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アンチフェイクラブ

anti fake love

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表題作アンチフェイクラブ

佐久間 渉
配信者サイト社長、27歳
佐原 元気
佐久間の会社の経営企画部リーダー,27歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

「これでもまだ
好きって言ってくれないの?」

ライブ配信事業部の部長・元気(げんき)とその会社の社長・渉(わたる)は実家が隣同士の幼馴染。
小学生のときに引っ越してきた同い年の渉は父親との関係に悩みながらも元気の存在に救われていた。
元気はそんな渉を守らなければと思っていたが、高校生のとき渉が突然告白してきたことで2人の関係は揺れ動く。

「僕 元気くんが好きなんだ
…友達としてじゃないよ」

2人は曖昧な関係のまま、初めてのキスを交わし、体の関係も持つ。
そのまま社会人になり気が付けばキスから10年が経とうとしていて…

こじらせた両片想いに終止符を打つ、10年目のラブストーリー

作品情報

作品名
アンチフェイクラブ
著者
三栖よこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
BookLive
レーベル
COMICアスティル
発売日
電子発売日
ISBN
9784866754420

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38

4

(23)

(9)

萌々

(5)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
92
評価数
23
平均
4 / 5
神率
39.1%

レビュー投稿数3

幼なじみ×セ〇レ×社長と部下=尊すぎ問題勃発…///?!!

アラサーのライブ配信事業部のリーダーである元気と、その会社の社長である渉は、小学生の頃からの幼なじみだ。


出会った頃、元気は渉のことを守らなくちゃいけない相手だと思っていた。
が、渉から告白されて以来、ぎくしゃくし、やがて疎遠になりかけたところで渉が自分よりも先に前へ進んでいる存在だと気付き、追いつくのに必死だと気付いてしまった学生時代。

それから曖昧なセ〇レ関係が続いていまに至るが、仕事の関係で社長である渉に評価されるほど、元気はマネージメント職が合っているとは思っておらず、、、
という冒頭。


ずっと守ってあげなくちゃと思っていた幼なじみが、いつの間にか自分よりも先に進んでいるのに気が付き、劣等感を抱きつつ、その幼なじみに求愛されまくる展開大好きマンなので、好きと言えずに10年ずるずるきちゃってる事実上誰が見ても恋人同士だろ?!! 的なモダモダからの成就に、尊さを覚えました。


あと、個人的に攻めが受けの一言や存在で救われ、エリート街道をひた走る設定も、身悶えるくらいめちゃ好き設定でした✧

やっぱり攻めは、受けをずっと好きすぎるくらいがちょうどいいですし、じつはモサメンかと思ったら、いじったらイケメンなんです! でも、モテたら受けが嫉妬するからこのままです!! な設定もギュン♡ と、萌えまくりました。


ということで、レビュータイトルにも書いた設定がお好きな方には、全力でオススメしたい幼なじみBLです♪

1

好きの二文字が言えなくて


若くして会社経営者の渉とその部下の元気。
二人は上司と部下の前に幼馴染みであり、
大学生からはそこに身体の関係も加わって、でも恋人ではありません。

どこからどう見たって両想い同士なのに。

二人の出会いは小学生2年生。
元気の家の隣に渉が引っ越してきて、大人になるまでずっと一緒だった二人。

引っ越したばかりで周囲に馴染めなかったときも、
父親のいきすぎた躾に苦しんでいたときも、
いつも渉の傍らにい続けて見守ってきた元気。

けれど、二人の関係は渉の告白によって大きく変わってゆきます。
高校生になって渉から想いを告げられた元気は
その想いを受け容れることも出来ず突き放してしまいます。

親からの愛情に恵まれず、温かい家庭を夢見た渉。
そんな彼の隣にいるのは自分ではいけない。
渉のためと身を引いた元気でしたが、その言葉は渉には届きませんでした。

元気からの拒絶をきっかけに変わってゆく渉。
いつでも完璧で、明るく周囲から頼られ、誰もが憧れる人間に。
本当は人見知りで、寂しがりで、甘ったれなのに。

自分だけが知っている渉が遠ざかってゆくことに焦り、
独占欲とも孤独感とも言えない感情を渉にぶつける元気でしたが、
それでも「好き」の二文字だけは口にすることができませんでした。

その後も同じ大学に進学はするものの、
渉は在学中に起業し、どんどん先に行ってしまう。
元気に好きと言ってもらえるように頑張って会社経営に邁進するも
努力を重ねれば重ねる程に二人の距離は開いてゆくばかり。

残ったのはすれ違い続ける両片想いと互いを繋ぎとめるためのセックスだけ。
その関係を何と呼べばいいのか?
限りなく恋人に近い、恋人ではないなにか。
渉への想いを拗れに拗らせた元気は今更もう好きだなんて言えず。
どんどん先を入ってしまう渉に並び立ちたいのに、
渉を支えられる存在になりたいのにもう追いつけない、と
意固地になってしまう元気がもどかしくてたまりません!

それでも元気を諦めることもできずに手放すまいと10年間突っ走り、
しつこいほどに囁き続けた渉の「好き」も元気には届かず切なかったです。

ただ一つ、救いだったのは二人の関係性が変わっても
どれほど距離が開いても、互いへの気持ちがブレることはなく、
二人ともにずっと一途であり続けたこと。

だから、言葉や態度がそっけなくて切なくても、
終始好きがダダ漏れで心の中では好きだとわかったから
安心して読み続けることができました。

二人の両想いを待って待って待って待ちわびたからこそ、
念願の元気からの「好き」はただただ感無量でした。
そして、ここまでおあずけを食らい続けてきたからこそ、
その後の元気のデレも沁みわたるというもの。
10年間しんどい思いをしてきた分、
だらしない笑みを浮かべる渉が本当に幸せそうで…末永くお幸せに!!!

1

君の後ろから「好き」だなんて言えない

良かったー…
幼馴染同士、10年もの間の長い長い拗らせ両片思いのストーリー。

ページ数全163ページ(電子)と決して長くはないのですが、
拗らせた受けの心理描写に焦ったくなったり、共感したりしながら読める
一冊でした。


”お前に追いつきたい”
ー互いにそんな気持ちを強く抱きすぎたあまり、
10年もの間拗らせてしまった二人。

同じ会社で働く社長×部下、新規立ち上げとなった
”ライブ配信事業部”で受けが奮闘する、という
お仕事ものでもあります。


10年て。。なっが !!
もう、いい加減素直になっちゃいなよ元気くん!(受)なんて思うんですが、
自分と相手を比較して焦り、相手に追いつくまでは
自分の気持ちは言えない、迷惑かけたくないー

強気な元気の中にある、そんな健気でいじらしい気持ちに胸が詰まり、
決断できない迷いにも共感できるお話でした。

父親から虐待を受けていた渉(攻め)を、
8歳で出会った時から、常に”守ってきた”元気。

そんな渉から告白され、渉のためを思う気持ちから「違うだろ」と
拒絶したことから、関係が拗れ始めて…

”守ってやる”対象だった渉はいつのまにか学校の中での
リーダー的ポジションに。
いつしか、昔は並んで歩いていた渉の後ろ姿を
追いかけるようになっていたー

二人の幼少期からの関係性が、中学、高校、
そして大学(ここは攻め視点)で丁寧に描かれ、
次第にすれ違っていく描写が切ないです( ; ; )

渉に事前に知らされることなく、
新規に立ち上げられた事業部の部長となった元気。

失敗もありながら、渉からの信頼に応えたい、
成果を出したい、と必死に頑張る姿が印象的でした。

そして長い長いすれ違いからの、
元気の涙ながらの”無意識の告白”!!

そのシーンだけでも
胸がきゅーっと締めつけられますが…

その際に渉に握られた手が、昔のようにもう柔らかくはなかったこと。
そこから「昔自分が守っていた頃の渉はもういない」
渉はどんどん前に進み、どこまでも変わっていけるんだー
と気付く描写、独白が刺さりました。

後ろから追う立場で「好き」だなんて言えない、という
ある種の意地のようなものが消え、
素直になった元気。
もーーー、長かったよ!やっと言えたね…!と感無量です。

最終話で読者にだけ明かされる事実、
大学時代に初めて体を重ねた時のことを、
実は元気はしっかり記憶しているということ。
ツンデレな(ツンがすぎる!)元気に「もーー!」と思わず小声で言いながら
激しく萌えたシーンでした(*´˘`*)

欲を言えば、想いを確かめ合った二人のイチャラブ日常、
もっともっともーーっと見たかった…!
脳内妄想で補完したいと思います(。-∀-)

★修正:白抜き(結構真っ白です;)電子シーモア

3

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