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なぁ、お姫様。あんたのために、最高の器を焼いてやるよ――。
ツン9割デレ1割くらいだった沢斗ですが、この巻ではデレが3割くらいになっていて段々可愛らしさが理解できるようになってきました。大輝の記憶が失われる前の束の間の蜜月だからこそでもありますが…。後の展開を知っていると、この時期大輝に見せていた沢斗のいろんな表情が切ないですね。この屈託ない笑顔を、今度はいつ見せてくれるのか…。
記憶があろうがなかろうが、大輝の本質はきっと何も変わらないはず。でも、出会ってから紆余曲折あって徐々に距離を縮めていった、大切な自分との日々の記憶を失くされるというのは、身を切るように辛いでしょう。大輝に良い影響を受けて明るさを得ていた沢斗が、少しずつでも以前彼にもらったものを思い出して、前向きな気持ちになるよう祈ります。
町一番の才女で器量良しでもあった偉大な亡き祖母には到底及ばないと思う沢斗の苦悩。
大輝はチャらくて強引で、この時から1日1キスの約束をとりつけている。
お姫様はクーデレからツンデレくらいには変化してて、ついに……。
もう挿れてなくてもあれはセックスそのもの。
そして事故があるところで、次巻へ!となってる。
私には大輝がいい男〜!とも思えないんですよね。
沢斗のツンツン姫っぷりも特に萌えツボではないし……
なので、萌どまりですがこのシリーズ自体は好きです。
新たな登場人物
幹久(オネエキャラ)=バンドのギタリストの兄でメジャー寸前だったバンドのドラマー
オネエキャラは「初恋が実るまで」とか意味深。
博巳=沢斗祖母の書生やってた人で、どうやらお姫様を想ってる様子。
1冊まるまる大輝とサバトの過去編。でまだ続く。しかもいいところで3巻終わりましたね。
ツンツンしながらももう大輝のこと好きになってるよね、なサバトが、次第に素直になっていくのがかわいかった。
大輝がサバトのことをめちゃくちゃかわいい!と思うのわかる!となったw
それくらいツンデレがかわいい。
次は最後までするからな、と大輝が言い、サバトが腹をくくったところで、大輝がケガをして記憶喪失になるということですよね。これは悔いが残る。
あとがきでは「次巻でいよいよやります」とあったけど、記憶がないままするのか?
あと、BLでは巻を重ねると必ずと言っていいほど登場する新キャラ=当て馬、博巳かと思ったら、幹久なんですかね。
博巳は見るからに当て馬っぽく、幹久はオネエキャラで安全パイかと思ったんですが、幹久の初恋の相手がうんぬんかんぬん。今後、不穏な動きをしなければよいのですが。
1冊まるまる1CPの話だったけど、じっくり入り込めるつくりで読み応えありました。
大輝×サバト回です。
またまた新キャラ登場です。
サバトの祖母の元書生で、父は市長、本人は市議会議員の博巳(ひろき)。
街の復興事業のことで大輝とも関わるものの、大輝には別のモヤモヤが。
今回、大輝の姉・愛梨も登場して、サバトに余計な情報(サバトの祖母の件)を入れるので、拗れまくりつつも、拗れた分、気持ちに向き合わざるを得なくなる流れに。
さらにサバトの断髪式がありますよ!!
幹久(サバトのバンド仲間兼部下のガラの兄、ついでにメジャーデビュー直前だった頃のドラム担当)が美容師で、この幹久と博巳の間にも何やら怪しい雰囲気。
ここも要注意です。
ついでにサバトの家のばあやが倒れたことで病院へ行くのですが、そこでまだ大病院に勤務している時代の一見が登場します。
一見が何もかも捨てて田舎町へ来た理由が少しだけ垣間見えるので、そこもお見逃しなく。気分のいい話ではないですけども。
そして大輝とサバトの方は、町おこしのためにお互いに協力し合うことになって、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、相手の優しさや頼もしさに触れる機会が増えて、自分自身を見て欲しくなって、でも素直になれなくて。
そうやって少しずつ築き上げて来た関係が、目の前で、一瞬で崩れる。
息つく間もなく4巻に手を伸ばさざるを得ない!!