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表題作ひそやかな情熱

黒澤遥
青年実業家,32歳
久保佳人
ヤクザ親分に囲われていた美貌の青年,27

その他の収録作品

  • 夏の華

あらすじ

「男は血を流すと興奮するんだ」ヤクザの親分に囲われていた美貌の青年佳人は、親分の逆鱗に触れて折檻され、捨てられるはずの所を青年実業家の遥に拾われる。「俺が飽きるまで、おまえの身体は俺のものだ」と言い放つ、傲慢で残酷な遥。冷たいかと思えば気まぐれのようにやさしい仕草で触れてくる遥に佳人は翻弄され、混乱する。だが遥の心の内にある孤独を知るにつれ、佳人の心は次第に──。ひそやかに熱い想いを高めあう、ストイックな2人の想いは…?

作品情報

作品名
ひそやかな情熱
著者
遠野春日 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
シリーズ
ひそやかな情熱
発売日
ISBN
9784896015362
4.1

(18)

(8)

萌々

(5)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
75
評価数
18
平均
4.1 / 5
神率
44.4%

レビュー投稿数2

焦れったくて萌えました

遠野春日さんとは相性が悪いのかなァと思ってたんですが、この本でその思いが払拭されました。
やっぱたくさん本を出されてる方は、何冊か読んでみないと分からないですよねぇ。
面白かったです。

ヤクザの親分の愛人を10年間やってた美貌の男と、その男が折檻され捨てられるところを一憶で拾った男の、焦れったい恋の話です。
とくに攻めが意地っ張りで、ずっと一緒に暮らしてて、お互いに好きなのに、なかなかエッチに進まない(意識しすぎて進めない)のが、もどかしくて切なくて。
焦らされたぶん、想いを遂げたときに、萌えまくりまた。
できたら受けとヤクザの親分がエッチする場面も見たかったなー。
ヒヒジジイ相手にイヤイヤやってるの、ジジイにはムカつくんだけど、のちのち好きな人と結ばれたときに「良かったね!ずっとヒヒジジイ相手にしてたけど、やっと惚れた男とエッチできたね!良かったね!!」という思いが強くなって、萌えが百倍になるからw

3

距離感が好きー

ヤクザ組長に高校時代から10年愛人となって嬲られ続けていた佳人[受]を、ひょんな事から遥[攻]が引き取ります。
この話の面白さは、そこで連れて帰った佳人と即エロって展開にならない所。
遥は彼が男の愛人として囲われていた事は当然知ってるし、現在恋人が居る訳でもないけど手は出さない。
手始めに料理や掃除をさせ、頃合いを見計らって経営する会社の一つの運送会社で働かせます。
酒を飲んでいる最中気紛れめいた口内奉仕を一回させたきりで、それ以上は手を出す気配もなく佳人からすると不安でもあり安心でもあり奇妙な関係が続きます。
遥の優しい訳でもなく辛く当たる訳でもない2人の距離感と、妙な緊張感がこれがどこから変わって行くんだろう、それか崩れて行くんだろうかって思いながら読むのがおもろいのですね。
10年囲われ者だっただけに身体が開発されまくっているっていう佳人の設定も萌ポイント。
エロシーン的にはそんな激しい!!って訳じゃないんですがその過去を含めて読むとなんか妙に萌えましたー。
ちょっとじりじりする位の関係がおもろいです。

3

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