電子限定おまけ付き
主人公の事務所は東銀座
東銀座は古いビルが多かった。でも地上げと再開発が進んで いまは面影ないです。懐かしい昔の東銀座が舞台なので、この物語は楽しい。
扉が柵のEVは、三越本店に残っていたけど、今もあるのかな。
9歳の時、突如オメガ変転した智宏 はぐれオメガ。
アジールに収容されて、SNSで見かけたアルファの恒星が在校する高校に編入
生徒会で一緒に活動したのに、恒星は退学して海外へ行ってしまう。
6年後に再会した恒星の紹介で、東銀座で事務所を開設することになる
・・端折ると、こんな展開。
恒星と智宏の相性はいい
でも、智宏が9才で変転した切っ掛け;未知の「運命の相手」の存在が、二人に距離を置かせてしまう。
シリーズは3巻。この[蜜惑オメガ]が、単純で読みやすかった。
蜜惑オメガは恋を知らない : 2016/10/03
愛罪アルファは恋にさまよう : 2018/06/01
巡恋アルファは愛に焦がれる : 2019/06/19
面白くて目に浮かぶような印象的なシーンが多く流石ナツ之さんだと思いました。
でも起承転結の転までがめちゃめちゃ長い。萌える高校生活もショックな9歳も回想の内容自体は物凄く良いんだけど、でも長くて…。いや、キュンな高校生活もっともっと読みたいんですけども!
転は唐突に銃とか出てくるし、高校生活とかビルヂング勤務直ぐのアクシデントで良かったんじゃないかと思いました。26歳まで焦らさなくても…
TAXI運転手が自分語りしだして「喋んなー!」と思いました(苦労したのは分かるけど)。
あと運命の相手に会いに行くとはいえ(そしてファンタジーとはいえ)ヒート中のΩが移動するのは気が気じゃない。あなたTAXI乗って犯罪に巻き込まれた直後でしょう…
また攻めの苗字が一回のルビでは覚えられず、姉が名前流星で口調固くて「この人女だよね…?」と(余りはっきり性区別させたくないのかもだけど、画が想像し辛い)混乱し、伴侶や番設定も作品独自で何度も読み返したりして、頭の悪い自分には度々無駄な焦ったさを感じながらの読書でした。
α恒星は高校時代から相手に気を使わせないめちゃくちゃな好青年。入学式やテニス、生徒会に誘ったりとどのエピソードにも心を掴まれました。彼がどれだけ智宏を甘々に包み込むのかと楽しみに読み進めたら結ばれるのは本当に最後の最後。智宏の辛い生活が描かれた分、甘さを倍返しして欲しかった。
まずオメガバースの独自の設定が良かった、伴侶(所謂運命の番)になると互いにしか欲情しないって対等なのが良い。ただはぐれ(伴侶が居ない)だと結局オメガが苦労するのは同じで、智宏も嫌な目にいっぱいあってきて、ずっと1人で居るって決意したのも仕方ないと思う。そんな智宏を一目見た時から伴侶だと認識してて、求めずにずっと側に居た恒星の忍耐がすごい。いや、一度は離れたけど離れる前も後も智宏ファーストで素敵で愛情が深い。2人が伴侶になれて本当に良かった。サブキャラも良い味出してて面白い。シリーズの他の作品も楽しみ。
かなり読みやすいオメガバースです。
特に構成が気に入りました。
単元ごとにまとめられているので、いつの誰の話なのか分かりやすかった。
α×Ωの再会オメガバースです。
『運命』に拘ってるなあ。
一目で惹かれあう2人。なんなら、受けの智宏に関しては、恒星のキーホルダーを拾って持ち帰っただけで発情してる。
だけど、智宏は『運命』に気付いていなくて……と、いう焦れ恋でした。
好きなら運命の相手じゃなくてもいいんじゃないの?と思うのですが、そこは拘る智宏でした。
そこには、本作特有のオメガバ設定が影響してるんですけどね。
それでも、自分の気持ちに素直じゃないなあ……と、いう印象を受けました。
攻めの恒星は、なかなか素敵でしたね。
いっとき側を離れたのも、智宏への愛を確信するためだったと思えば納得です。
そして、最後の書き下ろしに爆笑。
オメガの男性が妊娠すると、母乳が出ると姉から聞いた恒星。
「姉貴、俺、頑張る」
とんだむっつりでした。恒星好きだわ。
ハッピーエンドのため、読後感もいいです。
書き下ろしもたっぷりで、電子限定の書き下ろしもすごく面白かったです!
これは、電子限定にするには勿体ないんじゃないかな。
『蜜惑オメガ・・・』
ん~~~ちょっと題名ミス?!?
確かにオメガが堪らん香りを撒き散らし、アルファを誘っちゃうけどさぁ、この物語のタイトルにしたらミスリードじゃないかなぁ・・・。
オメガバースは各々先生方で設定がある程度自由になるってのが醍醐味で、このオメガを包む世界も独特なものがありました。
納得し、さもありなんとウンウン頷きました。
そんな世界でも「オメガだが隠遁だけの人生ではない!」な主人公『受け』、努力の人で素晴らしかった。
9歳でいきなりの早過ぎる発情、しかも産まれもってのオメガではなく、後天的なオメガで。
その事で『受け』は酷く傷付き、中学から親元を離れれオメガの隔離施設へ。
でも良い人達に巡り会え、そしてとあるきっかけから再び外へと旅立つ。
実はこれ、全て『攻め』が関係していて……。
運命としか言いようがないのに、『受け』は気付かないまま、『攻め』とすれ違いすれ違い。
この『攻め』がね、かつてこんなにも純粋で、『受け』に惚れ抜き、『受け』が居ないと己の人生さえ失ってしまう・・・ほどな『攻め』って居た??。
そんなにピュアな『攻め』なのに、生活力は有るわ、頭は切れるわ、腕っ節に度胸はあるわ、そしてお約束ですが、皆から愛され頭一つも二つも抜きん出るアルファで、背高顔良し出自良しの、キズがひとつも見当たらにい!ただひとつ、『受け』が人生の全て、だと言うこと以外は うふふ。
美しい『オメガ』である『受け』は、当然の如くしょーもない男達(悪者よ!)を惹き付けてしまうのですが、ヒーロー参上『智宏レーダー』が付いているのかと思うばかりに馳せ参じる!(いや、本当に付いてるんだわ、絶対)。智宏って『受け』の名前です。
この二人の高校の出逢いからをずっと私達は見ることが出来るのです。
『受け』が隔離施設から、失っていた学生時代の青春を『攻め』と築き上げて行く、その過程をずっと見ているから、尚のこと『受け』の魂が引き裂かれる様な決断、『攻め』の全てが折れれてしまう心、が、余計に心に迫って来ます。
それも、取ってつけたような話しではなく、その隔離施設での数年間や、教官の話し(これがもう切なくて切なくて、お願いします、幸せにしてあげて!!!!)、全部納得してしまうのですよね。うまいなー。
『つがい』ではなく『人生の伴侶』、ここもなるほどーと膝を打ちました!
オメガバースがお好きなら、絶対に読まなきゃいけないと思います。
挿絵もまぁ美しく、夢の世界へ誘ってくれます♡
電子版は嬉しい事に、さらに書下ろしがあり、隔離施設
(この『隔離施設』って、なんか凄い響きだけど、物凄く至れり尽くせりのところです。それも優秀なアルファの寄付で成り立っている、ここも上手い!。どう上手いのか、読んでくださーい)
ここでムードメーカーだった『類くん』が運命のつがいに出逢い旅立って行ったのですが、その後がえがかれています。
ここでも、あーアルファってそうなのね、そんなにオメガの一言で天にも上るし地獄にも堕ちるのね 笑笑。これもすっごいステキ♡♡。
アルルカンのゼンマイ人形も使い方がシャレてる!
『受け』も大好きだけど、この『攻め』くん、スパダリ以上にスパダリで、『受け』が居なきゃもう空気を吸うことすら出来ないんじゃないかってところがサイコー。
『受け』以外には、まぁ用意周到でどんな事でもやっちゃえるのに、『受け』の言葉ひとつで・・・ここ最高の萌えポイントでした。えだまめ先生、ありがとうございますっ。これで本当に素敵な2020を締めくくれます♡〜٩( ˶´ᵕ`˶ )۶〜♡