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まるで、本当にその人たちがいるかのような質感でこちらに伝わってきます
これ、すごすぎません??
癖、表情、言葉遣い、心の動かし方…
何をとってもしっかりこのキャラはこうするだろうなというのが土台にしっかりあって、本当に生きているみたいに感じられます
それがまたさらに感情移入を深めてくれて読む手が止まりません
前作と今作どちらも、私の中では「過去」がテーマかなと思っています
isinyouは「昔の男」、offyougoは「置き去りにした過去の恋」かな
今作に関して言えば、無理矢理に蓋をしてしまった過去の恋が数年経ってものすごい殺傷能力を蓄えて戻ってきてしまった感があってとてもよかったです
もう目をそらすこともできない…
シリーズ作品「is in you」から続けて読んだ。あちらでは強烈な当て馬として存在感を示していた佐伯密のお話。こちらだけでも読める作品だが、あの過去があってこその結末な気がするので、両方読むとより楽しめると思う。
両視点で、最初は良時視点から。良時の語りは年齢のせいもあってか、淡々としているように感じる。そして決して思うままに行動したりしない。その慎重さは良時を支えるものでもあると思う。
嘘は吐いていない、かといって自分に素直でもない、だからこそ立っていられるというか。我慢を我慢と感じないほど、それが当たり前の環境で生きてきた大人。
密視点で見る世界は、まあ捻くれた大人に育つのも分かると思えるものだった。で、身も蓋もない言い方をすると、密は良時と十和子の二人ともが欲しかった。でも当時は男という選択肢を持っておらず、十和子のことは妹としか見れなかったが結婚した。それは、言葉にしなくとも十和子も承知の上だったという話。
ここで「is in you」の前提があると、香港で初めて男と寝た密とその相手に本気になった意味が重くなってくる。とある一場面でその相手を「静」と呼んでしまったことがあった、あれは十和子のことだったんだろうか。
両想いになった二人の表面上の関係性は変わらず。密は良時を好きにからかい翻弄する。ただし良時は素直に嫉妬を表現するようになったし、密も全てを受け入れている。心理的な距離が近付いたのは確実で、なんだかこそばゆかった。
密の生き方が魅力的でとても好き。自分を理解してもらう気なんて全くないかのような振る舞い。大事なものとそうでないものがハッキリしており、その大事なものは弱点にもなっている。強くて弱い、その人間らしさに惹かれる。
心に刺さったのは「大人になって一緒にいるためには特別な約束が必要だった」という十和子のセリフ。十和子のような境遇でなくても当てはまるケースはいろいろあるし、この一言だけで泣けそうなほどの切なさが伝わってくる気がした。
先生の作品が大好きです。新聞社シリーズを追って読んでいますが、この作品が一番好きです。本当によかった。
兄妹を含む三角関係だったり、攻めになったり、受けになったり、不倫したり、離婚したり、このシリーズには地雷にもなりうるような突飛なことが多くあるのだけど、根底にある信頼、強固な絆が揺らぐことはなく、だからこのストーリーを自然と受け入れることができて、そして、人生って色々なことが起きるよなと思いながら、どんどん惹き込まれていきました。
毎回驚くのですが、お仕事の描写が細かく描き込まれていて、素晴らしいです。背景がイメージできると、そこから人物の心情をより理解しやすくなると思います。
Is in youでは特に好きではなかった密ですが、本作品を読めば読むほど密が魅力的になって、最後は大好きになりました。この不思議。
とにかく口が悪く、煩わしい雑音を聞かず、頭の回転が早く、でも実は優しく熱いものを持っている密がとても魅力的だった。良時に執着する様子が最高。
十和子と結婚した密、うまく言葉に出来ないけど、密の男気を感じてしまう。良時のことずっと好きだったのに、結婚した密、多分その時はそれがみんなが一緒にいられる方法だったのかな。
父の葬儀の時の冗談、わざと茶化すような口の悪い冗談を言う密の悲しみが深い。悲しみを隠すための冗談。
印象的だったのが、密の父の葬儀に参列した良時がかえるときのホームでのやりとりです。
密と良時、攻めと受けが逆だと勝手に思い込んでいました。
妹の夫との恋愛、不思議な三角関係と思っていたけど、病院で過ごす十和子と密、そこに訪問してくる良時の様子にかなりのページが割かれていたことで、この十和子、密、良時の三角関係を理解できた自分がいて驚いた。
良時が八重と結婚することを密に告げた場面、お互い心の底で多分わかり合っている気持ちに蓋をして、でも隠しきれなくて、そのやるせなさを相手にぶつけるしかない。
あと、妊婦の八重をののしる密。良時にしかわからない密の怒りの真意。なんて深いんだろう。
密が十和子と結婚することを決めた気持ちを考えてしまう。密の優しさ、あの口の悪さとは裏腹な優しさとそれを知る良時。
十和子もいい。全てわかって、みんなを愛している。
病院でのやり取り、隣の部屋にいる良時に聞かせるように密にきく、「良時のどこが好き?」。かっこいい女性。
まるでコントのような2人でツッコミあってるやり取りも、面白すぎて大好きでした。先生すごいです。
長い長いお互いの執着がみのり、本当によかった。
40代の2人だからこそ醸し出せる切なさ、ほろ苦く、でも本気の愛に感動しました。
そして、私はこんな素晴らしい作品に出会えて、感謝しかありません。
ありがとうございました。
『is in you』ではかなりクセのある当て馬だった密(佐伯)。
嫌な奴っぽく映ってはいたけれど心底悪い人とも
思えなかったので、
彼が抱え続けていたものとか一束への最後の執着がここに繋がっていたとは…というのも知ることができて、
前作のぶんも含めてスッキリした気持ちです。
良時と密、それぞれが自分の気持ちを押し殺して
長年過ごしていたわけではなく
形容することができる感情とは違う部分で
お互いを求め続けていたというのがすごく深かったなと思いました。
心のなかに相手を特別に想う気持ちがあったのは事実で
ふたりが素直に気持ちを吐き出せば遠回りせずに済んだかもしれないけれど、
密にとっても良時にとっても十和子はなくてはならない存在で、切り離せない大切な人で…。
たくさんの切なさを感じながら進むストーリーの中、みんなそれぞれに傷付いていくけれど
その選択はどれも間違っていなかったのだな、とストンと納得できる結末だったなと思います。
お互い良き理解者、みたいな立ち位置に見えたので
どんな風に恋愛になっていくのかな?と思っていたんですが。
現在と過去のエピソードを織り交ぜながら
少しずつ気持ちが明かされていくストーリーに
グイグイ引き込まれた作品でした。
めちゃめちゃ泣きました。
『is in you』で中々に嫌なキャラクターだった 密 のお話かと思いきや、そういうスケールではなかった...
良時、十和子、密
3人の関係性が言葉では表せないほどに絶妙で、素敵で、愛おしくて堪りません。
off you go というタイトルの意味合い、3人それぞれの想いを知った時にはもう涙が止まりませんでした。
前作で嫌〜なキャラだったはずの 密 も、知れば知るほど気付いたら大好きになっていました。
青石ももこ先生のイラストも大好きです。
文字だけでは伝わらない絶妙な空気感を丁寧に掬い上げた素晴らしいイラストです。
