電子限定おまけ付き&イラスト収録
小説
村崎先生のセンチネルバースの新刊がとても面白くて、他の作品も読みたいなと思い手に取った、こちら。
16歳の時に異世界に召喚され勇者として戦った経験を持つ主人公、透弥。
そんな彼が10年後に再召喚され、前回の魔王討伐の時に好意を持っていた相手の息子と恋に落ちるー
(↑ざっくりあらすじ)
幼い頃の経験から過剰に周囲に気を遣うようになった透弥ですが、10年前の魔王討伐経験を経て積極性を得る。ところが初めての恋愛がうまくいかず失敗したことで、また元の性格に戻ってしまい、再召喚された先で試行錯誤しながら、自分を見つめ直していく、と展開するお話です。
「異世界に再召喚され、好きだった相手の息子と恋に落ちる」という設定や、主人公の”再成長”展開がとても面白い!!
…んですが、攻め・受け共に萌えたか?と言われると「どうだろう…?」という感じだったため、「萌」評価です。
何より、がっかりしてしまったのが攻めの父親であり初回の魔王討伐の際のパーティにいた騎士、アーロンの変わり様…見た目の話ではなく、息子を思うがあまり…の行動が裏目に出てしまうんですが、その行動に(勝手にですが)ガッカリしてしまった〜( ; ; )
いや、アーロン、快活で受け君を引っ張ってくれて気遣いもできて…と、26年前の姿がとても格好良かっただけに!!
父親になり、自分が英雄扱いされているせいで悩む息子の姿を見、冷え切った親子関係になってしまったことで、余計な手を出さざるを得ない心境になってしまったんだろうなあ…と理解はできるのですが。ですが…なんか、なんかめちゃくちゃ残念だったー!( ノД`)
もちろんその後、ちゃんと反省して親子仲直りもしているんですけどね。
そして、”魔王が再度現れたかもしれない”という、再召喚の理由の真実に迫る部分。
この部分が個人的にちょっと肩透かしというか。。や、理解はできるんだけど、うーん…
全262ページとそこそこボリュームのある物語なんですが、激しい萌えやストーリーへの興奮は少なかったかなあ、、
今年発売された村崎樹先生の作品は全てが面白くて神評価にしていたので、今巻も今とても大好きな設定とあり迷わず予約していました。
そして予想通り冒頭から一気にお話の世界観に引き込まれていました。
秀逸だったのが最初はギルバートが透弥を拒絶する態度を取っていたのが、討伐パーティとして旅をするうちに徐々に打ち解けて行くところでした。
この作品の魅力はなんと言ってもギルバートなんですよ。どうして彼が問題児と言われ続けていたかの真相を知ると、彼のこれまでの苦難に胸が苦しくなり、彼の真実の姿を知ると胸がキュンとするんです。「こんな不遇な青年を誰か助けてあげてよー」って誰もが思うと思います。
そんな彼の孤独で頑なな殻を破るのが透弥となります。実は再び召喚された直後の透弥にはかなりイラッとして、この受け好きになれないかもと思ったんですが彼もギルバートによってかなり変わって行きます。
読んでいると透弥が再び召喚される事になった事の真相に直ぐに気が付いてしまうんです。そこら辺は答え合わせとして凄く面白いと思ったんですが、終盤に起こった出来事が個人的に受け付けなくて今作は神にはなりませんでした。
それと申し訳ないんですがギルバートの父親が嫌いなタイプで、彼の出番が多いのは仕方ないですがウンザリしました。www
人生は選択と決断のフローチャート?
まさかの再召喚もの。でもとっても読みやすくて面白くてどのエピソードも大切で最高でした!
透弥の人生の栄光と挫折。変われたと思ったのに。
身につまされる…。
また元の内気で周りの顔色を伺い自己主張できない自分に戻って…。
また魔王が復活したかも?な理由であっさり再召喚されちゃった透弥。
しかも同行し護衛してくれる騎士は前回一緒に旅をした初恋の君、アーロンの一人息子ギルバートで。
なんかめっちゃ透弥のことを敵対視してる?
なんでこんな都合よく召喚されまた魔王を倒せなんて勝手な!と思いながらも、空気を読んで行ってきますと答えてしまう透弥。
この年下の騎士ギルバートがねえ、とーーーーっても良いんですよ!
もう掴まれちゃいます♡
お互いの色んな所を知って打ち解けて成長して信頼し合って…。
ギルバート、好きにならずにいられないよ〜!!名誉や褒美なんて関係ねえ!な隠密行動?偉いよ(泣)
俺の勇者に憧れて最高の騎士になりましたね!!この憧れての部分がめちゃくちゃ良いんですよ!!ギルバート〜〜〜!
冷たく拒絶するかと思えば遠回しにしてくれてることに萌えます!少しずつ見せてくる笑顔や甘え。くっ、可愛いぜ!
お話は予想外な方向へ進み、どうなるの?とハラハラ先が見えずドキドキで。
魔王騒動のまさかの真相に泣けちゃいます。でも過去の栄光への決別のトドメになりましたね。
最後も良かったねーーーー!!!心残りが成仏どころか再生しました。
二人の成長もすごく良かったけど、やっぱりギルバートにもう心はわしづかみされちゃいました。
大変失礼ながら、タイトルの長さに最近流行りの少しライトめなWEB発風味のお話なのかなあと思ってしまったのです。
すみません…!非常に面白かったです!
再召喚された元勇者という特殊なファンタジー設定なのだけれど、設定が魅力的に活かされながら心理描写はとても丁寧。すっきりと読みやすい文章で、何より萌えがたくさん詰まっていたんですよ。
村崎先生の文体、すごく好きです。
過去に討伐したはずの魔王が再び復活したのかもしれないと、元いた日本で平凡な生活を送っていた元勇者の主人公・透弥が再召喚され、魔王討伐のパーティーを組むことになる。
初対面の3人とパーティーを組み、魔王を倒しに向かう冒険譚といえば、剣と魔法と特殊アイテムと…設定が詰め込まれた華やかなお話になりそうなところです。
ですが今作は、そんな基本的な要素はありつつも、透弥の勇者(2回目・ブランクあり)設定が良い意味で派手な展開になりすぎず良かったのだと思います。
個性豊かなパーティーメンバーとの交流と旅路、心の成長。
そして、旅の中で育まれる恋愛要素のバランスが良く、終始楽しんで読めました。
全編受けの透弥視点で描かれている今作。もちろん読み手的にはやはり透弥の目線でしかものが見えないわけなのです。
けれど、透弥のギルバートへの想いの変化を感じながら、ギルバートからの透弥への想いの変化もしっかりと感じられるんですよ…!
これがまたとんでもなく甘くてむずむずするもので…突然ドンとくる萌えではなく、じわじわ〜っときてからキュンとするような、2段階構えで萌えのツボを突いてくる素敵仕様。
不器用とも言えるほどぶっきらぼうで、人から誤解をされてばかりいる年下攻めのギルバートの素顔に、あ〜、こんな年下攻めはずるい…!溺愛じゃないか!と思っていると、年上受けの透弥にサクッと射抜かれてしまう。いやはや参った。見事にサクッとやられました。
何がどうと書いてしまうと面白くないと思いますので、これはぜひ読んで確かめてほしいです。萌えが待っていますよ。
年上を甘やかす年下攻め、良かったな…
再召喚ものを読むのは初めてだったのですが、登場人物達の心の成長や透弥が再召喚された本当の理由など、恋愛パート以外の読みどころもたっぷり。
攻めと受けがメイン!はいめでたし!では終わらない、サブキャラクターにも光が当たるような話運びが印象的でした。面白かったです。
しま先生挿絵だったので購入。再召喚されちゃったんですが、今回も頑張っちゃうという善人さんのお話です。攻め受けともめちゃ萌え~なポイントは無かったんですが、サブキャラが印象的だったので萌にしました。本編250P弱+あとがき。柔らかなタイプの受けが好きな方には良いかも。
卸会社で営業事務をしている透弥。ある日帰宅してベッドに横たわったところで魔法陣が周囲に浮かび、気が付いたら異世界召喚。どうやら10年前に召喚され、勇者として魔王をやっつけた世界に再び召喚されたようで・・・と続きます。
攻め受け以外の主な登場人物は
アーロン(前回召喚時に共に戦った方、攻め父)、ララ(♂だけど見た目キレイ♀)、クリフ(今回の同行者)、ナフィリィ(前回の同行者、泉の精霊)ぐらいかな。
++良かったところ
攻め受けはさておき。
なぜか今回サブキャラのナフィリィにとてもシンクロしてしまいました。
秋になったからですかね?人恋しいというか淋しいという感情に入れ込んじゃって。終わりで救われたので、良かったんですが、うっかりすると「うああ・・・」と先生を恨んじゃったかもしれなかったです。上向きな気持ちで終われたので、先生有難うございました。
攻めは親父がヒーローだったので、比較されちゃったが故にかなり捻くれた様子になってしまった方。パーティ組まされるとちょっと困っちゃうよな。
そんな攻めを、26歳営業事務やってきたスキル?物腰やわらかな受けがなんとか一緒にやっていかなきゃと奮闘し・・・という感じで進むお話です。
二人の心情メインというより、あれこれエピソード入って進みます。だから、最後まで読み飽きず、でも二人の気持ちもちゃんと伝わってきて、いい按配だなあと感じました。しま先生の神挿絵(受けが光の矢を放つ)もめっちゃ良かった・・・かっこよい・・・変態攻めとか変人受けが好きなので、刺さるものは無かったんですが、王道話がお好きな方でしたら良いのではと思います。