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表題作やぎさん郵便

廣瀬清高,大学生
花城青司,出版社社長

同時収録作品やぎさん郵便

澤陣一郎,花城の部下
有原岑生(みねお),大学生

その他の収録作品

  • マッチ売り 零話
  • 番外編 あめふり
  • あとがき
  • カバー下、シンデレラ

あらすじ

返って来た本のページにまぎれていた恋文。
宛名があるはずの1枚目は無い。
文末の署名は本を貸した友人の名。
その友人は急に東京を去るという。
それは渡せなかった手紙の所為か…。

1通の恋文で人生を狂わされた4人の男。
絡まりあう人間関係、点と点が線になる2巻。
「マッチ売り」続編の「やぎさん郵便」17話までを収録。

花城の気持ちが確かめたい廣瀬。
すべてを知った澤。
有原と花城、初めての対峙。

(出版社より)

作品情報

作品名
やぎさん郵便
著者
草間さかえ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
シリーズ
マッチ売り
発売日
ISBN
9784799711804
4.2

(176)

(92)

萌々

(51)

(25)

中立

(2)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
28
得点
741
評価数
176
平均
4.2 / 5
神率
52.3%

レビュー投稿数28

澤が好きになってる自分がいる

『マッチ売り』続編の『やぎさん郵便』の続き。
表紙は澤ですが、廣瀬×花城と澤×有原の2つのカップルについてのお話です。

本作の私的見所は、一つ目に廣瀬の祖父宅に花城と一緒に出向いて、過去に2人が出会っていた事が分かる所。2人の再会に運命的なものを感じました。
春画が結んだ縁?とでも言いましょうか笑
廣瀬の事を「清」と呼びはじめ、清にはいい笑顔を見せるようになる花城が可愛かったです。

もう一つは花城と廣瀬の関係を良く思わない澤が、仕組んだ企み。
有原と花城を会わせようとしたのか、廣瀬もそこに含まれていたのかが分かりませんでしたが、そこに自分自身も居合せてやろうという澤の底意地の悪さ!←褒めてる
結局有原追いかけていかなきゃならないことになってるし…。
なんやかんやで優しいんだよね、澤。
澤の生い立ちも前半で触れられているのですが、だから女性に優しいのかぁ。

本編ラストの「何でかは分からないけどお前だって事は分かる」っていう花城の言葉が良かったです。素敵でした。

0

繋がる線

読み直す度に思うのは、どうして『マッチ売り』は『やぎさん郵便』の1巻じゃなかったんだろう?ということ。
『マッチ売り』自体は前後編の2話だけで、そのあとは『やぎさん郵便』なのになあ。

1巻で偶然出会った花城と廣瀬、それに澤と有原。
花城は廣瀬の名前を「昔、聞いた覚えがある」と言い、澤は「最近知った名前と同じ」と思う。
その一方で、廣瀬も花城とどこかで会ったことがあるように感じている。
その辺りが繋がっていく本作。

祖父を通じて、廣瀬の幼い頃の記憶と花城がつながったことで、廣瀬はあらぬ不安を抱えることになります。
恋というのはきれいなだけじゃなくて、嫉妬や独占欲のような黒い感情も生み出すもので、生真面目を絵に描いたような廣瀬が今で言うと「恋人のケータイを盗み見る」ような行為をするほどに、花城への感情が大きくなっているのが感じられます。

花城の方にも変化が現れていて、廣瀬以外の人間に触れられたくないという強い拒否反応が出るように。
どれだけ体の経験があっても、そこに気持ちが伴っていなければ、それは単なる性欲処理でしかないわけで、廣瀬と関係を持ったことで初めて心と体の両方を抱かれて満たされた花城は、言ってみれば今、やっと初恋の真っ最中なのかなあ、と。

恋する2人も楽しいけれど、どんどん暴かれていく秘密も見逃せません。
手紙を人質に有原を好きなようにして面白がっていたはずの澤が、誰の目にも「新しい男に入れ込んでいる」ように見えること。
廣瀬に突っかかっていった澤が誰に嫉妬したのか。
そんな澤の生い立ちと過去の男たち。
澤の策略で花城と有原が対面したことで、廣瀬の相手が男だと有原に突きつけられた現実。
第三者である花城と澤だけが手紙の完成形の在処を知ったこと。
花城が隠したがっていたマッチ売りの正体を、廣瀬が知っていたこと。

暴かれた事実がどう作用していくのか、2巻も見逃せません。

0

冬に暖を取り部屋の日向で読みたい良い話

捨てようにも捨てられない、情深い性格に育った澤の生い立ち編。
心が暖まる話は、物悲しい。
--

自分の為のメモ。
各章、戦後の昭和の風景・風俗を背景に、戦後復興の活気にあるれる街の日陰で起きていたちょっと悲しい時代の流れの下敷きになってしまった人の人生が描かれています。
露西亜文学、露翻訳は、戦中ならスパイ嫌疑や赤狩りで沢山死者を出したジャンルですから、陰がある。

9話
澤の生い立ちを、宿屋のおかみが語る。澤は、捨て子。 澤の為に、東京に残ってほしいと頼まれる有原。
10話
有原の訳を見た教授が筆跡に気付く。
11話
有原の肌の感触は、舶来品の絹のようだ、という話題で怒る澤。  澤の有原への片思い。
12話
広瀬の祖父と会う花城。  有原に会社へ届け物を頼む澤。
13話
ごろつきから娼婦を庇う澤  会社に着いた有原
14-15話
行き違いで帰社した澤。  上野駅の階段から突き落とされる有原。  上野駅までの道順を聴いた後、有原は出て行ったと聞き、澤は駅に向かう。  有原を助ける澤。突き落としたのは、澤の前の恋人?。
無人の事務所に広瀬が訪問。
16-17-18話の後は、「燐寸売りゼロ話」
「あめふり」
花城が祖父を訪問した日、広瀬が花城を見かけた話。




0

マッチ売り〜やぎさん3巻までまとめての感想です

2CPのうち私は廣瀬×花城が大好きで。
出会ってひょんなことからお互い惹かれて素直に距離を縮めていくのが…萌え〜かわええ〜と何度唸ったことか。

草間先生とヨネダ先生の対談でも(澤が人気あるみたいだけど)廣瀬かかわいい、と仰っていてまさに!となった。

で!花城さん!普段不遜な感じなのに廣瀬の前では甘えたり弱音吐いたり頼ったり…あの美丈夫にそんなんされたら廣瀬でなくてもメロメロでっせw

でも花城さんからしたら、廣瀬ならいけるかも…廣瀬でないとダメ…てのがまた!!
廣瀬も素直に応えようと健気で、花城も廣瀬がかわゆくていちゃいちゃしてくれるから萌え心をくすぐられまくり。

花城さん色っぽいわ服脱がせるの早いわでもすごいことしていた割に下品じゃない筋を通すとこは通すでかっこいい。

有原もエロかわいい。
澤は最初、廣瀬の邪魔をしていたのでやめて!と思ったけど…根は悪い人じゃないし有原へのプロポーズ的な言葉が澤らしい素直じゃない言い回しで笑ってしまったw

0

男同士の愁嘆場

◾︎廣瀬(学生)×花城(出版社社長)
◾︎澤(花城の部下)×有原(学生)
有原のお腹すかせた犬みたいな風情が愛くるしいですね。花城は名実ともに猫。
澤みたいな爬虫類系のキャラクター、草間先生の作品では珍しいです。廣瀬のような年下わんこ攻めが多い。
澤は紛れもなくこの作品の主役ですよね。廣瀬より余程心の内が深く描かれている。澤と花城も寝たことあったんだな〜っていうのが個人的には笑えるポイントでした。そして早々に玉砕してると。

番外編「あめふり」の、廣瀬と花城の若かりし頃が萌える。ショタ萌はない人間なのに、廣瀬が可愛い〜

電子書籍(renta)カバー裏有り

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