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これから成長していくであろう若い会社である「リバースエッジ」いうアプリ開発会社に面接を受けに来た鳴沢34歳。彼の転職理由や仕事に対する考え方、はたまた恋愛事情まで冒頭のシーンにギュッと詰まっていてお話しの世界にすんなり入っていけました。
下は22歳、最年長は26歳の社員達の中に唯一の営業として入社します。
他の人が苦手だと躊躇してしまう自分の業務外の仕事でも快く引き受けて見事に処理してしまいます。
その分、自分の仕事をこなす時間がなくなったりしてしまうのですが困ってる人を見捨てることが出来ない性格なのです。
自己犠牲精神が高く、自分をないがしろにする性格
の鳴沢をしっかり評価してくれる社長の久瀬のキャラも良いんです。
社長らしくあろうとするために気付かぬうちに社員から恐れられる存在になってしまい、風通しの悪い状態だったのですが鳴沢の入社によって久瀬も社員もだんだん変わっていく様子が読んでいて気持ち良かったです。
全てを鳴沢が持っていくヒーローなだけではなく、彼も少しずつ人を頼り自分を大切にしなくてはと改めて気づくのです。
他の社員さん達もキャラがしっかりしていてリアルでした。
皆んなで会社を良くしていこうというふうに変わっていく様子に気持ちが明るくなりました。
2巻発売で電子書籍がお値打ちになってました。まんまと2巻も買いました。商売上手である。
年下の上司(社長)ってのが良いですよねぇ。性別の他にも、立場とか年齢とか経験値とか社会的地位とか、気にするところがいっぱいあって。その関係性も面白いところではあるが、現実ではその立場を利用してどうのこうのしようというのは本当に良くないぞ、というのはその通りなので、その辺も気をつけた作りになっていた気がする。
表紙をしっかり見てたはずなのに、鳴沢のことを熱血営業マン的風貌でイメージしながら読んでしまい、ちょこちょこ脳内修正をかける必要があった。鳴沢の語りが古風な営業マンだからさ。絵では案外とシュッとした男なのに。社長たる久瀬はさらにシュッとしてるけど。
久瀬の救済ストーリーかと思いきや、鳴沢にも話を持っていったところも良かった。周囲の人物の変化も描かれているところも。挨拶ってのはほんと、バカにできないんですよね。お仕事描写に創作物なりのフィクションが存在するのは確かだけど、お仕事比率は間違いなく高い。上に恋愛の面白さもあって、楽しめる1冊でした。
表紙買いしましたが、想像をはるかに超えて、とても好きな作品でした。
何よりも、読後感がとても良く、最高でした。
年下スパダリ攻めの久瀬と、年上ゲイ受け重治。
リーマン同士も個人的に好き。
雇用主と従業員という立場ですが、お互いを尊重し合い、
立場を理解しつつ、互いを補完し合える関係になり、惹かれていく。
もう、とても好きな展開でした。
またこちらの作品、BLとしてだけではなく、
「働くということは」について参考書みたいに、とても勉強になりました。
職場でのコミュニケーションの取り方や、
営業の進め方、顧客へのフォロー、人間関係構築の方法まで学ぶことがたくさんあって。
重治は年長者、また人生経験、仕事の進め方などアドバイスをします。それを素直に聞き入れ、気づかい、根回しできる久瀬も素敵。
育ってきた環境から、何でも抱え込んで人を頼ることができない重治に、わがままを言えとせまる久瀬、まさに年下スパダリ攻めの猛襲がとってもよかったぁ〜。
シリーズがあるようなので、そちらも読みます‼️
恋愛が元で前の会社を退職した鳴沢が、再就職のために面接を受けるところから物語が始まります。
入社した会社は社長が自分よりも十歳も年下、ほかの社員はみんな若く、30半ばの鳴沢は最初こそ自分の異質さを感じますが、社内の雰囲気を変え、風通しをよくし、いつしかなくてはならない存在になっていく、というお仕事BL。
通勤読書にぴったりでした。鳴沢がカンフル剤にも潤滑剤にもなり、社内の雰囲気を変えていくところなど、とても丁寧に描かれています。
自分の仕事もきちんとしつつ、周囲の困っている社員の手伝いをしたり相談に乗ったり、カスタマー対応も買って出るし、営業に出てはいくつも契約をとってくる等、八面六臂の活躍です。皆に慕われるのも頷けるし、不器用な社長と社員の間をとりもつように働きかけるなど、ちょっとお節介な感じも受けましたが、年齢差を考えるとこういうのもありかなとも思えました。
自身の過去のエピソードがヘビーで、自己肯定感が低い理由も納得でした。悪癖、習い性と自分で言っていますが、それを超えていると感じます。
そのあたりを社長である久瀬が飲み込んで、いい案配でサポートするのがよかったです。自分が直接ではなく、ほかの社員に働きかけるのが策士だし上手いと思いました。
この会社でのエピソード、お仕事関連のストーリーに満足していたので(BLであることを忘れていた)、恋愛モードに突入したときに、あまりの直球に気恥ずかしくて、何度か本を閉じるほどでした。読んでるだけのこちらが大汗をかく始末。
海野先生の作品を読んだのが初めてなので、ほかの作品がどうなのか分からないのですが、二人の距離の詰め具合がリアルで、それだけに艶めかしさが際立っていると思いました。
全体を考えると恋愛関係の割合はとても少ないので、余計にそう思ったのかも。鳴沢が社長を下の名前で呼んだときに、久瀬も呆然としてましたが、私もひとり赤面してしまいました。ベッドでの二人は駆け引きめいていて、それも良かったです。久瀬が急に年下モードになるのもよかったです。
ベンチャー企業に転職した重治、社長の久瀬は迫力のある美丈夫で…。 お仕事BLとしてもすごく読み応えがあった。重治が社員たちと社長の関係を解そうと心を砕いて奔走する描写が好きでしたねぇ。 だけど自分は自己犠牲の精神が強くて頑張りすぎてしまう頼れない重治、久瀬はその事もちゃんとわかっているのも良い…。改めて海野先生の書くお話は好きだなぁと思いました