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炎の蜃気楼(9) みなぎわの反逆者

honoo no mirage series minagiwa no hangyakusha

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表題作炎の蜃気楼(9) みなぎわの反逆者

直江信綱
仰木高耶

あらすじ

戦国の怨霊を調伏する使命を負った冥界上杉軍の換生者のひとり、門脇綾子。原名・柿崎晴家。二百年前に死んでしまった恋人に出会うため、女として換生している。一方、京都で女の霊が出現し!?

作品情報

作品名
炎の蜃気楼(9) みなぎわの反逆者
著者
桑原水菜 
イラスト
東城和実 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
シリーズ
炎の蜃気楼
発売日
ISBN
9784086117302
4.5

(6)

(4)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
27
評価数
6
平均
4.5 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数2

あなたと、やりたいんですよ。

 開き直った狂犬・直江が暴走する第9巻。20年前のコバルト文庫で男子高生に「大人の本気を見せてあげる」と大人げなく詰め寄る成人男性(職業:坊さん)の姿に、読者は息も絶え絶えだったとか。今でも私、息止まりそうです。

 2人には400年務めてきた使命があるため、顔を合わせないわけには行かず。仕事として高耶さんを支えながらも隙あらば己の欲望をぶつける直江。
「やめろじゃないでしょう。もっとでしょう? あなただって期待してついてきたくせに」

露悪的な直江の態度に困惑し、嫌悪を露わにする高耶さん。
「…変態野郎! 勝手に犯罪でも起こしてどっかでみじめにくたばればいい!」

憎み合っているかと思えばそうでもない2人の会話から耳が離せません。ただ繋がりたいのではない、分かり合いたいのでもない、お互いに高みを目指してその頂点で交わり合いたい、そのためには一切妥協せず自分を追い詰め相手を追い詰めていく2人の愛憎劇。

「オレに勝ってみろ。…その時こそ…おまえに抱かれてやる」

至高のケンカップル&バカップルぶりが、あと30冊ほど続きます…はぁはぁ。

8

綾子さんの二百年にわたる恋

大阪の会社社長、狭間の前に姿を現わすというお姫様の霊を探るために、秘書として会社勤めをする直江。
一方、高耶、綾子は怨将荒木村重を追って京都に来ています。荒木一族の怨念を封じている「遺髪曼荼羅」を一向宗が狙っているらしく・・・。
見つけ出した村重は綾子が待ち続けている二百年前の恋人、慎太郎にそっくりで・・・。
狭間が曼荼羅の持ち主で、仕事で直江も京都に来て高耶と出会ってしまいます。



※ネタバレですのでご注意を
一向宗の人達が動きます。富山のときの下間頼廉、頼竜兄弟。他にもいろいろ。
ついでに一向宗の所に風魔小太郎がいます。

綾子と慎太郎の話が出てきました。綾子も色々苦しんでるんだなぁ。

そして、どんどん関係が悪化していく高耶と直江。
てか、景虎が昔数人の男から凌辱を受けたって・・・どんな過去だよ・・・。
何でそんなことになったんですか・・・。
高耶は景虎化(でいいのかな?)が進んでるし、直江は直江で凄い事するし。
景虎が勝者で直江が敗者だとか(この問答?これからもかなり有りますよ)
四百年で拗れまくっている上に、景虎の記憶が高耶に完全に戻っていないから、余計拗れていっているという・・・悪循環なんだよな・・・。

一応、綾子にスポットをあてた巻だったのですが、なにせ高耶と直江の存在感が強すぎて・・・読んでいてつらいシーンも多いんですが、面白いから読むのをやめられないです。

6

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