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表題作猫耳カレシの愛されレッスン

香椎綾人
30歳、広告会社社員
丹野小鹿
26歳、イラストレーター

その他の収録作品

  • 猫耳カレシのできるまで
  • あとがき

あらすじ

生えているのをずっとナイショにしていた猫耳としっぽ。イケメンな香椎に見つかって触られて、すごく感じちゃったのはナゼ!?

作品情報

作品名
猫耳カレシの愛されレッスン
著者
ナツ之えだまめ 
イラスト
駒城ミチヲ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344839359
2.8

(29)

(1)

萌々

(6)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
73
評価数
29
平均
2.8 / 5
神率
3.4%

レビュー投稿数10

No Title

大満足で読み終えて、レビュー見てビックリ!
あれ、あんまり評価、高くない...??

10年前に急に猫耳としっぽが生えた!!
なんという設定...!
片や手に痣を持ち、その手でなでると猫耳人は
猫又になってしまう。
なんという設定...!!(2度目)

小鹿ちゃんの心情表現がコミカルでぷぷっとしながら楽しく読めます。
BL漫画家のねーちゃんも最高。
すんなりラブラブになってアレおかしいぞ...と
思ってからの事実発覚。

ハラハラ箇所もありますが、えっちもえっちで
大満足です♡

1

甘さだけじゃなかった。

題名から甘々ストーリーかと思いきや、中盤からちょっぴりオカルトちっくな雰囲気が漂ってきした。

受け様は、イラストレーターの小鹿。
高校2年の時に突然猫耳と猫のシッポがはえてしまう。以来10年近く、誰にも言えず、人と関わらないよう生きてきた。
それなのに、小鹿の絵が好きです、と熱心な担当と自宅で打ち合わせをする事に。
この担当こそ、攻め様の香椎。

ついうっかり香椎の前で猫耳とシッポを出してしまい慌てるけど、香椎は可愛いと撫ででくれて。
香椎に撫でられると、小鹿は嬉しくてたまらない気持ちになる。

「小鹿ちゃん」と甘やかに呼ばれ、お付き合いを始める2人。
香椎が小鹿が好きそうな場所に連れ出し、少しずつ小鹿の世界を広げていく。
この辺は、とても甘くてほっこり幸せ。

でも、実は香椎の左手には、木天寥印というマタタビの花の形をした印があり、この印を持つ者は、耳ツキと呼ばれる猫耳を持つ者を使役することができる。
「小鹿ちゃん」呼びが「先生」呼びになったのが辛かった(>_<)
そんな、日本昔ばなし風な展開では、シリアスでオカルトな雰囲気になりましたけど、2人の絆を再確認できてよかった。
おじいちゃん先生のお話にはホロリとしちゃいましたよ。

それにしても、何度読み返しても解せないのは、小鹿を使役したかった吉田が、なぜ香椎を狩らせようとしたのか。
たまたまなのか、あえてなのか。
あえてなら、なぜ!?と考えてしまいまして。
2人の関係を断つ為かなぁ。
完璧な猫又にする為かなぁ。
読む度に悶々としちゃいます(>ω<;)

イラストは駒城ミチヲ。
優しい雰囲気の口絵がとても好き。
他のイラストも可愛くて素敵でした。


0

絶対猫をゴロゴロさせる攻めvs撫でられたい猫

kindle unlimitedにて
獣人の受けが嬉しい時に無意識で尻尾をパタパタさせてる描写が大好きなのですが、この作品では『撫でられたい受けvs猫を狂わせる左手を持ち撫で撫でしたいけど事情あって思う存分撫で撫で出来ない攻め』という組み合わせが最高過ぎました…なんっって可愛い設定だろう。

猫耳と尻尾が出てしまうので出不精の小鹿(絵師)とグイグイ迫るクライアントの香椎。香椎はスパダリ系優しい性格で、小鹿との会話が小気味良くて面白い。「小鹿ちゃん」と呼ぶのも甘くて可愛い!ナツ之さんの作品は何作か読みましたが、こちらは何となく雰囲気が違う気がして、文体にWeb小説っぽい緩さがあって入り込みやすかったです。

設定が余りしっかりしてなくて(闇っぽい組織とか猫又とか、大先生とか)ウームな点もあるけど、猫を撫でたいのに撫でられないなんて切な萌えだし、ナツ之さんの書くエロはやはり良い。
お付き合いし始めてのデートやお泊まりも何だか可愛らしい雰囲気だったり、小鹿が香椎が肯定して連れ出してくれる影響でどんどん外に出られるようになる前向きさも良かったです。

もっとゴロゴロ(喉も、昼寝的な意味でも)したりお腹見せたりしてほしかったな。甘々なシーンはいくらでも読みたかったです。

0

実は切っても切れない関係

2017年刊。
ナツ之さんの文章って読む分には支障はないけれど、ちょっと独特のテンポがある気がする。
人慣れしていないような主人公・小鹿目線で進行していくのもあってか、今回の話には合っていたけれどね。

小鹿の描くイラストを絶賛している香椎と付き合い出してから、彼の行動範囲が徐々に広がっていく。
小鹿は高校生までは普通に生活していて元々擦れていた性格ではなかったとはいえ、26歳の割りにちょっと幼いなと引っ掛かりもあったが、土壇場では香椎恋しさに粘る一面も見せる。

ところで、植物を愛でる人の手を緑の手と言うらしいが、香椎の左手の秘密は小難しい漢字以外に何て言えばいいのだろう。
猫じゃらしの手、またたびの手…センスがない(-_-;)…
始終ほのぼのとした話かと思いきや、途中"猫使役と使者"といった遣い魔めいた者も出てきたせいか、ちょっぴりおっかないない内容だったのかな。
木天蓼(もくてんりょう)と猫、実は切っても切れない関係同士が出逢ったってのは目を惹く設定ではあるが、それがいまいち活かされてない惜しさがある。

小鹿の『ある日突然ネコ耳しっぽが現れた』という変化の原因には触れる事なくおざなりになってしまっている。
ここで、"実は香椎と出逢う、又はすれ違う偶然が有ったのに、お互い気付かずにいた"って裏話があるなら納得がいくものの、そんな伏線もないしなぁ。
結果オーライに収まったとはいえ、おじいちゃん先生も最初に逃げ出さず、もう少し親身になって小鹿のサポート役になってくれていたら良かったのに…

そんな小鹿の真相を知らないものの、引きこもりになった弟に絵の描き方を教えたり生活をサポートしてきた漫画家の姉が、面倒見の良い腹の据わった良キャラだった。
姉ちゃんなら弟への家族愛はかわらないだろうから、早々に秘密を打ち明けても良かったんじゃないかな。

1

なんかしっくり来ない……

ふわふわホワホワ系かと思ってはいたけれど、それにしても序盤で二人がさっさとお付き合い開始して目が点。

そもそも攻めが受けの猫耳と尻尾をすんなり受け入れちゃうし、なんか変だなぁとは思ってたんですよね。
攻めはすごく誠実で良い青年なんだけど、なんか妙な仄暗さをチラチラとさせてるし……。

いまいち攻めのことが疑わしいけどこのままホワホワ系で行くのか?と思いきや、攻めから別れを告げられてしまう。

突然の別れで傷つく受けの姿に、どこが愛されレッスンじゃー!?みたいな。

おまけに暗黒っぽい闇もチラチラするし……。

通して読めば、すんなりお付き合い始めちゃう冒頭の違和感にも納得はいくのだけど、それにしても色んな設定が微妙に中途半端で消化しきれませんでした。


2

タイトル、表紙と お話の印象がちょっと違いました

読み終えたものの、少々戸惑った当作。
タイトルと内容の印象が合わないー(キュートな表紙とも合わない)と
思ったのは私だけではなかったと分かって、ちょっと安堵。
ナツ之先生のを何作が読ませていただきましたが、
先生のファンタジーは初めてでした。

表題作が190ページほどと、表題作の攻め視点+表題作後のお話20Pほど。
登場人物は
小鹿:表紙の猫耳。極度の引きこもり。ジャージしか持ってない。
香椎:表紙のスーツの方。イケメン。性格捉え難し。
おじいちゃん先生:小鹿の小さい時から診てもらっているお医者さん。
小鹿のねーちゃん:漫画家。小鹿のイラストレーターになるのを支援。
後、ぷち悪党みたいな方々2名ほど、出てこられます。

ねーちゃんはいい奴で大好きだし、おじいちゃん先生のエピソードも好きだし
とろんとろんになってるエッチシーンはいい感じだし
小鹿の描くイラストに関する記述はとっても素敵!
(先生、アートに関する記述がめちゃくちゃ素敵だとおもいますー
 フラミンゴやキリンのイラスト見てみたい。)

なんですが、
なんだか不思議なトーンが根底を流れていて、今一つ萌えきれませんでした。
攻めの性格が いたって普通 だったからかな?
受けを失った時の攻めの心情には 入れ込めたんですが、
それは短編の方で、本編は
なんだか攻め受けとも入れ込めませんでした。

駒城先生の挿絵は表紙、タイトルにとっても合った内容で
(カラー口絵が秀逸~)
とっても素敵だったので、シンクロしきれなかった自分が
ちょっと残念でした(泣)

2

ジャージにゃんこの恋

小鹿は高校生の時いきなり猫耳と尻尾が出るようになったため、イラストレーターで生計をたてつつ引きこもった生活をしてます。
そんな中出会ったのが、広告会社社員の香椎。
初めて直接会った時に、ふとした猫耳と尻尾を出してしまい…と話が始まります。

香椎が猫耳にビックリせず、それどころかいきなり接触するわ「お付き合いを前提に…」発言に「おいおい…そりゃないだろ」となりました。
小鹿の方もそんな香椎に嫌悪感無く好感もつから違和感ありまくりでした。
それには理由があり、それを知ると二人の様子にも納得できます。

香椎と小鹿の繋がりや、悪者との対峙といい、都合良すぎかな?と思う点がありました。
エロもそこそこあるんですが、いまいち萌えなかったというか…。
でも設定は珍しく、そして面白かったです。

0

タイトルが内容としっくり来なくて、どうしてそうなった?感強し。

なんだかこう、ナツ之さんらしからぬ軽さというか、
いつもよりも上澄みをすくっただけのような、ふわふわ感というか……
設定も展開も面白いのに、ガツンとくる決め手に欠ける。
物語自体はしっかりしてるのに、なんだかプロローグを読んだような物足りなさ。
ちゃんと話として展開して、完結してるのですけれどね。

本編が小鹿目線で、もう一編、香椎目線の話も入ってるのですが、
どうも本編の解説っぽい話になってしまってる。
これを二本に分けないで、うまく本編にまとめたら面白かったのかも?

や、ホント、設定とか展開とか面白いんですけれどね!

クロのちょっとダークっぽいスピンオフとか、読んでみたいです。

0

ちょっとしたファンタジー+オカルト

イラストレーターの丹野小鹿(受け)は極度の人見知りです。なぜなら、高校生のある日猫耳しっぽが生えてしまったからです。驚いたりすると突然出そうになるので感情が波立たないように人と会わないように外出しないようになりました。
直接人とは接しないようにしていたのに、取引先の担当者の香椎(攻め)は言葉巧みで会うことになってしまいます。そして、気を付けていたのに、やけどしそうになった瞬間、恐れていた猫耳しっぽが生えてしまいます。が、香椎はそれに驚かないばかりか、お付き合いを前提に遊びに行こうと誘ってきます。

猫耳しっぽが突然出ても全く驚かないので、香椎は豪胆な人だなぁと最初思いました。実は香椎は小鹿が猫耳しっぽが生えると知っていたのです。
香椎は、大学受験のころまで知らなかったのですが、不義の子だったようで実の母親が早世したため父親の家族に引き取られて大きくなりました。可愛がってくれたのですが、なんとなく疎外感を感じていたようで、寂しくて自分だけのものを欲していました。

小鹿は香椎と付き合うようになってから、香椎が猫耳しっぽが出ても大丈夫なように守ってくれるので、外出できるようになり、世界が広がっていきます。
小鹿の体質や香椎のことはネタバレしない方がいいと思うので避けますが、小鹿はその体質もあり、どんどん香椎に懐いていきます。香椎の家の子になってしましたいと思うほどに。が、自分は人間でペットになりたいわけではないと思いなおします。対等な恋人として付き合っていきたいと思うのです。
そして香椎もまた小鹿と対等に生きたいと思います。

ネタバレしないと要領を得ない表現しかできませんが、本来なら闇堕ち関係になる対になる2人が、対等な立場での関係を望む話でした。

妖のような存在やオカルト要素もあり、設定としては面白かったのですが、さらっと終わった感じで、設定や背景が説明不足なところが気になりました。猫耳しっぽが生える人間について知っていてそれを使った生業をしていると思われる男が出てきて話は動きます。この男が小鹿を所有しようと絡んでくるのですが、できればもう少しこの生業についてとか周辺についての説明があるとよかったと思いました。話の流れ的にはわからなくても終われたんですが、ちょっとずつひっかかってしまって、どうにも気になりました。

BL漫画家の小鹿の姉が小鹿にアドバイスしてくれるのですが、二人が無事くっついてからもう少し登場してほしかったな。きっと心配してたと思うんです。
そしてこの姉と小鹿の関係がとても良くて、高校生の時から締め切り近くなると手伝いをさせているのですが、引きこもりになった小鹿のことを心配し、でも腫れ物に触るような対応じゃなく今まで通りこき使い、独り立ちできるようにさりげなく手助けしてあげて、恋人が男だと知ったときは自分がBL漫画の手伝いさせてるせいかと心配して、怪我しないようにとグッズをくれたり、本当にいいお姉さんでした。そして小鹿が心を許している香椎に対しての会話でも丁寧な話し方なのに、お姉さんに対してはぞんざいでちょっと乱暴な話し方をしていて、猫耳しっぽのことは話せないにしても家族として本当に信頼しているんだなとわかる会話が二人の仲の良さがわかって嬉しくなりました。
きっとこういうところが小鹿の芯の強い性格だったり甘え上手なところだったりを形作り、二人が一緒に歩いて行く道を選べたんだと思いました。
対して、香椎はその生まれからかリア充で余裕があるように見えて、実は結構心が弱かったので、これから小鹿に寄り添って貰い幸せに暮らしていってほしいです。

2

タイトルに良い意味での偽りあり。

エロス増し増し、可愛いフワフワした猫耳モノ………で終わらなかった!!
上手い。一見すると甘い筋立てを 一転仄暗さに落とす絶妙のさじ加減。
攻の支配欲は血統のなせる技か、それとも愛情を永遠に留めておきたい故の願望か。
そういう暗いエロスがピリッとスパイスになっていて面白かったです。

0

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