ボタンを押すと即立ち読みできます!
作品の雰囲気は透明感があって文章も素敵です。
一気にさくっと読み終わりました。
IT副社長と高2生、ノンケとゲイ。ゆっくり丁寧な描写で読んでる時は納得しちゃうのですが、やっぱり年齢が約2倍ある大人と未成年という設定が引っかかりました。本人達が好きなんだもんいいとは思いますし実際あり得るでしょう。完全に好みの問題ですね。すみません。
細かいエピソードは1つ1つ、とても素敵でした。
好意をもっていて距離を詰めてくるのに、手が届く程に近くなるとガードが固くなる賢司さんの煮え切らない態度に好感をもてなかったな。
それが大人の狡賢さ、カッコ悪いことしたくないって気持ちからくるものなのかな?
優しいことばかり言うけど社会的責任と恋愛を天秤にかけて、頭で恋愛してる感じがすごくしました。
現実感があまりなく優しくて甘い世界観なので体の関係も卒業後まで待って欲しかった。
お互い一人暮らしでご近所住まいなのでまぁ無理なんだけどさ。
書き下ろしの三年後のソラは彼らが同棲していて相変わらず仲が良く、一吹の友人達も元気そうで安心しました。
バス通学の中で出会った賢司と言葉を交わすようになった高校生の一吹。交流するうち好きになっちゃうんだよねぇ。好きになっちゃうよ大人の男だもん…。自分の想いは明かせない一吹の気持ちが切なくて切なくて初めての恋の切なさとか幸せとか…。
ゲイだと自覚した彼の初恋の相手がヘテロで幾度となく自分の相手ではないと突きつけられる瞬間がしんどかった〜。でも幸せなラストでリアルにこんな子が近くにいたら心配で仕方ないけどね。
救ってもらったことを文字と心のなかだけで片づけて、実際会って一緒に肩を並べているときにはうやむやのままっていうのが違和感だ。文字の世界からもう一度とりだして、ありがとうの一言ぐらい声で言っておきたかった。
言葉の大切さや繊細さが深々と伝わってきて、改めて作家さんて凄いなあと思いました。一吹の誠実さや賢司のかける言葉ひとつひとつが素敵だったり可愛らしかったり優しくて。一吹は主人公で悩む心理描写は多いけれど、バスにのる乗客の観察眼や告白現場での受け答え、何より賢司への真剣で誠実であろうとする気持ちに尊敬のような気持ちを持ちながら読みました。賢司の一挙手一投足に一喜一憂する一吹、それを可愛いと言う賢司、どちらもフワフワと萌えました。私の語彙力。。
大人の賢司(私のイメージは◯田啓太さん)と高校生の一吹だけど、真剣に自分のことを考えながら伝えていくコミニュケーションが読み応えがありました。
言葉に対して考えたりするシーンがいくつかあって考えさせられたのですが、特に他人がミチルに当てた言葉遣いを「まるで無感動な物みたいに」と表現したところ、冷静だし、そんな風にそこに居ない人を庇えるひとになりたいなと思いました。
大好きな『アニパー』シリーズの始まりの一冊。
とても好きな2人です(*´∀`*)
受け様は高校生の一吹。
攻め様は『アニマルパーク』などのゲーム会社副社長の賢司さん。
毎朝、通勤通学で同じバスに乗り合わせていた2人。
知り合いになったと思ったら、あっという間に距離が縮まって、名前で呼び合い、特別な存在になっていく。
顔が見えないからこそ、伝えられる言葉ってのもあるし、きちんと顔を見て伝えたい言葉や想いもある訳で。
バスの中や『アニパー』を通して、どんどん特別になっていく様子に、とってもきゅんきゅん(≧∇≦)
もうね、一吹が高校生とは思えない程、真面目で誠実で思慮深い。
こんなに一生懸命好きになってくれて、好きを伝えてくれて、可愛いしかないわ。
また、賢司さんも、誠実でなんだかんだと溺愛してるよね~( ^ω^ )
一吹を大切に可愛く思ってくれて、それを惜しみなく言葉や態度で表してくれて、はなまるな攻め様♡
相手のことを自分のこと以上に大切にしている、そんな2人の姿が、私の胸を暖かく、優しい気持ちにさせてくれます。
イラストはyoco先生。
もうピッタリとしか言えません。
『アニパー』内のキャラ、ウサギとオオカミ、めっちゃキュートです(≧∇≦)
朝丘先生、2冊目です。
氷泥のユキを最初に読んだ時にも感じたのは文章の透明感。
さりげなく散りばめられた文章の中に、グッと胸に突き刺さるような引力のある言葉の羅列。
氷泥のユキは甘々なのに切ない。
坂道のソラは幸せなのに寂しい。
そんな感じかな。
生きている上で、少数派に属するという孤独は、どえしようもないのに、いつまでも付きまとうものだと思います。
諦めていても、どこかでは人の温もりや、認めて貰える瞬間を切望していて、いつまでも苦しい。
多分それはどんなに幸せになっても、自分自身では解決できるものじゃなくて、他人に満たしてもらえるものであって、だからこそ、一吹と賢司さんが、ずっとずっとずっと幸せでいて欲しいと絶望せずにはいられませんでした。
大事なものがある人生は寂しい。
そう言った一吹の心を、賢司さんはずっと抱きしめてほしいし、一吹は賢司さんの過去の傷も含めて真っ直ぐな愛をずっと注いで欲しい。
賢司さんは、さすが大人で、途中は少しだけ、狡い大人〜って思う部分もあったんです。
だってもう途中、一吹の心情が切なくて切なくて。
色々なものを抱えるには、まだ若いよ。
心が無防備過ぎて心配になってしまう。
それなのに一吹は、心の芯がしっかりしていて、凛としているんですよね。
そこもすごく好印象。
こんなに良い子なのに、賢司さ〜〜〜ん!って何度思ったことか。
でも、賢司さんの心情も慮れる。年齢的には賢司さんに近いですから、色んな葛藤があっただろうに、よくぞ全て隠してたよね。それもまた大人なんでしょう。
傷付いた大人は狡くて強い。自分を隠してしまえる強さを持ってる。
だけど、2人がくっついてお互いの枷が外れてからの、安心しきった空気感、すごくほんわかしました。
描き下ろしの別作品があるみたいで、ぜひ読んでみたいです。
氷泥のユキも読み返したくなっちゃったなぁ〜〜〜
でも次のシリーズ作を先に読みたいと思います。
とにかく、幸せなのに寂しい、だけど満たされる。そんな作品でした。
ちなみに!嶋野くん!!良い奴すぎでは!!!!
ミチルちゃんへの対応!!!紳士すぎでは!!!!
こういうのをイケメンと言うんですね〜〜〜
素敵な高校生でした。