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「欲望を、吐き出して下さいませ」
世界観に惹かれました!
退役した戦士が現役の戦士の相手をする。
その心持ちについての描写も冒頭からしっかりとあるので、決して「やらされている」ものではないのだと納得でき、反発などを感じずに読むことができました。
ずっと憧れていたアントンを囲いながらも、伽の相手をさせようとしないユリウスの意思の強さや理由に心がぎゅっとなります。
そんなユリウスの態度が次第にアントンの気持ちを変化させ、伽の相手としてではなく、一人の人として、関係を考えていくようになる。
時間がかかっても、勝てるまでしないという約束が果たされるところがいい!
戦う場面は迫力もすごくて、かっこよかったです!
ファーザーズミルクガーデンをチラ見して
バインバインのエロエロなイメージが先行していたのですが、ストーリーが良かった!
国一の武将アントンが足にケがおをい、
軍の足手まといになるくらいならと、
性欲を引き受ける職種(実は位は高い)に転身するのですが、
彼を武将から退かせたくない第四王子が彼を囲い、
アントンの体を気遣い大事に過ごします。
アントンは職務を全うできず苦悩しますが、王子の、アントンより強くなるまで抱かない宣言を受入れ、彼に稽古をつけます。
そんな二人は半年後。。。
王子と武将の話なので、言葉遣いがキレイです。罵るシーンはありません。それが良かった!
BLでは稀有な、攻めより受けのものの方が大きいパターンです。新鮮で良かった!
とはいえ攻めの王子もアントンに鍛えられて、バキバキになります。
クールビューティ王子のバキバキ変身が良かった!
今後も読み返す1冊になりそうです。
表紙は褐色肌にガチムチな攻めに目を奪われて…
と見せかけて、彼は「受け」なのです…!!!
逞しいその容姿に、逆体格差の攻め、と
読む者の性癖をくすぐりまくりの1冊でした。
怪我が原因で退役し「寵士」になったアントン。
寵士とは…現役戦士の昂った性欲を鎮める役目を担う者。
そして、彼、アントンの寵士としての
「初めて」を指名したのは第4王子のユリウスでした。
けれど、久々に再会を果たしたユリウスは
アントンをベッドに誘うも一向に抱く様子はなく…。
アントンのことを「愛する男」と呼び、
そのまっすぐな愛情を隠すこともしないくせに、
愛ゆえにアントンを抱こうとしないユリウスに焦らされまくりです!
その一方で、「寵士」を抱くという名目でアントンを抱けるにもかかわらず、
自身の欲望そっちのけでアントンを戦士として復帰させようと奔走する
男前ぶりにぐっときてしまいます。
一国の王子という高貴な立場なのにこんなにも健気で、一途で、
こんなの落とされずにいられる方が無理!!!
普段はクールなのに時折にじみでてしまう年下男子の可愛らしさという
ギャップにもキュンとさせられてしまいました(* ´艸`)
一方のアントンも自ら「寵士」を志すというだけあって、
品ある立ち振る舞いの合間にチラつかせる色気が堪らないのでした///
個人的に気に入ったのはその斬新な言葉選び。
淫らなことを下品にならないように表現し、
エロいことを上品に伝えることで余計エロエロしいというか…。
例えば“先走り”のことを“先遣隊”なんて初めての表現だったし、
その独特すぎるチョイスに思わず吹き出してしまったけれど、
いざベッドの上でそんな遠回しな言い方をされると逆にエロく
響いてしまうんですよね…(笑)
ガチムチ雄っぱいの元剣士が現役戦士の性欲を鎮める!!
なんとも魅惑的~~~これはエッチなやつ!!!
と読んでみたら、むっちりボディが報われない!!!
待ってるアントンも我慢してるユリウスも大変だったかと思いますが
あんな魅惑的な姿を見せられておきながら
なかなかエロくならずに、読んでる方も我慢が大変!!!
なぜ据え膳を食わん~~~~なんですが、
ユリウスはどうして抱かないか、どうしたら抱くようになるか、
その心の内ははグッとくるものがありました。
強き者がより精進してく姿、それを見守る姿は胸が熱くなる!!
この人がいたから!この人の言葉で!強くなれるに弱いので…
いちゃこらは少なめですが、お互いを想ってる様子はチラチラ垣間見えて
そのもどかしさにキュンです。
アントンの短髪姿はめちゃくちゃ雄臭くてカッコよかったので
この姿でももっと読んでみたい。
退役した逞しい戦士が現役の兵士を慰める寵士…
な、なんてえっちな設定なんだ…?!と、カバーイラストのアントンに吸い寄せられ、気が付けば手に取っていました。
ナイス雄っぱい。ナイス筋肉。ナイス戦士。
あのですね、設定はこれ以上ないほどえっちなものなのですが、想像していたストーリーとはちょっと違ったんですよ。
第4王子のユリウスの伽を務めることになったというのに、これがなかなか抱いてはくれないんですね。
そう、なかなか抱かないのです。
この辺りはこちらの作品にどんなものを求めているかによって評価が分かれるかなと思います。
ただ、その抱かない理由というのが良くって!
アントンのことを戦士として本当に尊敬しているからこその展開がもどかしくも、なんだかとっても良い流れだったんだなあ。
寵士というのは神聖で誉ある役割と立場なのだけれど、本音を言えばアントンだって怪我がなければ戦士のままでいたかったはず。
すぐに抱く・抱かれるの関係になるのではなくて、ユリウスからアントンへの想いの強さと、剣を交えての心の繋がりが強まる様が丁寧に描かれていて好感度大でした。
初めは戸惑っていたアントンがユリウスからの申し出を受けてからというもの、うれしそうな表情が増えていったのが良かったのかもしれません。
強い受けがツボなので、アントンの戦士としての強さが見られたのもうれしいポイントのひとつでした。
ストーリーもしっかりめの肉体も味わえる素敵な1冊です。