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トンチキBLとのことなので息抜きに……と読んでみました。
ウサ耳族が住んでいる国に迷い込んでしまった受け。
平凡地味な自分が、いきなり「兎神」として崇められることになってしまったという衝撃。
おまけに「兎神」は神聖な存在である一方で性欲の化身みたいにも思われていて、お勤めとして毎日のエッチが義務だと?!という戸惑い。
いくら自分はそんなんじゃない!!といっても、てんで聞く耳もたない周囲とのトンチンカンなやり取り。
うん、確かに笑える。
だけど……。
攻めを好きになっちゃった受けのぐるぐる部分が長くて、しつこい。
どっからどう見ても両片思いなんだけど、「攻めは自分を神様としか見ていない」「義務だから抱いてくれてる」といった思い込みが延々続く……。
そして、せっかくの異世界なんだけど、珍しい風習や珍しい自然を楽しむといった、読んでてほっと出来る部分が少ないんです。
というのも人々にとって大切な神様でもあり、攻めからも過保護に守られているため、厳重保管扱いなんですね。
そこで行われるのは、気持ちが通っていない(とお互い思い込んでる)朝晩のエロばかりだし……。
だから、なんか妙な閉塞感があって息苦しくなってしまった……。
コロナ自粛でほとんど外に出ていないせいかしら……。
トンチキで笑える部分もあるのだけど、すれ違いが長くて、受けの「俺なんか‥‥」に、ま〜た言ってら……!とウンザリしてしまったので、萌です。
大好きな作品で何度も読み返してますがレビューがまだだったのと、ここ数ヶ月気力がわかずBLをちゃんと読めなくなってたので、大好きなこのお話なら楽しめるかな?と再読してみました。
相変わらず稲葉と島のウサ耳の人々とのかみあわなさ、人々のトンチンカンぶりに笑えます。
そして真面目で紳士なウサ耳の王隆俊にこちらもキュンときます。意外と嫉妬深くて独占欲が強くて、それを知らぬは当の稲葉のみと。
ただすれ違い、誤解、思い込み、深読みが長くて。
稲葉はいきなり毎日エッチしろと言われて戸惑い、抵抗があるのはわかるし、エッチは好きな人とするものだとの主張もわかるんですが。
お互い相手は自分を想ってないと思い込んで。切ないです。このすれ違いが長くてちょっと。
気持ちを確認してからの甘々をもっと読みたかったな。
でも異世界トリップで江戸時代くらいの日本みたいな世界というのも新鮮ですし、そこで根をはり自分にはこの島の為に何ができるか、島民の将来の為に役立てるか、国造りに参加できるのはワクワクしますね。
もう何回も読んでるので島民のトンチキぶりに慣れてしまいそこの部分については特には。何でも性的な事に結びつけて考えたり、変な風に聖人の言い伝えが信じられてきたり、とっても面白いです。よく作者さんはこんなに思い付いたなと、さすがです。
またきっと時間を空けて読み返すでしょう。
異世界トリップものです。
カメラマンのゲイ男性・稲葉が、仕事で訪れたウサギで有名な大久野島で夜、目の前を横切った一羽の白ウサギに誘われるように獣道に迷い込み、足を滑らせて大きな穴に落ちてしまった、気付いたら今までいた島とは違う景色で、しかも助けに来てくれた人々は体がすごく大きくて、なんとウサギの耳を生やしていた…!
…という設定。
稲葉は慌てながらも頭の中で真面目にノリツッコミしたり、ウサ耳族とズレまくった問答をしたり、とギャグっぽい空気が漂います。
どうやら、稲葉の登場の仕方や色白な容姿がウサ耳族達の神話に出てくる「兎神」と合致しているようで、稲葉は完全に兎神とみなされて、災厄から民を守ってほしい、その代わり王が毎晩エッチして兎神を喜ばせますから、なんて懇願されてあれよと言う間に兎神としての生活が始まってしまいます。
うーん…
中盤まではウサ耳族とのズレた会話も面白くて、ほのぼのギャグを楽しんでいたのですが…
「王」として稲葉に支え、毎日毎晩エッチをしてくる隆俊というウサ耳族の青年との関係性がだんだん読むのがツラくなってきてしまった…
童貞処女だった稲葉は、初めてなのに神と間違われての儀式としてほとんど初対面の相手と、というのが少し悲しく、同様に王だからといって男の自分と寝なければならない隆俊に申し訳ない、という気持ちを持っているのです。
しかしウサ耳族は精力絶倫で、そんな相手と毎日毎晩エッチして、すっかり慣らされ、感じやすいカラダになった稲葉。
それと共に優しく抱いてくれる隆俊が好きになるのですが、2人の誤解によるすれ違いがひどくて完全に思い込みによる誤解、両片想いが延々続く。それでいてエロは激しいんです。
だからほのぼのを楽しんでいた心が重苦しくなってしまった…
結果的には誤解も解けるのですが、これはすれ違い・思い違い・誤解・思い込み等からくるモダモダやハラハラ、失恋などが好みの方にオススメします。
私は…総合的に「萌」で。
トンチキ系BLとオススメされていたので読んでみたところ、
想像以上にナナメ上を行ってて笑いがこらえきれませんでした。これはすごい。
かつ攻めは敬語従者系、しかも大男!たまりません!
ストーリーは、
広島に実在するウサギ島、大久野島に訪れていた主人公の稲葉が、
夜にうっかり足をすべらせ、異世界トリップ。
そこはなんと、ウサ耳を生やした大男だらけの、ウサギの国だったのです。
しかも名前が「イナバ」だったので、イナバの白兎神と間違えられてさあ大変。
もてなしたいから、どうか国の王と好きなだけセックスしてくださいと迫られる。
…ええー!?というびっくり展開です。
でも実在する兎島がモデルであったり、稲葉の大学の実学が生きてきたり、何気に現実的でSFチックな部分があったりと、妙に説得力があり、スラスラ読めます。
リアルな部分と、トンチキ設定と、国の王(無骨系敬語イケメン)との恋愛がうまい具合に混ざっています。また、ウサギの国でお世話をしてくれるウサギ人間たちの、なんとも素朴でかわいいこと。癒されます。ただしみんな2mくらいある大男です。
実は続編の「ナス」と「キュウリ」も一気に読んでしまいました。
ここまで読みやすい作品というのもなかなかないので、驚きです。
コメディ系のファンタジーが好きで、気になっている方には是非オススメしたい一冊になりました。