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表題作ピットスポルム 二葉

小田島 苑,高校生
矢野 久哉,高校生

あらすじ

矢野を思う気持ちが膨れるにつれて、過去のトラウマと親との確執に押し潰されそうになる小田島。
寮での部屋割りを変えてもらうよう提案するがその表情は今にも壊れてしまいそうだった。
小田島の行動と、時折見せる切なげで愛おしく苦しそうな表情に真意が押しはかれずすれ違う二人。
相手を想うあまり心の奥に押し込めたたくさんの「好き」とその人の気持ちを知るために投げかけた「知りたい」が交わる苦しくも優しい恋物語。

作品情報

作品名
ピットスポルム 二葉
著者
三上志乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823603754
4.6

(274)

(212)

萌々

(35)

(14)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
20
得点
1249
評価数
274
平均
4.6 / 5
神率
77.4%

レビュー投稿数20

徹底された演出作品に期待が高まります

とことん「切なさ」を演出すべく起こる設定と展開に拘って進む物語
ほんのちょっとの言葉の足りなさ、そこじゃない・今じゃない…の徹底したタイミングの悪さ。。。
読者として見てる私としてはハラハラ焦れ焦れ……(>︿<。)
違うんだょ…ホントはそんな事想ってないんだょぉ~…とすっかりオロオロさせられます

例えばそれは矢島の際立った経済的に「貧しい」という家庭環境という設定だったり、小田島の母親との矢島の会話であったり、、、

そうした散りばめられた障害を2人に越えさせていく事で徐々に彼らの覚悟を促し、同時に読者を引き付けていく
沼ってハマっていくのがすごく「理解できる」ストーリー展開です
小田島だけが頑張るのでも矢島だけが頑張るのでもなく、2人共に抱えるものがあってそれを「一緒に越えていく」道を選ぶ
そんなのBL読んでて萌えない訳ないって話ですよね~

しかも高校生なのにずっと先を見据えている小田島の覚悟とか凄い…
一葉ではあんなに不安定街道まっしぐらだったのに、その不安定さをドコか残しながらも矢野を手に入れる為の行動を起こしてからの変貌にはスパダリへのウィニングロードしか見えない程です

何と言うか、、、やはりスゴイ「演出の創り込みが徹底された世界」だな~と思います
普段私が読むDK BLの中では実年齢と精神年齢のバランスが1番取れていないように見える、ほんとアンバランスさをどこまでも感じる2人です
時に大人で時に子供、、、でも紛れもなく「学生」な2人
これが「この作品ならではのリアルさ」なのかも知れない、と思うと私にとってはある意味読んでいそうで読んでいなかったDK BLだなぁ~と感じています
演出過多気味に正直感じなくもないのですがそれでも「理解出来る」し「知りたい」と思わせてくれる
それもまた「創作がくれる醍醐味」だな、と感じています

そして私的にはこの作品の真髄は彼らの「将来」にあるような気がしています

小田島も矢島も折角の優秀さん設定なのでそれを活かして個々が「学生」という庇護されるべき世界を飛び出してから!そうなって尚「2人で越えていく」強さを見てみたい!と思わせてくれる2人です

三葉も四葉もあらすじを読む限りは学生設定なのでまだその未来ではないのかも知れませんが二葉を読み終わった今、私がこの作品から感じるのは「未来」にいる2人が見たい!という欲です

すごく丁寧に気持ちを通わせるまでも、カラダを繋げるまでも時間を掛けてくれていると思います
だからこそ、先を「見たい、知りたい」という欲が沸々と沸き起こってきます♪

先ずは三葉、四葉へ進んで見たいと思います⸜⸜٩( 'ω' )و //

一葉から始まり二葉での一旦の区切りは2人の想いが通じた、というカタチを以て結実しているとは思います
でも、私はどうしてもこれだけ過剰に演出を施された世界観を見て、知ってしまったら「理解出来る」という感情では終わりたくないなぁ~と、、、この2人の先を求めて止みません
その辺の気持ちをすごく上手に誘導された分消化不良でもあるので評価としてはまだ期待への余白を残させていただきました(ღ˘͈︶˘͈ღ)

二葉でもやっぱり矢島の髪色トーンが気になる…
以降、ここに気を散らさないで読めたらいいなぁ~…

0

もうちょっと進んだ展開まで読みたかった

攻め様救済ストーリーでした。
もうちょっと受け攻め両サイドの話があれば良かったんだけどな。まぁ、攻めの悩みは闇深かったからここまで描くのに必要だったのかもな。

自分の執着で綺麗な矢野を汚したくないと離れることにした苑だけど、その頃には矢野ももう苑の事を気になっちゃってたんだわ。恋愛の免疫ない子にあれだけちょっかい出したらそりゃ意識しますわ。

苑ママが毒親じゃなくてよかったね、悩みながらも受け入れてくれてるやん。

それよりも、今まで遊んでたセフレ、苑ガールズ(私命名)今後厄介じゃない?
今まで複数人でシェアしてた苑、誰のものにもならないけどを私のモノでもあるって立ち位置だったのに、急に全員との関係を清算したら絶対追求するし、あの2人隠さなそうだからすぐバレちゃわない?ゲイカップルとして大騒ぎになったりとか?なんかそんな展開は求めてないかもな。
次の巻も買ってあるんだけど、どんな話なんだろ。

奔放なヤリチン×真面目な2人のはじめては朝チュンでしたね。「不慣れでムードもなくてなんかごめんね」って言いながら上半身はだけたパンイチ姿の矢野にエロさ感じてる苑良かったです。
こっそり、穴が見えてるのも私は見逃しませんでした。私、ちんよりも穴が見えてる方が興奮します。

プチエピソードではしょっちゅうやってそうな事言ってますが、次作ではもう少しエッチ見せてくれますか?

シーモアで合本版で購入
白抜き修正

1

やりちんすぎて引いた

いやまじでキモイ。親父のことでトラウマがあったとして、寮に数多くのセフレ女子達を連れ込んでそれを受けに見せるのは…あれ精神病者ではないのか…病院行って治療を受けなさい

2

聞いていたよりライトに感じるのは気のせい?

「男性に惹かれる自分を抑圧してきた攻めの救済が描かれている」と聞いて昂ぶってしまいすぎたのかもしれません…

多分、ギャグ調になる場面がちょこちょこ見られるからかなぁ。
トラウマについても、もっと拗れてるのかと思いきや、特に自分のためというより、母親からのひとことがトラウマから抜け出さない要因になっていたようなのに、いざ登場すると母親は理解のある風…そこらへんの説得力がもう少し欲しかった気がしました。

トラウマと、あとは受と結ばれるという軸があると思いますが、受の気持ちの揺れや決め手が思っていたよりあっさりしてる気が否めず。

テーマにはグッときたんですが、王道なシチュエーションが散りばめられていて
正直、読みやすい、というより物足りない感じがしてしまいました。私がオタク過ぎるのかもしれませんが、ちょっと残念です。

4

小田島の気持ち

『ピットスポルム一葉』の続きです。
一葉をまだ読んでない方は、そちらから読んだほうが良いです。

部屋替えの話から始まって、そこから怒涛の展開で
悲しくて苦しくて辛かったのですが、
ちゃんと小田島のお母さんが、小田島の気持ちを考えてくれてたのは救いでした。

小田島の気持ちが救われてほんとによかったです。
矢野も自分の気持ちを自覚できて本当に良かった…!(*´ω`*)

思ってたより波乱の展開が長くて
個人的にはもっと二人のイチャラブが見たかったし
これからの二人のお話がもっと読みたいなぁと思った作品でした。

0

シンプルだけど強い

はなから気持ちを伝えるつもりはない小田島は、矢野が近付いてこないように突き放し、やがてギクシャクしてしまうふたり。
そんな小田島がちょっぴり自分勝手な気もしたけれど、彼の心の中はたくさんのことが絡み合っているのでそうなっても仕方なかったのかなと納得できました。

でもそのまま引き下がる矢野ではなく。恋愛初心者で何もわからないながらも、ただ真っ直ぐに小田島を求めに行くわけです。
周りの誰かじゃなく、自分自身のために。自分が小田島に会いたいから会いに行く。
とてもシンプルな行動でしたがその純粋さが小田島の心を解すことになって、ふたりはやっと前に進むことができたのだなと思いました。

思いの外あっさりと理解を示してくれた小田島母でしたが、自分を押し付けることでは解決しないと悟ったのでしょうね。
親子関係も良い方向に向かっていきそうで安心しました。

こちらで完結なのかと思いきやまだ続いているそうですね。続巻も楽しみです。

2

キャラの性格にめっちゃハマりました(><)!♡

トラウマ持ちの登場人物が出てくる漫画はたくさんあると思いますし、この漫画もその1つだと思うんですけど、なんて言うんでしょう、
この漫画はすごく綺麗です。

どのキャラもベースに純粋で綺麗な心を持っているから見てきたものとか経験を経て変わってしまった姿にむしろグッときます。

特に小田島と小田島のお母さんは、トラウマ持ちのキャラとしてすごく魅力的でした!
このふたりはなんだか自分の愛してる者のために一生懸命でどこか暖かくて、、
ア゙ア゙ア゙救われてくれ(;_;)って目線で見てました。
どちゃくそ感情移入してました。

矢野はもう大好きです。
健気すぎて、、、!!!家族のためにっていう一心で生きてて、
小田島の生きてるモテるモテないとか好き、好きじゃないとかのドロドロとした世界観とはかけ離れた場所でまた葛藤している感じが複雑で良いです。

そういう矢野だから小田島も好きになったんだろうなぁ。

最終的な展開もすごく良かったです。
めっちゃ心拍数上がりました(,,•﹏•,,).ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪

小田島の「矢野か、矢野以外か」感と
矢野の目のキュルキュルとした作画が好きすぎてもうだめです私は。
三上志乃先生美形とカワイイ系のかきわけ方神すぎてありがとうございます。(土下座)

大好きな作品です。

3

感情ジェットコースターでした(><)

一葉でも号泣して、ハピエンになるだろうとは分かりつつも二葉でも号泣しました。

攻めと受けが全く違う境遇で、お互い関わるはずのない人種だったけど、攻めがとあることがきっかけで、一方的に思いを寄せてしまい、かなりの執着を抱いてしまいます。
でも、攻めの境遇が複雑で、攻めの気持ち考えると読んでる最中ずっと涙止まりませんでした。

ストーリーの作り込みがエグいので、エロ要素は少ないですが、所々の攻めの感情とか表情だけでも、かなりの満足感でした。

本当に全人種にオススメしたい作品です。
読めて良かったです(T_T)

3

気がついたら引き込まれていたーーーー!

2巻まとめてのレビューになります。いわゆる高校生寮生もので攻めの執着がーとか思いきや。。。思いっきり裏切られて最高でした。それぞれに葛藤がありそこからの展開がドラマチックに構成よく描かれていていて読んでいて止まることがなかったです。また目線使い方がとても上手でそこに乗る言葉でキャラクターの感情がとてもよく伝わってきてどきどきしました。
溺愛とはまた違う愛の形を読みたい方にオススメしたいです。

3

執着男子高生✕絆され同級生

ドラマのような怒涛の展開でした。
ここでスッと入り込めるかどうかが評価の分かれ目だと思います。

方向音痴な受けが見回りの先生に見つからないようによく謹慎室が見つけられたな、とか。
察しが良くて理解もある母親で良かったな、とか。
雑念が邪魔をして私はあまり入り込めませんでした。

攻めにとって受けじゃなきゃいけない理由がよく分かるので、結ばれて良かったです。
でも、受けは攻めをいつそんなに好きになったの?と疑問が拭えず前のページを読み返して確認しちゃいました。

えっちは両想いになってからありましたが初めての受けを騎乗位で慣らすところにはちょっと引きました。
挿入は正常位でしたが、受けに話をする余裕があるので、もっとトロトロにして欲しかったなぁと思いました。

最後に、両想いになってから攻めが遅刻でもいいじゃんと言ってるシーンがどうしても受け付けなかったです。
受けが特待生で勉強とか素行には気を付けないといけない立場だと知っていて、そういうことを言うんだと思うと受けにとって良い彼氏とは言えないなと思ってしまい……。
素直に祝福出来なくなってしまったので中立評価とさせて頂きました。

4

お母さん

一葉を読んだ時に、小田島くんの父と母のことが凄く気になりました。
父は今どうしているのかな。多分、婿養子だったんでしょう。
喧嘩したのかわからないけれど、小田島くんの心を傷つけたと思って家を出ていったんでしょう。お母さんの言葉から想像すると、お母さんは納得していないのに出ていったんじゃないかな。お父さんのこと大好きでしたからね。

二葉を読んで、お母さんは小田島くんの幸せを祈っていて、その相手が男だからダメとは思っていなかったと知り、お母さんのことを好きになりました。
一葉では、ちょっと異常レベルの執着があって、このお母さんのせいで小田島くんの自由はない、と思わせる感じでしたから。

お母さんと心を通わせることが出来て、そして唯一欲しかった矢野と恋人になれて良かった。
矢野が貧乏人だと蔑まれた時に喧嘩をしてくれて、私は嬉しかったです。
小田島くんの取り巻きはお金や容姿だけに価値を感じていて、それを隠そうともしなかったですからね。彼らは殴られた理由を理解できないでしょうけど。
小田島くんのセフレたち、本当に彼のことが好きな子もたくさんいたんじゃないかな。泣いていた子は、本当に好きだったんだと思う。

今まで、心を壊しながら生きてきた小田島くん。これからは、笑顔溢れる生活を送ってください。矢野の家族への報告も見てみたいです。

1

闇深し

ふわふわ青春DKもよかと思えば‥な展開がめちゃくちゃ良きでした!!闇が深め。続編が楽しみ

0

トラウマを乗り越え、明るい方へ

同性愛への罪悪感を乗り越え、矢野に受け入れてもらえた小田島。矢野を好きにならなかったら、大人になっても苦しんで、本当に父親のようになっていたかもしれないと思うと本当に良かった。

母親がちゃんと子どもを愛する親で良かった。苦しむ彼に気づいてくれる人で本当に良かった。

特に好きなシーンを2つ
・母親に小田島が電話をしているときに、今まで一方的に矢野を見つめていたけれど、矢野がちゃんと彼の視線に気づいて振り向いてくれて声を掛けくることで、母親に泣きながら本当の自分を告白する場面。やっと一方通行だった小田島の気持ちが報われたことを実感できる。
・最後の、廊下でふざける小田島に振り向いて、矢野が『…行くぞ』と言い、小田島が微笑んで『うん』と言いながら肩を抱く場面。今後も矢野の真っ直ぐさで小田島を明るい方へ引っ張っていってくれる予感がする。

本当は続きが読みたい。せめて1話程度の番外編でもいいから、その後の幸せそうな2人が読みたいな。

6

葛藤。

葛藤がすごい。
キャラがではなくて、評価ボタンを押す私の葛藤が。
最後まで読み切り、神をつけたい一方で、モヤつきが消えない。

反発し合いながらも距離を縮めていく小田島と矢野でしたが、
上巻のラストで小田島から寮の同室解消を伝えられてしまう矢野。

小田島…どんだけヘタレなんだ!
本当は矢野のことが好きでたまらないくせに、
近づけば近づくほどに矢野から離れようとする小田島に
じれじれしっぱなしでした…。

正直さっさと自分の気持ちに向き合えてさえいれば、
こんなにすれ違ったり遠回りすることもなかったのになぁと思いつつ、
矢野のために普段は本当の感情を出さない小田島が怒りを露わにする
表情にキュンときてしまったりも。

そして、これまで純粋無垢すぎて小田島の気持ちに気付けなかった矢野も
その気持ちを知るとようやく絆されてくれ、飾らない言葉を小田島に
ぶつけるシーンは胸熱でした。

想いが通じ合ってからはそれまでの拗れっぷりが嘘みたいになくなり、
途端にデレ始める小田島と照れながらも受け容れる矢野のイチャ甘に
表情筋が緩んでしまいました。

そして、割と駆け足気味で初エッチもあります。
個人的にエッチはあってもなくても良い派ですが、
矢野との関係はもう少し時間をかけてゆっくり進めてほしかったかも。
両想いになった途端エッチって…全然ピュアじゃないんだもの。
両想い→即エッチなんてありがちでな展開ではあるけれど、
これまで散々女子と関係をもってきた小田島だからこそ、
矢野は他の女の子たちみたいに性の捌け口ではなくて、
簡単に抱けちゃう存在ではないのよという正妻?としての
格の違いをみたかったというか…。
小田島にとっては長い間片想いだった相手との両想いで
もう我慢の限界!という見方をすれば萌えるのかも…?

ストーリーもぐっときて、最後のイチャ甘も多幸感溢れていたけれど、
やっぱり思いの外モブ女子絡みに打撃を受けてしまいました。
心に残るかといえば残るし、読後感も悪くはないけれど、
何度も読み返したいかと問われると読み返すためには
その度に地雷覚悟が必要なんですよね…。
神と萌えの間で葛藤しましたが、女子との絡みやラストの性急な展開が
尾を引いてしまったので萌え2でごめんなさい。

8

「…俺もうそれで充分」で涙腺が崩壊する

後半は、矢野くんが考える番。

「話し合おう」と言うも、苑くんに、「何を?」「こっちに来なくていいよ」と否定された矢野くん。言わずもがな、“こっち”には、複数の意味がある。来て欲しいけど、巻き込みたくない。そんな、苑くんの切実な思いがある。

矢野くんは矢野くんで、おそらく、“恋”そのものが初めてで。同性愛を嫌悪しているわけではないけど、よくわからないものに飛び込んでいくのは怖いし、自分のペース?を乱されたくないという防衛本能もきっとある。

それでも、苑くんが気になる。このまま離れ離れになるのは、嫌だ。

そんな時、事件が起こる。自分を庇って友人と喧嘩する苑くんを目の当たりにする。そして・・・!

***

二葉で安心したのは、苑くんのママが、苑くんのことを、パパのことを、受け入れられはしないけど、理解しようとしてくれていたこと。

苑くんのママと矢野くんが会話したあとの苑くんと矢野くんのシーンは、歴史に残る切なさだと思います。これ泣かずに読める人いる・・・?

そして、その後、怒濤の!!!!
矢野くんが真っ直ぐな子で本当によかった!

謹慎室で矢野くんが意識せず口にした「“今日は”もう…」という言葉が、二人のこれからを約束してくれたかのようで心があったかくなります。やっとここまでこれたね!!という気持ち。心理描写が見事。表情から、すごく伝わってくる。

ラスト、少しだけですが幸せな後日談。幸せそうにやり合う二人をずっと見ていたい・・・!本当に、素敵な作品です。読めて幸せ。今後追いかけたい作家さんです。

2

この先の物語が読みたくなる

2人にどんな困難が待ち受けてるのかとドキドキしながら読み進めました。

矢野の気持ちを勝手に推し測って、離れようとする苑が悲しかったです。
上辺だけで付き合うような友達は結局はお互いに利用するだけの関係で、彼等が都合の良いように矢野のことを話すのに激昂した苑に胸熱でした。そしてそんな苑に戸惑いつつも、苑の為に勝手に身体が動いた矢野にも激萌でした。

この巻で凄く感動したのは苑の母親でしたね。ちゃんと自分がしてしまった過ちを理解してて、苑のことを理解しようと努力していました。この親子の思い合う気持ちがあれば、きっといつかは笑顔を取り戻せそうな予感がしました。

気持ちを確かめ合った苑が女の子を全て切ってたのが良かったし、矢野と一緒にいることで残りの高校生活は落ち着くのでは無いかと思いました。

この2人が高校を卒業してからの大学生活とか、就職してからのお話が読みたいと思ってます。
親の庇護下から飛び出した2人のその後のお話を是非お願いしたいです。

3

一葉を超えてきた~!

一葉でとても惹かれて良い作品な予感がしていたのですがまさに…!でした。

苑くんの友達(上辺…)と矢野くんの友達(いい子たち…)の対比が分かりやすく、、
からの矢野くんを馬鹿にされ頭にきて手が出てしまうシーン。
自分の為にそこまでする苑くんを見て矢野くんも思っていたことが確信へと変わっていったんじゃないかと思います。
捨てられなかった部屋割とノートの落書きを見て走り出します。
階段で気持ちを伝える矢野くんきっとすごい大きい声出してるんだろうなと太字がインパクトあって伝わってきました!遠ざけようとした苑くんの気持ちが揺さぶられるくらいの告白。良かったです。

矢野くんが核心を突こうとするといつもフラっと逃げていた苑くんもやっと素直に想いを告げて…
このあと流れ的には結ばれる展開なのに一晩あけてっていうのが最高でした。
両想いだとわかってからのふたりの空気感がなんともかわいかったです。

苑くんのお母さんがどっちに転ぶかヒヤヒヤだったのですが分かってもらえそうでホっとしました…。

えちシーンも良かったし最後の苑くんの心からの笑顔で多幸感に包まれました。
続編も決まったということなので楽しみです!

ちなみに本編えちは両想い~なかわいい感じでしたがコミコミの小冊子はちょっとSみのある苑くんと気持ちよくなっちゃってかわいすぎる矢野くんが堪能出来ました。えち度でいうと本編より高いかも。全力でおすすめします。

3

良かった…!

↓ネタバレ含みます!(一葉の内容も多少含みます)

一葉に続けて二葉の感想です。一葉の時から思っていましたがキャラクターの表情や目から感情が伝わってくるのが凄く良いです!


続きが気になるところで終わった一葉の続きから。
二葉は最初から苑の想いが切ないです!好きだから離れようとするその心を思うと胸がギュッとします。無事結ばれたことで恋よりも重くなってるその想いを伝えられ、それを受け入れてもらえた場面は最高でした。そして追い詰められた一因であるお母さんに涙ながらに伝えられたシーンでは私まで「良かったね…」と泣きそうになりました。

矢野は気持ちのきっかけとしては純粋な性格ということもありチョロさはありますが、初めての感情に色々と考えます。結果的に苑の抑えつつも、つい溢れ出していた気持ちが伝わっていて心動かされたのが良かったです!

念願の初エッチは無自覚に矢野はエロいし、苑が嬉しくて幸せそうな顔をしているのが見れたのが最高でした…!一生こんな幸せそうな笑顔で笑っててほしいです。

本編も染み渡る良い読後感でしたが、さらに描き下ろしでも幸せ嬉しい苑が見れてより気持ちの良い読後感を味わえました。

お母さんは子供にぶつけるのは悪いですが、そうなっても仕方ないと同情はします。実際は子供思いの優しくて良いお母さんなんだろうな、と感じられたので良かったです。

ストーリーには関係ないことですが、一・ニ共に綺麗な表紙です。さらに背表紙にもイラストがあり可愛いです。並べると繋がる絵なので本棚に並べたらめちゃめちゃ可愛すぎました!


早く読みたいな〜とまとまるのをずっと楽しみに待っていた甲斐がある面白さでした。途中苦しさはありつつ読後感は良いのが最高です!
そして続編が決まったとのこと!今からとても楽しみです!始まったらまとまるのが待てず単話で追ってしまいそう。
とりあえず今作を読み返しつつ続編を楽しみにしたいと思います、素敵な作品でした!

3

余韻に浸る

下巻…最高でした。
このストーリー展開はなんなのでしょうか!
心に響きまくって、心臓がどうにかなりそうです。

小田島の矢野を想う気持ちがとにかく沁みました。1巻から矢野への愛は深いなと思っていたけど、2巻もそれは変わらずです。
自分のため、矢野のために離れることを決めても、結局は矢野のことを想い続ける小田島に涙しました。想いを消すのに距離は関係ないんですよね。


矢野と小田島の気持ちが通じ合うシーンは、言うまでもなくです。何より小田島の嬉しそうな姿(矢野を無言でギューー)が最高。大げさに喜ぶわけでもなく、喜びを静かに噛みしめる感じなのがキュンときました。


何が嬉しいって、小田島の幸せな笑顔を見ることが出来たことです。矢野と結ばれたことも幸せだけど、お母さんの縛りから解き放たれたのも大きいですね。心なしか矢野のうそ臭かった笑顔が、本心からの笑顔に変わった感じがしました^ ^



上下巻を通して。
誰かを好きになる気持ちって素敵なことなのに、この物語は好きの気持ちがプラスの感情じゃなく、マイナスの感情メインで描かれていて、読み進めるほどに悲しかったです。矢野を好きになってしまったことの罪悪感が全面的に出ていました。

矢野と関わっていく時間が増えて嬉しい一方で、叶わない想いに他の誰かで発散する小田島のやり場のない気持ちがすごく痛い。光を得れば闇もまた……といった心理描写に引き込まれました。

終始胸が押しつぶされそうになったけど、2人の恋の結末を見届けて良かったです。素晴らしい作品でした。
後日談などあったらぜひ読みたいですね。読後もまだ作品の余韻に浸っています。


タイトルの「ピットスポルム」の意味も、終わってみればピッタリだったと思います。そして上下巻が「一様」「二葉」となっているのが、今まで1人だったのが2人になった…ことを表現しているみたいにも思えますね。
素敵な言葉のチョイスにも萌えを感じました。

4

苦くて優しい恋物語、最高の結末です!

「一葉」からの感想の続きです。

「二葉」ではより小田島の矢野君に対するどうしうもない想いが強く描写されています。

それは行動にも現れてしまいちょっとした騒動も起こってしまいます。

それでも必死に矢野君には手を伸ばそうとしない小田島…もう苦しくて切なくて泣けました。

そして矢野君、彼もただ想われるだけの人間ではありません。

小田島の真意が押しはかれなくてすれ違ってもじっとなんてしていられない。

彼はそんな人間なんだなと思うと何だか酷く魅力的に感じられて小田島もこんな彼だから好きになったんだな、と感じました。

小田島の手が、気持ちが届いた時
矢野君が小田島の全てを受け止めた時

これ以上は書きませんが本当に素敵な結末でした。

溢れる感情、溢れる涙、どうしようもない感情激情…そう言ったものが本当に魅力的な物語だと思います。

二冊通しての物語なのでしっかり描かれているし読み応えも充分です!

でも…それでもまだ足りない…もっと欲しい。

読後にそんなわがままな読者感情が芽生えてしまう様な作品だと思います(笑)

4

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