おまけ付き電子限定版
6年ぶりに続編を出してくれて嬉しいです。久々に読みましたが、やっぱり加賀のまとう雰囲気が好きだなぁと思いました。静かな表情、落ち着いた目線なのに、全身から金沢への愛が伝わってくるというか。金沢のことが本当に好きなんだなぁと。ただ、7巻のストーリーは残念ながらすれ違いが多めです。金沢のアメリカ行きに加賀も金沢本人も翻弄され、一度はなんとか修復した関係性なのにまた同じ過ちを繰り返してしまったり。まだ互いに遠慮している部分が多いので、こんな風になっちゃうんでしょうね。自分の半身を預けるように相手に甘えられるようになるにはまだ時間がかかりそうですが、気長に見守りたいです。
お休みされてたんですね…!なんと6年ぶりの単行本。1巻から読み返して、いい作品だなぁとしみじみ。いつのまにかほぼ登場しなくなった歩くん。犀川先生と歩くんのCPも好きですよ。この2人は読み切り用のキャラクターだったからまぁ広がらなくても仕方ないのよね。
さて、一方でこの加賀という男ですよ笑
笑っちゃった。数多いるBL漫画の攻めの中でも(元々突飛な作品や人物は置いておいて)、かなりしっかり個性を描かれていて本当に面白いのです。元当て馬のバイで、攻めだけどEDで、でも自信満々な歯科医師(経営者)で、でも寂しがり屋で、突然指輪とか買っちゃって、それを隠しちゃって、海外に行く恋人に行かないでとか行って、おもしれぇ男…きちんと一人の人間の個性として納得感があるのもまた面白い。
金沢くんもまぁ面白い男で、元々サブキャラだったのにこの堂々とした主役ぶり。この巻を読んで、そういえば彼ってここまで弱ったことなかったなと気づく。彼氏に連絡しなかったことを「忙しくて」と言っちゃう図太さと「ずっと加賀さんのことを考えてたから」で許されちゃう朗らかさ。こんな健康的な彼が胃が痛くなるのは仕事にも加賀さんにも真剣だからなのよね…2年の研修のはずなのに成果が…とか言い出すのは無理があるけどね。
高久先生がご病気をされたにも関わらず、この作品を完結させてくださることに感謝せねば。
申し訳ない。全然これでは6巻7巻で全く話がない。
第一なんか6巻でかっこよく再生医療云々とか言っちゃってるけど
こういう研究はめちゃくちゃ年月かかるから、二年くらい渡米したとしてもそのあと20年くらいは大学に所属して、
週に一回くらいは研究日をもって長く続けていくのが普通なんだよ。
1年以上研究が残ってるのに、駄目だと落ちこんで、帰れないとか言い出すのも違和感あるし
簡単に再生医療が二年で出来上がる渡米研究なんて存在しないし
ちょっと研究は入れない方がよかったよね。
もっと二人の勃〇だの、性生活にシフトして
それをどう乗り越えるのかという事に絡めて頑張る方がずっとよかったのではないだろうか。
変に医療ネタに頑張って行っちゃったのが失敗だったと思う。
第一留学するのってお金の問題やら、その後の研究やらで大学が絡んでくるものだし医局じゃないし、個人クリニックだとしてもちょっと話を広げすぎだよね。
二年のスパンで行くのは全然いいけど、あっちじゃ稼げなくなるからお金どうしようとか、バイトあるかなとか
結構リアルな心配あるから、簡単に伸ばすだの帰れないだの、研究成果が出るまで帰ってくるなだとか
無茶苦茶だよね…。
とりあえず、もう研究で引っ張るのはやめた方がいいんじゃないかな。
環境ありきの話じゃなくて、二人の基本的な信頼問題の話にした方がいいし
最初から環境で二人を離す方向にしない方がよかったよね…。
とりあえず、作者さんの中で医療マンガじゃなく、二人の心のやり取りと
直接抱えているイケナイあの問題の方にシフトして、関係性の見直しをした方がいいんじゃないかな。
ここまで風呂敷広げちゃうと描くの辛そう。編集さんは止めなかったのかなぁ。
今後もズルズルするだけになりそうで、1-5は面白かっただけに…。
7巻待ってました!!!
続きが読めて本当に良かった……
tnk問題も二人なら!の信頼関係を築けたのに
相手を思うからこそ言えない…頑張りすぎてのこじれ!!
服の上からも美tnレーダーの働く包茎治療の名医のトンチキスパダリラブコメから始まって、院内の標語にクスクスしてたとこから、研修医問題やら恋か仕事か!!
どっちの情熱も愛も深〜〜〜い物語になるとは!!!!
金沢先生の愛のおかげで加賀先生の早とちり(?)や寂しさ伝えれたのはとても可愛くて前進も前進なので、あと一踏ん張り!!!
重たくつらい展開ではありますが、金沢先生と加賀さん、どちらもお互いの本音や弱さや見せ合えた、大事な巻になっているのではないかと思います。
金沢先生が酔っ払って言った「結婚しましょうよ」
加賀さんは本当に嬉しかったんだろうな…
一緒にいたいと願って、用意していた指輪や言おうとしていた言葉。
アメリカ行きを知らされて、それをぐっと飲み込んだ加賀さんの気持ちを考えると本当に苦しいです。
でも今までだったら、顔色を変えることなく「行ってらっしゃい」しか言わなかったはず。
行って欲しいも行かないでも、どちらも加賀さんの本音で、金沢先生を悩ませるとわかっていてもちゃんと伝えられたのは、本当に金沢先生のことが好きだから。
最初こそワイルドで強気に見えた加賀さんだけど、本当は、ビビリで怖がりで、感情的でわがままな部分もあって、甘えたがりで、それをぜんぶさらけ出せる人を、わかってくれる人を求めていたんですよね。
金沢先生ならそういう心を預けられると思ったし、金沢先生もそういう加賀さんを理解してそばにいたいと願った。
そんなふうにようやく通じ合えるところだったから、今回のアメリカ行きは正直ほんとうにタイミング悪っ!(犀川父があともう少し残ってくれてればよかったのに)
ふたりがたくさん悩んだすえに出した「行ってきてください」と「待っててください」には心からの誠実な気持ちがこもっていて、とても好きな場面でした。
さいしょのころ、加賀さんが好きかどうかもわからなくて悩んでいた金沢先生だったのがウソのような、揺るがない決意と思いが伝わってきました。
そして、アメリカに出発したときの金沢先生からのメッセージ。
これを見た加賀さんの表情がたまらん…!
涙うかべて、微笑んで。
きっとこのふたりはもう大丈夫なんじゃないかなと思えました。
が、順調に思えた遠恋でも波乱が。
研究が思うように進まず、帰国がのびることを恐れる金沢先生、無理してどんどん体調を崩していきます。
様子のおかしさに気づき、加賀さんは犀川先生のもとを訪ねますが、やっぱり犀川先生ってちゃんと見てるしわかってる。お見通しなのは美チンだけではなく。僕はすべてを知っている…
渡米の前に「待っていてください」と言った言葉を、自ら揺るがす金沢先生。きっときっと、加賀さんがびしっと気持ちをぶつけてくれることを祈って、次巻を待ちます!