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心洗われるピュアフルBL エトランゼシリーズ
前巻レビューで見られることを考えてたけど、ミオくんは「親のを見る」と比較してたのが面白かった。なるほどね。
ふみくんにフェラチオという単語を言わせる方がキツイ気がするけど…いいんか。
皆と違ってヘンって言われるのはイヤなのに言っちゃったことに気づいて謝りに行くふみくん賢い。こういうとこ全部心内のセリフで書いちゃう漫画もあって、もっと読者を信じてくれ!と思います。エトランゼは書きすぎなくて好き。
1巻のレビューで「駿の好みは美少年だけど入れてほしいほうで小説書きっての、なんだか業が深い。」とか書いてましたが、年下は別に好みじゃなかったらしい。年上の攻めが本来の好みなら、ミオは大分遠いところにいるような。
驚愕の事実が今、ここに明らかになる‼︎
なんと駿は……お尻が気持ち良くなかったのだ!
BLでもあるんですね?こんなこと。
どうやらお尻が痛いご様子。
二人ともゲイセックス初心者だから、ということもあるのかな?
駿が実央に対して抱いている、健全なノンケの若者を同性愛の道に引き摺り込んでしまった罪悪感、みたいなものが、快楽を享受することにどこか嫌悪感を伴わせているように思います。
だから駿は、気持ち良くなりたくてセックスをするわけではないのです。
一生叶わないと思っていた、好きな人と気持ちを通わせ身体を繋げる、といったごく当たり前のような奇跡を噛みしめるための行為なのではなかろうか。
だから、痛くても気持ち良くなくても、ある意味関係ない。
カプがどっちが上になるか(二人とも上になりたい)で揉める描写はよく見てきましたが、下をやりたくて揉めるって(~_~;)
駿の絶対に入れたくない、っていう気持ち。
世の中に、絶対に入れられたくないっていうのがあるんだから、理屈じゃない生理的なものなのでしょう。
それでも無責任で欲深い読者は、駿が実央に挿入るのを見たいし、長持ちしている実央に駿がトロトロにされるのも見たいのです!
今回もふみに振り回されまくりです。
ふみがどうも苦手なのですが、ちょっと頭を冷やしました。
まだ小学2年生。
施設で育った子で養子であることは、みんなが知っている状態。
お兄ちゃんがいると知って、会いたい!と思ってたけど、いざ帰って来てみたら、自分は血がつながっていないという不安がむくむく。
自分が「お父さんとお母さんの本当の子供」という点で他の子と違うことが嫌なのに、お兄ちゃんもみおも「他の人と違う」のを知って、そのまま「違うのは変だよ!おかしいよ!」って言っちゃう子供。
でも子供なりにちゃんと「ふつうと違う」お兄ちゃんたちが「変だよ!」って言われるのは、自分が養子で「変」と思われるのと同じで嫌なものなのかもって気付ける子。
なんだ、いい子じゃないですか。
それにしても実央の変貌ぶりには驚かされます。
『海辺のー』の前半部分では、ひとと目を合わせたくないと言って目深に帽子を被ってた子が、こんなにフレンドリーになるとは。
人間というのは、変化もするし、進化する生き物ですね、しみじみ。
ただ若干人たらし風味になってきているのが…。
駿が閉鎖的だから、実央だけどんどん世界が広がっていく感じがちょっと寂しくもあります。
そして今回、結構驚きなのが、えろす問題です。
駿、気持ち良くなかったんだねぇ…。
それでも実央に何かしてあげたかったんだなあ。
2人に集中して読みたいのに!って思うと、周囲の人たちとのいろいろが多すぎて萌えにくい。
でもそういうひとたちに囲まれている2人の生活を見守っていると思うと、ふみもお父さんもお母さんも桜子さんも、2人の生活の大部分なんだなあと思える。
みんながいて、それぞれがお互いに対して何かを感じて、前へ進もうと思ったり、強くなろうと思ったり、変わろうとしていく。
そういうところがこの作品の醍醐味かなあと思います。
今回は2人の環境に何か大きな変化があるわけでもなく、橋本家で共に過ごす2人を穏やかに見守れました。序盤、2人の情事を見てしまったふみにわだかまりができてしまいますが、駿が子供相手だからといってオブラートに包むのではなく、自分達の関係性をはっきりふみに伝えることによって信頼が回復します。無知に見えても子供は意外と鋭いですから、もし誤魔化したらそれに気付いてしまって、余計に拗れると思うんですよね。こういう時、誤魔化さずに子供に理解できる範囲で伝えてあげることって大事だよなぁと思いました。
環境は変わらないものの、しっかり自立している実央と、ふらふらしたままの自分とを比べて、駿の気持ちには徐々に変化が現れます。今すぐ自分のあり方を変えることは難しいけれども、実央に何かしら返すことはできるだろう、と。今後、駿の実央に対する接し方が変化するのであれば、ぐっと2人の関係性の魅力が増すんじゃないかなと思います。ふみの同級生のませた女の子も、まだ起爆剤を持っていそうですね。ただ、時々台詞や場面展開が唐突に思えてしまう感じはまだ拭えませんでした。主に実央が絡んでくる場合にそう感じます。それが実央というキャラの個性でもあると思いますが、もう少し落ち着いた言動をしてくれるともっとハマれる気がします。
春風のエトランゼ1巻を読んで、あまりにもどストライクだったため、読み終わってすぐ衝動的に2巻を買ってしまいました。
前回ほどではないですが、賑やかな雰囲気とコミカルな絵柄の奥底にシリアスな中心があり、でも重くなり過ぎずに描けているところがやはり、好きだなと感じました。
久しぶりのえりちゃんカップル、新しく出てきた個性溢れるオカマバーのみんな、ふみくんの同級生たち、和装姿の桜子ちゃん、今回も愉快なみんなが楽しませてくれました!
まだ7歳のふみくんに2人の関係を説明するのは難しく、子供故に出てくる恐ろしく純粋な発言にこちらがヒヤヒヤさせられました…。でも、駿と実央と話をしていくうちに、ぼんやりと、でも純粋に受け入れてくれたふみくんの姿は、抱きしめたくなるほど愛しかったです!
一方で、駿と実央の間に出てくる新たな問題もあって、ラブホテルでイチャイチャするシーンは砂糖を吐きそうになるほど甘いのに、そんな2人の体の関係にはすれ違いが生じていたなんて!と衝撃的でした。そのことで実央は奮闘して、衝突しながらも2人がお互いに「何かをしてあげたい」と思い合ってるのを改めて確認していて、愛する2人にとって体の問題は些末なことなんだと思います。
ふみくんの同級生からみたら、変わった家族でも、普通の家族と何も変わらない暖かさがそこにあって、普通ってなんだろうと思いました。何度も普通という言葉が出てきますが、この作品に出てくる普通という言葉には不思議と重みを感じます。
お父さんの問題、ふみくんの問題、2人の問題、みんなが持ってる色んな問題を、少しずつ解決していく前向きな姿に元気を貰えます。あと、出てくる犬猫の可愛さと、ご飯がすごく美味しそうでした…!カニマンマ…!
次作も何やら色々と待ち受けていそうですが、またコミカルだけどリアルな2人の姿を楽しみにしています。