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表題作昨日、君が死んだ。 3

護堂繋(ゴドー君)
元参事,羽繕の高校の同級生
羽繕糸弥
仕立て屋

あらすじ

人類の大半が死に絶えた終末後の世界。
仕立て屋の羽繕(はづくろ)は密かに想いを寄せていた護堂(ごどう)を目の前で亡くす。「命を与える魔法のミシン」で縫い上げた人型「ゴドー」と彼の魂を探す旅に出た羽繕の側には、いつしか幽霊の「護堂」も寄り添っていた。だが羽繕は悪魔に襲われ、庇ったゴドーは粉砕されただの布と綿になってしまう。失意の中、残った右腕を解き縫い直した「赤子のゴドー」と再び旅に出る羽繕だが、お供の黒猫の正体が実は大天使殺しの異名を持つ地獄の皇太子、しかも羽繕に求愛したため世界に88ヶ所の裂け目が生じたと判明し!?

作品情報

作品名
昨日、君が死んだ。 3
著者
ARUKU  
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
昨日、君が死んだ。
発売日
電子発売日
ISBN
9784344854291
4.8

(75)

(68)

萌々

(6)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
367
評価数
75
平均
4.8 / 5
神率
90.7%

レビュー投稿数11

既に次巻が待ち遠しい

ARUKU先生の作品の中で一番好きだと思います。可愛らしいキャラが出て来たと思うと、おどろおどろしい怪物が登場し、大人の童話とも取れる秀逸な作品でARUKU先生にしか描けないお話だと思いました。

ゴトーくんが赤ちゃんから成長して行く過程や、それにともなう数々のエピソード、地獄の皇太子のイケメンぶりにハヅがキュンとしたり、皇太子の婚約者の居る世界からの攻撃を受けたりと、私の想像を超えた世界観に今回も一気に引き込まれました。

そしてハヅを含めて生き残った人間の規則性が何となく分かって来て、その中でどうしてハヅが特別な存在なのか謎はまだまだ尽きません。さらにハヅの側に居続ける本物のゴトーくんの魂が今後どうなるのか、成長したゴトーくんはどんな役割を果たすのか興味が尽きないのです。

読み終わった後に夢から覚めたような心地になり、暫く余韻に浸りました。多くの方に読んで欲しい良作だと思います。

3

「人間」に向き合い、切り取り描く「生命の概念」を紡ぐ物語

最新刊まで辿り着きました…!
ここまで読んで来て、そして悪魔の皇太子殿下の88柱の妃たちの登場でブワっと自分の視界が開けた気がした3巻!!
この物語の中では実は『8』がキーワードになっているんじゃないか⁈って気がしております|⌔•..)チラッ

以下、▶までの内容はこのキーワード『8』に対しての私個人の超ーーー主観の考察です
なので作品レビューとしてはだいぶ偏っていますのでご興味ない方は▶まで飛ばして下さいませ

では『8』について、、、
先ず、1,2巻から通して語られてきたエピソードに隠されたテーマには7つの大罪に沿ったものが在ったんじゃないかな?と思っています
「7つの大罪」じゃいきなり『8』じゃないじゃないか?と思われるかも知れませんが、7つの大罪の元は「8つの主要な悪徳」が始まりでその中の【高慢】を全ての悪の根源とした事で7つになっているのでキーワードの『8』は遠からず…!な気がします

【高慢】、、、ずーーっと謙虚に、そして謙遜を忘れず驕らないはづとあまりにも対局にある「高慢」
高慢とかけ離れた存在だからこそ悪の象徴である悪魔も敵わず、天使からは無上の寵愛を受けるに足る人物となっている事を暗示しているのでしょうか?

次に冒頭でも触れた皇太子殿下の88柱の妃たちの『8』
88、、、ここから想起されるのはお遍路
精霊が宿るとされる場所
そこを「縫う」という行為を繰り返しながらお遍路をする事で様々な気付きを得ているのではないかな?と、、、

続いての『8』は秋の女王陛下が奪われた「8」色
更に3巻最終話「伝説の仕立て屋様を信じる友の会 第1回目会合」の中でいらない子として「8」番目に生まれた子の名前が『8』にちなんではっちゃんと名付けられます
ココ迄来た事で宗教における『8』が示す意味を看過出来ないな…と思い至りました

主にキリスト教において『8』は再生と復活を示しており、仏教ではお釈迦様が悟りを開いたのが35歳8か月とされる事から3,5,8は縁起が良いと言われ、更にお釈迦様が亡くなった時には周辺に「8」つの国があり、その8つの国にお釈迦様の遺骨を納めたとされそこから転じて八方に広がる末広がりとなっています
あと、ノアの方舟に乗った人間の数は「8」人とかもありますよね?

まさに「再生と復活」
命が尽きても魂・想いがある限り何度でも蘇る
まるで何度もバラバラになり焼かれても復活するゴドーそのもの…!

『8』という数字、気になりませんか???


▶私なりに今後も潜んでいるかもしれないであろう『8』に注目しながら「自分の人生を生き抜く」旅をし続けている一行を通して、失われる命、失われても尚誰かの心で生き続ける魂を感じながら「生きる」事の概念を深めていきたいと思います

ゴドーの成長、ずっと本当は側にいる護堂、皇太子殿下にお洒落殿下、、、キラキラ男子たちが目白押しの3巻!!!
注目は成長過程で様々な萌えをまき散らすゴドーですかね♡♡ .゚(→ε←*)゚ .゚⁈
アレはあざとい…!って思いながらカワイイと思わずにはいられない不可抗力…!独立心旺盛な赤子、、、かわいいに決まっとるんじゃ٩(♡ε♡ )۶ 

今巻も楽しくも深い唯一無二の世界観に酔いしれながらたくさんの刺激になる描写や琴線に触れる言葉にパワーをもらいました…!

「言葉はきっと誰でも使える魔法なんです」
まさにこの言葉が既に魔法そのもの…
ーーー言霊ーーー
あると思います!!!

3

ゴドー君の成長が素敵でした★長く続いてほしいシリーズ

ARUKU先生の傑作ファンタジーの3巻。
2巻ラストでゴドー君が赤ちゃんに!そして世界が壊れている…の続きから。赤ゴドー君が可愛い♡

世界が壊れ始めた原因は、猫皇太子がはづに恋したからだった!88箇所も世界に亀裂が入り、はづが旅して縫っていくことになる。面白い展開。

猫皇太子ははづにベタ惚れ。ゴドー君が赤ちゃんの隙に、男前にグイグイ迫って助けてくれて、はづも一瞬ポーっとなっちゃったw

世界の亀裂を見つけて縫っていく旅が続く。
3巻は赤ちゃんになっちゃったゴドー君の成長が目玉の一つですね!お話が進むにつれ、少しずつ成長していきます。どの世代のゴドー君も可愛いな〜♡

幼いゴドー君がはづのピンチに、護堂と一緒に助けようとがんばって成長する姿が、愛おしくてキューンとなりました。チビゴドー君と護堂の小さな旅、とても素敵でした。

3巻も旅の途中で色々な人物や生き物が出てくるのが大変面白いです。ARUKU先生の尽きない創造力や表現力には感服します。

仕立て屋のニセモノのお話がすごく好きです。
ぬい達が可愛いし、ニセモノは頑張ってるし、はづはニセモノの顔を立ててかっこいい!キュンとするお話でした。

秋の女王が、はづが小さい時に会っていたらしいけど、答えなく終わってしまった。何かはづの出生に秘密があるのかしら?

終盤ではゴドー君も大人になって、ピンチになっても切り抜けて頼もしい!話し方も赤ちゃんになる前よりしっかりしてきたような。さすが天使!

ラストのページ。ゴドー君のモノローグがすごく素敵です。
切りがよく完結みたいな終わり方だけど、完結とは書いてないから、多分続きますよね?

3巻も素晴らしかったです。
読んでいて幸せを感じる作品です。
はづ達の旅が長く続いてくれるといいなぁ。
4巻が出るなら2年後くらいかな。
楽しみに待っています。

9

自己犠牲も愛が繋がれば犠牲ではなくなるのかも

 1巻の中に10章以上収録されているにも関わらず、どの章も余韻を残してくれて、1つひとつが愛おしくどこか哀しかったり切なかったりする物語で、世界の雰囲気も異なっていて、ARUKU先生の無尽蔵の頭の中を覗いてみたいなぁと思わずにはいられません。絵本のようであり、大人向けの映画のようであり、どこまでも愛の物語であり。

 今回はピアニストとバイオリニスト、女工、秋の女王の話がお気に入りです。護堂の魂は相変わらず羽繕には見えないままだけれど、羽繕が生み出した小さなゴドーを通して彼は大切な人を何度も守り、新しい人生を輝かせている。ゴドーと羽繕が皇太子殿下をあくまでニャンコとして扱い、守る対象としているところも2人の温かい尊い心が感じられて好きです。私の頭ではこの作品の魅力をすべて言葉にして伝えるのはとても難しいですが、後悔しないように一生懸命生きようとする姿の美しさ、そして、もし後悔してしまっても、間違えたと気付いた所から1歩ずつ歩み直せばいいのだという励ましを感じさせてくれる唯一無二の作品だなと思いました。

2

次回もずっと待ちます、それから⭐︎5個しか付けられないのが哀しい

いきなりですが、念の為下げます。








最後のページでいちおう第一部のおしまいだよー感がすんごく出てます。
はづを巡るゴドーくんとにゃんこ殿下の恋の結末とかゴドーくんの半分を捜す結末とか(半分は見つかってはいるんだけどいつどうやって合体するのかですが)、88箇所の綻びを直した後の世界は?悪魔と天使は?
など未解決問題を横に置いといて、、
なんとなくキリがよさげな3巻目のジ・エンドでした。
世界の裂け目を全てぬい繕ったはづ。
バラバラになっても元に戻り成長したゴドー。
時々変化はしてもほぼニャンコのままの殿下。
少しだけ住みやすくなったらしい世界を微笑み合いながら旅しています。
懐かしいメンバーもつまりミボシやぬいぐるみはづとぬいぐるみゴドーまで登場したラスト回。
え、終わり?!
と思わず呟くわたくしめ。

なんだかやな予感がしてweb連載誌を見ると3巻目の終わりは最新号に掲載されたもの、でした。
次号のお知らせはさがした限りでは無かった。
おそらく欠かさず連載されてきたのではないかと思われる
「昨日、君が死んだ。」、休載なんて事ないですよね。
ずっと楽しみにしてきた連載です。
でも先生だって休みたい、休まなきゃならない時もありますよね。
紙の雑誌にも別に常に連載されていますし同人誌もある。

わたしが思うに先生は先生の頭の中に降りてきたストーリーひとつひとつの断片をそのまま描いていらっしゃるのではないですか。
煌めく断片です。
無数に近い。
物語の時間の流れそのままには描いていらっしゃらないのでは、とか想像します。
だから4巻目でまだ世界の裂け目が30箇所残っていてもむしろ歓迎します。
だって更に長編になるということですから。

次号にもし「昨日、君が死んだ。」がなくても待ちます。
全然待てます!

10

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