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ホラー要素はありません。
あらすじにもある通り、嫌がる後輩に無理矢理怖い話を聞かせる主人公。
人を怖がらせてトレス発散するわりとヤバい人です。
公園で子ども相手に怪談を聞かせるあたりヘタしたら通報されそう(笑)
後輩の嫌がり方がガチすぎる。というか冒頭で恐怖のあまり気絶します。
そんな相手に無理矢理怖い話をするなんて最低では……と、出オチで主人公にドン引きしながら読みました。
が、主人公の性格の悪さがわりと人間らしくて良かったです。
謝罪とお礼が素直に出来ない大人。いるよね……という感じ。
そんな主人公が仕事でミスをする。大事には至らないのですが、後輩と比較して劣等感を抱く主人公にしんどくなりました。
後輩はよく出来た良い人。
お化け屋敷で女置いて逃げ出したくらいで振る女、見る目無さすぎだろ……と思うくらいには良い人でした。
怖がりを隠した状態での最初のデートとかだったのかな(笑)
恋愛面はキッカケがそうはならないだろって感じではありますが、素直になれず何でもかんでも怪談にして話す主人公が面倒くさ可愛かったです。
そしてそうはならんやろなシーンが最終的に萌に繋がりました。
付き合ってからも怖い話されるであろう攻めが可哀想ではありますが、ハッピーエンドで良かったです。
遠恋も上手く行きそうなカップルだと思いました。
1冊すべて表題作。清司(受け)視点です。
作中で語られる清司の怪談にぞっとしていたのですが、実はもっともらしく語っていても幽霊等を信じていないというのが面白かったですね。
夜読んだので、屋上の少女の話にぞっとしたのですが、見間違えだろうという清司の感想が、ビビリの自分にはありがたかったです(笑)
清司が怪談に自分をなぞらえて語る場面は、社会人として胸にぐっとくるところがあって、ほろりと泣いてしまいました。怪談という趣味がとってつけた設定にならず、全体を通じて必要性があったのも良かったです。
清司の視点にも関わらず、康太(攻め)が清司に好意を抱いているのも伝わってきて、微笑ましかったです。甘い後日談も読んでみたかったなぁと思いました。上司の柿本には最初ムッとしましたが、うまくまとまっていたのも読んでいて嬉しかったです。
ワンコ年下後輩×ツンデレ年上先輩の社会人カップルがお好きな方にお勧めだと思います。キャベツばっかり食べる清司をリスに例える居酒屋のイラストも可愛かったです!
面白かったーε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
パール文庫ってページ数が少ないから…数冊読んだのですがどれも物足りなさを感じたんですよね(´・ω・`)
でもこの本は特にそんな風には感じませんでした。
綺麗にまとまってたからかな?
あの描写あれば…とか、そういうことが頭を過ぎることなく楽しんで最後まで読めたのです。
1ページ目の清司さん、めちゃくちゃ魔性だわwww
そして坂木の怯えっぷりは…清司さんじゃなくとも怖がらせたくなりますね(*´∀`)
怪談話を聞かせて相手の反応を楽しみたい人にとっては最高の聞き手でしょうwww
先輩の仮面がボロボロ剥がれていくのが何か可愛かったです。
んで「怖い怖い」言いながらも、ここぞという時には廃ビルにまで乗り込む坂木はやっぱ強いなーと。
受けによって進行されるあとがきも楽しかった。
タイトルで勝手にお化けと恋しちゃった話しなのかと敬遠してました~(^_^;
もっと早くみんなのレビュー見れば良かったです!
リーマンものといっていいですよね?
パッと派手な印象はないですね。
文章もどっちかとゆーと地味め。
でもその分お仕事描写がしっかりしてて、リーマン好きには楽しめちゃいます♪
キャラ設定もオモシロくって、超怖がりの体育会系×怪談好きなんて新鮮!
二人のこの後が気になる!
続編つけて普通の厚さの本だったらヨカッタのに~(><)
ところで会社に同じ姓が3人いるから下の名前で呼ぶって設定、特にイミなかった気がするけど???
海野幸さんの作品を読むのはこれで二冊目なんですが、二冊とも面白かったので、作家買いしようかなと思いました。
しっかりした文章力があるし、お仕事描写は上手いし、人物造型にオリジナリティを感じるし、いい作家さんだなァと思いました。
この作品はドラマCDで聴いてとても面白かった記憶があったんですが、小説もやっぱり面白かったです。
タイトルだけ見ると幽霊モノなのかなと思いますが、そうじゃなく、主人公が「怖い話を子供に聞かせてストレス発散する」というプチ変人なんですよ。
デキのいい部下が人一倍怖がりだということを知ってウヒャヒャと喜んだ主人公は、その部下を自宅に呼んで存分に怖い話を聴かせる。鬼畜の所業です。でも、なんか憎めない。本気で怖がってる部下は妙に可愛いしさ。
このお話の面白さは、それらの行為を「仕事」とも「恋」ともうまくリンクさせてることにあると思います。
主人公は、仕事のストレスやデキのいい部下に対するコンプレックスなどが重なって、ねじくれたやり方で発散しようとしてるんですよねぇ。くどすぎず足りなすぎず、このあたりの説明のしかたは、本当に上手いと思いました。
「怖い話をしてるときの受けの顔は綺麗で大好きなのに、怖い話はキライ」という可哀想な部下くんには、耳せんをプレゼントしたくなりましたw