• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作好きで、好きで

志方文明,28歳,エリート銀行員
穂木啓,28歳,経済誌の編集者

その他の収録作品

  • ずっと好きで
  • 桜散るころ
  • あとがき

あらすじ

付き合って十年になる恋人の志方のことが、今でも好きでたまらない穂木。高校卒業間際、 親友だった志方に玉砕覚悟で告白した。思いがけず受け入れられ、それからずっとそばにいる。 けれど志方は将来有望なエリート銀行員、自分は一介の編集者。 実は外国研修の話を志方が断っていたことを知った穂木は、 自分が彼の出世を妨げているのではないかと悩み始め……? 胸を打つ、センチメンタル・ラブストーリー。

作品情報

作品名
好きで、好きで
著者
安西リカ 
イラスト
木下けい子 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
好きで、好きで
発売日
ISBN
9784403523618
4.1

(346)

(177)

萌々

(96)

(38)

中立

(16)

趣味じゃない

(19)

レビュー数
42
得点
1399
評価数
346
平均
4.1 / 5
神率
51.2%

レビュー投稿数42

別れようという決意と想いの強さに、涙

ずっと気になっていながら、手に取っていなかったこちらの作品。

…なんでもっと早く読まなかったんだー!!自分!と自分を叱りつけたい気持ちです。

「好きで、好きで」というタイトルからもう、受けの穂木の想いが溢れんばかりに伝わって来て、本編を読んでいないのに胸がきゅーっとなりました。

そして開いた目次のページ。
「好きで、好きで」の次が、「ずっと好きで」。目次を見ただけで一途な想いにクラクラさせられるって、すごい。

タイトルに違わず、本当に志方のことが高校時代から10年経っても好きで好きでたまらない、穂木。
そんな穂木が、大好きな相手の将来のことを考え一度は別れを決意する…その過程と想いの強さ。。気付いたらボロボロ泣きながら読んでいました。

無愛想で不器用な志方が正直に自分の気持ちを吐露するシーンも感動的でしたし、普段言わないからこそ「好き」の表現が尊く、穂木と一緒にうっとりしたりしました。

仕事第一、ではなく、いつでも志方第一、志方に認められたり褒められたり好きでいてもらうために料理も仕事もしている穂木。

一歩間違えば痛い男…になってしまいそうなのに、痛いどころか「うんうん、そういうのも素敵だよね」と自然に思え、安西リカ先生のすごさを感じました。

調べてみたら、二人の同棲編という続編もあるのですね。続けてぜひぜひ!読んでみようと思います。

0

1ミリの隙もない甘々

ほんの1/3程度読んだだけなのに、なぜか、もう何巻も長いこと見守ってきた二人の話を読んでいるような気になるくらい、びっくりするくらい‘好き’が強く伝わって来る作品。
わりと恋愛はくっつくまでの紆余曲折が楽しいじゃん、と思いがちだったのを反省。長く付き合っているからこそのすれ違いや、改めてお互いの思いを確認する紆余曲折も、めっちゃ切なくて萌える…
穂木の志方好きすぎて辛い感じに胸苦しくなりつつ、クールな志方もめちゃめちゃ穂木大事な感じに盛大にときめきつつ、、胸やけしそうなくらい全く隙のない甘さに、これでもかというくらいの幸せを感じられます。

1

変わっていくもの、変わらないもの

初めての作家様です。

付き合って10年経っている恋人同士のお話です。
高校生の頃から付き合いだした二人の10年って
学生から社会人へと変化していくのはもちろん、28歳という結婚適齢期で
将来についてより深く考える年齢だなぁと思いました。

穂木の恋人である志方は将来有望なエリート銀行員で
元々志方はストレートだから自分とは別れて
結婚した方が良いと考える穂木の心が辛かったです。
だって、穂木は志方のことが好きで好きで仕方ないんですよ。
そんな穂木が志方に別れを告げるんです。
すごく切なくて胸がぎゅっとしました。
結局別れなくて本当によかったです…。

志方に穂木が「おれ、志方を木下みたいに幸せにできるかな」とポツリと言うと
「おまえがずっと一緒にいてくれたらな」と言い
更に「俺は、おまえに惚れてる」と言うんですよ。
志方は愛情表現をするタイプじゃないのにです。
それがすごく良かったです。
離れていきそうだった二人の心がまたくっついた気がしました。

その後の志方も甘くてたまりませんでした。
色々なことがあるけど穂木には志方が必要で、
志方にも穂木が必要で、素敵な関係性だなぁって思いました。


安西先生の作品を初めて読んだのですが
温かくて切なくてきゅんとする素晴らしいお話でした。
読めて良かったです♪

0

理想の日常系BL

以前、honto×ちるちるの特集(https://honto.jp/cp/bl/recent/fukyuu-meisaku/sweet.html)で「スイートな恋」と紹介されていたことがきっかけで読んだのですが、評判通り、程よく甘く切なく、理想の日常系BLでした。
とにかく穂木と志方がラブラブで安心できますし、高校の同級生で社会人の今まで10年付き合ってるという熟年ぶりで、なんといっても安定感が抜群です。ただ、日常は日々変わっていて、周りの環境は二人が付き合い始めた頃と比べて多くの選択肢に満ち溢れています。住む場所から職種から将来の展望までこれからどうしていくのか、どうしたいのか・・・その葛藤に共感しましたし、お互いへの愛情で乗り越えていく展開に納得できました。また、どうしても作品の都合上、穂木に気持ちがいってしまうのですが、志方の気持ちになって考えるとこれまたすごく泣ける。志方は言葉がすごく少ないけれども、それ故にちょっと話す言葉が感動的で、彼の選んだ言葉に共感してまた泣けてくるんですよね。日常系だけどもゆるっとしてるわけではない、ちょうどいいスパイスのある作品になっていたと思います。大変満足したので「神」としています。

印象的な世界観とか、強大な敵とか、シリアスな展開とか・・・そういうのは望んでない!今日は疲れたから日常系が読みたい!そんな時に気軽に幸せになれる、オススメの作品です。

1

好きで好きで加減が胸キュンでした(#^^#)

恋愛小説において、好きになって恋人になるまでが一大胸キュンストーリーなのかと思ってたのですが、こちらはすでに付き合って10年のカップルのお話。

受け様は、編集者の穂木。
攻め様は、銀行マンの志方。
高校時代、穂木は同級生の志方へ玉砕覚悟で告白し、なんと付き合うことに。
以来、喧嘩もしてきたけど、順調に過ごしてきて、ますます志方の事が好きで好きで仕方ない。
好きな男の胃袋を掴もう、と料理の腕を磨き、志方にうまい飯を食べさせるのが生きがいに(≧▽≦)
志方の好みを心の中でふむふむとメモを取る穂木に、ホントかわいいなぁ、愛があふれとるねぇ、とにやにやでした。

穂木視点で進むので、穂木の好きで好きでぶりが一途でかわいくていいなぁ(⌒▽⌒)
あまり言葉にはしないけど、それでも穂木の事を大事に思ってくれているのが透けて見える志方もいい。
まぁ、私は分かりやすい溺愛攻め様が好きではあるので、描き下ろしでの独占欲丸出しの志方とか、めっちゃにまにまでした(人*´∀`)。*゚+

最後の高校卒業してすぐの頃の短いお話も好きでした。
初えっちに挑もうとしている2人の様子。
「痛いとかわいそうだ」と言う志方のストレートな優しさや気遣いがいいわ~(≧∇≦)


イラストは木下けい子先生。
口絵の高校生の2人がらしくて、かわいくて大好きです(^.^)

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP