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表題作情熱の連理

黒澤遥、実業家
久保佳人、個人事業主

あらすじ

「俺の相手はお前だけだ――」
幾多の事件を乗り越え、固い絆と愛情で結ばれた実業家の遥と佳人。
天涯孤独でまだ中学生の冬彦を家族に迎え入れて半年。
冬彦を気にかけながらも、甘い時間も大切に過ごす2人。
だがある日、自宅周辺で嫌がらせのような事象が起きていることに気づいた佳人は、
2人に心配かけまいとひとり、弁護士で友人の貴史に相談する。
一方、学校での問題をひとりで乗り越えようとする冬彦。
そんな時、冬彦が怪我してしまい!? 
守るべき存在によりさらに深まる愛と絆。

作品情報

作品名
情熱の連理
著者
遠野春日 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
ひそやかな情熱
発売日
電子発売日
ISBN
9784799761908
4.5

(9)

(6)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
41
評価数
9
平均
4.5 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数2

大好きなシリーズ最新作

遠野春日先生の「情熱」シリーズは、私が再びBLの世界に戻って来た時に夢中になって読んでいた思い出深いシリーズです。その頃はちるちるさんを知らなかったので、Amazonのお勧めをよ〜く読んで購入する作品を選んでいました。www

この作品の好きな所は遥さんと佳人の日常を垣間見たような気持ちになれる点なんです。2人の料理をする様子だとか、掃除をしたり洗濯をしたりとかの家事であったり、遥さんが帰宅してからのやり取りとか晩酌の様子に胸がときめいてニヤニヤしてしまうんです。

佳人の遥さんに惚れていて常に心の中で愛を語っている点にも悶えて転げ回ってしまってます。www

遠野春日先生の抑制の効いた文章も大好きで、セックスシーンでさえ品があるのもこのシリーズの魅力だと思います。

今作では新しく家族に冬彦くんを迎えて、家族を守ろうとする佳人の愛情と葛藤が書かれてありました。
子どもを持つ親ならではの悩みや、男同士のカップルであるからこその気遣いとか、思いがけずに買ってしまう恨みとかが上手く絡めてあり流石でした。

2020年刊の「情熱の灯火」から時間が経っているので、さりげなく今までの経過を書いてあるのが読み手に対して親切だと思いました。

頑張り屋の佳人とぶっきらぼうだけど愛情深い遥さん、そして苦労人だけに思慮深く大物になる予感さえある冬彦くんが、家族として上手く行っている様子が読めて大満足でした。
このままこの家族の物語を読み続けて行きたいと思っています。

既にシリーズ17作目ですが、脇を固めるキャラ達もスピンオフの作品も素敵なので、未読の方がいたら是非ともお勧めいたします。

そしてなかなか手に入れるのは難しいとは思いますが、こちらの主CPのBLCDは4作目の「情熱の結晶」まで出ています。小西克幸さんの遥さん、置鮎龍太郎さんの佳人の演技が素晴らしいので興味のある方は聴いてみてください。

個人的にはこの続きも同じ声優さんでBLCDを出して欲しいです。

追記です
206ページの3行目の「佳人と二人では決して見られなかった」は「遥と二人では」の間違いだと思います。

1

17冊目

シリーズ買い。17冊目とのこと。私もこのシリーズ知ってから6年以上経っていて、もはや遠い親戚の近況報告をワクワク読ませていただいている感覚です。寡黙な男前(実業家)と息をのむほどの超美人妻(♂)とイケメン間違いなし養子(中学生)にヤクザ×弁護士なんてサブキャラもいる、うきうきするシリーズへ是非ご参加を。本編220P超+あとがき。超盛り上がる~ってことはなかったので、萌にしましたが、シリーズ全体では神です!

最近、ちょっとした悪戯めいたものが続いていて気になっていた佳人。親友の弁護士である貴史に相談したところ、快く調査してくれることに。遥と佳人の二人で面倒みている養子の冬彦は学校でいじめに遭っているのですが、それを佳人にも言えずにいて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
貴史(ヤクザさんと恋人関係にある弁護士)、千羽(貴史の事務所で働くスーパー出来る人)、冬彦(遥の養子、中学生)、冬彦をイジメる同級生、女の子等。東原さん(貴史の恋人)が出てこなかったのでちょっと寂しいー。

++好きだったところ

家に悪戯をしていたその真犯人がちょっとやらかすシーンがあってですね、そんときに遥さんがあわあわ来るんですよー、佳人を守ろうと!そこが良かったなあ。いつも落ち着いていて、どっちかというとふてぶてしい印象の遥さんが、佳人のことを思って何もかも置いて走ってくるってのが、「遥さん好き・・」と感じられて嬉しかったです。

あと冬彦くんのために、しっかり家族として頑張る様子がよいんですよー。男性同士のカップルで中学生の子を育てるって難しいと思うのに、冬彦くんが素で頑張り屋ないい子だからかなあ。良い家族に見えてます。この後も楽しみだなあ。

で、シリーズご存じない方のために
攻めさんは、天涯孤独だったけどしゃにむに頑張って事業を大きくしてきたやり手実業家さん、寡黙なタイプ。シリーズの中で、記憶失ったり、拉致されたり、あれこれありましたが、最近は冬彦くんを養子に迎えて「え?父になった???」という感じになってきて嬉しい限り♡

受けさんはこれまた飛んでもない経歴の持ち主。実家が借金だったかでヤクザに売り飛ばされ、組長さんの愛人として長らく過ごしていたけれど、遥さんに1億円で買われた方。最初は遥さんの秘書さんしてましたが、やりたいことが出来て、個人事業主に転身。ヤクザさんに囲われていても全然めげずにまっすぐ生きてきたというメンタルしなやかな超合金ではという感じの超美人さんです。

すごく長いシリーズですけど、是非1ー2冊手に取ってみてください。そして是非艶悪などのシリーズに出てくる東原さんと貴史さんのカップルにも出会ってほしいなあ。

6

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