生の次回作も楽しみにしています!

7

年下従順ワンコ攻✕包容力の年上受=大正義

とにかくひたすら作画が美しいです。
個人的には攻の太一郎の顔面が好き過ぎて、この作品世界に入れるなら太一郎のバンドのおっかけバンギャになりたいくらいです。(※本作中にバンドのライブシーンはございません)

1話目から主役が平行世界に飛ばされてしまうという衝撃展開に驚かされますが、最後まで読むと二人の関係の進展にはこの出来事が必要不可欠だったのだと納得させられます。
お互いがそれぞれのどういうところに惹かれたのか、エピソードを交えつつ、少しづつ明らかになっていくところが読んでいて心地良いです。

Hシーンのページ数は少なめですが、内容は濃いので安心して下さい(笑)
二次の頃から拝見してますが、エロ描写の上手な作家様です。
基本無表情ないのさん(受)がHの際に見せる表情が堪らなく色気があり、ギャップ萌え必至です!
全腐女子の皆様、必見です!!

現実世界と平行世界、どちらのシーンか若干分かりづらい部分もありますので、初めて読まれる方は、アルコール等で脳の働きが鈍っていない、シラフの状態で読まれる事をオススメします。

6

いのさんカッコ良すぎな件。これは惚れるわ〜(∩´///`∩)

え?初コミックスですか…?(´⊙ω⊙`)
BL外でご活躍されてたとかじゃなく…?
とじっくり問い質したいぐらい上手い!!!

とにかく顔面良すぎます~~~~!!!(∩´///`∩)
ドツボで好ぅぅぅぅきぃぃぃぃぃ!!!(∩´///`∩)

帯のキャッチコピー(?)はこちらです↓↓
【平行世界に来ちゃった会社員なんだか、俺を大好きなはずの飼い犬(※人間の男)が俺を知らないし冷たいので帰りたい。】

はい!好きーーーーーーーーーー!!!(∩´///`∩)
ナニコレ、めっちゃ可愛い好きー!!!(∩´///`∩)
ドツボで好ぅぅぅぅきぃぃぃぃぃ!!!(∩´///`∩)

ここまでで既に好きが揃いすぎての神評価です。好き…。

内容はパラレルワールドに飛んじゃうお話です。
○現行世界の攻め×受け+脇キャラ
○平行世界の攻め・受け・脇キャラ
って感じでキャラが2倍&関係性もそれぞれ違うので、
ゴチャつきは否めず、頭で整理をしながら読みました。

ただ違う世界にとんだからこそ見えてくる本音、
新たな気付きなどがグッときてすごく良かったです。

ちなみにちょっとネタバレですが、
平行世界の受けはラブラブな彼女持ちです。
受けが彼女を想っている姿も見られるので苦手な方注意。
(別人格とわかってても同じ人間なので私は複雑でした;)


さてさて。

受け:亥亦 (いのさん)
THE・無表情キャラで感情が全く顔に出ませんが、
言葉のやりとりがとても丁寧で周囲から慕われる性格。
裏表の無い人間性で無自覚の天然人誑しです。(スキ!!)

無表情すぎて誤解されやすいところもありますが、
太一郎だけはいのさんの表情を読み取ってくれて。
恋愛方面の意味では太一郎を振ったけれど太一郎との生活は心地よく感じています。

攻め:太一郎
とにかくいのさん大好き!いのさん至上主義で生きる犬。
いつもニコニコデレデレな男だけど仕事はデキる部長さん。
(ついでに副職でデザイナーしてたりバンドしてたり)
(1日48時間あるんですか?ってぐらいパーフェクトマン)

いのさんの為なら惜しまず尽くすのが太一郎の幸せです。
例えそれがいのさんに彼女が出来る結果になっても…。

ひょんなことから太一郎が居候することとなり、
太一郎の愛情を受けながら日々を送るいのさん。
しかし太一郎の言動に時々違和感を覚えるのですね。

そんなある日パラレルワールドに飛んでしまいます。
平行世界の太一郎はいのさんを見知らぬ他人と威嚇し、
平行世界の部下の女の子は彼女だと言うし、
状況についていけません。
(でも顔は無表情で淡々としてるのかわいい!!!)

平行世界の太一郎に状況を打ち明けて
元の世界に戻れるよう協力し合うこととなってーーーーと展開します。

現行世界をA・平行世界をBとしますね。
太一郎(A)はいのさんが大好きだから隠してた部分がある。
太一郎(B)はそんなこと知らねーなので言わば素の太一郎。

なので太一郎(B)と接していると
太一郎(A)がどれだけいのさんに合わせてたのか知って。
自分の中で太一郎(A)の存在が大きいことに気付いてね。
ジワジワと自覚していくのが良きです(∩´///`∩)
(でも顔は無表情で淡々としてるのはブレなくて可愛い!)

また現行世界では、
太一郎は彼女持ちのいのさん(B)と出会っていました。

彼女が出来てもいのさんが幸せならオッケーだったハズが、
いのさん(B)で現実を目の当たりにすると苦しくて辛くて…。

そんなこんなで違う世界を知ることで
自分の感情に向き合っていくお話なんですが、
バックボーンがけっこう複雑に絡んでてグッときます…!

太一郎(A)はホンット隠し事が上手でしたね(;ω;)
太一郎(B)がボロボロ零してくれるおかげで、
太一郎(A)が尽くす割にどこか透明な壁を作ってた理由が見えてくる。

ニコニコワンワン尻尾振る太一郎だけど
深いトラウマと人を愛する自信のなさが切なかった(;ω;)

変わっていくことが怖い、消えるのが怖い、
だから可能な限り側にだけ居させて欲しいという刹那。
いのさんが好きでも一定ラインから踏み込めない理由。

『こうして一緒に暮らせる今だけ俺に』
『いのさんを慈しむ権利をください』

切なさにギュッと絞られてまぁ泣いた。萌えで泣いた。
健気年下ワンコ攻めが役満すぎてヤバい~~~(∩;///;∩)(←語彙力ゥ…)

情報量が多い作品なんで感想を書き切れないんですが、
いのさんの人間性が素晴らしいので浄化作用もあってね。
太一郎(A)も(B)もかなり救われただろうなと思いました。

エチエチは描写濃でもページ数が少なめです。
いのさんの無表情が崩れた瞬間が「!!!!!!!!!」でした。
めっちゃ可愛かったし顔がエロかった…(///Д///)
(もっと見たかったよ~~~(涙))

現行世界と平行世界を行ったり来たりするので
若干読みづらさとわかりにくさは正直ありました。
母親の絡みはもう少し説明が欲しくモニャっとが残るかな;
でも個人的に好きがいっぱい詰まってて昇天でした!!好き…!!


※5/21追記
Amazon限定特典すごく良かったです…!
自分のことを語らないいのさんの内面が知れて、
「そんな風に思ってたんだ!」と思いました。
(限定特典付きのページから注文しないと特典つかないのでご注意)

ちなみにアニメイト特典はニヤニヤしました♡
うーん、他の特典も気になる…。

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