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表題作人をダメにする課長

須田
26歳,部下
植村
課長,上司

同時収録作品旧校舎の通い小町

受け攻め不明)小石川
高校三年生
受け攻め不明)里田
高校三年生 陸上部

その他の収録作品

  • みかたをかえれば
  • ごあいさつ(カバー下あとがき)

あらすじ

「課長に応援されると、『俺できるかも!』って思っちゃうんだよな~」激務で有名な開発課の植村課長は、その類稀なる癒しオーラで人々の思考力を奪うことから、『人をダメにする課長』と呼ばれている。そう…まるで、居心地がよすぎて起き上がれなくなるクッションのように――同僚への失恋で傷心だった須田(すだ)も、そんな課長の包容力に救われたうちの一人。慰められるうち、愛しさが募るようになって…!?

作品情報

作品名
人をダメにする課長
著者
鯛野ニッケ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199607110
3.8

(125)

(40)

萌々

(45)

(28)

中立

(5)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
20
得点
469
評価数
125
平均
3.8 / 5
神率
32%

レビュー投稿数20

再々々々々々々々々読でも新鮮な気持ちでにやにやします

某サラリーマンもの、先輩と後輩もののドラマ化が話題になっていたので思い出して久しぶりの再読。
8年前に発表になっているサラリーマンものですが、今、読み返しても新鮮なきゅんと楽しみがあります。
鯛野ニッケ先生の作品は綺麗で透明感がありつつ、どこかほの暗さを感じる作風が特徴だと思っていますが、今作はほの暗さはなく、とことんほんわか柔らかく幸せな気持ちになれます。

人をダメにする課長
激務の毎日、終わりのない目の前の作業に人格破壊されそうになっているエンジニアのもとにふっと現れる天使のような笑顔と台詞の男性、それが「癒し系」を超える人を人をダメにする課長、こと植村です。
叱咤激励はせず、ほめて癒して仕事をさせる、そんな課長いるか?創作物にしてもありえなくない?と設定だけ見ると思いますが、本当に「人をダメにする」というのがよくわかる、笑顔と言動なのです。

ずっと密かに片想いをしていた同僚の結婚を知りショックを受け沈み込む須田をフォローし、お祝いの場の雰囲気を壊さないようにしつつ、須田を慰める課長。さらに勘違いした須田に連れていかれたゲイバーで、須田の失恋を知り酔っぱらいながらも心のこもった言葉をかけ頭を抱いて慰め、失恋やけ酒飲み会にも全力で付き合う課長。
ただふんわり優しいだけでなくて、仕事もすごくできて、部下1人1人の言動にも目が行き届いてフォローができるすごい人なのだということがわかります。

そんな良さが部下たちの仕事のやる気も出すし、須田の失恋も癒すし、片想い相手の弱っているときに誘惑に負けずに励ますという言動をさせます。

こんなに魅力と良さが伝わってくるのに、そのどれをとっても嘘くさくない、というのが鯛野ニッケ先生のすごいところだと思います。描き様によってはうさん臭くなるエピソード、言動が多いのに、この清涼感は本当にすごい・・・

2人が幸せだったらそれでいいじゃないの、とならないのが、現代の日本における多数の考えなわけで、だからこそマイノリティは悩んだり苦労したりすることも多いわけですが、課長はそのことに関して、婚活パーティーで、結婚したい理由、結婚生活のビジョンを婚活女子に質問してデータを集め、須田とできること、できないことをリスト化していきます。その覚悟と行動が素晴らしく尊敬の念がわきました。
2人は喧嘩したり、困難なことに遭遇したり、いろんなことがあるときに、こうやって考えて話し合って、きっと末長く幸せに一緒に過ごすのだろうなと思わされるすてきなハッピーエンドでした。

本筋とは違うところで、恋愛と結婚、好きと愛、などについて考えさせられた作品でもありました。
日本はまだ同性婚が合法化されていませんが、同じアジアの国であるタイは合法になり、タイ人と日本人で入籍したカップルもいます。かなり大変な思いをして書類を揃えて時間をかけて入籍していました、ご本人はもちろん周囲の方々もとても喜んでお祝いされていました。早く日本も同性婚が認められるようになればいいのに、と強く思わされました。
(レビューとは関係のないことを長々とすみません)

旧校舎の通い小町
3年生、同級生たちが部活を引退したけれど、推薦入試組でいまだに陸上部に顔を出している里田。
旧校舎の通い小町伝説、を同級生から教わり、通って、文章と言葉でのやりとりを楽しむようになります。
やり取りをしている相手を引っ張り出したい、と相談した相手が実は・・・。
正体がわかってかわいく両想いになるのではなく、ちょっと執着と変態が絡んでいるところが楽しい短編です。

みかたをかえれば
両想いになり恋人同士になった2人。課長が須田に甘えつつ、同棲ということに関して、甘さより、現実的なことを並べて考えている2人が、すごく2人らしくて、おもしろいし、一周回って萌えます。
姪っ子ちゃんの本作中の、婚活相手との、いろいろな台詞は、マイノリティの生きづらさを作っているのは、こういう無自覚、無意識の、自分は普通、だと思っている人たちの言動なんだろうなと思わされました。
姪っ子ちゃんは悪い子じゃないのだろうけれど、若いうちはまだいいのかもしれないけれど、もっといろんなことを考えて視野を広く持って成長してほしいと思ったし、自分も気を付けないと、と思わされもしました。

酒にダメにされる課長
ゲイバーで酔っぱらって愚痴る課長と、酔っぱらって須田に絡む?課長のどっちもの最上級のかわいさに震えそうなくらい萌えた短編でした。

1

課長に癒やされる

人をダメにする課長との異名がある40代の植村と部下で26歳の須田のお話です。

同僚に失恋して、課長に癒やされて、惹かれて、付き合うことになって……とトントン拍子で進んでいきますが、男同士で歳の差もある恋愛の難しさも描かれていて切ない面もありました。

しかし、課長が須田と付き合うことに真剣に向き合い、皆の前で誓うところは素敵でした!
これからの二人の幸せを願ってやみません…!!
初夜はありますが、修正の必要がない描写でした。

同時収録は和歌を通して恋を知っていく高校生の可愛いお話でした!

0

せつなくて、やさしくて、いとおしい

課長ラブじゃなく同期ラブ?あれー?と思っていたら!失恋から始まるんですね、、ノンケへの淡い恋心、ずっと秘めて、隣にいたけど、いきなりパパになるって、、キツイな_(:3 」∠)_

その後、課長との関係も、なんだかもやもや。偏見があるわけではなく、すんなり受け入れてくれたけれど、受け入れることと、現実的な問題として考えることは、違うんだな、と感じた作品。深い

ハピエンに向かう道のりは、せつなくて、やさしくて、いとおしいです。ギュッと抱きしめたくなるようなお話です。

周りのキャラクターたちも優しさがたっぷりで、あとがきまでしっかり楽しめます。

1

課長にダメにされたのは まさかのあたし?

大失恋を食らった日 勘違いから始まる部下と上司の吸った揉んだ


ここだけの話 鯛野ニッケさんが時おり放つ独特な毒に犯されています

その毒をしったのが【君香シャーレ】
えぇ 人はそれをド変態と呼ぶかもしれない

エロなんかなくていい
むしろエロなしのアホてんこ盛りがいいッ!


で 課長です

あのね なんだろ? のっけからちょっと「うるッ」ってしてる自分がいるの?

失恋の辛さなんて本人にしかわからないし 話だけで誰かが慰めるわけでも癒せるわけでもないのに 優しさだけは伝わってくる


課長に触れ 諦めることが当たり前になっていた自分を抑えることが出来なくなった
そんな彼を理解し 考えなしに彼を受け入れた自分を悔い 諦めてきたことへの後悔も 不安もなくさせる未来を示す


[人をダメにする]なんて言うから でろでろの溺愛系なのかと思ったら大間違い 変なスイッチ連打されて泣いた泣いた


あたし 相当疲れてたのかも?
植村課長にダメにされたのは 中の人どころかあたしだったわ

これなんで まるっと1冊表題作じゃないんだろ?
癒されたい 植村課長にもっと い や さ れ た いぃぃぃぃ
※ いやいや 同時収録もアホな子揃いでなかなかかわいい ニッケさんらしいお話でしたよ

1

残念ながら

どうしても課長のこと好きになれなかった
ちょっとね、まず外見がどうにも…年齢からするとこの斜め前髪は単純に薄くなってしまっているってことかなって見えちゃうし(もちろん薄い人が恋をして変なことないけれど)体格があまりに貧弱に見えてしまって…自分はあんまり細く見えちゃうのは苦手なんだなって気づかされてしまった

そして、人の心の機微に敏いから部下から慕われているのかと思いきやお見合いからの流れでは波風立てるの嫌いで深く考えずにやって来ただけの人なのか?って見えてしまって…これは男性云々関係なく、それまで一人だったのが納得できるただのポンコツではないかと思っちゃった

この作者さんに興味を持っているので、別の作品を読んでみようと思います

1

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