運命の番と結ばれなかったα×クズαばかり好きになってしまうβ、慰めから始まるトゥルーラブ

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表題作ロマンチック・エレジー 2

橘 遊真
大学病院バース科医師、28歳、α
春宮 誉
大学3年生、カフェアルバイト、21歳、β

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • 「ロマンチック・ラメント」ドラマCD収録レポート

あらすじ

「やっと気付けた、運命は絶対じゃないって――」
運命の番に失恋した傷を10年引きずっていた遊真は、勤務する病院のカフェバイト・誉と出逢い、セフレから恋人となる。βであることで傷ついてきた誉にいじらしさを感じる遊真と、αの遊真に惹かれつつも一線を引こうとする誉。誉を大切に思う気持ちが強まる遊真に対し、誉ははなから一番の存在になることを諦めていた。そんな時、誉に無断で番を作った元彼・怜王から、番相手とは恋愛感情のない契約関係だったと聞かされ――!?

作品情報

作品名
ロマンチック・エレジー 2
著者
左藤さなゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796417174
4.7

(122)

(96)

萌々

(21)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
17
得点
579
評価数
122
平均
4.7 / 5
神率
78.7%

レビュー投稿数17

αとかβとか運命の番とか、全部取っ払ったその先

微笑み合う二人の笑顔の、この麗しい表紙…!!
見ているだけで幸福感に包まれます。

そういえばタイトルの「エレジー」って、どういう意味なんだろう?と思い、
あらためて調べてみたところ。

”哀歌”という意味だったんですね。。(1巻の時にちゃんと調べておくべきだったのですが)

知ってみると、タイトルの意味するところが心に刺さって、響きます。

この二人、それぞれが歩んできた道が辛く悲しいものだったのを
知っているからこそ。。( ; ; )



先生の「ロマンチック・ラメント」が大好きなのですが、
その時に胸が潰れるような切なさを感じ、救済されて欲しい、、!と思っていた遊真(攻め)。

運命の番である旭を10年も忘れられなかったところ、
βの誉(受け)と知り合い、流されるままに体の関係を持ち、
やがて恋人同士となって…

というのが前回までのざっくりした内容でした。


今回は誉の元彼・怜王との三角関係の中での進展、
そして「自分は決して一番になれない」と悲しく諦めている誉へ
遊真が伝える思いー

そんな2本立てのお話でした。


「お前のためを思って契約番になった」と語る怜王の勝手さに
ちょっとドス黒い気持ちになりかけましたが、、

自分が怜王の行動に傷ついたこと、それはなぜなのか…
そういったことを明確に言語化し怜王に伝え、未練なく去っていく誉、
最っ高にカッコ良かったです。

そんなふうに思える力を与えたのは、間違いなく遊真の愛。


そんな遊真の執着、独占欲が1巻に比べかなりビッグになっていて、嬉しいゾクゾクが…!

遊真によるマーキング、その匂いがβである誉にはよく分からない…というところに
また、くうっ…!と萌え心をくすぐられます。

誉の体をキスマークだらけにする男・遊真、最高(๑•̀ㅂ•́)و✧


作中でとても印象的だったのが、
「α、β、運命の番…そういうものを全部取っ払って考えた時に、心の中に誰がいるか」
という問いかけでした。


”運命”は確かに存在するけれど、それは絶対的なものじゃない。
(まさにそれを証明してくれたあのカプも、序盤と中盤にチラリと出てきます☺︎)

これ↑は作中で言葉でも語られているけれど、遊真×誉カプなど、
シリーズに出てくる各カプの恋路、行く末を見ていると、
説明がなくともそう心から実感します。


気になるのは、怜王×契約番・碓氷(うすい)のその後…

医師の遊真からの説明を聞き、ある選択をした彼らのその先が見たい…!!

そちらもスピンオフないかな、どうかな、、と
ドキドキしながら期待しています。


それぞれに傷を抱える者同士、そして
”運命”が存在せず番にもなれない二人の、夜明けの物語。

切なさ、切なさ、切なさ…からの甘さと幸福感、たまらなかった…!
あらためて「ロマンチック・ラメント」から一気に読み返したくなりました。


電子描き下ろしは2P漫画、なんと誉が服飾メーカーに勤務して1年目、
という”ちょっと先”のお話でした。
ここでも、遊真のつよーーーい独占欲が見られます(。-∀-)❤︎


★修正:tn白短冊数本(大事な部分の形はしっかり分かる描写)電子シーモア

6

誰もが皆、前を向けるという希望がロマンチック

ロマンチック・ラメントから追い続けてきました。
ロマラメからロマエレへ。ロマラメも重く苦しいお話でしたが、ロマエレもまた重く苦しいお話。
オメガバース作品では、「運命の番」や「番契約」が重要な要素で、ロマラメ、ロマエレシリーズは、それらと正面から対峙して描かれた作品だと思います。
どちらも、正面から対峙し、「運命の番」や「番契約」という呪縛からの脱却を選び取っている。
運命や本能を消すことはできなくても、自らの意志で別の道を「選ぶ」ことはできるのだと、伝えてくれる作品だと思います。そこがロマンチック。

遊真と誉。
それぞれに抱えているバース性に関する心の傷。
おそらく、出会った頃はどちらもがそれを癒すことはできないだろうと思っていたのではないでしょうか。
自分では、どうすることもできないことで抱えた傷だから。
その事実を解決する術は、遊真も誉も持たない。遊真が運命の番に選ばれることはないし、βの誉が番契約を結ぶことは不可能。
その事実は変わらない。
けれど、その事実は変わらないまま、心の傷を癒すことはできるし、もっと大切な幸せを得ることはできる。
それを示してくれたのが、遊真と誉でした。
もう、この流れは是非読んでお確かめください!引き込まれること間違いなしです!

私の拙い語彙力で確実に伝えられることとしては、遊真の束縛執着溺愛最高です!ということだけです。
誉をどこまでも幸せの沼(敢えての「沼」)に浸らせてあげてほしい…。
作品に出てきた、どのカプも、それぞれにより良い、より納得できる方向へ歩み出せていることが救いです。
誰もが皆、前を向けることは大事。
ロマラメからロマエレまで、素敵な作品を読めて幸せです。
重く苦しいお話ではありますが、確かな温もりも希望も幸せも詰まっているお話。
これからも、私にとって大切な作品であり続けると思います。ありがとうございます!

6

幸せな共依存

ー「運命」は絶対じゃないー
このお話しの中でこのセリフがどれだけの威力を発揮したか…!!
しかも「運命の番」だったけど番わなかった旭と遊真が言うからこそ大きな意味がある

もう納得するしかないってくらいにそれぞれの幸せのカタチを見つけたのが分かる続刊でした

αとβという組み合わせならではの葛藤や回り道もとってもドラマがあって楽しかったです

スピンオフ元の煌臣×旭、そして本作の遊真×誉、この4人にとってはこれ以上ない終わりを迎えたシリーズだったと思います♡

一方誠臣や誠臣の番やレオとレオの番には少し酷な役回りだったように見えました
これもまた「運命は絶対じゃない」っていうのが当てはまるのが皮肉と言うか・・・
結局は暴走しちゃダメって事ですね
話さないと・・・ね

全員が全員大団円でない、というのもそれはそれで良かった気がします
好みはあるかも知れませんが、私は好みでした(*´▽`*)

そして何より今作の主役のお2人さんがとにかく激アツで激甘だったので、もうそれで満足!!
完全に共依存だけど、これ以上ないくらいの幸せな共依存だなって思うのでこういうメッタメタな執着と甘さが両立するお話しも好きなので個人的には大変滾る終盤の盛り上がりでした♡

最後に・・・
電子限定描き下ろし、結構大きな変化が描かれてましたがこれを限定描き下ろしにしてしまって良かったのだろうか?
読めて私は満足なのは勿論だけど、限定なのはちょっと気になりました

6

愛に触れて

旭が登場し、ハラハラするところで終わっていた1巻。
どうなるのか先は読めないし不安要素もいっぱいだしで、とてもハラハラしながら読み始めましたが…
思っていたよりずっと幸せがあふれていてなんだかホッとしました。
切ないシーンもあるけれどその向こうにはしっかり光があって、ふたりがこれまで感じてきたたくさんの苦しみを解放してくれるような展開が素敵でした。

運命の番と番えなかったという事実に縛られ、何年経ってもそこから動き出せなかったけれど
誉との出会いでどんどん意識が変わっていく遊馬。
やがて『運命とは』という部分に辿り着き、それが誉への愛おしさと結びついたらもう迷うことはなく、真っ直ぐにその想いを伝える潔さにシビれました。
自分がβであることに引け目を感じていた誉も
遊馬の愛に触れて考えが変わり、思うままに遊馬を求めてくれて嬉しかったです。
心を許しあって幸せそうに笑うふたりを見ることができて、ものすごく満たされました。
本当の意味で両想いになってからの甘くて重くて執着たっぷりなセックスもたまらなく良かったです。

そして。ただただ嫌な奴だと思っていた怜王の不器用さがわかると、彼の印象も変わりました。
彼のこともぜひ幸せにしてあげてほしいなと思いました。

3

攻めの激重愛マーキングが、最高すぎました!!

クズαと別れたβの誉と、運命の番に失恋したαの遊真のスピンオフも、2巻です。

遊真の誉への溺愛、執着愛が加速していった最高の2巻でした(◜ᴗ◝ )♡


で、誉の元カレである怜王が登場します。
なぜ付き合っていたときにΩと番ったのか、その真相を告白されます。
このエピソードを知ってしまうと、怜王という人物の不器用さに切なくなりますが、けれどやはりそこは誉の言う通りでもあるのかなあ、、と。
一生、仮でも番を作ってしまったことを後悔し続けてほしいです。(辛口すみません!)

そして、遊真と出逢ったことで運命よりも、大切な人がいるということ。

10年もの間、失恋を引きずっていた遊真をその気にさせたのだから、それは周囲もびっくりするほどのマーキング強強な激重愛なわけで。
しかも、βである誉の項を噛まない理由も、本当に大切にしているんだなあって知って、キュンが止まりませんでした。

さなゆき先生の作品、みんな攻めの執着愛が激重すぎて、キュンいっぱいで最高すぎる…♡

そして、それを嫌がっていない誉とは、本当に相性ぴったりの素敵な恋人同士だなあと感じました。



まだ、続き…読めます…よ、ね??

マーキングいっぱいされたの無自覚誉が、ハイスペ遊真にデロデロに甘やかされる1冊がまだまだ読みたいです!

3

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