「おまえもひとりぼっち?」

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新装版 月はみちかけケモノの恋

shinsouban tsuki ha michikake kemono no koi

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表題作新装版 月はみちかけケモノの恋

孤独な狛犬の妖怪
伊月
都会から引っ越してきた青年

その他の収録作品

  • side story1〜4
  • short story(描き下ろし)

あらすじ

都会の人間関係に疲れて田舎へ越してきた伊月。
叔父に管理を任された古い家の裏山には、
朽ちた神社があった。
山に迷い込んだ伊月が、
異形の獣に襲われているところを助けたのは、
狛犬の化身だった。
彼は伊月に「未来永劫お前は私が守ろう」と告げ、
更にはひとりはもう嫌だと迫ってきて……!?

作品情報

作品名
新装版 月はみちかけケモノの恋
著者
野白ぐり 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813034575

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40

4.8

(51)

(47)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
247
評価数
51
平均
4.8 / 5
神率
92.2%

レビュー投稿数11

No Title

旧版は未読です。
なので本作が初及び初作家さんです。

読み進めてくうちに鼻がツーンとなり、本編ラストの頃には大泣きしてました。

寿命の差には限りがあるのは承知でも、主として最期まで狛の傍にいた伊月。

そんな伊月を看取った狛も…あの広い家に何年もひとり…いや、300年ずっと孤独だったことを思うと狛にとってはまだ救われる思いだったのかな。

自身の最期の瞬間に伊月がやってきて
はじめに出会った頃のように声かけられて
ふたりが抱き締め合って…


縁側に残された泥水(ココア)を見ただけで涙が溢れます。

個人的にはハッピーエンドかと。


本編で描かれなかったふたりの生活が書き下ろしで見れて良かったです。

0

再読なのにやっぱり号泣

旧版も持ってはいたものの、買ってしまいました。

そして、何度も読み直してきたくせに、
この度、再読してやっぱり号泣しちゃいました。
きっとこの先何度読み直しても何度でも泣いちゃうんだろうなぁ…。

叔父から田舎の裏山にある古い家の管理を任された伊月。
引っ越してすぐに訪れた神社で妖怪に襲われていたところを
狛犬の化身の“狛”に助けられ…。

その出会いがきっかけで半ば強引に主従契約を結ばされ、
家に狛が住みついてしまうのですが…
一緒に暮らす中で狛の人懐こさに癒されてゆく伊月。
都会で多くの人たちと触れ合っても築くことのできなかった絆を
狛との間に感じていくように…。

普段はちょっぴり強引な狛ですが、時折見せる寂しげな顔に
胸が締め付けられてしまいました。
彼もまた主に捨てられ、唯一の片割れを失い、
300年という時を独り寂しく過ごしてきたのでした。

だからこそ、狛が伊月と出会えて、愛し合えて本当によかった。
嬉しいはずなのに、なんだか涙が溢れてきてしまって…。

そして、人外と人間の組み合わせでは避けて通れない寿命差問題。
そこから逃げずに最後まで描き切って下さっているのがよかった…。
ただ、伊月が何かしらの方法で不老不死になるとか、
狛が人間になるなんてご都合主義的な展開はなく…
やはり最後に置いていかれたのは狛の方でした。

伊月がいなくなってしまった後も彼の温もりをあちこちに残した家で、
一人生活し続ける狛の姿にもう涙が止まりませんでした。
伊月亡き後も彼を想い続け、妖怪として墜ちることもなく、
伊月との幸せな日々の記憶と愛だけを頼りに
消えてしまうその瞬間まで精一杯生き続けた狛。
もう幸せで、切なくて、胸がいっぱいです。
とりあえず、涙と鼻水が止まりません…。

0

異種間で愛を育んで行くという事を見届ける愛おしい1冊

新装版が出たので改めてレビューを!
先生の作品の中でも印象深く、再読率の高い作品です

異種間BLとしての段階を踏んでの歩み寄りから始まり、その中で可愛さやほっこりな日常描写でキャラを好きになり、キャラに愛情が湧く中で2人が紡ぐ愛情の愛おしさと切なさが沁みる丁寧な展開に最後まで引き込まれ目が離せなくなります

最初の始まりこそインパクトあるのですが、彼らのお話しは過程が物凄く大事なんです
そして、何よりも異種間BLであるからこその終盤へ向かう2人からはたくさんの感情を貰えます
すごく衝撃もあるのですが、そこを敢えて避けて通らない事で「恋が愛になっていった2人」なんだなぁ~という深い納得感が得られるような気もします

酷だけど嘘じゃないお話しだったな、とフィクションなのにフィクションだからこそ見届けられた事に感謝したくなるような・・・
一言で言い表すのは難しいけど、もしこの気持ちをひとつの言葉で表すならば「愛おしいお話し」です
真夜中のラーメン、こたつで一晩、狛と伊月の日々
ただただ愛おしいですね
ずっとずっと大好きです

0

三年経過しても変わらず人外マイベスト

旧版発売時もリアルタイムで拝読していた大好きすぎる作品!
新装版でまた新たなエピソードが書き加えられていて、狛と伊月の二人が過ごした時間を垣間見ることができて幸せです。

人外と人間の恋の描いた作品は数あれど、大体がハピエンになったところで終わるか、ミラクルが起きて(?)寿命が同じくらいになる(人外が人間になるとかその逆だったり)のパターンが多いように個人的には感じておりましたが(それが嫌だとかではないのですが)

寿命の違いは変わらぬまま、それぞれの最期まで描かれているこの作品が本当に愛おしくて仕方がありません。狛が伊月を看取ってからも伊月と暮らした家で伊月の遺したものと大切に最期まで過ごした様子がとても美しくて、でも寂しくて、なんとも言えない、、、そんなところが大好きです。

旧版から三年経過し、改めて読み返しても人外BLマイベストでした。

新装版、旧版との違いも見つけては「ここのセリフが違う」「ここのコマ、先生が描き直しされている!」と喜んでいます。

3

生涯マイベスト!

何度読んでも泣けてしまう大好きな作品。

神に捨てられ相方を無くし一人で何百年も生きてきた狛と、人とうまく関われず疲れて田舎へやってきた伊月。
始めは強引に結ばれた契りだけど一緒にいるうちにお互いの孤独が癒され溶け合っていくのが、実に優しくて愛おしい。またも涙止まらず⋯。
妖かしに堕ちそうだった狛が、伊月を傷つけまいと必死に堪え自ら離れようとするのは愛しかない〜。

新装版では未収録だった特典と描き下ろしもたっぷりで、知らなかった2人のエピソードをまた読む事ができてめちゃめちゃ嬉しい!
自分の生涯ベストに入る名作。

2

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