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表題作ギヴン 10th mix

上ノ山立夏
28歳、ギウンのギター、サポートギター
佐藤真冬
28歳、ギウンのボーカル・ギター・キーボード

同時収録作品ギヴン 10th mix

梶 秋彦
32歳、ギウンのドラマー、オーケストラ所属
中山春樹
34歳、ギヴンのベース・リーダー

その他の収録作品

  • 設定ラフ(描き下ろし)

あらすじ

メガヒット・オルタナティヴ・ラブ「ギヴン」、十年後を描く番外篇! 真冬と立夏が高校を卒業し、バンド「ギヴン」がメジャーデビューしてから10年。 「あの頃」から成長した彼らと、彼らを取り巻く大切な人たちのまばゆい「今」を描く珠玉の後日譚!

作品情報

作品名
ギヴン 10th mix
著者
キヅナツキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ギヴン
発売日
電子発売日
ISBN
9784403669934
4.7

(372)

(320)

萌々

(36)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
44
得点
1772
評価数
372
平均
4.7 / 5
神率
86%

レビュー投稿数44

高校時代から10年後、確かな地続き

10年後を描いたこの巻は、9巻までにあった“喪失と再生”の物語を受け継ぎつつ、恋愛面の物足りなさをきちんと回収してくれて、本当に満足の一冊だった。
これまで真冬の再生に重心があった分、恋愛としての“その先”がどう描かれるのか気になっていたが、期待以上の形で返してくれた感じ。
立夏と真冬の関係がとても良い。真冬が高校生の立夏を“可愛い”と言っていた意味が、10年後の描写でようやく腑に落ちる。「(DTっぽくて)かわいい」からDTじゃなくなったからそりゃかっこいいっていうよね!とにやけてしまった。大人になった立夏のかっこよさが際立つ一方で、相変わらず真冬に振り回されているのも微笑ましい。真冬は魔性の不思議ちゃんとしてマイペースのまま成長し、立夏は思春期の少年から自然に“大人の男性”になっていて二人の差の出方もとても良い。

リアリスト設定の立夏は情緒より理屈でもの考えそうで、きっと由紀の存在を気に病んだりしないだろう。気にならないワケではないが過去を気にしても意味ないよな的な、真冬にとって俺ってどんな存在?といった悩みは持たなそう。その代わり、自分自身の音楽の才能や立ち位置に必要以上に焦り続けその部分に悩んでいるのが10年後の描写でよくわかる。だからこそアーティストとしてどんどん変わって成長していく真冬からの「きみには価値がある」というひと言が立夏の救いになって、それがとても良かった。
かつて立夏が真冬を救い、10年後には真冬が立夏を救う。この関係の巡り方がすごく美しい。

10年後の真冬は驚くほど明るくて表情豊かで、ようやく“本来の姿”が見えた気がした。幼少期のDVや恋人の死で、以前は感情を上手く出せず大人びて見えていたけど、安心できる相手の前ではこんなにのびのびできる子なんだと分かって嬉しくなった。
そして“ケンカできること”を喜ぶ真冬の姿から、過去のことでどれほど深い傷を負っていたのかが伝わってきて、明るい真冬の表情とは逆に読んでいて胸が締め付けられた。

立夏が毛玉に過保護だった理由が後半で分かるのもよかった。初代毛玉は二人の不在中に亡くなってしまったのかもしれない——と考えると、あの過保護さが一気に切なさを帯びる。
春樹や秋彦、シズや柊といった周りのキャラも“変わった人・変わらない人”のバランスが良くて、10年という時間の空気を感じられる。
春樹さんは色っぽいねー。

これまで“真冬の物語”として読んできたシリーズが、今回はしっかり立夏サイドにも踏み込んでくれて、二人の関係が成熟したもの”になった実感があった。
ドラマチックではないけれど満足度が高く、読んでよかったと思える続編だった。

9

ちゃんと終われた。

正直、9巻後半は台詞も少なくカットのみが流れていき、パラパラ漫画くらいサーっと過ぎ去ってしまった感じがあって、消化不良でした。
映像みたいな雰囲気はあったから、それはそれで良かったのかな、とも思いましたが、この作品で私のモヤモヤが見事に成仏しました。
10年後、みんなどうしているのか、登場人物それぞれの世界が描かれていて、クスっとできる4コマも間に挟まって、読みながら「ああ、色々あったけど、色々あって今があって本当に良かったね」という気持ちが溢れました。
これで完結かもしれないけど、◯年後のみんなをもっと見ていたいので、たまに描いて欲しいです。

6

毛玉愛が強い

立夏の毛玉への献身がすごくて、なんで?てか真冬がもう少しやりなさいよって思ったけど、そうだよね十年てそういう年数だよ
真面目な立夏に面倒見る対象があるとあんな風になるんだな

ギヴンは、付き合ったらダメな男が出てきて、そういう男にもう限界までやられちゃった人達がお話の中で出会った新しい恋人をちゃんと愛して幸せになっていて、おかげでダメな奴の方がそれほどダメな印象にならず、多面的な魅力の部分を認めることになってるのが面白いと思っていたんだけど、本当は恋人をそんなに傷付けたり疲れさせてはいけないんだぞとも思うので、どんどんすごくなる真冬の歌を聴けない由起の穴埋めを立夏が平気で十年もやってることや、春樹がとにかく大切に愛されていることが描かれていて、ダメなことはやっぱダメだよなって安心する
立夏由起に圧勝だもんな
普通死んだ人には勝てないはずなんだけど、真冬を自分のバンドで歌わせて、由起のバンドで由起の真冬への想いを自分が演奏するなんてデカすぎる
音楽に生きる人達だから、凡人とは違って、イカれた面があるんだろうけれど、BLとしては、恋人を大切に愛して欲しいもん
十年程度ではまだまだ若者で、立夏がまだまだ大きくなりそうな多忙っぷりなのも良い
どんな想いを持っていようとも、生きてなきゃダメなのよ

こんなに、あっちもこっちもくっついてるのに全然しつこく感じないし白けないのすごい
バンド内でカップルが二組って本当危ない感じしかしないけど、春樹がいるからな
春樹とかタケちゃんみたいな人こそ天才だよな
美容師の彼も店出してたら良いな
春ちゃんのアレンジやってた動画もうギヴンのってバレてるだろうし、春ちゃんて呼んでるライトファン層がいそうな気がするし
春樹と秋彦の連名で贈った花見たいし
キャラクターが魅力的で、どの人も私の中にもう本当にいるみたい
ギヴン好きだな

6

素晴らしい最終巻でした

完結から2年経ち、こんな風な続きが読めるとは思っていませんでした。
10巻で10年後で、という数字の一致も素敵です。

みんなの、それぞれの10年後、それぞれ予想通りあり、意外なエピソードもあり、味わってじっくり読みました。

柊と玄純が海外でも、日本の芸能界でも活躍している様子、そしてその2人に挟まれる形でサポートをして一緒に海外のライブにも同行している立夏、という状態が、とても好ましくて素敵に思えました。
今や日本を代表し、世界でも有名なバンド、というわけではなく、それぞれがそれぞれの特性を生かしつつ、音楽では一体となっている様子、それから、新たにギターをメンバーとして迎え入れずに立夏にサポートをし続けてもらっている様子は、根っこの元の部分を大事に守っているように見えてじんとしました。

そんな立夏は真冬に「人生を支配されたまま」であり、2人の帰る家は同じだという暮らし。
梶は大阪在住で東京と大阪を行き来しながら、ドラムとヴァイオリンを続けていて、春樹は東京にいて、でも、梶がやってくるときには春樹が迎えに行くことになっている暮らし。
ギヴンの4人の2組の恋人同士が、それぞれの生活、仕事をしながら、大切に時間を重ね合っている様子が素敵です。

柊と玄純の部屋と立夏と真冬の部屋が同じマンションの上と下の階、という距離感もすっごくいいなと思いました。
頼りあったり、依存しあったりしているわけではなく、それぞれが気持ちよくすごせる空気がある距離感なのだということが伝わってきます。

どのエピソードもみんなよかったのですが、個人的には、「露出の多い三人が仲良しを公言する影響」という4コマで、ファンたちに3人が近所の住んでいることが伝わっていて、すぐ「てえてえ~」と言われてしまう、というものですがまさに、自分もてえてえ~とつぶやきながら読んでいたので、笑ってしまいました。その通りなんです。

高校時代の友達連中、本編で、ちょこっと出てきて、ちょこっと存在感があった彼らがちょこちょこ顔を出しているのも楽しいです。「あの人は今」というタイトルも秀逸。

巻末の少しページ数多めの短編は、まるで映画の最終章のようで、思い出と今と未来を同時に感じさせられて、とても胸が温かくじんわりしました。
9巻でも思いましたが、ああ、本当に終わったんだ、終わってしまったんだ、と思うのと同時に10年後の彼らの様子をこうして知れたことにとても感謝しました。

素晴らしい最終巻でした。

5

10年後が見れる幸せ

ついにギヴン10th mixコミックスが発売。
待ちに待ちました。
熱狂したギヴンの10年後に会えるなんて感無量です。

真冬が立派な大人になってて嬉しいです、
あんなにホニャホニャしてたのに。
成長したなぁ。
立夏はかっこいい。カッコ良すぎる。
真冬の彼氏、ステキやん。

で、自分的に謎だったことも伏線回収もあり、
ええええーーーっとなりました。
ま、とても納得なんだけれども。

ギヴンが終わってしまった悲しみと
ここまで見せていただいた喜びでかなり複雑な気持ちですが、良いものを見せていただいた感謝しかありません。

連載途中のお休みの訳もわかり。
ずっしり胸にきました。

改めてギヴンは生きるとか死ぬとかを感じさせてくれる作品だなと。

あーーー大好き。





4

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