特典付
本編が好きで、迷わずこちらも全話購入。
一言では言い表せないけど、とにかく本編よりもさらに心に刺さって、揺さぶられました。
日高の心理描写がいちいち自分の中で共感できて、ほんとに切なくて、リアルで、こんなBL作品、久しぶりに出会いました。
11話でパンケーキ食べながら、コウを思い、涙する日高。
吉田と向き合おうと、出かけたりしつつ、自分が腹を括れば、、、
という気持ち、優しいおばあちゃんの言葉に傷ついたり。
世界は俺に優しくなかった、、、コウと別れたあとの日高は、なんかこの言葉に尽きるような、どこか自分の気持ちを押し殺して生きているような感じが切ない。
拾った猫をきっかけに、コウと会う機会が増えたけど、どうなるんだろう。
日高がもっとたくさん笑って、そして、どうかどうか日高が幸せをつかむ未来を読みたいです。
続編待っています。
素晴らしい作品です。
ずっと気になった2人のそれから。
大学時代のバッドエンドの裏側をなぞるように進むこの続編。
コウの明るいやんちゃさは重硬い日高にとって太陽だったんだろうな。
そして年齢を重ねお互いが成熟するにつれ、関係性が変わるのを描くのもすごい。
しかしこの作品は自分の未熟な恋の難しさを思い出して心が痛いです。
失恋って自分の気持ちが理解できなかったり、状況の解釈不足や焦りや不安で自分発信で起きる事もあるんだけど、この恋もやっぱそうだったんだな。。
それってベクトルが相手に向いていないんだよね。落ち着いて人に対して思いを巡らせる様になるには、アドレナリンが出てる時期だと難しかったりするし...
しかしそんなメタ思考ができるようになるには成長と痛みが必要で。
呪いが溶けた日高と、情熱を出せるようになったコウ。
友情が恋愛になって始まってしまうことのもどかしさは別れてしまうとあれほど仲良かった人と縁が切れることだなと私自身思っているので、コウの寂しさは共感ばかりです。どうすればよかったかな、と思うよねほんと。。
せめて物語の中だけではこうすればよかったんだ、と思わせてほしいな。
この先に期待です。
STAY GOLD本編で結ばれなかった2人日高とコウのモダモダ話。
連絡取らなくなってから日高のことを気になってきたコウだけど、日高は離島にいるっていうすれ違い。
日高には幸せになってほしいと願ってる読者としては、やっぱりコウと結ばれて欲しいんだけど離島の優しい吉田さんがでてきて…
優しいだけに突き放せない感じというか、あの絶妙な感じの吉田さんが憎めなくて。
まだまだ続きそうな気配がするので二人のその後を追っていきたいです。
4巻同様、表紙の演出がにくいですね。
久しぶりのSTAYGOLD。そして、それからというタイトル。
駿人と優士に関しては、それからの2人の姿をもっと見てみたいなと思っていたので、また2人に会えてうれしかったです。
見たかったものがここにあった。まさにそんな感じの満足度。駿人がかわいいったらなかったです。
で、ですよ。
メインとなるコウと日高に関してはなんというか…4巻を読んだ際に、くっついてほしいのと同時に、このまま終わってほしくもあり…相反する気持ちでいっぱいになっていたのです。
秀先生はきっと後者だったのかなと勝手に想像をしつつ、2人のその後が描かれているということで、よし!読むぞ!と意気込んで読みました。
結果、心理描写が上手すぎて一気にのめり込んでしまいました。
なんでしょうね。秀先生の漫画って、沢山ある描きたいものを極限まで削ぎ落としたシンプルな画面構成と少ないモノローグで読者を揺さぶってくるんですよ。
決して多くは語られていないはずが、独特の間合いや余白の中に、のめり込んで読まずにはいられない材料が全て詰まっている。
再び出会ったコウと日高、そして吉田さんという強烈なキャラクター。
画面は静かだというのに、3人のぐるぐるとした感情が渦巻いているようで不思議な感覚になりました。
コウと日高って、社会人にもなり、年齢的にも大人になっているはずなのですが、どことなく学生時代から抜け出せていないところがあるように見えるんですよね。
新たな環境でそれぞれ動き出しているようにも見えるけれど、作中のモノローグの数々を見れば見るほど、もしかしたら2人の時間はあの夏から止まったままなのではないかなと思えて仕方がないのです。
特にコウ。女性とコウのシーンを見る度に、こういう時にはこうすれば良いのだろうと、人生の中で得た処世術の辞書の型にはまったものの考えをしてしまっているのかなと。
ただ、それは女性ではない日高には通用しないんですよ。辞書にはないのですから。
だからこそぐるぐると今まで感じたことのない感情で乱されている。
一方の日高も、島で出会った吉田さんという男性と接する内に変化しているように見えて、でも変わらない何かがずっとあるのではないかな。
そして吉田さん。私は彼に得体の知れない恐怖を覚えてしまったのです。
彼のビジュアルがだとかそういうことではなく、単純に良い人だとは思えませんでした。
一見親切なようでいて、むしろ日高を通して自身の自尊心と優越感を満たしているようにしか見えず、いつかあの圧倒的な善意の押し付けによって日高が傷付けられてしまう日が来るのではないか?と、怖さしか感じられません。
ただ、どこにでもいそうな「良い人」な彼が、コウと日高の止まった時間を動かしてくれる起爆剤になるのかもしれないなあとも思います。
非常に気になるところで終わった1巻。
続きもじっくりと読み込みたいです。
またこの独特な淡々とした世界に戻ってこれて嬉しいです。コウと日高はサブカップルだったけれど、とても魅力的だったので。離島で海や山を満喫し、逞しくちょっと可愛らしい友人・吉田と穏やかな日々を過ごした日高。都会に戻ってきた彼は、コウとの改めての距離感、吉田からの好意に戸惑う。吉田の気持ちはまだ本人にも正解が分からないふわっとしたものに見えるけれど。友愛にも嫉妬や排他的感情はありますから。そんな曖昧な感情なんかで遠ざけられるのが嫌なら、コウに頑張ってほしいなぁ。田舎も垢抜けない吉田も馬鹿にせず、どこでも上手くやり誰とでも対等に接する日高の性格、本当に素敵ですね。どんな展開になるのか楽しみです。