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『メロウレイン完全版』が発売されるのに合わせて、ここ2〜3日の間で『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours』と『ナイトガーデン 』を読んできました。
このシリーズ作品の存在はドラマ化のニュースきっかけでついぞ最近知ったばかり。10年以上…このメロウレインに関して言えば6年半くらい…前の作品だと聞いて、BL界で長く愛されてきた作品なのだなとしみじみ感じております。
時代は平成から令和へと移ろいましたが、アップデートしながら次世代へ受け継がれていることのポテンシャルがスゴい。私のように遅くにBLにハマった者でも、新しい気持ちでこの作品の世界に飛び込めることが嬉しいです^ ^
本作の『メロウレイン』は、本編『ふったらどしゃぶり』の番外編集的作品で、アフターストーリー的な位置付けです。一顕と整の恋人同士の何気ない日常を通して、彼らの素の魅力により迫っています。
本編がしっとりと切ない系のストーリーであるのに対し、こちらは番外編の良さを最大限に享受できるほのぼのあまあまなテイスト。一顕と整の、恋人同士の語らいやコミカルな掛け合い、甘くて濃密なセックスの営みなどなど、不安要素とは無縁の穏やかな世界をたっぷりと味わうことができるでしょう。
ショートストーリーがたくさん収録されているので、1つ1つのストーリーが読みやすいのが良いですね。2人は実に色んな顔を見せてくれていて、まるで日記のように日常や特別な日が綴られています。
日記のようではありながらも、お互いがお互いに"大好きだよ"と言い合っているようなラブレターにも感じられますし、2人の相愛にどっぷりと浸りました^ ^
何も特別なイベントの日じゃなくても、普通の何気ない時間も特別な日にしていく彼らの時間の積み重ねがとても素敵だなと思いました。
どんな時間でもどんな場所でも、2人が一緒にいるだけできっと特別な瞬間になる。そう感じるエピソードが盛りだくさんで、たくさん癒されました(*´︶`*)
そんな心地よい感覚のまま、下巻の世界にも行ってきます!
ドラマ化を記念しての完全版。ということで、
本編後の彼らの日々を一気に読めて
ありがたい気持ちでいっぱいです…!
「ふったらどしゃぶり」を読んでから、頭の中をずっと彼らに支配されている。
と言っても過言ではないくらい、色んなことを考えてしまっていました。
とてもヒリヒリしていて、痛くて切なくて、
同じ想いに辿り着くまでが遠くて…。
男とは?女とは?セックスとは?という答えはどこにもないような、あるいはひとつだけしかないような。
当て所もないループの中で出会ったふたりに惹かれて仕方がなかったからだと思います。
そんな彼らの、紛れもない『ふたりだけ』の日々がこんなにも甘いなんて…!
何気ないことで笑いあって些細な喧嘩をして、
そして愛し合う。
ごくごく"普通"の中に居るふたりを見ることができたのが嬉しくて、何度も胸が震えました。
そして。たくさん傷付いて愛を失った者だけが知る優しさが感じられたのもすごく素敵で、
流れゆく日常の尊さがとても眩しく映りました。
時折見える和章の存在にドキッとしつつ、
いつでも消えることなく彼は整の心に居ることに安堵して。
離ればなれになっても、遠い思い出になっても。
消えずに残る日々の美しさもあるものなのだなとしみじみ思ったのでした。
この満たされた気持ちのまま下巻に進めるのが幸せすぎる…!
また新鮮に楽しみたいと思います。
「メロウレイン」は「ふったらどしゃぶり」の同人誌等を集めた本。「イエスかノーか半分か」にとっての「OFF AIR」みたいな位置づけです。
その「メロウレイン」が、「ふったらどしゃぶり」のドラマ化を機に文庫になりました。
ソフトカバーの「メロウレイン」は既読で、ほとんど同じ物とわかっていますが迷わず文庫を購入。
何度読んでもいいなあとしみじみ、一顕と整の生きる世界に浸り、幸せな気持ちになりました。
「ふったらどしゃぶり」には思い入れがあり、この二人がとても好きなのです。
本編の後日に当たる本書には、本当に他愛の無い二人の日常が描かれています。
朝起きて、会社に行って、帰ってきて夕飯食べて、お風呂に入って眠る。休日には一緒に遊ぶし、平日も時間が合えば飲みに行くし、社内で見かける時もある。
本当に普通の、息をするようにごくごく当然の、ありふれた毎日です。
その日々がとてもキラキラして見える。好きな人が居て、なんてことのない言葉を交わして、共に笑ったり、ちょっとムッとしたり、仲直りしたり、非日常を楽しんだり、そうして一緒の時間を過ごしていく幸せの積み重ね。
なんて尊いのだろうと思うのです。それが一冊にまとまっている(文庫は上下巻ですが)。ページをめくるたびにあたたかい気持ちになり、キュンキュンしたりじわっとするのです。読書がとても贅沢な時間に思えます。
ふったら読了後すぐに拝読しました。
続きがすごく気になる作品だったので。
肉体関係が先にきた2人、
そのあとの甘さも期待をしました。
整によって全部を受け入れられた一顕の喜びを感じる巻。
一顕には
「もう整しかいない ふたり同じ傘に入ってる」
と考えるところが尊かったです。
和彰との事を思い出して身体が硬直状態になるシーン。
一穂先生作品の中でもかなりシビアな展開のその後。
整が自己嫌悪で泣くのは切なかったです。
なかったことには出来なくても
2人乗り越えていくのもやはりセックスで
主軸はブレない。
「強さより弱さのほうがいとおしいに決まっている」
かっこつけなくてもいい、同性だから理解できる、
という展開がこの作品ならではだと思いました。
一顕が押さえ苦しんでいたものを
整は理解し、ゆるし、愛してくれるのがお互いの救済でかけがえのなさを感じます。
良い、自分にとっては最高で、文句なく神作品でした。
ふったらどしゃぶりの本編があっての、メロウレインであることを痛感しながら読みました。
本編での辛さ、切なさがあったからこそ、恋人となった2人の幸せが嬉しいし、整のかわいさを知ることができたし、この何気ない日々を恋人として過ごす2人がとにかく幸せそうで、楽しく拝読しました。
秋雨前線が特に好きでした。
お互いに嫉妬して、やきもち焼く様子に、ささやかな幸せが溢れていて、かわいい。
「体育会系粘着質の典型」この表現には思わず笑ってしまいました。
整が涙する場面。いないときも、「いる」んだな。1番好きな場面でした。
和章とのことを無かったことにするのではなく、存在したことを抱えたまま、上書きしていく。
鳩のマフラーのくだり、整がかわいかった。
2人のラブラブがとにかく楽しいです。下巻も引き続き読みます。
