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この瞬間をもうずっと長い間待っていたのだ。 長すぎるほどにーー。
うーん、甘さはあったし面白かったものの、
個人的には1巻の方が好みだったかな…
ミステリー、事件ものとしても最初の時間の方がドキドキ、どうなっちゃうの!?という緊迫感がありました。
1巻で微妙に好意を匂わせていたジェイク。
それがいきなりこちらの2巻で進展し、くっ付いていてびっくり!えーーっ!!
…その過程を見たかった、、
と、モヤモヤが残ります。
ゲイである自分自身を受け入れられず、到底関係をオープンになどできないジェイクに
どうしようもない想いと鬱憤がつのっていくアドリアンの姿が切なかった、、
最初の方の、キスしようとしてきて思い直されるシーン、
アドリアンと一緒に心をグサーっと刺された気持ちに。
そこがあっての、中盤の2人の初エッチの甘さが引き立つのですね…
2人の関係をオープンにはできないことが、
これからきっとまたアドリアンを悩ませることになるのだろうな、と思うと甘いシーンも手放しには喜べなかった。切ない( ; ; )
鉱山のお宝を巡って起こった事件、
結局犬が手足を引き裂かれて…などの怪奇現象?の真相は発覚せず。
オカルトチック、謎は謎のままになってしまったのは(好みの問題ですが)ちょっと残念でした;
と色々言いつつも、事件もの、ミステリー大好きなので時間も忘れて一気読みです。
メインカプ2人の変わりゆく関係性から、目が離せない。
今ならシリーズ全作Kindleアンリミで読めるので、
読めるうちに続刊も読破したいと思います◎
アドリアンに色々言いたくなる話でした。
事件絡んでも落ち着いて行動して欲しいし、ジェイクはクソ野郎だから諦めろって言いたい(笑)
ジェイクが匂わせてきたことをそのまま受け止めると、結婚前提に付き合っている女がいるってことですよね……?
今の状況、相手の女にめちゃくちゃ失礼では?
男と浮気してるとか最低にも程がある。
しかも気持ちは女より男の方にあるのだろうし(無感情では無いだろうが)、浮気と知って肉体関係を受け入れたアドリアンも最低の仲間入りしてしまった。
まあ浮気発言自体、最低の牽制行為なのですが……。
完全にアドリアンの好意に漬け込んでる。
言ってることは真実でも真摯では無い。狡いんですよね、やり方が。相手に選択を委ねることで責任から逃れているようにしか見えない。
とにかくジェイクは最低のクソ野郎です。こと恋愛においては。
ジェイク、まだ結婚していないとはいえ、ロバート(一作目の被害者)と同じようなことしてる自覚あるのか……?
そのうえゲイのくせにホモフォビアという面倒臭さ。
いや、わかるけど、受け入れられないのは。だからと言って他人を傷つけるような事するなよと思いました。
もう本当に目を覚まして欲しい。
浮気と知って肉体関係続けないでくれ。
……と思う一方。
このクソ野郎の良い所も見えてきちゃうんですよね~~~クソ野郎には変わりないのですが。
アドリアンからしたら、命の恩人だしね、今作でもピンチに駆けつけてくれるんですよ……。
心配して休暇取って寄り添ってくれる優しさが彼にはあるわけです(彼女には友人の危機と伝えたのだろうか)。
何よりアドリアンのトラウマを感じ取って、恐る恐る接したセックスが良かったです。
そもそもセックスすなって話ですが、殺人鬼とのセックスよりは浮気男とのセックスの方がマシか……とか思わされてしまいました(笑)
これが浮気じゃなけりゃなー!!!!!!
アドリアンのトラウマは解消されて欲しいけど、ジェイクの浮気相手にはなって欲しくなかった。
気持ちがあって、セックスまでしたら、友人というのは厳しい。
どう考えても両想い……でも本命は別の女なんですよこの男(世間体の為に!)。
一方的な愛ならアドリアンも諦められたんだろうな……と思いました。
結果、諦めるどころか、事件を踏み台にジェイクの存在が大きくなってしまうわけですが。
というわけで、今作は一作目よりしっかりBLとして楽しめました。
ジェイク貴様~~!! ってしてる時間楽しかった(笑)
もちろんサスペンスとしても面白かったです。
土着の伝説も絡んだ事件で、ちょっとしたホラー要素もありました。
田舎の閉鎖的な空気が緊張感を盛り上げてくれました。
しかし、事件そのものより、アドリアンの危なっかしさの方にハラハラドキドキ。
お前はいつ探偵に転職したんだ!? と言いたくなる勢いでグイグイ事件の奥深くまで首を突っ込んでいきます。
好奇心旺盛で勝手な行動をしまくるアドリアンですが、独自の視点から真相に辿り着きます。そして危険な目に合う。
一作目とは逆転して、ジェイクをアドリアンが助ける展開が良かったです。
アドリアンと同じく猪突猛進なメリッサも面白かった。
それにしてもアドリアン。お祓いとかした方が良いのでは。
惚れた相手が浮気男で、逃避の為に田舎に帰ったら殺人事件に巻き込まれる。
そして事件に深入りして更なる不幸を呼ぶことになるわけです。
土地の管理不足と言えばそれまでですが、自分の土地で死体を発見した時点で相当な不幸。
まあ、生きてるだけで幸運ですが。
それにしても数ヶ月の間で大変な目に合いすぎてる。
アドリアン、正直全く好みでは無い(むしろ苦手なタイプのキャラ)ですが、危なっかしすぎて目が離せません。
そういえば、敷地内でマリファナ育てられてた件は解決したのかな。
今作の冒頭、アドリアンがジェイクに「お付き合いの申し込みらしきもの」をされて、付き合ってるということになってて驚きました。しかしなかなかその「お付き合い」とやらは進展しませんが。なんたってキスも出来ない!男相手だからって。
シリーズを最後まで読んでから考えると、そんなジェイクが、付き合おうとアドリアンに伝えるのは相当な決心だったのではないかと思えます。結婚も考えてる彼女がいて、男への欲望はSMバーで発散させてきた自分が、男に恋してることを認めたくないでしょうに。それだけアドリアンに惹かれてたんでしょうね。
2作品目でやっと結ばれる二人ですが、幸せは続かない・・・ジェイクはちゃんと「お前には何もやれない」と苦しげに告げています。
謎解きストーリーは飽きさせない展開で、キャラクターも生き生きとしてて、どんどん読めました。
2013年刊。
アドリアン・イングリッシュシリーズ2巻目。
表向きは行き詰まった執筆活動の気分転換、本音は煮え切らないジェイクと距離を置きたくて、祖母から受け継いだ田舎の牧場へと赴いたアドリアン。
ところが、着いた途端に"有り得ない形"で委託管理人と遭遇。
更にその委託管理人に勝手に大麻園を作られているわ大学の発掘チームに敷地を掘り起こされているわで、早々に長年の監督不行き届きぶりを祟られる羽目になる。
その地も、インディアンだか過去の地主が花嫁を蔑ろにした末に不遇の晩年を抜変えるだの、呪いだのと、どんな真相が埋もれているか分からない。
そんな興味深い土地に、因縁の歴史究明と遭遇した事件の謎解きにどっぷり浸っているアドリアンだった。
実は1巻の個人的印象が可もなく不可もなく萌えられずだったので、一気読みするぜっ!!って勢いが萎んでしまって…
さて、どう目線を変えて読んでいこうかと悩んでしまった。
(この2巻目も読むのに半月ほどかかってしまった(-_-;))
事件に遭遇しやすい巻き込まれ型主人公の典型的パターンのミステリーも、いつもなら大好きなのだが…
どうもアドリアンは周囲から厄介事を被りやすいばかりでなく、警察官とも相性が悪いに違いない。
しかし、前巻同様彼らにまともに請け負ってもらえず、ぞんざいに扱われる辺りにゲイ差別が潜んでいるのかね。
これがこのシリーズで味わうという、"カミングアウト済みゲイ故に実感せざるを得ない居心地悪さ"なのだね。
さて、これからはクローゼットゲイらしいジェイクがどう変わっていくかを見届ければいいのかい?
今回のジェイクとアドリアンの間柄は取り敢えずいい友人関係?から進展するかどうかってところだろうか。
確かにベッドシーンはあったけれどさー、何でときめかないんだ…
シリーズ二冊目。
盛大な匂わせを残して終わった前作後に何やらあったらしく、アドリアンとジェイクは新たな関係性になった状態で始まっていた。そこ詳しく!と思っていたら、ちゃんと回想で語ってくれた。
意外なのはジェイクの方からだったということ。なのに体の関係を進めるのは拒んだり初心な反応を見せたりと、ギャップ萌えまであって良かった。
ジェイクから逃げるように休暇を取って田舎に飛ぶアドリアン。早速事件に巻き込まれて、おいおい……っていう。なるほど、こういうシリーズなのかと、彼の今後の苦労が見えて同情が湧く。死体を見慣れていくのかなあ。巻き込まれ系主人公にしては頑固なタイプで、自ら自覚なしに掻き回し役になっていたりするのが面白かった。
事件は一冊目よりぐっと込み入ったつくりになっていた。真相に迫っていく様子は、アドリアン自身の人間関係の外で起こっているため、一巻より物事がフラットな目線で語られている。ジェイクと推理を突き合わせるのも良かった。
ラストは息を合わせての解決。受けが過剰に守られることはなく、誰が手を汚すこともなく、綺麗に終わってくれた。
回収がなく気になるのは、アドリアンの書店に残してきたアンガスと連絡が取れないこと、殴られた後の電話の件、噂の内容などなど。他にもいろいろあるが、まあ重要じゃないんだろう。
今作でのアドリアンは容疑者でも次の標的でもなかったが、心配するジェイクの気持ちが強まっていくのが感じられてとても良かった。ジェイクからの不意の接触や甘いシーンにどぎまぎする。何の予兆もなくくるので、ほんの数行でもドキリとさせられる。
お互いに戸惑いながらの初ベッドシーンは、アドリアンの一人称で受け側の感覚が瑞々しく語られていた。ずっと糖度低めで進んできた中でのこれは、結構な破壊力だった。
何とも言えない距離感から始まった二人は、この事件で結びつきを強固なものにしたのかな。アドリアンが気持ちを自覚して、この先がとても気になる。
前作から思ってたが、ジェイクに感じる異常なまでの安心は何なんだろう。警察官というのもあるが、いてくれるだけで何の心配もないと思える。普段は横柄で寡黙。そんな男がふいに見せる甘さに、たまらなく萌える。ラストのセリフが最高に痺れた。
原書の初版は2002年。精密機器を日本製と書く言い回しに時代を感じる悲しさ。古い英語作品でよく見るこの表現、いつ頃まで使われてたんだろうな。
じわじわハマってきた気がする。次も読みたい。