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表題作アイ、セイ

アイ(相浦),セイのセックスフレンド,20歳
セイ(松田清次郎),サラリーマン,36歳

同時収録作品ディーン

ソノ,警察官
コト,古本屋の店主

同時収録作品ディーン

コト,高校生→古本屋店主
モブ/タカト

同時収録作品クラスメイト

ショーマ,高校生
委員長,高校生

同時収録作品ハレの日

(仮)ハルゾノ,編集者,36歳
(仮)先生,作家,52歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

"恋愛"は苦手だからセックスだけの関係が性に合うというゲイのサラリーマン・セイ。36歳。
最近はアプリで出会った年下のイケメン・アイにドハマリ中。
最初はお互い体の関係だけでいいと割り切っていたけど……。

4作品を収録した待望の短編集!

作品情報

作品名
アイ、セイ
著者
朝田ねむい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686676
4.1

(103)

(50)

萌々

(28)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
24
得点
424
評価数
103
平均
4.1 / 5
神率
48.5%

レビュー投稿数24

短編集です

短編集。
作家さんの独特の線が好きで作者買いしています。

ディーン:
西部劇で保安官がズタボロになるところに欲情してしまう性癖のコト。人が苦しんでいることでしかイケない自分は死んだ方がましだと、誰とも付き合わず絶望している。
そんな彼と親しくしてくれる、警察官のソノ。実はずっと好きだったけど、性癖のせいで叶わぬ恋だとあきらめている。けれどその彼から告白してきて。。

明るく誠実なソノ。そんな彼の芯からの明るさに、優しさを初めて知ることが出来たコト。ラストじんわりくるお話でした。全4話の中編です。

クラスメイト:
まじめな委員長をめちゃめちゃにいじめる不良、ショーマ。ラストになんとなくヒントはあるものの、委員長が不憫すぎて萌えなかった。委員長が喜んでいるようすが一切なく救いがない。

ハレの日:
妻に逃げられた作家とその息子が、爽やかでイケメンのノンケ編集に恋をする話。これはよいお話でした。クローゼットだった自分と、若い息子。親子を通じて社会との関わり方、生き方のつれづれを語る作品。
イケメンがちゃんとイケメンな先生の絵が活きます。

アイ・セイ:
表題作。Hの相性バッチリなリーマンと大学生。ただそれだけだと思っていたのに。。
Hと愛とは別、という若者と、割り切っていたはずなのにせつないほどの孤独にさいなまれる36歳。
わかりやすいハッピーエンドではないけれど何か2人の関係性が発展することが期待される番外もあり。



0

息を呑んで夢中で読んだ

萌えというかオススメ度でこの評価かな?

全部のお話が迫ってくるというか息を呑んで夢中で読みました。
タイトルのアイ、セイは最後のお話ですね。

「ディーン」
苦しくて苦しくて。死ぬしかないな主人公がもがき苦しむところがもう!
最後に乗り越えたのかな?どうかな?

こういう死ぬしかないなって人でも、自分を好きでいてくれる人がいるのが救われるような。

本当に朝田ねむいさんはすごいですよね。生きてる方がギリギリ辛い?なお話がお上手ですね。

「クラスメイト」
委員長はいったい何をしてこんな目に?胸糞悪すぎます。最後の主犯格の態度もなぜ?

「ハレの日」
良いお話だった〜!親目線で自分と重ね、わかっちゃうんだな、色々。でも子供は親を超えていく!ハレの日を迎えて。

「アイ、セイ」
複雑なセイの心境。俺だって愛されたい大切にされたい!でも性欲もほとばしる!
だんだん旅行の目的が変わってきてて笑えました。

この順番で良かったです!晴れやかな気持ちで読み終わりました。

0

ほろ苦BL

ポップでキャッチーな表紙が最高〜〜なのに中身は朝田先生節が健在で、苦みのある作品ばかりなのがギャップを感じてまた良い...!

表題作『アイ、セイ』に惹かれて購入しましたが、その他のお話も難のある人間ばかりが出てきてとっても愛おしいです。
特に『クラスメイト』が好きでした。(朝田作品に登場する、愛し方が下手くそなキャラクターが大好きなので...)

巻末に収録されている先生の各作品へのコメントも良かったです。朝田先生への謎が深まりました。癖が強いなあ...

0

満足度の高い短編集

短編集です。
1つ目のお話「ディーン」が傑作でした。泣きました。

0

独特の感性で描かれた短編集

なぜこんなにも強く印象に残るお話が思いつくのだろうか?と、いつも思うのです。
独特の感性で描かれた、朝田先生の性癖と萌えが詰め込まれた中編〜短編作品集。
これは私の勝手な想像なのですが、読み手を選ぶ内容や設定でも関係なく、描き手側が描きたいものをNGなしで掲載している気がしてCannaコミックスさんが大好きなんですよね。
どの作品もガツンと来る読み応え。この短編集が読めてうれしい。

◯ディーン
今作の中で1番好みの作品でした。
幸せと恐怖の共存というのか、弾むような恋心と、自身の異常性癖に悩み苦しむ主人公・コトの脳内を覗き見ているような感覚になる1作。始まりから締めまでセンスの良さが光ります。
全編コト視点で進むものですから、何かを乗り越えた感でいっぱいになるのですが、動いているのはコトの世界だけ。ソノも「ディーン」も不変だったのが面白かったです。

◯クラスメイト
4作品の中でも好悪がはっきり分かれそうな作品だけれど、なぜか気になる作品。題材的にも、人によっては嫌なことを思い出してしまうかも。
重く歪んだ感情と執着の果てにある虚無感がなんとも言えない後味で、彼らの出会いがどういったものだったのか、そして攻めの背景を想像してしまいます。

◯ハレの日
タイトルの意味が分かるラストに晴々とする。
BLというより、家族愛のお話のように感じました。
コミカルな部分もありつつ、この短さの中でしっかり読ませる構成がすごい。ゲイであることを隠して生きてきた父親視点だからこその良さが効いている作品。
息子であるナツキがどんな思春期を過ごしたのかは分からないけれど、ラスト1ページが全てを物語っているのかもしれません。

◯アイ、セイ
セックスフレンドの関係性だけで良かったはずなのに、アイの大切な人の1人になりたいと願ってしまったセイ。
アイの言う愛と性の違いについての考えに理解出来る部分があるなあと思いつつ、やや頑なさも感じてちょっぴり疑問が浮かぶ。
セイがEDになって枯れてから〜とあとがきにありましたが、そこでアイのセクシャリティに気付いてなるほどと。アイはおそらくフレイセクシャルなのかな。
ならばセイの努力が実るか、もしくは枯れてからがハピエンにも納得。さあ果たしてどうなるのか。
その後の話はコミカルでかわいらしかったのですが、個人的には表題作のその後を想像したくなる終わり方のほうが好みでした。

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