高潔な騎士を堕とすは、美しい悪――

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作毒を喰らわば皿まで 1

ヨルガ・フォン・オスヴァイン
騎士団長
アンドリム・ユクト・アスバル
悪の宰相,悪役令嬢の父

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編1.5話〜最愛の駒〜

あらすじ

竜の恩恵を受けるパルセミス王国。その国の悪の宰相・アンドリムは、娘が王太子に婚約破棄されたことで前世を思い出す。同時に、ここが前世で流行していた乙女ゲームの世界であること、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で、自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気が付いた。そんなことは許せないと、アンドリムは策略をめぐらせ、王太子側の人間であるゲームの攻略対象達を陥れていく。ついには、ライバルでもあった清廉な騎士団長を自身の魅力で籠絡し――

作品情報

作品名
毒を喰らわば皿まで 1
著者
戸帳さわ 
原作
十河 
媒体
漫画(コミック)
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュコミックス
シリーズ
毒を喰らわば皿まで
発売日
電子発売日
ISBN
9784434334368
4.4

(101)

(67)

萌々

(19)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
11
得点
439
評価数
101
平均
4.4 / 5
神率
66.3%

レビュー投稿数11

原作未読だと結構頭を使います

原作の人気っぷりを存じ上げていて小説を読んでみようとしたんですが、調べてみると主人公がやり込んだ乙女ゲームのヒロインに嫌がらせをする悪役令嬢の父親(悪役宰相)に転生してバッドエンドを回避するために画策するお話らしいと知り、乙女ゲームの世界に転生かぁ...とちょっと食指が動かず保留にしていました。
コミカライズされていると知り、お試しで手に取ってみることに。

軽い気持ちで読んだけど、キャラクターが多いので各々の名前と相関図を把握するのに頭が忙しく、集中して読まないと置いていかれます。
気楽に読みたい時に手を出すのはやめた方がいいかも。
主人公の娘、悪役令嬢のジュリエッタはヒロインであるナーシャを虐めていたため王太子に婚約破棄されたような説明だったけど、王太子がナーシャに惹かれて恋仲になったことが1番の理由なんじゃないのかなと思ってしまいました。
婚約破棄だけでなくナーシャの担っていた贄巫女の役目も代わりに押し付けられるんですが、巫女の役目ってそんなに簡単に変えれられるものなんだ...?とポカン。
この冒頭の展開は小説だともう少し補足があるんだろうか?
コミックスを読んだだけでは情報が足りなくて、えぇ?となってしまいました。
王太子とナーシャの恋が婚約破棄の本当の理由なら、ジュリエッタがナーシャを虐めていなければ結果が違ったという訳でもなくて、寧ろ体よく恋人の命を救うために贄巫女の役目を肩代わりさせたのでは?と思ってしまいました。
いじめは断固反対だし、なにかバチが当たってもいいと思うんですけど、この悪役令嬢どう考えても不相応に可哀想な役回りなんですよね。
ヒロインであるナーシャとナーシャの双子の妹メリアが1巻を見る限り手放しにいい子達という訳でもなくて(理由はあれど)、ヒーロー達が彼女らを好く理由もよく分からないため魅力的に思えず。
その上で、本作はジュリエッタサイドのお話なのでジュリエッタのいい面を見ることがあり、ジュリエッタの方に肩入れしてしまいます。
敵サイドから見てもいいヒロイン達なら納得なんだけど、なんというか胸糞が悪くなるシーンがあり、どちらが悪役なんだか。

そして古代竜カリスがチートです。
この力なしには成せないことも多く、主人公も知恵とゲームの知識で画策してはいるんですが、純粋に主人公の力で下克上するのを期待して読むと少し違う感じだなと思いました。

1巻は序盤も序盤、ベースとなるお話の説明のみでBL要素は全くありません。
BLであることをすっかり忘れていたけど、これはBL作品。
カップリングを考えると現状ヨルガ×アスバルしか可能性が浮かばなかったんですが、不安になってカップリング表記を確認してしまいました。
すごいネタバレになるんですが、ヨルガは妻の愛した人で息子の本当の父親なので......これまた入り組んだ相関図になりますね。

1巻時点だと私には萌えはなくて、やはり乙女ゲームの世界の悪役と転生にハマれなかったので中立で。
1巻のみで評価するには序盤すぎるんですが、作品の雰囲気を少し味わうことができてよかったです。
私はこのような評価ですが、乙女ゲームがお好きだったり、異世界転生がお好きだったり、悪役側がお好きだったりする方はお好みだと思います。

0

ここまで悪役が似合う人は居ない!

原作未読ですが、コミカライズ版ワクワクしながら拝読させて頂きました。
1巻はBL展開は全くありません。娘が王太子に婚約破棄されたことで乙女ゲームの世界悪の宰相・アンドリムとして転生した前世を思い出します。同時に、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で、自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気がつき……。アンドリムは策略をめぐらせ、王太子側の人間であるゲームの攻略対象達を陥れていき!?

よくある転生ものと違い、正義と悪が逆転していて主人公側が悪という構図が面白かったです。
正義である王国側を相手に自分と自分の娘の命を守るために次々と悪事を考え実行していく様は見事!!
アンドリム視点で物事が進んでいくので、犯人の手口をひとつずつ見せてもらっているような笑妙な気分になります。

正義の王国側の人々が悩み、苦しんでいく姿が少し自業自得な所があってざまぁみろとこちらまで思ってしまう不思議……笑

次巻も楽しみに読みます!

1

感覺被誘惑了

掌控國家黑暗面的宰相那華麗又狡猾的一面
國家最強武力值的正直騎士團長一點一點被誘惑的一面
看的時候很開心又很興奮,感覺讀者自己也被誘惑了

0

美しい男、アンドリムの手のひらで転がされる

Xにて試し読みし絵やストーリーに惹かれ購入
異世界転生ものでは珍しく、破滅フラグを回避というより復讐ものであり、自分すら差し出す主人公
主人公のアンドリムはめちゃくちゃ切れ者で、前世で得たゲーム知識を元に登場人物を手のひらで転がしていく

ヒロインサイドの男たちが純粋で素直
故にアンドリムやマラキアといった悪い男が際立つ
逆にジュリエッタはめちゃくちゃ良い子で、ナーシャやメリアへの好感度は下がっていく

めちゃくちゃ絵が綺麗で、それぞれ違うタイプのイケメンみれて眼福です

1巻はあまりBL要素はないですが大満足でした
2巻からBL要素増し増しなのでぜひ読んでくださいませ


0

強かな受が手の平でコロコロさせる

主人公アンドリム(受)が前世を思い出すとこから始まりますが、基本的に人格は前世に左右されません。思考的には前世の記憶が影響しますが、そのおかげで全ての物事がアンドリムの手の平でコロコロと転がされます。
『自分の利になる事が重要』なので、以前は権力物欲に重きを置いていたのが、前世を思い出した事で『処刑回避の為の逆襲』にスイッチ。その手段に必要な駒を手にする為、人心掌握していく様に感嘆です。
1巻ではまだまだ序盤ですが、自陣に引き入れた人物達に愛情……というか、お利口なペットを可愛がる?というか、大事にしてるんだなっていうのは伺える。
攻のヨルガに対しても、必要な駒として始まるけど、生涯を共にする唯一無二の番だと互いに認めるのがアツイ!!

画力としては拙い部分もあるけど、(原作)ストーリーが練り込まれていて、コミカライズに落とし込むのも上手い具合に出来てるので見応えはあるかと。

ダークなBLが好みなので、原作含め何度も読み返す程どハマりしてます。
余談だけど、アンドリムが「ヨルガよ」って呼ぶのが性癖にぶっ刺さる( ´艸`)

1

この先が楽しみ❤︎な読み応え~

最近ずっと探していた貴族モノが
TLに広告で流れてきたので
チェックしてたんですけど、
やっと読みました。

コミカライズだったんですね
原作の小説は読んでないんですけど、
話の方の設定や展開が幾重にも複雑に
重なっているのが伝わってきて
ぐっと話の方に引き寄せられる面白さでした。

一巻は、宰相の復讐劇が繰り広げられながら
その登場人物たちや背景の紹介に終始した感じで
BL的な展開は全くなしでしたが、
早急な展開にがっかりするパターンが少なくないなかで却って新鮮で良かったです。
じっくり読めるの、嬉しい…❤︎

美しい絵もまた、世界観を堪能できるほどで
大満足の画力にうっとり。
ここぞという場面のカット絵も、宰相の心象を伝えつつ、毒のあるテイストがこの話にぴったりで気分があがりました。
コミカライズはテキストが多めになりがちの印象もありますが、絵で魅せる場面の方が印象的でとっても良かったです。

続きが楽しみになる久々の大作な予感❤︎
おすすめです♪

0

悪の華

生前やり込んだ乙女ゲームの悪役令嬢の父である宰相アンドリムに転生してしまった主人公が、前世でのゲーム知識をフル活用して、自分と娘を破滅に追いやった清廉潔白な王子や正ヒロイン達に苦汁と辛酸をなめさせていく、ざまぁ系ダークファンタジーです。

原作未読でしたが、あらすじとサンプルを読んで即購入が決定しました。

もう、宰相アンドリムと神官長マラキアの腹黒いこと!そしてその頭脳や手練手管で正当派主人公達を悪い顔をしながら、じわじわと、いけしゃあしゃあと追い詰めていく様子が、そうなっちゃうんだ!?の連続で、次の展開が読めず、ゾクゾクワクワクしました。

人物の背景や、世界観の設定など、複雑な伏線が満遍なく張られていて、それがすごいと思ったのと同時に、その情報量に自分の理解力が中々追い付かず、3回くらい読み返して理解できました(多分)

いや、本当に、結構えげつないこともしてるのに、なんでこんなにも爽快感があるのか不思議でたまらないです。そして、美しい悪が、どのように高潔な騎士を堕とすのか、楽しみでなりません。

2

情報の波にのまれる

原作小説未読の者のレビューです。
とにもかくにも内容も情報もぎっしりな1巻でした。
絵はとっても美麗。美しいです。

物語的には、おそらく序盤・導入部分といったところ。
やはり主人公の復讐劇がこちらの作品の見どころでしょう。
ただ、元々が小説作品なこともあり、1巻はほぼ説明と紹介だと思っていいと思います。
どこを開いても情報量が凄まじく、これはどう描いてコミカライズされるか悩まれたのでは…?

1巻のみを読み終え、この後きっと面白くなるに違いないと思いつつも、本音を言えばこちらの巻だけではなんとも。
何せキャラクター数の多さと人間関係が複雑で、初見でサクサクと頭にはなかなか入って来てくれないものですから。
少しずつ噛み砕きながら読み進めていくと、アンドリムとして生きて来た主人公が前世の記憶を取り戻した…とここまではよくある設定だけれど、正義にはならず悪のまま突き進もうとする姿は新しく、読んでいておっ!となりました。
でも、なぜ前世の記憶があるのにここまで悪として生きるのか?と疑問な部分も。
これに関しては原作のシナリオ通りでしょうし、コミカライズ的には成功なのかな。

主人公の策略に翻弄されていく人々の姿は読んでいて気持ちが良いんです。
しかしながら、1巻時点で流れにスムーズに乗り切れたか?と思うと微妙かもしれません。情報大ですからね。
これから先もっと面白くなっていきそうな下地はたっぷりありましたし、2巻以降に期待をしたい作品だなあと現時点ではこちらの評価になりました。
小説版も気になりますね。

4

面白い…!ただ情報量はかなり多め

原作未読で、コミックから入ったクチです。
小説の方から入るより、コミックでつかみを知っておこう、というつもりで読んだのですが、もしかしたら逆の方が良かったかな?という気も。

というのも、本当に面白いんですが、情報量の多さが予想以上で…!
仕事後の疲れた心身では読まない方が良かったかな、と;

初読では登場人物の名前が全っ然覚えきれなかった。。読みながら前のページに戻って名前と立場/地位を確認し…というのを繰り返しました。
これは単に私の脳みその問題ですが。

2回読んで、やっと顔と名前と地位と役割が(ほぼほぼ)一致。

アンドリムの張り巡らした罠というか、策略の内容をちゃんと理解するのにも、私の頭では一回では足りず読み終わってから再読しました。

悪役が身の破滅を避けるために生き方考え方を改める…というのが常道ですが、あくまでも悪役のままで全キャラを手玉にとっているのが、逆になんだろ、清々しくて心地いい!

しかしここから、どうやってヨルガ × アンドリムが、BがLする展開になっていくのか…!?1巻では特にラブの気配は見えなかったけど…!?
と、非常に気になります(゚∀゚*)

気になりすぎて、小説、ポチっちゃいました◎

4

もともとは

「毒を喰らわば皿まで」にハマったキッカケは、もともとこちらのコミカライズを読んでアンドリウムに魂を持って行かれたからなんです。wwwだって前世の記憶があるのにもかかわらず、清々しいまでの悪の宰相のままなんです。痺れました。

そしてコミカライズとしてはキャラの魅力はそのままに、分かりやすくテンポ良くストーリーが進んでいて、原作の魅力を余すことなく伝えていると思います。

私の好みはBLに登場する嫌な女たちは軒並み酷い目に遭うことなんですが、文句のつけようがないのがこちらの原作の「毒を喰らわば皿まで」なんですね。

2作目の「~その林檎は齧るな~」を読んで、こちらのザマァ展開を読みたくなってコミカライズを読んだのですが、残念ながらまだまだ序盤でした。www

正義感に駆られた王太子側の人間たちが、気持ち良いほどにアンドリウムの掌の上で転がされて行く様子が面白くてハマる人にはハマると思います。

こちらのコミカライズから是非とも原作も読んで欲しいと思います。ダークな世界に夢中になること間違いなしです。

5

ルールがわからいままチェスをしている気分

原作未読です。情報量がめちゃくちゃ多かったですが、面白かったです!

しかし、転生モノっていうより「全知的な悪役」と捉える方が近いかも。
転生者なのに前世の記憶や性格に関する描写が1つもなかった。
元のゲームをやり尽くす程の人なら、なぜ主人公チームを泥沼に落とそうとする?
自身の安全を確保する以外、何か別の恨みでもあるの?特にメリアに対してw
どこまでが本当の「アンドリム」なのか、掴むのに少し苦労しました。
結果、”前世の人柄はあんま関係ない” という解釈で合っているかしら? (^^;)

それとまだこの世界/社会のルールがほとんどこっちに伝わっていないから、
読者なりに考える事ができません。なのでアンドリムがドヤ顔で計画を明かす時、
常に「お、おおお… な、なるほど。すごい…?」ってなりました。
まあ、ウチが単なる馬鹿っていうことかもしれませんが。

最後にどうでもいい事ですが、全キャラの名前がむずっw

絵柄は非常に美しかったです!原作も読みたくなりました!
アンドリムは主人公としてすごく面白いし、
他の登場人物もちゃんとストーリーに関りがあって良かったです。
今回はBL要素がセロでした、全く気になりませんでした。
続きが楽しみで仕方ありません!

5

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP