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木原音瀬先生のデビュー30周年記念企画の第2弾です。3冊連続刊行予定。
本書には、雑誌掲載後単行本には未収録だった3作と、それぞれの後日談SS(書き下ろし)が収録されています。
・「ハッピーライフ」2004年 小説ビーボーイ
・「CURSE」2002年 小説ビーボーイ
・「大人の玩具」2013年 b-BOYアンソロジー
あー来た来たこれこれ、と思いました。
掲載されているお話のメインキャラが木原先生らしいといいますか、ものすごく嫌な奴だったり、まいっかーと全方位的に適当に生きている人だったり。そしてその相手が一見まともなようでいて実はそれを凌ぐキャラクターというのも更に良し。面白かったです。
まずはとても強烈だった「CURSE」から。自己肯定感とプライドがそびえ立つ塔のように高い医師・時田は、研修医を馬鹿呼ばわりし常にイライラして大声で怒鳴るなど、病院での鼻つまみ者。その時田が実はオカルト系に弱いことを隠す余りつい口車に乗ってネットの占いをしてしまったことから、自身に降りかかる「お前の死まであと○日」に怯えるようになる、というお話。もうそろそろ気が付くんじゃないの?と思うのに時田は結構頑固に占い(呪い)を信じ切っていて、手のひらの上で転がされるようにいろいろなことをするのですが、終盤のセックスセックス連呼には腹を抱えて笑いそうになりました。続編である「その後のCURSE」まで読んでお話は完結すると思います。で、その時田の相手である研修医の廣巳の執着がすごくて、全然好みじゃないってお互いに思っていながら多分二人はもう離れられません。
「ハッピーライフ」は、自己管理も何もできず家もお金もなくなってふわふわ生きている高梨と、なりゆきで一緒に暮らすことになった君島のお話。清掃業が高梨に向いているとは思えなかったけれど少しずつ仕事も覚えていって、生活能力も少しずつ付いてきて、雛がすくすく育つのを見守るような気持ちで読んでいきました。こっちは完全に傍観者だから穏やかですけど、君島の心中を思うと察するところ余り有ります。お気に入りのラグをダメにされた時点で私なら怒り心頭で口も利かない(それ以前にも何度もそういうタイミングがあったけれど)と思うのに、君島は辛抱強く高梨に向き合っていて、こちらも(傍観者の立場から)偉すぎると感心しきりでした。読んでいてだんだん高梨かわいそうという気になっていくのがずるいというか、君島が一見まともそうに見えるけど結構きみも変わってるよねと分かってきて、そもそもダルメシアンがとても可愛いので、二人が元サヤにおさまったときには幸せな気持ちになりました。
「大人の玩具」はホラーチックなエロです。とても短いお話なのにエロしか詰まってません。で、これらは元はなんだったの?の経緯とかそういうのは一切なく、エロかった。若い二人。
楽しゅうございました。次巻で最後かー。それにしても雑誌掲載のまま本になっていない作品、他にもあるのではないかと思うのですが、勿体ないので全部公開して欲しいです。
木原音瀬先生作家生活30周年記念の全3巻の2巻目です。2,000近くするので1巻目のHUG 30出た時に買うの躊躇してたんですが、アニメイトでコチラが並んでるのを見たら3冊買ったら購入特典で書き下ろし小説読めるとな?!
こういうのに弱いのでやっぱり集める事にしました。
短編3作品が収録されていてそれぞれにアフターストーリーと3人の漫画家さんによる挿絵が付いてる。しかも小説の挿絵では見掛けない漫画家さんだったので興味津々。
ハッピーライフ(挿絵:犬居葉菜)
真面目で勤勉な主人公とズボラで呑気で足らないけど憎めない男の成り行きで2人と一匹で生活する事で起こった化学反応。一年未満で生き方や価値観がこんなに変わっちゃった2人って凄すぎる。
2人ともちょっと変わってる。でも、その凸凹感が上手く合致したんだろうな。
木原先生の作品によく出てくる独りよがりな男と感情を感情で返してくれない男。
人を好きになる気持ちがわからない主人公がだらしがない男と生活を共にし自分のペースを乱されながらも一緒にいる事が当たり前になった時、いなくなったら寂しい、気になる、この感情は何なのかと突き詰めていったら…。
自分を何かに当てはめて判断するの流行ってるし安心するんだと思う。
MBTI診断とかLGBTQとか。
例えばこの主人公は人を好きにならない(アロマンティック)って思ってるんだけど、これも今までまだ出会ってないからその感情にならなかったって可能性もあるんじゃない?あんまり決めつけない方が生きやすいよ?と思う。
この本の表紙の2人ってハッピーライフの2人よね?本を読んだ印象だと主人公いつもすーんとしてそうだったけど、こんな可愛くて穏やかな笑顔してるんだよ。人って変わらない部分もあるけど一緒にいる人によって変わるんだよ。
CURSE(挿絵:昼寝シアン)
大学病院の医師の話なんですが、めちゃくちゃ胸糞悪いです。だけど、このお話が3つの短編の中で一番長尺…。救いようがないくらいにムカつく、どクズな主人公です。プライドが高くて自己中心的、後輩、女、ステイタスが自分より下と判断したらどんな酷い態度言葉を投げても良いと思ってるし、ストレス・苛立ちは後輩イビリで解消など、読んでいて主人公に対して腹立たしさしかないです。
研修医から呪い占いのサイトで自分の診断結果、呪い度100%、「10日後呪いにより階段から落ちて死ぬ。(1日ごとに起こる呪いも記載)」という予言を見せられてから最初は信じていなかったのに日々の予言が当たるのでだんだん呪いに翻弄されていくってお話で、世にも奇妙な物語みたいなテイスト。
こいつが主人公でどうBLになるの?と本当に不思議なのですが、上には上のクズがいるみたいです。最後のドンデン返しで胸がすく思い。
こんなヤツをロックオンするなんて凄いわ。てっきり復讐なんかと思ったら違うやん。純粋にラブかはわからないけど、面白いと感じて執着してる。
別れたらリベンジポルノで人生終わらせてやるとか思ってるけど、そんな日はやってこないね。
アンタそのまま可愛がりそうよ。
木原音瀬流ハッピーエンドだなー。
大人の玩具(挿絵:池玲文)
これも世にも奇妙な物語風のホラーテイストでした。大人の玩具って本当に『オトナのオモチャ』でした。これは誰かが仕組んだ種明かしがあるわけでなく完全に不思議なお話でした。
ある時住んでた場所を急に出ないといけなくなった主人公、ネカフェ暮らしも疲れてきたところ、まもなく取り壊し予定のボロアパートに住んでもいいよと友達に言われてお引越し。
その部屋の押し入れに残されていたのがカンカンに入った大人の玩具、ピンクのディルドと白いア◯ルパールとローター。こんなの置いていったのか(笑)とまた押し入れに直して眠った主人公の元に夜な夜な現れる強姦魔達、自称『カラス』『鈴虫』『蚕』
嫌だと泣き叫びつつも新たな快感に目覚めていく主人公…。
名前が名前なだけにそれぞれの生き物の化身かな?と思ったのですが、違いました。タイトル通り玩具達の擬人化でした。
これって毎夜押し入れから引っ張り出して本人が楽しんでたって事なの?それにしても体毛を全剃りしてたのがどうなってんの?それも自分でしてたの?ってよくわからないし。
それとも、前の住人の霊に乗り移られてたとか?
とにかく三作品中一番エロエロです。
最後めっちゃハッピーエンドやん。年下イケメンに溺愛されてすけべな要求なんでも受け入れてもらえるなんてさ。案外このお話が一番不快感がなくて好きでした。
3作品とも読んで思いましたが、KISS 30ってタイトルは意味なく付けたんですかね?なんか雰囲気よくね?位の。きっと次のLOVE 30も一般的なLOVEじゃないでしょ?過酷なんでしょ?
今作はおじさんばっかなので
【OJI(NEKO) 30】のが合ってませんか?
先生がXで『それほどぶっ飛んだ話はない』と発信されていましたが、『先生にしては』それほどですが、BL作品としてはぶっ飛んだ話だったように思いますw
一作品目は先生にしては珍しい王道な話でした。
ただ他の王道作品と違ってメインキャラたちに分かりやすい魅力がなく、どちらかと言えばあまり関わりたくない厄介なキャラたちになっているのが先生らしいなと思いました。
二作品目は先生らしいお話でした。他の先生の作品ならヒロインな受けを虐めるクズ脇役にしかならないだろうキャラをメインに持ってくるのはさすがです。そんなキャラが翻弄され痛い目に遭う姿に口角上がりっぱなしでした。
展開は予想できたものの、先生だったらこっちの展開も有り得る、と色々予想しながら楽しく読めました。
全作その後の書き下ろしがあるのですが、二作品目はこのその後が雑誌では載らず、あそこで終わってしまっていたのが驚きです。読者は予想できてはいたでしょうが、その後で書かれていたネタバラシがないのに悶々としてしまったのではないでしょうか?w
三作品目も先生らしさがある作品で、容赦がないwあれはめでたしめでたしで良かったのかな?w
これらを書籍化していなかったことに驚きでした。この企画のおかげでこれらの作品を読めて幸せです。
一つ不満があるのはせっかく綺麗なカバーなのにバーコードがシールで貼られていることです。剥がそうか葛藤中です…
先生買い。評価が難しい。全く好きなキャラではないんだけど、絶対忘れないんですよね。それで萌2にしました。人間のエグさというか、深ーい穴を見せてくださって、どうしても覗いちゃうんです。そんなお話という印象です。きらきらイケメンとのうふふきゃっきゃ話が好きという方は回れ右されることを強く推奨します。
お話は2002年、2004年、2013年に発表されたお話3編と各々の後日談という構成。
1.ハッピーライフ
「期限切れの初恋」が好きな方だったらいいのかも?と個人的には思いました。
不潔な人は苦手なので、カップルに萌~なんてことはミリも無いですが
お話を読んでいて、最後は「はーこうくる?」と先生に負けた感じがした
お話です。3編の中で一番好き。
2.CURSE
研修生と外科医のお話。ホラーテイスト。
外科医が全く、ひっくり返っても、絶対好きになれないタイプで、
すいません、「クソ」です。
なんでこんな奴に惹かれるんだ・・理解不能。
3.大人の玩具
エロイ。やっぱりホラーテイスト。このお話のキャラはキライとか
好きとかはないですが、いやなかなか。エロとじ❤艶ってアンソロジー本に
収録されたお話ですが、はい、ずっと滴ってます。
はーどっからKISS30っていうタイトルが出てくるんだ。こんな3編で(笑)
タイトルの「KISS」の意味が全くわからない。
KISS感ありましたか……?
萌えみよりホラー寄りの続編に、すみません……私の好みからは大きくハズれました。
スタンダードにBLを楽しめるのは1本目の「ハッピーライフ」のみ。
「CURSE」「大人の玩具」は好みが分かれるストーリーだと思います。
前作の「HUG」のときと同じく三編構成で、それぞれにその後のストーリーが付いたカタチで計6本のストーリーが収録されており、後半のストーリーにいくにつれてドロドロです。
「ハッピーライフ」もBLの中ではちょっとクセ感あるけど、あまりみないストーリーと、どんどん苦手なタイプに絆されていく君島の心の揺れ動きが面白い。潔癖で完璧主義の君島と、ズボラで鈍臭い高梨との真逆にあるキャラクターの動かし方が上手いのはさすが木原先生ですね。振り回されるのも、やかましい男の存在にも、いつしか側にいないと落ち着かなくなってくる君島の心理描写にすっかり引き込まれました。
KISS感があるかないかは置いといて、トップバッターの作品としては申し分のない読後感でした。
で、問題はその後の2つ。
「CURSE」と「大人の玩具」は、テイスト的には「世にも奇妙な物語」風の系統が強く、前者と後者ともホラー寄りでしかもメス堕ちに至るという、何とも奇妙な後味で終わるのが複雑な読み感でした。
「CURSE」の方は、自信家で性悪のクズ医者への制裁の側面もあり、ザマァと思いつつも、裏で手を引いていた優男の研修医の計画性にゾワリ。自分の生に執着する先輩医師の恐怖感を、呪いの神託によってコントロールしていく追い詰め方がエグいです。でも一応そこには攻めの愛情が見え隠れしているぶん、ラブ的には成立しています。
結果的には攻めの手の平で転がされた男の哀れな末路を目の当たりにした物語でしたが、その後の2人の様子をみると……うん、まぁこれも幸せの1ページなのかなと。だいぶ歪んだ執着心ですが( ̄▽ ̄;)
対して、「大人の玩具」はエロメイン。複数レイプもので、度重なる行為により快楽堕ちしていく男に新たな性癖を植え付けたエンドには軽く衝撃でした。剃毛は私の趣味じゃないので萌えきれずに終了…。
まぁ、変化系や特殊系、キワモノ系が好きな方には堪らないストーリーだと思います。完全に「KISS」の範疇を超えてる展開の不気味さは私にはしっくりハマらずでした。
作品のタイトルが「KISS」でなく、「OCHI」(落ち・堕ち)なら納得したかな。3本の作品をトータルで判断して、「中立」評価にしました。
