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「青と碧」のスピンオフ作品。
二人の共通の友人知人で、「青と碧」の要所要所で印象的な言動があった飯田と吉田がメインのお話です。
初対面の二人がお互いの印象を言い合うシーンでは、この時まで会ったことがなかったのかと、奇跡の出会いを見ているような気持ちになります。
お互いに好意は持っていないけれど興味を持っている、言葉による攻め合いというかゲームという感じがして、ちょっとハラハラします。吉田と飯田がつるむようになったと聞いて、「最凶じゃん、やだこわい」と青ざめる青の感想が面白いです。「赤ちゃんには高度な遊びだよね」というのも、好きというよりはまだ手前の、ほんのり「情」が漂っているようで、ややくすぐったい感じがしました。
タッグを組んで花屋を一緒にやろうという提案や、朝まで議論している展開の二人の思い付きや意見も、自分にはない発想でひたすらに感心しながら追いかけました。青と碧の時とは全然雰囲気が違うのが興味深いです。
全然甘い雰囲気がないし、お互いノンケなのに、気がついたら両片想いになっているのがじわじわきます。萌えるというのとは違う、じわじわくる感じです。
吉田が飯田に「誕生日に俺に会いたかった?」と聞き、飯田が吉田に「テレビを口実にそばにいたかった?」と聞くシーンでは、さらに大きなじわじわが来て、一人で読みながら声を出してしまいました。こういう誘い告白のような形もいいなと萌えました。
キスを交わして盛り上がっても、先に進もうとしたところで飯田が「男と寝るのは無理」と拒否し、吉田も「俺も男と寝るのは無理」と返します。強がっているわけじゃなく、そうなんだろうなと素直に思うし、キスもしたいけれどそこまでは想像できないという気持ちもわかります。恋心を自覚して、両想いになって、すぐに肉体関係に発展しない、二人それぞれの考え、姿勢、感覚が丁寧に描かれているのが素敵でした。
BLではありますが、恋愛よりも、生きるとは、仕事とは、大事なこととは、ということを突き詰めた作品であるとも感じました。吉田の何気ない言葉から、飯田が吉田の店のコンセプトに気づいて言葉にして「それが俺が伝えたい花の価値だ」、と吉田がハッとするのは、なかなか胸熱な展開でした。
自分の気持ちが言語化できず迷える飯田のところにやってくる、そっくりの顔をした芸術家の兄。誕生日というきっかけで突然訪ねてきた兄が、飯田の中心に届くような、響くような言葉を投げかけて去っていくシーンは印象深かったです。
告白シーンはまるで喧嘩みたいですが、侍のように言葉を尽くして戦って思いを伝え合っている感じが、すごくかっこよくて素敵でした。
書き下ろしは、恋人になったような、なっていないような二人のやり取りが、ちょっと優しくて、でもわざと堅苦しくもしてあったりして、ほろりとしたりにやっとしたり、ショートながら色んな要素がいっぱいでした。
前作も好きでこちらも読んだのですが、この作品は本当に“関係の始まり”がじっくり描かれていて深い余韻が残りました。
最初はお互いを探り合うだけだったのに、少しずつ心の壁が崩れていく様子がとても丁寧で、読んでいて胸がぎゅっとなります。恋愛になるかどうかすら曖昧なのに、確かに特別な存在になっていくのが分かるのが良かったです。だからこそ、この先ふたりの関係がどう進んでいくのかもすごく気になります。続きをぜひ読んでみたいと思わせてくれる、余韻の強い作品でした。
スピンオフ作品みたいですね。本編は読んだことないですが、これだけでも問題なく楽しめました。珍しい設定の「ノンケ×ノンケ」ということで、今まであまり触れたことのないテーマだったので、すぐに内容に興味が湧いちゃいました。
知らない先生の作品でしたが、絵柄もストーリーの雰囲気もすごく好みです。最初はお互い最悪の相性だと思っていた二人が、こんなにもスムーズに共通の目標に向かって努力して成果を出すっていう展開は、いきなり第一話から唐突に肉体関係とかが始まっちゃう話よりもずっと好きです。(笑)もうどっちが攻めでどっちが受けかはどうでも良くなっちゃって、純粋にそんな二人の物語が好きなんですよね。
「青と碧」のスピンオフ作品です。
お互い不器用で捻くれ者だけどそんなふたりが言葉と言葉を紡ぎながら友達とも恋人とも呼べないこの関係に名前を探す、というお話です!
「青と碧」を読んでなくても読めないことは無い!ただ普通に「青と碧」もいいお話だからおすすめしたい!!
前作の『青と碧』が最高だったので、このスピンオフ作品も読んでみることにしました。
吉田と飯田が互いに相手の言葉尻を鋭く捉えながら、慎重に距離感をはかりながら次第に距離を詰めていく様子は楽しかったですね。グイグイ読ませていく力はすごかった。
ただ、かなり理屈っぽいので一度で意味がわからず二度読み三度読みすることもあり(私の頭が悪いんでしょう)、ちょっと読んでいてしんどかったです。
それから吉田の八重歯が気になりすぎて......w
今作もかなりレベルが高いとは思うのですが、とにかく前作の青の赤ちゃんの破壊力がありすぎて、それと比べると甘さ・楽しさが、個人的には物足りない感じがしてしまいました。
とはいえ、前作でも「かなりいい奴」と思っていた飯田に、こんな過去があったけど、こんな未来が待っていたなんて、素敵なお話でした。
