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兄さえいればいい。弟さえいればいい。ほかには何もいならい。
作家さんの新作発表
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旧版に書き下ろしが入った新装版です。
ガチ兄弟ものなのですが、この痛さがハンパないです。
木原作品の痛さとか佐田作品の痛さとか、また別で何だか救いようがない感じでマジ痛いです(涙)
近親相姦が二つ登場します、「家路2」では女性もかなり出張りますし、「1」では、受けの子の貞操観念がかなり薄く多数と行為を平気で行う部分(これはこれで彼の人となりを示すのには大変重要ですが)苦手な方は要注意です。
痛いもの大好きな自分にも、このどうしようもない救い難さはもう別世界(ある種二人の世界)で、動物園の檻の中を外から眺めている感じです。
五百香ノエルさんは時々こうした爆弾を落とすので・・・好きですw
小柄で男子からも女子からも苛められる璃哉が中学に上がりそれまで兄の影に隠れていたのが助けを必要としなくなり変わり出した頃、兄に犯される。
それが璃哉のはっきりした変化の始まり。
誰にでも性的接触を許し、むしろ自ら求め、小悪魔的存在で彼に引き寄せられる男達を手玉に取る恐ろしい高校1年生。
璃哉から逃げて関西の大学へ進学した兄の月哉が突然戻ってきた時、自分から離れた理由を問い詰める璃哉。
禁忌モノによくあるように片方は逃げます。
逃げながらも激しい執着を持ち、そこには汚い腹グロさを持つ。
置いて行かれた者はそれによって変わりはしたが、変わったことでまるで巣を張って獲物を待つ蜘蛛のように、残酷で容赦なくまるで立場が逆転したかのように、暗い尽くそうとする。
そのキレイな色や臭いで魅惑して誘惑するようにおびきよせて。
また兄も逃げながら弟を絡め取る見えない糸を出して縛りつけている。
そんな印象を受けた兄弟。
「2」において、狡猾な璃哉はただ兄の側にいることが全てのダメな人間まっしぐらな人になっている。
この二人は、本当に二人の世界で生きている。
月哉が勝手に結婚を決めるのも、璃哉とずっと一緒にいるためということであるが、その歪曲した精神に異常を感じる。
月哉が結婚しようとする女性静香は、月哉であり璃哉でもある。
だからこそ選ばれ、静かも月哉を利用しようとした利害関係の一致した関係なのである。
この「2」は読者の嫌悪感をもよおす要素が大きいかも?
全編通して、璃哉の遊び相手であり、また時に璃哉を導く教師の菊池が登場するが、彼が要ることが唯一の救いである。
最後まで彼はアテウマとして、その役割を充分にまっとうし、読者の変わりとなる存在であった(ちょっとかわいそうだが)
彼がいたから、璃哉は月哉を求めることに決めたのだ、ある意味仲間であろう。
そんな彼が救われる話が書き下ろしになっており、多分、旧版を読まれた方はほっとするのでは?
この関係はリバですが、作中では受けになっております、菊池。
どれもこれもこの作品に登場する愛は、激しい執着の色々な形であったのかもしれません。
とっても怖い、そして痛いです。
過去に一度だけ関係を持ってしまった、ガチ兄弟の話。
その後兄は家を出て遠方の大学に行き、弟は教師とセフレの関係になっている。
ある日ふらりと帰ってきた兄に対して、どう接して良いか分からない弟。優秀で綺麗な兄。あのときの気持ちは?
兄は向こうで家庭教師をしていた教え子と良い仲になったが、それがばれてトラブルになり、帰ってきたようです。嫉妬する自分に、だんだんと兄への気持ちを自覚する弟。弟は兄弟という呪縛を乗り越えて兄に向かっていきますが、兄の葛藤は深い。
そこでキーマンになるのが教師です。全体を通して聞き手となります。弟の相談にのり、二人の関係を応援する唯一の人物。
その後、兄は偽装結婚をして子供を作り、離婚するという計画を立てます。この変の動機はよく分かりませんが、相手の女性も訳ありで、その事情を聞くのも教師だったりと、みなが本音をはきだせる対象です。
葛藤がありながらも、二人で生きていくことを決めた兄弟でした。
教師も幸せになって欲しいですね。