好きになってごめん

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表題作馬鹿で愚図は大嫌い

牧 蒼大
兄の親友,大学生,22歳
香椎春
陸上部の高校生→若手俳優,20歳

同時収録作品こう見えて純愛

喜一(きーちゃん)
強面の居酒屋大将
失恋続きのゲイ

その他の収録作品

  • 嘘も百回、恋は一回(描き下ろし)
  • カバー下:おまけ漫画&イラスト(描き下ろし)

あらすじ

春は幼いころから兄の親友・蒼大が大好きだった。兄よりも蒼大のあとを追って、真似をして高校の部活も同じだ。
いつも一緒に入られないし、蒼大が振り返ってくれないと不安になるけれど、素直になれない春には言えない。けれど、蒼大の大学進学が決まり、蒼大は地元を離れ帰ってくることはなかった。拒絶されても忘れられない。苦しいのにやめられないのは――?

作品情報

作品名
馬鹿で愚図は大嫌い
著者
湖水きよ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813030638
3.7

(74)

(22)

萌々

(21)

(24)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
270
評価数
74
平均
3.7 / 5
神率
29.7%

レビュー投稿数11

あっちもそっちも馬鹿で愚図

◾︎蒼大(春の兄と同級生)×春 歳の差幼馴染
表紙のインパクトが強い!表紙のインパクトの割に…と思ってしまうのがちょっと悲しいところ。
とにかくグズグズしてます。あっちもそっちもグズグズしてるので、さっぱりした兄ちゃんに興味を持ってしまう程。
グズグズしてるな〜と思いながら読んでいたので、思いが通じるシーンにも解放感を得られず、やっとか〜ぐらいの印象になってしまって残念。高飛びしてるあたりや、岩田(春にアプローチしてた蒼大の友人)がちょこまかしてたときは、画面に動きがあって好きでした。

◾︎こうみえて純愛
攻めの強面ぶりと、ふたりの仲の良さ、描き下ろしの犬のくだりみたいなほのぼの愛しい描写が、本編でもっと描かれていたらさらに良かった!

0

ややこしい恋心

春が健気で一途で不器用で素直になれなくてでも蒼大を好きで好きで仕方ないのが切ない。

高校卒業後数年ぶりに連絡が来て会おうと誘われ行ってみたら…。

蒼大の春を嫌う気持ちもわかる。追いかけてきて鬱陶しくて真似ばっかりしてきて、挙げ句に高飛びで自分より高く飛ばれて。もうヤル気なくすのも仕方ないですよね。でも年上なんだからあのまま終わりにしていたら、いやでも話が終わってしまうしなあ。

春を呼び出して大学の友人達に自慢して見世物にして最後はトドメにどれだけ嫌いだったか話す。
何年たっても収まらないほど嫌いだったのかな?
それともそれは好きの裏返し?

蒼大の友達が春を落としにかかるとほっとけない蒼大。デート場所まで駆けつけて手を引いて連れ出して、そして手を離す。

ここで春は蒼大を追いかけるか帰るか選ぶんですがついてっちゃうんですよね。

そして抱かれて。いきなり?ええ?ですよ。
そしてどんな春でも好きだみたいなこと言って。なんだろ、あの時の春をえぐった言葉を言った同じ口でよく言えるなというか。

難しい。二十歳と二十二歳の話なのに。いや、これまでの十数年があるからもつれて拗れてややこしくなったのかな?
攻めに好感を持たせるような最後の短編でも攻めの事を好きになれませんでした。
でも優しい蒼大は確かに存在したんだろうな。

あとお兄ちゃんがちゃんと大人になってましたね。なんで東京にいるの?大学?ちょっと疑問でした。

0

三つ子の魂百まで的な愛ってやつか

「馬鹿で愚図は大嫌い」
インパクトのあるタイトルに惹かれて手に取りました。

・意固地でちょっとコミュ障ぎみの春(受け)がずーっっと兄の親友であるを蒼大を好きでいるお話。

登場人物のどちらも豊かに感情を示すわかりやすいタイプではないので、とっつきにくく感じるかもしれません。
全体通して甘々で癒されるという作品では決してなくて、途中まで登場人物の気持ちを推し量りながら&疑問を持ちつつ読み進めて、最後と描き下ろしでようやくキタ!って感じのストーリー。

特に蒼大。一回目読んだときは、正直なんでこんな男がいいんだろう?と思いました。
途中まで蒼大の考えが見えにくくて感情移入しにくい人物だったけど、彼が臆病である事と、その理由がわかったらストンと腑におちました。
自分のやる事なす事、真似をしていたくせに、何でも自分を上回った挙句トントン拍子に芸能人にまでなってしまった春は一緒にいるとコンプレックスを刺激される。正直男としておもしろくないのも事実だけど、認めるのもなんだか悔しい。
そんなすごい春が何で自分のことが好きなのか理解できない。

でも春にとっての好きは、○○がかっこいいから好き、とか○○がやさしいから好き、のようなそんな安易なものではなく、理屈抜きで無条件に好きで、ひよこの刷り込みに近い強固なレベルだからこそどうやってもどうやっても諦められないんです。

春と岩田くん(当て馬でいい人・彼に幸あれ)がデートで結構楽しんでいて、こういうのもいいかな・・・と思い始めているところに登場した蒼大に、春が泣きながら言うんです。
「蒼ちゃんなんか大嫌い」
この時のシーンが表紙の泣き顔と同じです。
タイトルの「馬鹿で愚図は大嫌い」は、こんなに蒼大を好きな春を好きにならない、こんなにこんなに蒼大のことを愛する春に気付きもしない蒼大の事を指していった言葉です。

馬鹿で愚図でしかも臆病な蒼大は大嫌いなんだけど、どうしようもないくらい大好きで大好きで大好きで。
一方の蒼大は、そんな春の本当の気持ちまでは解らず、どうせ手に入らないものを欲しがっているだけで手に入れたら飽きてしまうんだろうと思って、怖くて逃げてしまった臆病男。

ほんとは春のことが鬱陶しかったと言って傷つけたあと、キスしたのも、「俺の事が好きなんだろ?」と言ってから一度もこちらを振り返らずに駅に向かった時、春のほうから「そうだよ!好きだよ!」と追いかけて欲しかったんじゃないかなぁって思うんです。
なんでこんな行動したのか最初理解できなかったんだけど、ヘタレ故の試し行動だったんじゃないかなぁって。

その後、蒼大の部屋へ向かう途中、最初は力強く春の手を掴んで引いていたのに手を離しちゃって、春がついてくるか彼自身に選択を任したのもヘタレだなぁって思いました。
ただ蒼大、どんだけ春のことが好きなんだか?
蒼大>><<<<<<<<<<春 に感じたのも事実。

でも描き下ろしの「嘘も百回、恋は一回」では 春の愛がだだ漏れ状態で蒼大に伝わって蒼大も春のことを同じくらい好きな様子が見てとれて嬉しかったです。
蒼大もヘタレから脱却して、自分が黒のものを白と言って春もそれに従うような事はいけない、といった内容を諭すいい男になってました。

その他
・「一回ヤッたくらいで彼氏面・・・してもいいよ!」「するよ!」のやりとり 良かったです。

4

怖い顔のきーちゃんが可愛い。

表紙が苦手で避けていたのですが、前に読んだコミックスの絵は好きだったので購入。
中は綺麗でした。インパクトはあるけど、もう少し抑え気味でも良かったような。
話はちょっとわかりづらかったです。
いや話は明快なのですが、キャラの表情から読み取れないので入り込めない感じでした。春ちゃんが常に不機嫌顔すぎて、もう少し柔らかくてもいいんじゃなかろうか。
メイン二人より、兄のなっちゃんが可愛いなあ。

そして、表題作よりももう一つの怖い顔のきーちゃんの話の方が好みです。
二人とも可愛い。

もう少し素直でわかりやすい子が主人公の話が読みたいですなあ。

0

タイトルと表紙にインパクトあり

初見の作家さん。表紙の絵が若干苦手でしたが中身は綺麗な絵でした。随所に素敵な台詞がありタイトルの意味も良いです。

元からの怖がりか、本人は意固地と言いますが、お兄ちゃんも言う所謂、コミュ障な主人公です。思い込みが激しい。才能に恵まれ兄ちゃん蒼くんがいたから、蒼くん以外に深く悩んだり考える事がなかったのでしょうか?蒼くんが中心の世界です。そこまで好きなのは何故…子ども心から続くゆえ?他の誰にも変われない程の存在なのでしょうね。

蒼くんは年齢相応の人です。進路や才能や劣等感に悩み自信がない状態です。ゲイではないと思いますが、恋愛よりも自分の事に精一杯で、春の気持ちは何となくわかっていながら、春に当たってしまう。

しかし、岩田に揺さぶられて、春の深刻な気持ちや[好き]ってどういう事かに直面する。自分が春を好きな気持ちを見つめ直し言葉や行動をして成長しました。

春は、最後まで性格ゆえ周囲を見えてない状態ですが、素直に言葉に出せて少しずつ成長、恋人世話役:蒼ちゃんが面倒みてくれますね安心。可愛い恋人同士、とってもお似合いです。

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