特典付
読み終えた後はハピエンの嬉しさと切なさが半分ずつで複雑な気持ちに。滝の一生懸命さに春人や柴田も救われてるな、と。春人を失って生きる事に希望を失い、頑なになっていた柴田が自分が殺されて突然いなくなったら同じ思いを滝にもさせてしまう‥と思いとどまらせたり、迎え火でまさか春人が現れるとは思わなかったものの再会にイチャつく2人を見て内心 心穏やかではないだろうけど現彼氏をアピールしつつも普通に接したり‥滝の底なしの愛がなければこのハピエンはなかったな‥。
送り火の後、柴田に春人と過ごした数日の記憶がすっかり抜け落ちていたのは、そういうものなのか、春人が滝に大切な人を任せてもいいと送り火と一緒に柴田から数日間の記憶とともに消え去ったのかは謎ですが、それでも『来年もおいでよ』と呟く滝の優しさよ。春人と柴田を2人きりにはせず、終始3人で過ごす強靭なメンタルと静かな独占欲はさすがでした。
自分の姿だけが窓に映らない現実を寂しげな顔で見つめる春人にグッときましたが、優しい言葉をかける事もできないまま、春人亡き後ゴミに埋もれて過ごしていた柴田が春人と再会した時は会いたかったと自分の気持ちを素直に言葉で伝える事ができるまでになって、柴田も滝に支えられて前を向く事ができて良かった。
年に一度だけ柴田が自分以外の人を想う時間を側で見届ける滝の覚悟と大きな愛に感謝とエールを‥。
先生買いです。
自分を責めて苦しみ続ける柴田がとにかく切なかったです。
滝 イキガミ
柴田 春人のドナー
***
春人の死をなかなか消化しきれず、国に復讐したいと考える柴田。
魂が抜けてしまったように彷徨う柴田さんが切ない。
滝がそばにいて、ずっと柴田を支える。
滝を受け入れても、すぐにいなくなってしまう柴田。
心の傷の深さ、一筋縄では癒されない。
めげない滝がそばにいてくれて、愛してくれて本当に救われた。
春人が戻ってきて、春人が大切だと伝えることができて、柴田の傷が癒やされていく。
ヤキモチを焼く滝がかわいそうだったけど。。春人には敵わないと思っても、「またおいでよ」と言える滝はかっこいい。
そして、鬼道と吉野が登場してとても嬉しかった。
鬼道は吉野というドナーと出会い、優しくなって、2人が仲良くて、読者としてはとても嬉しかった。
素敵な作品でした。ありがとうございました。
上下巻の感想をまとめてこちらに。
防衛省の官僚柴田はイキガミのドナーと判明し、異動を余儀なくされる。イキガミの春人を懐柔して国のために操るはずが、春人の真っ直ぐで優しい人柄に気持ちが変化していって⋯。
柴田に一目惚れしてしまう純な春人がそれは健気で愛おしく、同時にイキガミとしてその優しさが命取りになる不安が。
春人なりの愛の形の表現だったのだろうけれど、残された柴田の想いに胸が張り裂けそうだ。なぜ柴田が復讐を考えイキガミの自由に拘ったのかが、このスピンオフでよくわかった。
そして柴田を愛した2人目のイキガミ、滝の存在。前作の主人公鬼道と同じ最前線で戦うイキガミの滝だけど、穏やかでのんびりした性格にはとても癒される。そんな滝だからこそ、10年間凍っていた柴田の心を溶かす事ができたのだろう。
愛する人をなくすかもしれない恐怖と、それ以上に一緒にいられる事の幸福感。エピローグのお盆の話「送り火」での春人の登場がまたもう最高だった。山中ヒコ先生素晴らしすぎる。号泣しながら全人類にオススメします!未読の方は読まないと人生損すると思います!!
途中でやめられないことはわかっていたのでシリーズ四冊一気読み。ダダ泣き&ダダ泣き。
イキガミのありかた、行く末、ドナーとの関係、すべて通して読んで理解し昇華できました。唯一無二のすごい作品!
四冊目は柴田さんの懺悔の気持ちが苦しく切なかったです。逃げても逃げ切れない後悔。春人への想い、鬼道への想い、すべてのイキガミに対して名前を覚えるくらいに柴田さんは想っていた。
その想いは鬼道にも届いていて、呪いではなく希望だったこと、吉野からは今やかけがえないことだと言われ涙⋯。鬼道、吉野の絆が益々深くなっていることもわかり、萌え泣く。
まさか春人とあえるとは思わなかった。お盆にぴったりの展開⋯。柴田さんがずっと返せなかった言葉を伝えるシーンは涙が止まりませんでした。海へのお出かけは、楽しげだけど春人の無念さを思うと涙無しに読めない。未亡人のお話ははじめて読みましたが、こんなに切ないとは。
三冊目と四冊目の表紙のシンクロがこれまた切ない。
「自分だけがおぼえている」滝くんの前向きさ、包容力、優しさに、きっと柴田さんを支えてくれるだろうと希望が持てるラスト。
山中ヒコ先生ワールドに酔いしれました。
上巻で滝が言ってた「一歩進んで二歩下がる」この言葉は滝の心を良く表していると思いました。柴田と自分の心の距離は縮んだのか遠くなったのか?凄く不安だったと思います。まだ何も柴田の事を知らされていない滝。
それは同時に柴田も同じ気持ちだったと思います。だから何度も滝の前から姿を消してしまう事で、柴田の心の中の葛藤が伝わってきました。イキガミの情報をリークして彼らをを苦しめていた政府への復讐をしてもなお消えなかった怒り。何人ものイキガミが春人がイキガミとして死んでしまったのに、まだ生きてる自分への怒り。
そんなに自分を責めなくても良いのに、、既に滝に絆されてるのに、、
と、思っていたら反逆を起こしたイキガミの怒りが柴田に向かって…
事の顛末までは書きませんが、
柴田は鬼道に対しても幼い彼に呪いの言葉をかけたことを後悔していたけど、、柴田が思っている以上に鬼道は強いし、そして強すぎるが故に心の機微が分からないのを上手く吉野がサポートしてあげているのがとても微笑ましかった。
そして、急な迎え火の展開。
春人の登場で慌てる滝、そして嫉妬を顕にする春人。凄い展開でしたがとても幸せな時間を描いてくれて先生ありがとうございます。という気持ちになりました。滝の性格がほんと、ジメジメと考える様な事無さそうだから、そういう部分は安心しました。
前作の鬼道と吉野が好きだったので、柴田の話はどんなだろう?と思っていましたが、もう、この四冊全てを読み終えると、過酷な状況の中でも、大切な人のために生きるイキガミとドナーの尊い生き様を読めて本当に素晴らしい体験が出来たと思います。
大切に読み続けたい作品になりました。
